岩手県知事記者会見 平成22年1月4日知事会見記録

ID番号 N5039 更新日 平成26年1月16日

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(平成22年1月4日 10時30分から10時52分)

知事
明けましておめでとうございます。

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
本日は知事からの発表事項はございませんので、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
それでは、幹事社さん、よろしくお願いします。

幹事社
明けましておめでとうございます。よろしくお願いいたします。

知事
おめでとうございます。

幹事社
それでは、県政記者クラブを代表して最初の質問をさせていただきます。
新年の決意についてということで、2010年のスタートに当たり、知事の年頭の決意をお聞かせください。昨年は「丑年は岩手の年」ということでしたが、今年のキーワードがあれば併せてお願いいたします。

知事
まずキーワードは、「希望維新 希望郷いわて元年」で、希望郷いわてを目指す「いわて県民計画」が実質的にスタートし、そして日本全体も政治、経済、社会が大きく転換していく中で、岩手からそういう変化を先取りしていく、一人ひとりだれもが希望を持てるような世の中にしていく、そういう意味で「希望維新 希望郷いわて元年」というキーワードでいきたいと思っています。
それから、今年は寅年ですが、岩手にとってトラといえば沿岸地方の虎舞いです。虎舞いは航海の安全や大漁を祈願するものでもありまして、私も虎舞いのトラにあやかり、産業振興や安全、安心な暮らしの実現に向けて、岩手丸の船長として全力を尽くして「希望維新」に邁進していきたいと思っています。
それから、今年の具体的な取り組みについて、基本は「いわて県民計画」の推進ということで、そして特に直面する経済、雇用対策を真っ先にやっていかなければならないということなのですが、中長期的に岩手の発展につながっていくような新しい希望の具体化や枠組みづくりも今年はやっていきたいと思っています。例えば地域経済の活性化、地域振興の関係では、観光立県推進基本計画の策定があります。それから、上海万博が今年ありますが、そこに岩手県として参加していきたいと思っています。他はいわて三陸海洋産業指針関係ですが、ジオパークの調査研究、これにも取り組みたいと思っています。あとはドクターヘリの導入、そして救急搬送ルートの改善、空と陸と両方で県民の命を守っていくための救急体制の整備、改善にも取り組まなければと思っています。あとは環境関係として新しい環境基本計画の策定が今年予定されておりますし、CO2排出権取引オフセットクレジット制度の導入促進についても取り組んでいきたいと思っています。
今言ったことを含め来年度予算の編成作業を通じて経済雇用対策から「いわて県民計画」の推進ということにしっかり取り組んでいきたいと思います。

幹事社
この質問に関連して各社から質問があればお願いいたします。

記者
明けましておめでとうございます。岩手丸の船長ということなのですが、今日この瞬間の視界とか波風はいかがでしょうか。

知事
雪がちらちら舞っているのですけれども、青空がしっかり見えている。しかし、波は高いというところを感じます。

記者
新年明けましておめでとうございます。今、上海万博に岩手県として参加したいというお話だったのですけれども、例えばブースを出展するとか、お決まりの部分があればもう少し具体的に教えてください。

知事
商工労働観光部から部局案として上がってきているところでは、上海を中心に南部鉄瓶を中国でどんどん売っていこうしている上海大可堂というお茶屋さんが出展することが決まっているので、そこと連携して鉄瓶はもちろんなのですけれども、ほかのいろいろな岩手の物産、観光面も一緒に宣伝するということです。参加の申し込みは、もう締め切られてしまっていると思うのですが、県単独の出展では何十億円、ひょっとすると100億円単位でお金がかかるわけですけれども、商工労働観光部では1億円しないような案として上がってきているので、そういう線で検討していきたいと思っています。

記者
関連してなのですけれども、改めて上海万博に出展する目的を説明していただけますか。

知事
まず、岩手の地域資源を発掘し、県民として改めて誇りを確かめ、県外、全国、そして世界にどんどん利用してもらおう、売っていこうという中で、中国というのは戦略的に非常に重要です。私もトップセールスで大連に行ったり、上海に行ったり、また香港とか、さらに台湾やシンガポール、そういう広く東アジア、東南アジアも含めてなのですけれども、上海万博に参加することで、まず大中国という市場にして、そういう文化を受け入れる大きなところにアピールすることができますし、万博ですから世界中から注目され、世界中から人も来る。
それから万博というのは、大阪万博がそうなのですけれども、後世語り継がれます。万博に参加することで、後世に至るまで2010年上海万博には岩手県も来ていたというこが、ずっと歴史的に語り継がれるようになりますので、そういう意味で世界に対するアピール、歴史に残るアピールということができ、大きな効果があると期待しています。

