平成24年8月27日知事会見記録
ID番号 N4800 更新日 平成26年1月16日
平成24年8月27日 10時30分から10時50分
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、お願いします。
知事
今日の発表事項は「いわて花巻空港への台湾からの秋季国際チャーター便運航決定について」です。10月19日から11月4日の間に台湾からの秋の連続チャーター便が中華航空によって8便運航されることが正式に決定しました。5月29日から6月1日に台湾で県によるエアポートセールスを行いまして、私が団長となって花巻市、八幡平市、両市長をはじめ県内の観光関係者、そして宿泊関係者などが台湾の航空会社や旅行会社等を訪問して台湾から本県への誘客について働きかけを行いました。その際、中華航空本社を訪問し、孫(そん)社長、劉(りゅう)副社長ほか幹部の方々と面会して、秋のプログラムチャーター便の運航についてお願いをしてまいりましたので、これに応えていただいたということで大変感謝をするものであります。
復興元年にふさわしく、今回のチャーター便で多くの台湾からのお客様が岩手や東北を訪れて、すばらしい紅葉や美味しい秋の味覚をたくさん楽しんでいただければと思います。
これが本県の観光をはじめとする経済の振興に寄与し、復興に向けた大きな力にもなることを期待します。
以上です。
広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
幹事社
それでは、今の発表事項について質問のある方はどうぞ。
記者
今、秋季国際チャーター便の発表がございましたけれども、これから秋に向けて観光にとってはより良いシーズンになるかと思いますが、知事として、県としてこのように観光をより一層推進していきたいという気持ちをお聞かせ願えればと思います。
知事
今年、復興元年の中で、観光は非常に重要な要素を占めています。4、5、6月の「いわてデスティネーションキャンペーン」も成功裏に終わって、まず観光に関してはでこぼこはあるのですけれども、岩手全体としては震災前の水準に回復してきていると言えると思います。復興の力にしていくために、これを更に伸ばしていくこと、またでこぼこと言いましたけれども、地域によってはまだ震災前の水準に戻っていないところもありますので、そういったところをさらに底上げしながら、全体としての数も増やしていくようにこの秋の観光シーズンに期待したいと思います。
幹事社
そのほかありますか。では、今日も幹事社のほうからの特別な質問通告しておりませんので、各社自由に質問してください。
記者
先週、平野復興大臣が被災地のほうを訪れまして、それで災害公営住宅のほうを視察されました。そのときの記者へのぶら下がりの時とかに、全体として災害公営住宅の建設のほうが、建設というか、交渉も含めて早いところは早いのだけれども、全体としては遅れているというような趣旨の発言をされまして、これについて知事としてはどのように思われているかということをまず伺って、その上でもう一つ質問したいと思います。
知事
災害公営住宅に関しては、県が持っている土地を使うことができるような、そういう用地の交渉とかが無しにすぐに設計、着工に入れるようなところは既にもう着工に入っているところもありますし、できるところからどんどん早くやっていくということだと思います。すぐに着工できたようなところに比べ、まだできてないところがあるというのはそのとおりなのですけれども、用地の交渉とか、必要なところについてはしっかり進めていくことと、これは復興公営住宅に限らず被災者の皆さんの住宅の確保という観点からは土地の所有者が存在しない、あるいは確定しないような、そういう土地の処分を市町村が自由にできるようにするような新しい制度でありますとか、既存の土地収用だと2年かかるところを1年でできるような、そういう制度の変更というのを国に要望しているところでありまして、そういったことがどんどん進んでいくことを期待します。
記者
ありがとうございます。その上で、例えば1つ現場から聞かれたのが土地の交渉するにもお金の問題が、相手がやはり金銭的に納得いかないとなかなか譲れないとかという部分もあって、それはなかなか被災した自治体の中での予算では限られたものがあると思っていまして、それを例えばもうちょっと県として国のバックアップが必要だとか、あるいは県として何かしていきたいとか、そういう金銭的な面で何か困難を生じている自治体があるとすれば、それに関して知事はどのような対策が必要だとお考えですか。
知事
究極的には復興交付金などをより自治体が自由に使えるようにというような、やはりこれも今までにないような思い切った予算の執行ということを国に求めているわけでありますけれども、それが実現できればかなり柔軟な対応ができるようになるのだと思います。
幹事社
そのほかありませんか。
記者
政局絡みの話なのですけれども、今般首相の問責決議案なんかも今週中に28日なんかに提出されるやに話も聞いておりますけれども、解散というのが近づいているようにも見受けられますけれども、岩手に関してですけれども、岩手1区の知事も参加なされる新党生活(国民の生活が第一)のほうですけれども、生活(国民の生活が第一)のほうで1区を考えると、生活(国民の生活が第一)の県議の方は一人もいらっしゃらない。あと市議の方も盛岡ですといらっしゃらないと思っておりまして、組織を持っていらっしゃる1区の方となると知事が、今、後援会を持っていらっしゃるのは知事ぐらいしかいらっしゃらないのかなと思うのですけれども、今後1区の選挙戦うに当たって知事の役割というのはどのようになるのか教えていただきたいと思います。
知事
