平成21年7月27日知事会見記録

ID番号 N11673 更新日 平成26年1月16日

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(平成21年7月27日 10時31分から10時54分)

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
初めに、知事から発表がございます。
それでは、知事お願いします。

知事
今日の発表事項は、新型インフルエンザに係る外来医療体制の切替についてです。
先ほど県の新型インフルエンザ対策本部会議を開催しまして、外来の医療体制について8月中をめどに従来の発熱外来方式から、原則としてすべての一般医療機関において診療する方式に切り替える方針を決定しました。県内で新型インフルエンザへの感染が確認された患者は10数名ということで、県民の皆様のご理解、ご協力もあってこれまでのところは感染拡大を防ぐことができています。しかしながら、国内外におきましては感染者数の増加傾向も見られますことから、県内においても特定の病院に患者さんが集中することを避け、身近な医療機関で迅速かつ適切に医療が受けられる体制を本格的なインフルエンザシーズンが到来する前に構築しようとするものです。なお、切替の具体的な期日については、岩手県医師会など関係機関と協議の上、改めてお知らせいたします。

広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
それでは、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
幹事社さん、よろしくお願いします。

幹事社
ただいまの発表事項について、各社から質問があればお願いします。
会議取材している社も多いと思うので、また何かありましたらお願いします。
本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意がありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
民主党の東京12区の候補者が決まったことで、小沢代表代行が岩手4区から出馬することが濃厚になってきたのですけれども、その点についてご所感をお伺いします。

知事
総理大臣になれるかもしれないような方が岩手から立候補をするというのは、岩手にとっても良いことだと思いますし、個人的にも岩手4区から出てほしいと思っていましたので、良かったと思っています。

記者
正式表明を早くしてほしいという思いはないでしょうか。

知事
過去においても、比例名簿が確定したのが選挙戦スタートの日であったり、本番の立候補届け出をもって正式に表明といったことも選挙にはあり得るので、全国的に陣営全体に危機感を持ってほしいという趣旨であればそういうこともあり得るのと思っています。

記者
昨日の仙台市長選の結果で民主党県連などが推した候補者が当選しましたが、その点についてご所見をお伺いします。

知事
副市長をなさっていたとき、知事として仕事上何回か会って色々とお話をする機会もあり、大変やる気と能力にあふれた方だと思っていたので、仙台市民のため、大変良い結果になったのではないかと思います。また、仙台市というのは岩手県にとっても非常に大事な経済的なつながりや、あるいは生活上のつながりなどがありますので、色々な連携を一緒に進めていくパートナーとしてもすばらしい方が当選したと思っています。

記者
この結果が次期衆院選で民主党にとって追い風になると見ていますでしょうか。

知事
一連の自治体首長選挙で民主党が勝利を重ねるというのに、更に勝利を重ねた形になっているので、プラスの効果があると思います。

記者
新型インフルエンザの話に戻るのですが、これまで患者の受け入れをしたことのない医療機関にとっては初めてになるということで、県としてもサポートが必要になってくるのではないかと思うのですが、そのあたりをどのように考えていらっしゃるのでしょうか。

知事
準備の段階から、例えば新型インフルエンザ以外の患者さんとどう区別をして受け付け、院内感染を防いでいくのかというところの相談から始まって、実際に患者を受け入れ、新たな外来医療体制が軌道に乗るまで、しっかり県としてサポートしていきたいと思います。

記者
県民から見て、体制が急に変わるということは、我々報道機関も伝えなければいけない部分だと思うのですけれども、県としてもどうやって周知をしていこうと考えていますか。

知事
マスコミによる報道は非常に助かりますけれども、それだけでは足りないと思っています。医師会でもポスターを作ると聞いていますので、医師会や市町村と連携を図りながら、報道を通じての情報提供だけではなく、住民への直接の情報提供についても工夫をしていきたいと思います。

記者
新しい長期計画のブログを知事は立ち上げられていますが、僕もたまに見るのですけれども、いまひとつ本軌道に乗っていないと言いますか、コメントが少ないとか、知事の投稿回数が少ないと思います。今までやってみて、どういうふうに思っていらっしゃるか感想を教えてください。

知事
参考にしようと思い、知事さんや国会議員などの色々な政治家の方のブログを見てみましたけれども、コメントがほとんどずっとゼロのまま、基本的にコメントが付かないブログのほうが多い感じがします。そういう意味では、コメントがゼロではないというのは非常にありがたいし、きちんと付いてきているという感じがしますので、まず双方向としてはよいのではないかと思います。けれども、ちょっと内容が難しいのかもしれません。長期計画の素案の背景とか、政治哲学の話とか、そういう社会分析のような少し難しい話が続いたところがコメントが増えない理由かなとも思っています。ただ、県の長期計画というのはシリアスビジネスでありまして、ある程度難しい話も必要な分野なので、このテーマに関してはこんな感じでよいと思っています。県民あるいは県民以外の皆さんも含めて、ネット上でのざっくばらんなやりとりというのは、また別な場で工夫するのかなという感じがいたしますし、今回の長期計画素案に関するブログとしては基本的に機能していると思っています。

記者
 今の長期計画に関連してなのですが、先日知事はI援隊(あいえんたい)という構想というか、理念を示されました。それをどう具体化していくかというのは、これからの作業になるかと思いますけれども、長期計画の中でどの程度I援隊という考え方を具体化していかれたいと思っていらっしゃいますか。

