平成22年2月1日知事会見記録

ID番号 N5032 更新日 平成26年1月16日

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平成22年2月1日 10時30分から10時55分

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
本日は知事からの発表事項がございます。
それでは、知事お願いします。

知事
今日の発表事項は、知事公式ツイッターのスタートについてです。今日から私が書き込むツイッターが始まります。アクセスは、ツイッターに「tassotakuya」でアクセスすることができますので、ぜひご覧になっていただきたいと思います。

広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
それでは、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
幹事社さん、よろしくお願いします。

幹事社
ただいまの発表事項について、各社から質問があればお願いします。

記者
ツイッターを始められるということなのですが、きっかけは政治家のご友人からやった方がよいのではないかみたいなことが何かあったのでしょうか。

知事
きっかけは、県庁内のいろいろな打ち合わせの中で県職員から話題として出てきて、ではやろうということで決めたものです。

記者
これを活用していく上での抱負についても、改めて教えてください。

知事
知事のところには、岩手に関するいろいろな情報が集まってきますので、その中で特に県民に親しみやすいものとか、あるいは県外の人にも見たり食べたり買ったりできるようなものについて随時知事が直接情報発信をしていくということは、なかなか効果的ではないかと思いますので、張り切ってやっていきたいと思います。

記者
岩手県の紹介、魅力の発信以外にも国政に対するコメントとかもなされるおつもりでしょうか。

知事
投稿できる文字数は非常に短い字数なので、例えば県から国への正式な要請はきちんとした文書の形で行われますし、そういう意味ではより身近な買い物や飲食とかといったことが中心の話題になると思います。

記者
早速、今日あたり第1回目の更新をされるご予定なのでしょうか。

知事
週末に練習でパソコンを使ったり携帯を使ったりしていろいろと打ち込んでみましたので、それがもういくつか見ることができるようになっていると思います。

記者
既にもう見れるようになっているということですか。

知事
そうです。

記者
ちなみに最初につぶやかれたものは何だったのでしょうか。

知事
岩手県庁地下の生協食堂の「南部小麦の中華そば」は、岩手産の小麦で造った麺が大変おいしいというものです。

記者
反応はどうでした。

知事
今のところ発信専用になっています。一方、その反応は知事あてのメールでありますとか、いろいろなところからあり得ると思うのですが、ツイッターを読めるようにしたのは今日からですので、反応はこれからです。

記者
このツイッターはどれぐらいの頻度で、毎日つぶやいていくおつもりなのでしょうか。

知事
平均して1日1回はやらないとツイッターとしてのテンポ感がなくなると思っています。自分が見聞きしたものを書いていくので、いろいろなことに遭遇した日、あるいはあまりそういうのに遭遇しなかった日、そういうばらつきはあると思いますけれども、大体平均1日1回は書いていきたいと思っています。

幹事社
それでは、幹事社から県政記者クラブを代表して質問します。
いわて花巻の名古屋線の運休についてなのですけれども、名古屋線の運休を正式に伝えられたことを受けまして、これをどのように受けとめ、今後どのように対応していくのか。また、日本航空への要望活動の具体的計画はあるのかお伺いします。

知事
日本航空がいわて花巻名古屋線の運休を正式に決定したことは残念です。一方、いわて花巻名古屋線については、機材の小型化による運航継続を日本航空に対して要望しているところであり、また県としては先月20日には前原国土交通大臣にJALがそうした運航する場合の支援を要望したところです。日本航空への働きかけ、また愛知県側やその関係のご理解、ご協力も求めながら、名古屋圏との航空ネットワークの早期復活を目指して取り組んでいきたいと思います。

幹事社
この質問に関連して、各社から質問があればお願いします。

記者
明日、知事が愛知県に行かれる予定ですけれども、その機会に一方の発着拠点であります愛知名古屋と協力してやっていくことで、何か働きかけ等を予定されているでしょうか。

知事
名古屋に行くのは、岩手ゆかりの愛知県とその周辺の産業人の皆さんに岩手の産業事情を説明し、また意見交換するのが目的なのですけれども、せっかく名古屋方面に行きますので、調整可能であれば航空路線関係の意見交換をお願したいと思っていますけれども、今調整中です。

