平成23年1月4日知事会見記録

ID番号 N4960 更新日 平成26年1月16日

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平成23年1月4日 (10時30分から10時48分)

知事
明けましておめでとうございます。

広聴広報課
ただ今から記者会見を行います。
本日は知事からの発表はございませんので、幹事社さんの進行によりまして、皆様方からの質問にお答えする形で進めさせていただきます。
それでは、幹事社さん、進行をお願いします。

幹事社
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
それでは、幹事社から、県政記者クラブを代表して質問します。今年1年の抱負や目標について、まず伺いたいと思います。

知事
「いわて県民計画」ができて、その長期計画の下でアクションプランを作り21年度、22年度と実施してきました。23年度は骨格予算ではありますが、この「いわて県民計画」に沿って岩手の県勢発展のための方向性を踏まえた予算をしっかり作ることが大事だと思っています。そして、その後、統一地方選、岩手県知事選挙という機会に「いわて県民計画」をたたき台にしながら、さまざまな政策に関する議論、今岩手が直面する課題に関する議論が行われると思いますので、そこにいい形で参加をしながら、それを踏まえた岩手県政が統一地方選以降、しっかり進んでいくように努めていきたいと思っています。

幹事社
この質問に関連して、各社から質問があればお願いいたします。

記者
イメージとしてうさぎ年、どんな1年にしたいと思いますか。

知事
うさぎ年ということでは、脱兎という言葉があります。私の名前と響きが似ているのですが。脱兎を辞典で調べてみると「敏捷で素早いさま」ということで、特に脱兎の勢いということで、孫子の兵法にも出てくるのですが、いざという時にこの脱兎の勢いで、当たれば負けることはなく勝てるということで、そういう意味で自分自身、また岩手全体についても、いざという時に脱兎の勢いで成功に向かっていくようにしていくと良いのではないかと思っています。

記者
うさぎ年はピョンピョンと飛び跳ねるように景気も良いみたいな、そういう傾向もあるようですが、今年の岩手県経済はどういう景気となる見方をしていらっしゃいますか。

知事
リーマン・ショックで落ち込んだ製造業の生産がまず回復して本格的に軌道に乗っていくと思います。そして、それ以外の農林水産業とか、観光といった分野、またそれと関係した加工、製造業関係であるとか、そういった分野についても、今までのいろいろな仕掛けが成果を生み出していく、また平泉の世界遺産登録であるとか、今年の青森デスティネーションキャンペーン、来年の岩手デスティネーションキャンペーンでの観光の盛り上がりとか、そういったいい要素がたくさんある年だと思いますので、そういったチャンスにダッシュを利かせていくと、岩手の経済も良くなっていくと思います。

記者
今、知事から平泉のお話しありましたが、今年は(世界遺産登録の)再挑戦に向けて重要な年になります。知事は、今日の午後に平泉へ初詣にお出でになるということで、そのねらいも含め、世界遺産登録に向けて今年をどういう年にし、どういう取り組みをしていきたいかを一言お願いします。

知事
まずは、平泉の世界遺産登録を祈り、それから岩手県民の平安と県勢の発展をお祈りしてこようと思っています。平泉の世界遺産登録に向けた取組については、ユネスコやイコモスとのさまざまなやりとりについては、しっかりと対応していけば良いと思っていますが、特に何か追加資料を求められたり、また事前に作成しなければならないというような状況にはありませんので、何かあれば対応する準備はしつつも流れに沿った対応をきちんと行っていけば良いと思っています。
一方、登録そのものの成功と、そしてまた登録後の発展に向けては、平泉という資産に対する地元の理解と支援態勢が大事ですので、そういうところにしっかりと取り組んでいくことが大事だと思っています。

幹事社
ほかにないようであれば、各社から質問があればお願いします。

記者
新年、小沢さん主催の新年会に出席されたと思いますが、菅さんは別に新年会を開くということで大きくニュースに取り上げられていましたが、小沢さんの新年会で小沢さんと直接会話なさったと思いますが、どういうお話しをなさいましたか。