選挙という話と切り離してお話をいたしますと、「国民の生活が第一」という新党の立ち上げは、3年前の民主党マニフェストに対する圧倒的な支持で政権交代が実現し、その政権交代に託されたいわば政権交代民意というものがあの時誕生したのだと思うのですけれども、その後民主党が政権交代民意に背を向けるような格好、象徴的なのが3党合意で消費税増税を決めてしまうということがあったわけで、民主党に代わる受け皿。政権交代民意いうのは、政権交代を実現するほどの知恵と力の結集を日本国民が成し遂げたという日本政治史上非常に画期的なことであり、それが今みたいにばらけてもやもやになっている状態というのは非常にもったいないことだと思うのです。その政権交代民意というのは部分的にいろいろなところに出てきていて、それは首相官邸前に集まって原発再稼働反対と訴えている人たちの動きにも出ていると思いますし、あるいは小沢一郎さんの関係では、2年前の菅直人さんとの代表選挙のときにインターネットの中で一種小沢ブームのようなことが起きた、そこにも政権交代民意の噴出ということが見られたと思います。また、その後、小沢一郎さんの裁判をめぐる小沢支持の強い動きがインターネット上、また関連してリアルの世界でもあったところにもそういう政権交代民意というものの一部が大きく動いた現象があったと思います。
それから、消費税増税反対へのいろいろな動き、またTPP反対の動きとかの中にもそういう政権交代民意というものはあるし、あと大震災の後の被災地支援、復興支援、そこに全国から寄せられている大きな善意、ここにも私は政権交代民意が持っていた方向性や熱さと同じものを感じます。したがって、そういう政権交代民意というものを再び束ね直して、そしてより強くしていって、その力で日本をよりよい方向に持っていく、そういう政治運動が岩手1区にも必要だと思っております。そういう政治運動は、同じ方向性、同じ熱さの政治運動というものは私が知事になる前、衆議院議員としてこの岩手1区で全国の中でも先駆けになるように進めてきたという自負があり、達増後援会の皆さんもそれを強く支えてくれていたと思います。そういう政権交代民意というものは、岩手1区の中にも全国と比べても非常に強くあると思うので、そういうものを形にしていくような政治運動が今求められていると思います。
記者
岩手1区に関してなのですけれども、知事は当初、7月2日の離党があった時、階先生に関しては、いずれ一緒にまたできるであろうという発言をぶら下がり取材でなさったと思うのですけれども、今もやはりそういうお気持ちには変わりはないのですか。
知事
来週ですか、「国民の生活が第一」の岩手県連の設立総会が行われるという、それまでにやはり合流して欲しいと思います。そこを過ぎてしまいますと、民主党は民主党で、いわゆる残留組の皆さんが民主党岩手県連の新体制というものをつくる動きが始まっていて、新党の設立総会を過ぎてしまいますと、新党は新党で先ほど言ったような国民運動をこの岩手からも巻き起こそう、そもそも岩手の中に強くあって、それが全国にあふれて日本を動かし、政権交代を実現させたというような、岩手の中に潜在的に非常に強くある、そういう政権交代民意というものを再び形にしていこうという運動が加速していくと思うので、来週月曜を過ぎてしまうと。もちろん「国民の生活が第一」の運動というのは、セクショナリズムというのですか、単に党というものをつくって、その中に入った人と入ってない人を区別して何か違いを際立たせるような運動ではなくて、そういう政権交代民意というものに賛同する人、共に歩もうとする全ての人に開かれ、違う政党であっても連携してやっていける、そういうネットワーク的な運動ではあるのですけれども、だから少なくともそういう政権交代民意を再び形にして政権交代のやり直しをするのだというような、そういう方向性と熱意を来週月曜までには示してもらいたいなと思います。
記者
そうすると、来週月曜日までに参加、ご一緒にやれるということがなくなると、知事と階先生の後援会もかぶっている部分も多々あると思うのですけれども、対決するということが十分考えられるということでしょうか。
知事
そこは仮定の質問には答えられないということです。
記者
今の質問にちょっと関連してですけれども、知事は今度衆院選の時に具体的な行動をされるのでしょうか、例えば街頭に立つとか、生活(国民の生活が第一)のほうからいろいろこうしてくれという話、オファーがあった場合に、知事は何か動きされるのでしょうか、その辺ちょっと教えてください。
知事
そこはいつものことですけれども、自由にさせていただきたいということで、いつもそう言っています。過去もそうしてきましたし。知事個人の、政治家個人としての政治活動は自由でなければならないし、今までも自由にやってきたし、これからも自由にということなのですけれども、ただ3年前は2大政党のどちらを選ぶかという、そういう政権選択選挙的な中で政権交代へというような形だったわけですけれども、今回はばらばらになってしまった政権交代民意というものを再生させていく、そういう意味で政党主導というよりは既に民意があって、そこにいかに寄り添っていくかというような新しいタイプの選挙。本来選挙の主役は有権者なわけで、そういう意味では本来の有権者が主役の政権交代民意ということでどう選挙に参加していけばいいかということを有権者一人一人が考えていくような選挙になると思います。もちろん政権交代というものは、3年前の政権交代はよくなかったのだと。あれは国民が、いろいろな表現があるでしょうが、熱に浮かされて、間違った決断をしてしまったという政治的立場が今存在することは承知していて、そういう政治的主張は、それはそれで自由でありますので、そういうほうから動いていくものもあるのだとは思うのですけれども、私が考えているのはそういう政権交代民意というものをどう再生させていくのか、日本を動かす知恵と力の総結集というものをやり直していくために私がどういうふうに行動していくのがいいのかということを考えながら行動していけばいいのではないかと考えています。
記者
自由とおっしゃったので、その中身がよくわからないのですが。
知事
そこは調べていただきたいと思います。この問題は僕が知事になってから繰り返し、繰り返し県議会でも議論されているし、記者会見でも繰り返しやりとりされていることです。それをきちんと全部読みかえしてもらえれば、もう岩手の中ではこの議論には決着が出ていると私は思っていますけれども。
記者
そうですか。では、今のところは公にするような行動というのは、今のところは決めていないというか、決まってないということでいいですか。
知事
ええ。
幹事社
ほかにございますか。
広聴広報課
それでは、以上をもちまして記者会見を終わります。
次の定例記者会見は9月3日(月曜日)の予定です。
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