平成20年9月8日知事会見記録

ID番号 N11840 更新日 平成26年1月16日

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(平成20年9月8日 10時30分から11時11分)

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
本日は、知事からの発表事項はございませんので、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
それでは、幹事社さん、よろしくお願いします。

幹事社
本日は、記者クラブを代表しての幹事社質問はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
中国で南部鉄器の商標登録申請が鉄の字を変えて行われているようですが、これについて知事はどのように思われているかということと、県として何か対応をお考えであればお伺いします。

知事
南部鉄器というのは、岩手県で生産されている、経済産業省の伝統工芸品にも指定されている南部鉄器であって、それ以外のものに南部鉄器の商標がつけられるのは好ましくないと思っています。今週、関係団体が東北経済産業局特許室の協力を得て今後の対抗措置を協議して決める会議に県も出席しますので、県としても南部鉄器のブランド価値が損なわれることのないように南部鉄器協同組合連合会を支援してまいりたいと思います。

記者
ほかにも南部美人とかが、明らかになっているのですけれども、それを含めてブランド保護という観点から見ますとどうでしょうか。

知事
県としても、青森県の青森という字やそれに似た字が登録されるとか、そういう問題が存在することは承知していたわけですけれども、岩手の商品に同じようなことが起きているという情報は最近になって知ったわけでありまして、もう少しアンテナを高くして、緊張感を持って取り組んでいきたいと思います。

記者
今日付けで自動車関連産業振興本部を設置されましたけれども、その本部設置によって期待しているもの、当面1年ぐらいのところで成果としてぜひ期待したいものがありましたら教えてください。

知事
県の商工労働観光部に県土整備部や教育委員会なども加わって、縦割りの壁を越えてオール岩手として県組織を挙げて自動車産業振興に取り組んでいくということで、内部的にはより円滑な各政策の調整、そして対外的にはそうした岩手のしっかりした姿勢というのが見えていくことを効果として期待しています。

記者
後段の1年とかそういう期間のところで、差し当たって成果として期待するものというのはありますか。

知事
今も教育現場と産業界の連携ですとか、産業振興を意識したインフラ整備の計画とかやっているのですけれども、それがさらに円滑に進むことで、来年度予算をはじめ、今年度から事業の段階が、より効果的に行われていくようになり、さらなる誘致でありますとか、地場の企業の活躍とか、そういったことにつながっていくと思います。

記者
岩手競馬の民間委託拡大について伺いたいのですが、具体的な交渉が進んでいないようなのですが、今の状況を知事はどう考えていらっしゃいますか。また、守秘義務契約が壁になっていると思うのですが、それについての対応をお伺いします。

知事
1つは、ユニシス側の色々な発言が幾つか新聞に載りましたが、その中に事実と違うことや競馬関係者が不安に思うことなどが書いてあって、どうなのかと思っていたのですが、それについてはこの前の競馬組合議会特別委員会で、あれをそのままやるわけではないとか、インタビュー記事の内容は無視していただいてよいとかという話があったので、それはそうなのかと思っています。競馬組合としては、構成団体である県としても同じスタンスであるが、去年の統一地方選の前から、非常に大きな県民的議論の中で決められて、そして昨年度、今年度と競馬組合議会に承認されて行っている今の新計画というやり方を続けていくのが基本であって、そのことは去年の競馬組合監視委員会で弁護士さんや会計士さんや民間有識者の皆さんからも、まず今の新計画のもとでの経営をしっかりやっていくことだと言われていますので、それが原則なのですが、一方、監視委員会からも、中長期的な抜本改革も視野に入れるべきというお言葉をいただきましたし、競馬組合議会からも大幅な民間委託という可能性を追求すべきという勧告をいただきましたので、今の新計画の下でのやり方よりも良いやり方があるのであれば、当然そのほうが県民の利益にもなるわけですから、そうした可能性も求めようということで、今年公募をして民間委託拡大の可能性も追求しているということです。そういう中で、今の段階でまだ新計画でのやり方よりも良いやり方という具体的な提案をいただけていない状況であり、そろそろ来年度の準備を本格的にしていかなければならない中で、そこは競馬組合としても、来年度の大幅民間委託した場合の具体案をちゃんと承って、そして構成団体側のほうでもそれが今のやり方よりも良いのかという判断をしていかなければなりませんので、その作業をきちんと進めていこうというところだと思います。
あと、秘密保持契約については、競馬組合は、岩手県、盛岡市、奥州市の1県2市が構成団体となってつくっている特別地方公共団体であり、その結果、構成団体の長がそれぞれ管理者、副管理者になっているわけです。そういう中で、管理者、副管理者として聞き知ったことを知事や市長として母体の構成団体の執行部に何も相談できない、また構成団体の議会からチェックされても答えられないというような形になれば、それは県と2市で競馬組合という特別地方公共団体を構成しているという制度そのものが否定されることになり、機能しないと思っています。やはり特に重要な問題に関しては、いつでも管理者であれば私が県に持ち帰って、財務担当や法務担当に相談して、これで大丈夫かとチェックできたり、また、いつでも県議会がチェックしたいのであれば、そのチェックを受けられるようにしておくことが競馬事業、競馬経営の成功の秘訣だと思います。