幹事社
ほかに各社から質問があればお願いいたします。

記者
明けましておめでとうございます。正月早々一部の新聞社の紙面に次回の知事選に「出馬へ」という形で報道されていましたが、知事の真意をお伺いします。

知事
私も新聞を読んで、「あっ、そうなのか」と、思いましたけれども、まず応援してくださる人や団体があるというのは有り難いことだと思っています。知事としての仕事を評価してもらっているのか、あるいは期待をしてもらっているということかと思っています。
一方、自分としては与えられた任期に集中して仕事に専念することが基本と考えており、その任期が終わった後のことは全然考えていません。

記者
先ほどの年頭の訓示でも、平成22年度から、いわて県民計画に基づいて政策推進が実質的に進められる。今後の10年を見据えながら県政を運営していかなくてはいけないという話もありました。また、一部の新聞社の紙面で小沢幹事長が「1期というわけにはいかないだろう」というコメントも出していますが、そちらについてはどのようにお考えでしょうか。

知事
正に今やっていることを評価してもらっているのか、更に将来のことを期待してもらっているのか、有り難いと思っていますけれども、自分としては選挙で選ばれ、県民の負託をいただいているのはこの4年間のことでありますので、そこに全力を集中して参りたいと考えています。

記者
今年もよろしくお願いします。今の件に関連してなのですが、知事の任期は今年の春で残り1年を切ることになります。何らかの態度をいずれにしても表明されることになるかと思いますが、来年になると多分時間がないと思われます。そうすると、いつの時点で態度を表明するおつもりなのかをお聞かせください。

知事
任期終了後のことについては考えていないと先ほど言いましたけれども、それとの関係で、その前後のことについても、考えていないというか、考えないようにしているところです。

記者
昨年の話なのですが、久慈市長選に北上の遠藤さんが出馬表明をされました。その際、知事ともお会いして激励とも言える言葉も受けたということなのですが、知事としてアドバイスされたこととかあるのでしょうか。

知事
まず北上の総合支局長として大変よくやってもらっていて、地域の皆さんからも評判が良くて、西和賀の農村、山村地帯と北上の都市工業地帯をうまく結びつけ、連携させていくいろいろな事業も軌道に乗ってきたところでした。まずそのことを改めて評価し、一方で民主主義国において、選挙で選ばれるような役職に立候補するということは、これはもう何よりもかけがえのないことでありますので、仕事を続けてほしい気持ちもあるけれども、その決意を祝福したいということを述べました。

記者
一関市の勝部市長に続いて、2人目の県幹部の首長選への出馬という形になると思うのですが、祝福する一方、県の組織に支障などは出ないのでしょうか。先ほどおっしゃったように、北上総合支局で優秀な成果を残された方が雇用対策などいろいろと大変な時期に抜けることに対して、県政への影響というのはどういったことを考えていらっしゃいますか。

知事
民間の企業などでも選挙に出やすくするために立候補する人は休職扱いにするとか、どんどん選挙に出ることを促すようなことが必要ではないかという議論があるくらいでありまして、民主主義の発展のためには、そういう地元の希望とか、様々な要因の下に出馬するということについてはどんどんやれるようにしていくということが大事なことだと思っています。
県の行政というものもそういう大きな民主主義の中で存在し得るものでありますから、大きな民主主義の発展ということと行政のあり方ということを比べれば、それは民主主義の発展のほうが優先されると思います。

記者
明けましておめでとうございます。小沢幹事長の資金管理団体陸山会の土地購入費の不記載問題について、通常国会で当然野党はそこを追及してくると思うのですが、小沢幹事長ご本人、当時秘書でいらっしゃった石川衆議院議員の説明責任といいますか、どういうふうな説明を期待されるか、国会の中でも外でもよろしいのですが、お考えをお聞かせください。

知事
私も新聞等で読むだけでありまして、ただそこでも何か巨悪につながっているかのように、そういう疑惑として取り上げられていることが多いようではありますけれども、そういう具体的な巨悪については、特に指摘はされていませんし、昔から、それこそ自民党幹事長時代から、いろいろなことが取りざたされていたわけで、新進党とか自由党時代にもかなり政敵のようなところからいろいろな疑惑の疑いはかけられたけれども、全然確証のある話ではなかったということがあるので、巨悪のつながりみたいなことについては、今までと同じパターンなのかなというふうに思っています。ただ、そういうことでも国会で追及したりすることは、それは質問者の判断であったり、野党としての方針などに基づき、自由に行われればよいと思っています。
また、具体的な内容として、政治資金規正法上のある年に書くべきものを次の年に書いていたとか、そういったことについてはきちんと実態が明らかになって、訂正が必要なら訂正されるべきでありましょうし、その必要がなければ正しく処理がなされていたということがわかるように、そこは当局による取り調べも行われているようでありますけれども、当事者側もそこに対してきちんと協力をしていくべきだと思います。

広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。

知事
それでは、今年もよろしくお願いします。

次の定例記者会見は1月12日(火曜日)の予定です。

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