平成24年9月3日知事会見記録
ID番号 N4798 更新日 平成26年1月16日
平成24年9月3日 10時30分から10時52分
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表事項はございません。
幹事社
本日は記者クラブを代表しての幹事社の質問というのはご用意しておりませんので、各社からとさせていただきます。各社さん何かあればよろしくお願いします。
記者
1日の日の防災訓練のことでお伺いしたいことがありました。現場のほうでもぶら下がりで応じていただいたのですけれども、改めて防災訓練を総括していただいてもよろしいでしょうか。
知事
去年の3月11日の東日本大震災津波以降、初めての県の総合防災訓練ということでしたが、その前日にはフィリピン沖地震による津波注意報も出て、緊張感高まる中での防災訓練だったと思います。そして、東日本大震災の経験を踏まえて本格的、また実践的な訓練ということで大いに意義があったと思います。防災意識の高揚という面でも一段と高まったと思いますし、また去年の3月11日のことを思い出しながら、それぞれ沿岸の皆さん、内陸の皆さん、また家庭が生活基盤の方、さまざまな職場で働くような立場にいる方、それぞれの置かれた場、暮らしや仕事の現場に即した防災のあり方をそれぞれ考え、また実践していくいい契機になったと思います。
記者
ありがとうございます。一方で、ちょっと取材させていただいた中で感じたのが若い方々、家族連れ、小さいお子さんとか連れた家族の参加というのが少し、私が思っていた以上に少ないような印象を受けたのですけれども、そういった風化させない今後を後世に残していくために県としてはどういうふうに広く県民にそういう防災意識の高揚をさらに図っていくべきだとお考えでしょうか。
知事
その個別の訓練に参加されなかったとしても、高い意識を持っている、あるいは違う日にまた職場ごとに訓練などをしている方々もいるのではないかと思いますし、そういった総合力を高めていければいいのではないかと思います。
記者
先週は結構ガレキとか廃棄物に関する話題が多かったように思います。ちょっとそれに関して幾つか知事にお伺いしたいのですけれども、先週月曜日、1週間前に復興インデックスの第3回目が発表されまして、ガレキの処理の進捗率が13.3%というふうにあったのですけれども、それに関して、知事はどのようにとらえていらっしゃるかということからまずお伺いしたいと思います。
知事
ガレキ処理の進捗は、計画よりも遅れていますので、今後加速して取り組んでいかなければならないと思います。様々技術的、また手続的な理由で遅れたところを技術的なブレークスルーが出てきているところもあり、また手続的にも一たんやると決まればスピーディーに取り組んでいくことは期待できますし、今後そういった意味で加速化をして3年以内に処理するという目標達成に向けて頑張っていきたいと思います。
記者
その課題のほうも今ちょっとご提示いただきましたけれども、例えば今広域処理も進んだりしていますけれども、今後のガレキの処理の中でいろいろ不燃物とか可燃物も含めて課題とか出ていると思いますけれども、知事、あらためて課題、どういうところがネックになっていて、どうしなければいけないかというところのお考えを教えてください。
知事
ガレキのそれぞれの性質に応じて当初考えていた処理方法、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいというような技術的な課題はいろいろありますが、その課題というのは同時にそれはこういうやり方でやればどんどん処理できるというこのブレークスルーにもつながっておりますので、そういった技術的な取り組みが一方では課題でありますけれども、一方では加速化への期待につながっていると思います。
記者
もう一個すみません、先週の話題の中で処理場、処分場とかの問題が出ていました。軽米町はじめその周辺の自治体が軽米で建設計画されているものへの反対があったりですとか、あるいは今日から検討委員会でどういうふうに処理場をつくっていくべきかというのがあると思いますけれども、その処分場をめぐる知事のお考え、課題など教えてください。
知事
産業廃棄物の処分場ということだと思いますけれども、これは長年の様々な経験に基づくルールが決まっていますので、そのルールに従ってきちんと取り組んでいくということが大事だと思っております。
記者
新党につきましてちょっと教えていただきたかったのですけれども、先週の記者会見で民主党の階猛さんへ合流を呼びかけるような発言を知事がなさっていらっしゃいまして、ところが昨日の民主党の大船渡で開かれた黄川田さんの個人後援会の会合で階さんはかつての民主党県連にも突出した剛腕がいて、頼り過ぎたり、遠慮したりする部分があったというような小沢さんに対する批判のような発言をされていらっしゃいましたが、この辺について合流を呼びかけていらっしゃった知事はどのように受けとめていらっしゃるのか、教えてください。
知事
合流を呼びかけたというよりは、質問に答える中で新党の県連大会までに合流してもらえばいいのではないかという、そういう希望を述べたところでありまして、そういう希望は今でも変わりありません。まだ今日の夕方まで時間はあると思います。
それから、今引用された発言については、コメントに値しないと思っております。
記者
コメントに値しないというのはもうちょっとその辺のことを詳しく教えてください。
知事
理念、政策のこととか、あるいは民主主義のあり方とか、何か私としてコメントすべきようなことではないと思っております。コメントに値するというのかな、(値する)ことではないと思っています。
記者
あともう一つ、本日の夕方まで(新党に)来てくれるといいなという思いは持ち続けるということでよろしいでしょうか。
知事
衆議院本会議で3党合意に基づく消費税増税法案が可決されて、これはもう大変だという中で民主党からの離党、そしてさらに新党というような動きがある中で、階議員には新党の中で活躍して欲しいという気持ちは最初の時点で本人には伝えてありますし、今でもそれに変わりはありません。早ければ早いほどよく、県連大会までに参加してもらえればいいという思いも変わりありません。