知事
長期計画というよりは、むしろアクションプラン、ここ一、二年の県行政のあり方、県職員のあり方がI援隊構想の中心ですけれど、背景にある世の中がこれからこうなっていくという考え方については、長期計画素案の考え方と同じですので、I援隊構想の具体化の話は、長期計画の10年分の中に位置付けられていくというよりは、むしろ長期計画素案の考え方を受けつつ、アクションプラン部分に何か盛り込まれるという感じと思っています。

記者
例えばI援隊というのは、全職員がこれから仕事をする上での大きな理念としてやっていかれるのか、それとも何かそのための組織をつくられて活動されることになるのか、そこら辺どのようにお考えですか。

知事
色々なやり方があると思っていて、県の中のことについては県職員にも知恵を絞り、あるいは創造力を膨らませてもらい、私が構想を揚げて、それからの詰めは職員皆さんで考えてみてくださいと今進めているところですが、流れの中で私からまたこうしたらどうかということを言っていくこともあるかもしれません。

記者
先の高校野球で花巻東が優勝を遂げまして、また夢の実現に向けて新たな一歩を踏み出したわけですけれども、知事の感想と期待をお伺いします。

知事
甲子園に忘れ物をしてきたというコメントが春の甲子園の準優勝の後にありましたけれども、それをとりに行くチケットを得ることができたということだと思います。夏の甲子園での優勝をねらえるチームとして、この岩手で優勝を果たしたと思いますし、本当に頑張ってほしいと思います。
それから、夏の大会でもチームとしてさらに成長を遂げたと思うのですけれども、それには決勝で戦った盛岡一高をはじめ、多くのチームが花巻東にそう簡単に優勝させないぞというぐあいにかなり苦しめたと思います。甲子園に出て、初戦突破はもちろん、さらに上をねらっていけるだけの力を花巻東以外の岩手の高校も付けてくる中での厳しい戦いを勝ち抜いての優勝ということで、岩手の高校球界全体にとってもすばらしい今回の夏の大会だったと思いますので、そういう岩手全体の盛り上がりを代表して甲子園で活躍してほしいと思います。

記者
選挙のお話なのですけれども、前回の記者会見のときに陣営からの応援要請あれば前向きに対応したいということでしたけれども、その後の要請状況はいかがでしょうか。

知事
秘密というのもちょっと不親切な答えかもしれませんが、色々と情勢の分析や情報交換、意見交換的なことは全然してないわけではなく、そういう点を踏まえて対応していくことになりますので、今のところ情勢分析の中身も含めて少し非公開ということにしたいと思います。

記者
選挙への意気込みについて一言いただけたらと思います。

知事
15年間くらい岩手と中央の政治のねじれ現象ということが言われてきたのです。岩手では改革勢力が多数を占めているけれども、中央、国の方ではそうではないという、そういう政治のねじれ現象というのが15年くらいも続いてきています。そのねじれというのは、岩手県民にとってはかなり、それぞれの立場によっていろいろあるかもしれませんけれども、満足できない状況であり、また困った状況でもあったりしたのだと思うのですが、15年我慢してようやくそのねじれを解消することができる。それも岩手が中央に屈してねじれを解消するのではなくて、中央の側をひねって、中央の側を180度回転させて岩手とのねじれを解消するという話ですから、これは本当に岩手にとって意義深い歴史的な選挙になり得ると思います。岩手が筋を貫いて日本を変えて、岩手と中央のねじれを解消するということは、本当にそれは実現させなければならないことだと思いますし、そのためにできること、やるべきことがあればやりたいと思っています。

記者
今日の服装は、なぜそういう格好をしているのですか。

知事
大分暑くなってきたからということがありますけれども、クールビズの中で県職員有志が今年のファッションとしてこういうポロシャツを作ってくれましたので、着ています。胸にわんこきょうだい、背中にはグローカルいわてのデザインです。いわてから世界へという意味が込められています。
あと名札なのですけれども、これは宮古市にある若竹会という社会福祉法人がつくっている鮭皮のカード入れでありまして、岩手の魚、しかも宮古で水揚げされた鮭の皮を使っているそうなのですけれども、それを下げています。クールビズだとネクタイを着用できないとか、ふだん付けている県産品が付けられなかったりするのですが、こういう形で今日は別の県産品を身に付けてみました。

記者
選挙のお話なのですけれども、これまで岩手は国とねじれの関係にあって県民が満足できない状況にあったというふうにおっしゃっていたのですが、その満足できない部分というのはどういった部分だったのかということと、政権交代によってそのねじれが解消されることでどのように岩手県民の生活がよくなっていくのかということをお聞かせください。

知事
政治の先進県として、地方分権についても早い段階から中央に対して色々と主張してきましたし、また国政においても「政権交代可能な二大政党制へ」、「政党を中心とした政策本位の政治」、といった政治改革について、岩手の政治家あるいは岩手のリーダー、岩手の県民、有権者の多くの支持を得た人たちが日本を変えようということで15年間やってきたけれども、今までそういう方向での政権交代というのは起きないまま今日まで来ている。それが政権交代によって、今までの県民の願い、岩手から主張されていったことが実現するというのは、これは県民にとって大きな自信につながり、誇りにもなり、政治という分野の中では大きな成功として歴史に残っていくことだと思います。そういうことです。

広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。

次の定例記者会見は8月3日(月曜日)の予定です。

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