平成21年8月25日知事会見記録

ID番号 N11667 更新日 平成26年1月16日

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(平成21年8月25日 10時30分から10時41分)

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
本日は知事からの発表事項はございませんので、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
それでは、幹事社さん、よろしくお願いします。

幹事社
それでは、幹事社から1つ質問がありますので、お聞きします。
新型インフルエンザの感染者が広がっている状況なのですが、県としてこれからどのようなことに留意して対応されるのか、改めてお伺いします。

知事
国によりますと、「ウイルスが強毒化しているわけではない」という見解で、死亡者が続出する状況にはないと思いますけれども、ぜんそく、心疾患、腎疾患、糖尿病等の基礎疾患をお持ちの方や、乳幼児、妊婦、高齢者など感染した場合に重症化するおそれがあるとされる方々は、一般の患者よりも早期受診、早期治療が大切になりますので、先日、発熱やのどの痛み等の症状が出た場合の対応などについて、かかりつけ医と日ごろから相談しておくよう呼びかけをしたところです。
また、新型インフルエンザ患者の増加に備えて、8月17日から原則としてすべての医療機関で受診できる体制がとられています。しかし、患者が急激に増加しますと医療機関の負担が増大して重症患者への対応に支障が出るおそれがありますので、患者数増加のピークを低く抑えるということが大事です。急激な患者の増加を防止するためにも、手洗い、うがいの励行や、発熱等の症状が出た場合には無理をせず学校や仕事を休むというように、健康管理や感染拡大防止の取り組みについても県民の皆さんに呼びかけているところです。
こうした取り組みとあわせまして、今回の新型インフルエンザについては、自宅療養を基本としていますけれども、重症患者には入院治療が必要になりますので、岩手県医師会など関係機関の協力を得ながら、重症患者数の増加に対応できる病床の確保に引き続き努めていく考えです。

幹事社
この質問に関連して各社から質問があればお願いします。

記者
季節性インフルエンザの場合は、学校閉鎖などがあった場合に学校名を公表していますけれども、新型インフルエンザの集団感染の疑い例などの場合は非公表としています。今後、その学校名などを公表するお考えなどはありますでしょうか。

知事
季節性のインフルエンザとの取り扱いの違いについては、どういう理由でそうしているのか今はっきりと答えかねるので、担当部署に検討してもらおうと思います。

記者
そうすると、検討して、今後公表することもあり得るということでしょうか。

知事
公表していない理由が明確にあるのであれば公表しないということですし、そこはちょっと確認をしたいと思います。

幹事社
ほかにこの問題に関して質問ありませんか。
では、各社からほかに質問があればお願いいたします。

記者
23日にペーパーでコメントはちょうだいしておりましたけれども、花巻東高校が今日、岩手に戻ってきますが、改めまして選手たちの試合をご覧になってどうだったかお聞かせください。

知事
本当によくやってくれたと思います。岩手から90年ぶりの、学校の制度が変わったりしていることを考えれば、初めてベストフォーと言ってもよいと思います。大きな快挙でありますし、またそこに至るまでの一つ一つの戦いが本当に激闘に次ぐ激闘、応援する県民の皆さんと一緒に本当に感動と、そして勇気を県民みんながもらえるような、そういう戦いだったと思います。そして、県全体として大きな希望をいただいたと思っています。優勝という目標に到達しなかったのは残念なのですけれども、今、県の経済や雇用などが大変厳しい中で、今度は大人が希望を示していかなければならないところだと思いますので、そうした経済、雇用対策などをしっかり取り組んでいきたいと思います。

記者
今の高校野球に関連してお聞きしますが、柏葉選手、猿川選手、佐々木監督が日米親善試合のチームに選ばれましたけれども、こちらに関してはいかが思われますか。

知事
日本を代表して世界で勝負をするというのは本当にすばらしいことで、岩手県から選手、監督さんが参加されるというのは大変すばらしいことだと思います。ぜひ今までの成果を出して、ベストを尽くして、感動と勇気、そして希望を世界に広げていただきたいと思います。

記者
選挙の関係なのですけれども、各種報道機関の世論調査で民主党が300議席を超える勢いと、若干報道機関によってばらつきはあると思うのですけれども、押しなべて民主党圧勝と政権交代の流れというような報道がなされていますけれども、そのことについて、ご所見をお伺いします。

知事
やはり選択肢があるということが本当に大事なのだと思っています。ちょっと前までは選択肢がなかったわけで、政権交代可能な2大政党制の形、国民が選ぶことができるという、そういう形がここ10年、15年くらいのところで日本にできてきたということで、今回のような状況になってきていると思いますので、私も個人的な感想としては、そういう選択肢をつくっていく作業に参加してよかったと思っています。

記者
一方で、自民党は100議席前後という報道もあります。いわゆる政権交代可能な2大政党制という意味で言えば、もうちょっと拮抗したほうがよいのではという考え方もあると思うのですけれども、それについてはいかがでしょうか。

知事
カナダ下院で300議席ぐらいの過半数をとっていた与党が、一気に4人に減るということがありましたので、小選挙区制を柱にした選挙制度というのはそういうものだと思いますし、変化の激しい時代にあって、国のかじ取りを機動的にやっていけるところがこの選挙制度の政治体制の意義でありましょうから、日本にとっては悪くないことだと思っています。

記者
昨日、東北知事サミットが山形市であり、そこで宮城県の村井知事から、東北文化の日制定について呼びかけのようなものを受けたと思うのですが、もし正式に呼びかけを受けた場合の考えについてお伺いします。

知事
よい話だと思います。岩手県でも県立美術館を無料にして、そこでいろいろなイベントを行う日とかありますし、何かそれぞれの県が既にやっていることとか、これからやりたいこととかを各県調整してやると、よいものができると思います。

記者
先ほどの花巻東高校の話に戻るのですけれども、花巻東高校に対して何か賞などは検討されていますでしょうか。

知事
県としても何らかの表彰をするべきという方向で検討しているところです。

記者
例えばどのような表彰の形になるのでしょうか。

知事
スポーツ関係で県民に明るい希望や大きな活力を与えた実績に対しては、過去には県民栄誉賞や岩手県スポーツ賞が設けられていますので、そういったところを基本に検討していくことになると思います。

広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。

次の定例記者会見は8月31日(月曜日)の予定です。

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