平成20年4月14日知事会見記録

ID番号 N11940 更新日 平成26年1月16日

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(平成20年4月14日 10時30分から10時50分)

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
本日は知事からの発表事項はございませんので、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
それでは、幹事社さん、よろしくお願いします。

幹事社
本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いいたします。

記者
後期高齢者医療制度が始まりまして、全国的にも混乱が起こっているかと思います。岩手県におきましても、新しい保険証が届いていないという人が100人を超えているとのことでした。主には広域連合がやることではありますが、岩手県として今後このような混乱についてどのような対応をなさっていくおつもりか、お考えをお聞かせください。

知事
まず、国の法律に従って、県としても必要な人が必要なときに必要な医療をきちんと受けられる体制を進めていこうと思っていますので、そういう観点からそれぞれの状況をきちんとフォローして、何か必要であれば必要な手は打たなければならないとは思いますけれども、まず今は現状把握に努めるところです。

記者
現状把握というのは、混乱とか、何人ぐらい届いてないとか、その実態を明らかにするということですか。

知事
県が何か調査に入るなどして、かえって医療現場に混乱や余計な事務を増やすことになってもいけないのですけれども、広域連合等それぞれに、また、県でも担当窓口がありますので、まずはそれぞれの直接県民に接するところが責任を持って対応するのが原則であると思います。これが大きな混乱とかという状況になってくれば県としても何らかのことを考えなければならないと思います。

記者
平泉の世界遺産登録関係なのですが、色々政策等々進めているところだと思います。窓口の一本化など統一的な戦略が必要だと思うのですが、今後どのように対応されていくのかお伺いいたします。

知事
今朝の庁議でも報告があったのですけれども、総合政策部が事務局になって県組織全体をきちんと一つにまとめるといった新体制で、平泉関係については取り組んでいくとしたところです。

記者
具体的には、どのような内容なのでしょうか。

知事
構成メンバーをどこまで広げるかとか、まだ調整中のところもあるので、確定したら組織図など発表したいと思います。

記者
今の質問に関連して伺いますが、これまでの総合政策部が事務局となっていない体制で、問題や不都合、うまくアピールできていない点だとか、何か具体的にあるのでしょうか。

知事
今までは県南局に事務局を置いて全体的なことを行うという体制で、それはそれで機能していますので、あくまで県の内部的な事情で変更したと言ってよいと思います。対外的には県が一つになって対応していくということについては変わりありません。

記者
例えばキャッチフレーズ一つとっても、当然そのキャンペーンが違えば違うのでしょうけれども、幾つかのキャッチフレーズがあります。何がキャッチフレーズなのか、ロゴ使用についても幾つかあって、どれがロゴで、どれがどれなのか、ちょっとわかりづらい部分はあるのですけれども、その点は感じているところはございますか。

知事
ここは色々やっていくことが大事だと思いますので、短期的には色々なキャッチフレーズやマスコット等があってもよいと思いますし、一方、800年、900年という悠久の時の流れの中にある平泉でありますから、そういう中で自然に残るべきものは残っていくのではないかと考えています。

記者
知事のお気に入りのキャラクターやキャッチフレーズを挙げればどれかというものがございますか。

知事
最近発表した「わんこきょうだい」というのが気に入っています。「そばっち」と「とふっち」と「おもっち」と「こくっち」と「うにっち」で5つそろうわけですけれども、あれは結構好きです。

記者
あのキャラクターは、3カ月で使用は終わってしまうものなのですか。

知事
3カ月間のいわて・平泉観光キャンペーン用のキャラですけれども、どのくらい愛されるかによって、その後の彼らの運命が決まってくるのではないかと思います。

記者
民主党県連が先ほど会見を開いて、平野達夫さんが伊吹幹事長と会ったことについて猛省を促すという申し入れを行ったということなのですが、平野さんが会ったことについて、同じ県連で一緒にやってきたメンバーとしてご感想なりご意見なりございますでしょうか。

知事
詳しい事情はわからないのですけれども、岩手は政治の先進地域でもありますし、やはり日本全体の政治のありように対して、特に厳しいあり方が期待される中で、あえて一つのけじめをつけるような発表が本日行われたのだと思っています。これが日本に健全な政党政治が根づいて、民主主義が発展していくことにつながっていけば良いと思っています。