記者
この守秘義務契約ですが、今の状況だと具体的な協議が進まなくて、今の計画と提案を受けた具体的な計画を比較するところまでいけない可能性もあると思うのですが、その場合はどういう判断になるのでしょうか。

知事
本来4月、5月の企画提案提出やそれに関する説明会の時点で具体的な提案をいただいて、複数の企業から寄せられた中で一番良いものを選び、それと今のやり方を比較してオーケーとなれば、来年度の契約に向けて作業をしていくという段取りでありましたので、4月、5月の段階で提案できるような内容のことであれば、それは選定委員会の委員の皆さんの目にも触れるような内容であったわけですから、そういう基本情報というか、機微な営業秘密にかかわらないものを早く教えていただいて、それが今のやり方より良いのかどうかを判断していかなければと思っています。

記者
競馬に絡んでもう一つお聞きしますけれども、今朝、一部報道がありました東北映像からのテレトラックの委託料が、合意書に基づいて来年度から引き上げを要求してくるのではないかという話ですけれども、それに絡んで競馬組合側として、構成団体としてはどのようにして応じていくかというのが問題になるかと思うのですけれども、そのことについてどのようにに考えていますでしょうか。

知事
あれは、私も記事を読みましたが、聞かれたからそう答えたという感じではないかと思っています。民間企業として色々な工夫、選択肢とかあるのだと思いますが、県として、あるいは競馬組合としては、新計画の下で売上に応じたコスト調整を行いながら、毎年度の黒字を確保して県民の信頼にこたえ、ファンの期待にこたえるという競馬運営を続けていこうということで、そういう思いを一つにして一緒にやっていると思っていますし、そういうやり方を合意書が妨げる趣旨ではないと解釈していますので、苦しい状況、綱渡り的なことが続く場合にはそれなりの契約で続けていくということで対応するのがであると思っています。

記者
それなりの契約とは、現状の賃料を維持してもらうような話し合いをするということでしょうか。

知事
合意書の締結に至った経緯というのは、私の推測ではありますが、要は今まで苦楽を共にしてきたのだし、これからも苦楽を共にしようという気持ちの中でサインがされたのではないかと思います。そういう意味で、苦しいときには共に苦しむということが合意書の趣旨でもあると私は解釈しています。

記者
つまり競馬組合の経営が厳しい状況であれば、それを東北映像にも受け入れてほしいというようなですよね。

知事
具体的には来年度予算を競馬組合執行部から競馬議会に提案をするわけですが、その中身を確定していく作業の中で交渉して決めていくことになると思います。

記者
競馬に関連してなのですけれども、守秘義務契約は結ぶことはできない、それであとは機微な営業秘密にかかわらない計画は早くお出しいただいてというお考えだと思います。かかわらない部分の計画は既に出ているものなのかなと思っていたのですけれども、事実上、今年度ユニシスへの民間委託の話を進めることはかなり厳しい状況になったというご認識なのでしょうか。

