平成23年3月14日知事会見記録

ID番号 N4944 更新日 平成26年1月16日

印刷

平成23年3月14日 17時36分から17時49分

広聴広報課
ただ今から、知事会見を行います。
知事から発表があります。

知事
発表事項の1つ目は、東北地方太平洋沖地震災害に立ち向かうためにということで、未曾有の被害を受けている今回の災害に立ち向かうために、県当局のみならず、県内のあらゆる関係機関、関係団体が一丸となって、取り組むことができるように、関係団体に対して支援と協力を要請することを先ほど本部会議において決定をしました。
要請文は次のとおりです。
「東北地方太平洋沖地震災害に立ち向かうために」 3月11日午後に発生した「平成23年東北地方太平洋沖地震」によって、本県は、これまでにない大きな災害を被りました。
現在、岩手県では、何よりもまず人命を救助することを第一に国をはじめ、自衛隊、広域緊急援助隊、広域緊急消防隊などのあらゆる関係機関とともに救援活動に全力をあげて取り組んでいます。
また、海外からの救援隊が県内に入って活動を始めているほか、全国に皆様からも暖かい励ましとご支援をいただいています。
岩手県は、これまで幾度も大きな自然災害に見舞われてきましたが、その都度屈することなく、苦難を乗り越えてきました。今回の想像を絶する大災害に当たっても県民の皆さんをはじめ、関係機関、企業、NPOなど、あらゆる方々の力を結集することにより、必ずや克服できることを信じています。
この未曾有の地震災害に立ち向かっていくためには、これまで以上に、県はもとより、関係機関や団体が心を一つにして、強い気持ちを持ち、結集していくことが不可欠です。
この困難な状況を乗り越えていくため、皆様方の絶大なるご支援、ご協力を是非ともお願いします。平成23年3月14日、岩手県知事 達増拓也。
という内容です。この要請文によって、それぞれの関係部局が関係機関、団体等に対して、支援と協力の要請を行っていくこととしています。
次に、発表事項の2つ目、東北地方太平洋沖地震に係る広報対応についてです。現在、災害情報については、県公式ホームページ、広聴広報課ツイッター、広聴広報課フェイスブック等Webを活用した県民向け及び県外向け、情報発信しています。また、県民室において、最新情報を掲示するなどして対応しております。
当面の窓口対応として、県庁1階県民室において、県に寄せられた情報を提供するほか、皆様からの問い合わせに対応していきます。
本日、3月14日から、平日は午前8時30分から午後10時まで、土日・祝祭日は午前8時30分から午後6時まで、電話番号は019-629-6911です。これは、今まで県の代表番号にかかってきた電話が災害対策本部等へ繋がれていたのですが、これを専用の電話番号を別に設けたものです。
電話は大変込み合いますので、Webを利用できる環境にある方は、できるだけWebを活用して情報を入手されますよう、お願いします。

広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
それでは、若干の質問を受け付けたいと思います。

記者
窓口対応で県に寄せられた情報はどのようなものでしょうか。

知事
県が入手した情報を極力発信するという機能になります。

記者
避難者情報とか、具体的には。

知事
ニーズがあるのは避難者情報ですが、まだ極めてごく一部しか入手できていないが、基本的にはそこを充実させていきたいと思います。

記者
「東北地方太平洋沖地震災害に立ち向かうために」というアピールの文章でもって、企業や関係機関に対して、具体的にどのような動きを期待しているのでしょうか。

知事
県の方で考えているのは、5つのステージに分けて、まず第1ステージは救命・救出・医療関係。これは県医師会、歯科医師会、赤十字、ボランティア団体等に負傷した方や病気にかかった方への救急看護や治療のための医師の派遣などについて、お願いしていくことになります。
第2ステージは避難。被災者への生活必需品の提供、住居等を失い避難しなければならない方の受入などで、経済・商工関係の諸団体とか、運輸・交通関係の諸団体、また旅館・観光関係の諸団体、そしてボランティア団体などにお願いしていくことになります。
第3ステージは復旧。災害を受けた地域への復旧への協力ということで、さまざまインフラ整備関連の諸団体、また農業・林業関係団体、そしてボランティア団体などにお願いしていくことになります。
第4ステージは生活再建。災害を受けられた方の生活再建に向けた支援ということで、生活資金相談、事業資金相談、金融関係、また事業相談、商工団体関係等となります。
第5ステージは復興。これは第3ステージと第4ステージの団体と重複しますが、ステージごとに一部は同時並行的に進んでいくところもありますが、まずは早い段階の緊急性の高いところをお願いしていきながら、復旧から復興にかかわる団体にも早い段階から意識を持ってもらって、将来の先の見通しも持てるような形で全県一体となって取り組んでいけるような工夫をしていきたいと思っています。

記者
発災から72時間が経過しました。警察の発表では、現在574人が亡くなられたとのことですが、知事は人的な被害、特に死者数について、どのような見通しをお持ちでしょうか。

知事
自衛隊はじめ、捜索活動を頑張っていただいているので、まだまだ過去さまざまな災害の中でも3日以上生存された方もいらっしゃいますので、捜索作業を続け、一人でも多くの方を救助できるように県でもしっかり取り組んでいきたいと思っています。

記者
一方で、現実的な規模としては、どのぐらいの(死者)数を想定しているのでしょうか。

知事
お亡くなりになられた方については、それぞれ遺族の方のご意向を尊重しながら、きちんと対応できるように市町村と連携を図りながら県としても対応していきます。

記者
先ほど、菅総理と電話で話されたとのことでしたが、もう少し具体的に言うと、どのような話を知事からされ、菅総理からそれに対してどう話があったのか、詳しく教えていただけますか。

知事
急遽、電話がある旨、官邸の方から連絡があり、急だったため、きちんとした記録は取っていませんでしたが、菅首相からはお見舞いと激励の趣旨の言葉があり、私からは特に自衛隊の展開と増員について御礼を申し上げ、そして燃料不足がやはり今、各担当等から何とかしてほしいということは私のところでも把握できていましたので、そのことを特に強くお願いしたということです。

記者
時間としては1分程度くらいでしょうか。

知事
2分から3分くらいだったかと思います。

記者
先ほどの企業などへのお願いについてですが、知事が具体的にお願いに行く予定はあるのでしょうか。

知事
明日の朝、連絡員会議の中で具体的な段取りは決めることになっています。

記者
今の菅首相との話でご記憶にあればですが、具体的な言葉をお聞かせいただければ。

知事
先ほど申し上げたような形であり、今、思い出せることをお話ししたとおりです。

記者
死者の数や行方不明者の数が、毎日明らかにどんどん増えてきていますが、全容までは今どのくらいのところまで到達してきていると、エリア的にもどのくらいまでに広がるのか、死者の数うんぬんではなく、全容まで今分かっているというのは、どのくらいのところまで来ているとお考えでしょうか。

知事
公式に分かっていて申し上げられるのは、警察発表の数字です。

記者
そのエリアとか、市町村等の連絡職員の態勢とか、なかなか抜け落ちているところもあると思いますが、その辺でどのくらい足りないのかといった点ではどうでしょうか。

知事
必要な物資の調達というものの中で、避難している方々の数やニーズを把握しながら、物資の調達をしているというところです。また、亡くなられた方への対応についても、極力、遺漏のないように市町村と連携しながら取り組んでいくことにしています。

広聴広報課
以上をもちまして、知事会見を終わります。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 報道担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5285 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。