知事
「自治体代表で来ました」とあいさつしたら、「おお、そうか、そうか」と、そういう言葉を交わしただけであり、それ以上何か中身のあるような話はしてないのですが、与党の国会議員が120人も参加していて2時間たっぷり自由な懇談ができる機会というのは非常に貴重で、いろいろと地域の景気、雇用の厳しさであるとか、医師不足問題の現状であるとか、生活が第一の全国津々浦々の暮らしや仕事を大切にしていくような政治が大事だ、というような話を多くの議員さんたちとすることができ、大変有意義だったと思っています。

記者
大晦日のあたりから岩手県は大雪とか暴風波浪とか、非常に自然の驚異を受けながら新年を迎えて県民生活も影響を受けながらの出発だったのですが、このような荒天の中で県民生活に不便を強いられている状況をどのように受け止めながら新年を迎えたのかと、今日は昨日までの状況報告が会議であったと思うのですが、それを受けて新たに指示したことがあれば教えてください。

知事
年末年始にかけてこの大雪、そして暴風波浪等によって交通が遮断されるとか、また停電が長く続くとか、大変不自由な暮らしを余儀なくされた皆さんに対して、本当にお気の毒に思いますし、お見舞いを申し上げたいと思います。
この間、担当部長ともやりとりをしながら情勢を把握し、県当局としても市町村やインフラ関係機関等、防災関係機関と連携して、できるだけ早い復旧に努めるように指示をしてきたところですが、今朝の時点で、停電戸数が1けた台にまで減り、何万戸も停電があった状態からは復旧をしてきていると言えると思っています。
一方、農業、漁業等の被害状況については、まだ調査をしている最中あるいはこれから調査が可能になるというところであり、県としても遺漏なく対応して、県民の暮らしや仕事を守るという務めをしっかり果たしていくように今朝の庁議でも指示しているところです。

記者
今の質問に関連してなのですが、山陰地方などでも同じように大きな被害があり、国に例えば激甚災害の指定を求めたり、そういった連携などは今後どのようにとられる予定があるかお聞かせください。

知事
激甚災害の関係については、被害額の数字、被害額の大きさとその自治体の財政規模の関係で決まってくることですので、まずは被害状況の把握ということが先決と考えています。

記者
被害が大きかった場合は、いずれそういう対応になっていくのでしょうか。

知事
当然その規模に応じた対応を行っていくというのが基本です。

記者
1月下旬にも通常国会が召集されると思うのですが、菅内閣の内閣改造の是非について、知事のお考えをお聞かせください。

知事
閣僚の問責決議ということで、いろいろと議論があることは報道等で承知しているところです。そういった国会運営の観点ということがまずあると思います。あとは経済、雇用情勢が今もって完全回復したとは言えず、むしろこの地方の実態などからいっても、もっともっと生活が第一という政策を強力に推し進めていく必要があると思いますので、そういう国民が求めていることに総力を結集していくような内閣の強化は大変大事だし、また必要な局面ではないかと思います。

記者
具体的に申しますと、仙谷官房長官ないし馬淵国交相の交代というのは必要だと考えていらっしゃるのでしょうか。

知事
本質的には、今からだともう一昨年になりますが、衆議院議員選挙、政権交代選挙の時に国民の負託を受けたマニフェストを強力に実現していく体制、またそのマニフェストを作るに当たって、いわゆるトロイカ体制という挙党一致の中でそういうマニフェストを作り、運動を展開したということもありますので、その原点に立ち返るような内閣をつくれば良いのだと思います。そういう中で、今おっしゃられたお二人の人事についても考えていけば良いのではないかと思います。

記者
最後に確認ですが、そういった意味では予算審議や政策の議論を円滑に進めるためには、やはり今回、内閣改造は必要だという認識でいるということでよろしかったですか。

知事
そうですね、国会対策、国会運営という話をまず最初に持ってきましたが、より本質的にはトロイカ的な体制こそ政権交代選挙で国民の負託を得ているのであり、それを半分に割ったような分裂態勢で去年の参議院議員選挙で大敗をして、いわば国民から否定されている態勢の延長上で今も行っていますので、その野党うんぬんというよりも国民に否定されている態勢でいるからこそ、国会もうまく乗り切れないということなのだと思いますので、国民との関係からそういう原点に立ち返ることが必要なのだと思います。

広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。

知事
では、今年もよろしくお願いします。

次の定例記者会見は1月11日(火曜日)の予定です。

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