記者
そのお願いできるところというのは、行政とか企業とかいろいろとあると思うのですけれども、どの辺のところを想定して調整しているのでしょうか。

知事
今の段階ではどこと調整中かということについては勘弁していただきたいと思います。

記者
もうセッティングされている誘致企業との意見交換の場で、実際にその航路を使っている社員の会社だと思うのですけれども、その辺のところで何か知事から民間にも協力求めるようなことというのは考えられますでしょうか。

知事
そうですね、そこは協力を要請したいと思います。

記者
前原大臣への要望ですけれども、具体的に国土交通省にどういう支援を期待していますか。

知事
今、日本航空は、機材を小さくして小牧空港を活用した路線復活を検討していると。ただ、名古屋圏においては中部国際空港と小牧空港の役割分担の問題でいろいろ議論があって、そういう中で中部国際空港から小牧空港に路線がシフトしていくようなことは好ましくないといって、そういうことに反対する向きも地元にあると。そういったところを国交省もそういう空港の役割分担の議論には関与しているわけですけれども、岩手としてはそういう役割分担の議論でどうこうということではなく、利用者の立場に立って臨時的にまず小牧空港を使わせてほしいという立場であって、決して中部国際空港をないがしろにするつもりはない。中部国際空港と花巻空港の連携については、この間もなぞの旅人フーという中部国際空港のキャラに花巻空港に来てもらって、こちらからも外国に行くときの乗りかえも便利だから中部国際空港をどんどん使いましょうというキャンペーンもやっているわけで、そういう実態を中部圏の関係者にきちんと理解してもらいながら、日本航空がやりたいという路線復活についてはそれがスムーズにできるようにお願いしますということを国交省にはお願いしているところです。

記者
ほかのところで石川県の能登空港のケースをよく言われるのですけれども、県が搭乗率の保証すると、それで一定の搭乗率まで満たない場合は航空会社にその損失を補てんしてあげるというような制度で路線を維持したケースがあると、知事もご存じだと思いますが、岩手県としてこの路線を今後復活するにあたって、そういう制度を導入するお考えはございますか。

知事
日本航空も当面、小牧空港で小さい飛行機でいわて花巻空港との路線維持という方向で検討中と聞いていますので、経営上ビジネスユースや観光等々でペイする、経営上役に立つ路線なのだと思います。そういう意味では、そういう経済の論理に補助金、補てんのような格好でつけ加えなくても、自動車産業とか半導体、電気産業の回復の中で十分将来性が見込める路線だと思いますので、そういう方向で働きかけていきたいと思っています。

幹事社
それでは、ほかに各社から質問があればお願いします。

記者
1月の29日に平泉の文化遺産世界遺産登録推薦書作成委員会の委員長を務めていらっしゃいました工藤雅樹先生がお亡くなりになりました。非常に世界遺産登録に向けてご尽力されていた方ですけれども、一言お願いしたいと思います。
あと、今後夏ごろにまたイコモスの現地調査というのがありますけれども、それに向けての意気込みを改めてお伺いします。

知事
心からご冥福をお祈りしたいと思います。工藤先生は、平泉もですけれども、東北からさらに北海道も含む縄文時代からの蝦夷(えみし)の古代文化について、本当に全国的また世界的にも傑出した業績をお持ちの方でありまして、本当にまだまだ東北、北海道の古代文化、そしてそのもとにつくられてきたみちのくの歴史について、これからどんどん日本全体また世界に発信していこうというときでありましたので、本当に工藤先生が亡くなられたことは残念ですし、ショックを受けています。
平泉の世界遺産登録を目指しては、残された者たちがしっかり頑張って、工藤先生の思いを実現させていくように努めていかなければならないと思っています。

記者
県の文化財保護審議会の会長とか、現職で推薦書作成委員会の委員長ですとか、いろいろ務めていらっしゃいますけれども、その辺のあたりは。

知事
事務的には、担当にいろいろ詰めてもらっているところです。

記者
おととい来年度予算の知事査定を終えて、改めてこの記者会見の場でも、どういった予算を組んで、どういう名前をつけたのか、簡単に説明いただけますでしょうか。

知事
予算についての正式な記者発表は来週の月曜日になります。平成22年度当初予算案は「希望維新、希望郷いわて元年予算」ということで、経済、雇用の情勢がまだまだ厳しい中でありますので、県民一人一人が希望を持つことができる予算案にできたと思っています。経済、雇用の直面する課題にきちんときめ細かく対応しながら、岩手の経済と社会の底力を強化して、50年後を見据えた岩手の将来につながっていくような予算案にできたと思っています。