記者
あともう一つお聞きしたかったのですけれども、新党へ知事は手続として党員というか、何て言うのですか、加入届というのはもう出されていらっしゃるのでしょうか。
知事
出していません。
記者
そうしますと、まだ党員ではないというスタンスでいらっしゃいますか。
知事
そうですね、はい。
記者
いつごろか。
知事
そこは最近よく言っているように、日本において首長をやっている政治家が政党にどう参加するかというスタンダードがないもので、まだ決まっていないということです。
記者
いつも原稿を書くときに困ってしまうところなのですけれども、知事はそうすると気持ちの上では党員でいらっしゃるけれども、手続的には……。
知事
日本の政治をめぐる問題点の一つは、所属にこだわるところだと思います。私もよく民主党時代も民主党の党籍を持つ達増知事は民主党関係でこれこれこういうことをしたと。その党籍があるからやっているわけではなくて、ここはこういう理念、政策を私からも訴えなければならないとか、それを実現しようとしている人を応援しなければならないとか、そういう思いで自由にやってきていたわけで、政治の本質はそういうところにあると思っています。ものを決めていく手続の中で、例えば党の中での選挙に参加する資格とか、あるいは選挙のときに何ポイント持つかという中で党籍とかというものは意味を持ってくるのでしょうけれども、そうしたところへの参加ということには私はこだわってなく、そういう意味では党籍というものにあまりこだわりは民主党時代もなかったし、今でもありません。
記者
今の関係なのですが、そうすると知事は入党手続はされないということでいいのでしょうか。
知事
そこは今は決まっていないということです。
記者
県連が立ち上がらないうちは手続もなかなかできないという状況はあると思うのですが、ニュートラルで、今のところは決まっていないと。
知事
ニュートラルというのは、所属に関しては特定政党に所属していないということはそのとおりですけれども、ただ政治的な理念とか、政策とか、あと民主主義かくあるべしみたいなことについては、私独自のものは、それはあります。
記者
今後どうするかはまだ決まっていないということでよろしいですか。
知事
ある意味手続的なことに頭を悩ます状況にないというふうに受け取ってもらってもいいと思います。
記者
前は入党されるようなお話をされませんでしたか。
知事
何らかの形で参加するとは言いましたけれども、入党するとは言ったことはないですね。
記者
関連して伺いたいのですが、所属にかかわらず、知事がおっしゃる理念とか、政策、そういったものをご自身がこうあるべきだと思っているのに従ってそれを推し進める中で、今度近いうちとされる衆院選において、先週もちょっと同じようなご質問ありましたけれども、知事は衆院の岩手1区という中において、何かご自身の役割というか、このようなことをしていくとか、そういうお考えがもしあれば教えてください。
知事
自由にやらせていただくということではないかと思います。選挙もそうですし、あとは政治全般についておよそ主役は国民、住民であって、政治家の側はいかに主役が適切な選択をできるか、適切な行動をとれるか、主権者として国政であれば日本のあるべき姿というものを国民の皆さんが日常の活動や、あるいは選挙ということを通じて実現できるかということを考えて行っていくべき存在だと思って、県であればそれは県民がそういうふうにできるようにしていくことが県政に携わる政治家の務めだと思っているので、自分がどうなるか、政治家として生き残れるかどうかとか、あるいは政治家同士の関係の中でどうかということを気にして政治家が動くようでは政治は良くならないと思っていまして、例えば今県民の皆さんがどうなっているのか、国民はどうなっているのかというところをしっかり見ながら、県民や国民を助けていくことを自由に私はしていきたいと思っています。
記者
ちょっと話が戻って大変恐縮なのですけれども、先週の末にフィリピンの地震で津波注意報が出まして、沿岸各地に。その中で、前の県議会の総務委員会でちょっと話題になったのですけれども、防災無線が仮設住宅の中で聞こえないところがあるというお話がちょっと出まして、私も取材をしたのですけれども、やはり人里離れたところというか、奥地にあるので、今までのところと違って聞こえないというところがあるようなのですけれども、今回こういった避難勧告というのも出たところもありますし、今後もあるかもしれないので、そういう防災無線に関してどこで聞こえているのかとか、聞こえないのかとか、そういう状況把握とか、今後の対応ということは県で何か考えられていますでしょうか。
知事
今、防災無線の担当のところでそこはしっかり検討していると承知しています。また、市町村ごとにやはり防災無線が連絡の主力だというところもあるでしょうし、また様々な、いろいろな情報の伝達方法について、さらに工夫していくというところもあるでしょうし、その地域の状況に応じて、また市町村のそういった方針を尊重しながら、県としても必要な防災情報がきちんと住民の皆さんに伝わっていくということを確保することが大事と認識していますので、そこのところを県としてもしっかり取り組んでいきたいと思います。
記者
震災の関係で陸前高田市の奇跡の一本松なのですけれども、震災1年半直後に今回一度伐採するということが先週固まってしまったのですけれども、結構希望の要として市民ほか全国の方に愛されてきた存在だと思うのですけれども、そのことについての受けとめをちょっと教えてください。
知事
永遠に残すための段取りの一つとしてそういうことをすると理解しておりますので、これはもう地元の思いと、そして全国や世界から寄せられている思いに沿った手順を踏んでいるなというように思っています。それで、ものとしても、そしてまた人々の心の中でも永遠のものになっていけばいいのではないかと思います。
広聴広報課
それでは、よろしいでしょうか。それでは、これをもちまして記者会見を終わります。
次の定例記者会見は9月10日(月曜日)の予定です。
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