記者
日銀の総裁人事のときだったと思うのですけれども、平野さんが会ったことについて、軽率だったのではないかという思いは個人的にはございますか。

知事
この件に関しては、事情をよく把握していませんので、個別のことについてのコメントは差し控えたいと思います。

記者
平泉の関係で1点だけお伺いします。
先の県議会でもキャッチフレーズでかんかんがくがくの議論となったと記憶しています。「黄金の國」というキャッチフレーズについてなのですが、県議の方からは成金の国だとかかなり不評だった部分もあったと思うのですけれども、そのキャッチフレーズを今後も、そのような意見がある中で使っていくのかどうか。それと「黄金の國」というキャッチフレーズに対して知事がどういうふうな感想を持っているのか、その2点を教えていただけますか。

知事
「黄金の國」は、広聴広報課で県外広報ということで、オール岩手の宣伝としてつくったコピーですけれども、日経デザインというデザイン広告の専門の雑誌からも、色で県をアピールするというのは新しい試みで、今、大企業でそういうことでやって、県でやっているのは偉いという高い評価ももらっています。色々な歴史、そして自然に根差す岩手といえば、金というのは非常に自然なこれは連想だと思いますし、また金というのは本物という意味とか、信頼というのもの象徴とか、岩手の質実剛健なところも金、黄金という言葉で表わせるのではないかと思っていて、そういう意味でよくできたコピーではないかと思っています。
なお、あらゆるコピー、キャッチフレーズについて、それを快く思わない人とか、反対の意見を持つ人というのは必ずいると思います。そういう意見にもきちんと耳を傾けながら使い方を工夫したり、別なコピー、キャッチフレーズをつくっていくときの参考にしたいと思います。

記者
平泉の関係で1点お伺いします。
先ほど来質問があります世界遺産登録の関係で新しい体制を整えたということですが、この意義についてお聞かせください。

知事
いずれ県としてやっているということについては変わりなく、県組織を挙げて平泉について取り組んでいくということには変わりないのですけれども、一つは内部的な連絡調整などをさらにスムーズにやれるということ、あとは対外的にももう少しわかりやすくするという効果があると思います。

記者
具体的にどのような新しい体制になって取り組んでいきたいと考えていますか。

知事
基本は平泉の800年前、900年前に既に実現していた人と人との共生とか、人と自然の共生という、今で言う平和、環境、そういう共生の理念、プラス日本の中央からかなりの程度独立して地方政権として自立の理念、そういう自立と共生というのは地方自治のあるべき姿、地方自治の本旨と言ってもよいと思うのですけれども、そういうことを県民で確認しながら対外的にもアピールしていくということ。そういう基本を押さえながら、そのことが文化を守り育てていくということ。そして地域活性化という地域振興、さらには観光などによる経済振興といった効果も上げていく、そういう総合的な考え方と行動計画のようなものが整合的にきちんと行われるということが大事だと思っていますので、よりそういう体制になったと思っています。

記者
岩手競馬が今年度も始まり、水沢で2週目を今開催しています。昨年度はコスト調整等により黒字を達成して、今年2年目を迎えているところですが、現在の最新の売上状況をお聞きします。併せて計画比でどうなっているのかということについての知事のご所感を伺います。

知事
今この瞬間は、この週末の数字は承知おらず、先週の開幕3日間の状況についてとなりますが、計画は上回っているけれども、去年よりは少ないというところです。まず計画を上回っていることが存続のために必要な条件でありますから、そこは手堅くスタートしていて、持続可能な岩手競馬の経営ということでは好スタートを切ったと思います。
去年より売り上げが落ちているということについては、それは想定の範囲内ということでもありますが、計画ぎりぎりでいけばよいということではなく、にぎわいや盛り上がりで予想以上の売り上げも目指していますので、色々な工夫をしていきたいと思います。

記者
その関連ですけれども、水沢競馬場にトレジャー神社ができたりと、色々と話題を呼びそうなものはたくさんあるのですけれども、ほかの地方競馬も必死ですし、JRAもかなり必死になっているところだと思います。トレジャー神社含めて今年の岩手競馬にどういう工夫をしていきたいのかお聞きします。

知事
今思い出したのですけれども、開幕3連戦が去年より少なかったのは、去年は開幕3日間の中にJRAのGIレースが入っていたから、その分去年は売り上げがいつも以上に多かったのですが、今年は開幕3日間に入っておらず、そういう意味では決して去年より低かったことが、盛り上がりがないということではないというです。
トレジャースマイル効果は結構期待していますし、そういう色々なニュース、トピック、話題を絡めながら進めていければよいのではないかと思います。

記者
例えば、今年はこのようなものを打ち出していきたいとか今考えているのはありますか。

知事
年度始めに考えていたことは計画等の中に既に大体盛り込んでいます。今は思い出せないのだけれども、今年もすごい新機軸とかありますので請う御期待です。よろしくお願いします。

広聴広報課
それでは、これをもちまして記者会見を終わります。

次の定例記者会見は4月25日(金曜日)の予定です。

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