記者
予算編成に当たって、政権交代はプラスに働いたのでしょうか。

知事
地方税の大幅減収を補うくらいの地方交付税等の措置となりましたので、それがなければ、予算編成ができないような危機的状況でありましたので、そこでむしろ前向きな積極的な予算をしっかりつくれる地方財政計画をつくってもらったというのは、新政権に対してありがたいという思い、またそういう地方がきちんと力を持って日本の危機を乗り越えていけるような、そういう地域主導の国づくりの姿勢というのは評価したいと思います。

記者
いわゆる91社の談合問題について伺いたいのですが、今月最終的な結論が出る可能性が高いと思います。公取の判断でもちろん違反、談合がなかったという認定がなされれば、それは特に対応する必要はないかもしれませんが、過去の事例を見ると談合が認定される可能性が極めて高いと。そういうときに、以前にもお聞きしたのですが、現時点でどのような対応をお考えになっているのかというところと、とりわけ建設業協会とすると指名停止処分について寛大な措置を求めていますが、これについても改めてどのような対応を今検討していらっしゃるのか教えてください。

知事
犯罪とは違うのですけれども、公正取引委員会の行政処分というのでしょうか、そうしたことをめぐることですので、やはりそれが出る前の段階ではコメントできない、そういう問題だと思っています。一方、県庁内では、既に経済的なインパクトなど、いろいろな情報の収集、分析等の作業は行っているところです。

記者
仮の質問には答えられないということですが、少なくとも談合認定されればもちろん経営には影響が出ますし、もし認定されなくても、もしかしたら風評みたいなのがあるかもしれないというときに、例えば雇用対策のようなことが何か念頭にあるのかどうかを教えてください。

知事
要は発注者としての県、同時に今は経済・雇用対策本部も立ち上げている県、そういう県として責任をきちんと果たしていけるような対応をすればよいと思っています。

記者
医療問題ですが、先週、県立病院の経営のあり方懇談会ですとか、大きな2つの医療関係の話ありました。その中で今年度で医師確保の見通しというのはどのようになっているのか、お伺いできますでしょうか。

知事
具体的な話は、1つには医療局の経営の問題であり、また1つには個々のお医者さん方の自己実現の問題であります。また人事の話でもありますので、個別具体的なことはお答えできないのですけれども、医師不足対策、医師の偏在解消のための対策ということでは、来年度予算案の中にもいろいろと盛り込んであり、県としてしっかり取り組んでいきたいと考えています。

記者
今現在の今年度退職される医師の方の数の大体見通しというのはついているのでしょうか。

知事
今ちょっと正確な数字はありません。

記者
91社談合問題に戻りたいのですが、仮に談合が認定された場合に12カ月の指名停止になると仮にするとして、対象業者が県の発注工事の大口の受注先だと思うのですが、それもし仮に指名停止にしたら、県の工事にどのような影響が出るとお考えでしょうか。

知事
いわゆる91社問題というのは、大きな問題だと認識していますので、それに関するいろいろな情報の収集や分析などは行っているところですけれども、その内容については公取の認定次第ということになりますので、詳しい内容は控えさせていただきたいと思います。

記者
平野官房長官の名護市長選しんしゃくする理由なし発言について、自治体の首長、知事としてどう思われますか。

知事
詳しい内容を正確には承知していないのですけれども、一般論として国が何か政策を進めるにあたっては、それに関連する自治体の理解を求めながら進めていくのが基本だと思います。

記者
それと、小沢一郎さんについて民主党内から最近、枝野さんとか前原さんとかから、何か責任とった方がよいのではないかと進退について言及する声が相次いで上がっているのですが、知事はこうした民主党内の動きについてどうあるべきだというか、どう思われていますか。

知事
政治家の進退というのは、本人が決めるべきことだと思っています。政権与党、政府与党におかれては、一致協力して国民が直面する生活の困難を乗り越えていくような施策の強力な推進を期待したいと思います。

広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。

次の定例記者会見は2月8日(月曜日)の予定です。

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