知事
4月、5月に公募を行い、その時点で広く企画提案をいただきました。ただし、当初はユニシスの提案も現行方式と比較してオーケーだという比較判断にすぐ移れるところまでではなかったので、最優秀企画提案ということにはならず、とりあえず交渉に入って、その交渉の中で具体案が提案されることを期待しつつ、優先交渉提案という最初の決定を評価委員会が下したところ、もう一度チャンスをということでもう一度プレゼンテーションが行われて、その中でユニシス側からその時点でもまだ具体的な提案までは出なかったけれども、最優秀提案に選ばれて交渉が始まった暁には具体的提案を出すからということなので、選定委員会でも最優秀提案と決定したと聞いています。5月の段階でそのように決まったわけですが、6、7、8月とまだ具体的な提案をいただいていない状況ということです。
競馬組合として、また構成団体としてもそうなのですが、基本は今の方式を続けるということですので、それ以上に良いという提案がなければ淡々、粛々と現行方式で来年度の準備をするだけなのですけれども、せっかく色々な関係者にも労をとっていただき、また今よりも良い方法があるかもしれないということについては貪欲になるべきだと思っています。また、過去に岩手競馬がどんどん赤字を膨らませていったときに色々な再生計画やその都度計画があったわけですけれども、これしかないという一点縛りでやって失敗をしていたわけであることから、それ以外にもっと良い方法はないかという問題意識を常に持ち続けるということが過去の失敗の教訓だと思っていますので、そこは貪欲により良い可能性を求め続けたいと思っています。

記者
馬主さんや、厩務員の方々からは、来年度一体何レースあって、何日あって、どういった形でやるのだというのをそろそろ決めてほしいという意見が、この前の競馬議会の委員会でもあったのですが、現行にしてもどっちでやるにしてもなのですけれども、委託するかどうかの判断時期はいつごろになりますか。

知事
現行方式でいくという最終決定は10月にはしなければならないと思っています。これは、今までも大幅民間委託でいくかどうかの判断は10月が締め切りと言っていたとおりです。

記者
競馬の関係なのですけれども、ユニシスは秘密保持契約をしてほしいと当初から言いつつも、一方でこの間一部報道にあったように9月2日以前の段階で向こう側の考えをインタビュー等で表明しています。これに対して知事は当初から合意に至るまではその協議内容は説明しないと、それは多分ユニシス側の意向を受けての発言だったかと推測されるのですけれども、一方でユニシスが一方的にそういった信義違反というような感じのことを行っていることからすると、協議を進めていく上で相手として不信感を抱くような行動を向こう側がとっているのではないかと思うのですけれども、知事自身はそういった不信感等は現段階のところではございますでしょうか。

知事
総合的な色々な観点を含めて最終的に結論を出していくが、今はまだその途中にあるので、その途中の過程で交渉相手の姿勢を批判したりとか、あるいは不信感を持つというような判断は持たないようにしようと思っています。

記者
確認ですけれども、基本的にはまだ新年度からの業務委託拡大というのは可能性がなくなったわけでなくて、契約に向けて引き続き残された時間努力するということでよろしいのですか。

知事
ええ。今やっていることをきちんとやりつつも、それ以上に良いやり方があるのではないかという問題意識も持ちながらやっていくということが大事だと思っていますし、またきちんと手続きを経て交渉相手に選ばれている相手との交渉がまだ続いている段階ですから、努力して対応していきたいと思っています。

記者
今日、民主党小沢代表の無投票3選が確実と見られていますけれども、そのことについて知事のお考えを聞かせてください。

知事
これは、一民主党党員としての立場からすると、代表選挙があれば小沢一郎さんに投票しようと思っていたので、代表になるということはうれしいと思います。

記者
今の件に関連して、自民党総裁選の告示はあさってということで候補がたくさん出てやっています。民主党は今日で決まってしまう。その違いが出てきているのですけれども、その点について知事はどうお考えかをお聞かせください。

知事
自民党の新しい総裁を決めるやり方は、自民党の党内手続でありますから、そこは自民党の皆さんが工夫して決められればよいのではないかと思っています。ただ自民党の対国民に対する責任については、やはり突然の総理総裁の辞任という責任をどう取っていくのかということがあると思います。また、2年連続、2人続けて異例な形で総理総裁が辞めたということですから、そこのところを突き詰めますと、今、国会を止めたり、政治空白をつくって総裁選びをやられるよりは、今すぐきちんと責任あるリーダーのもとでやっていかなければならない懸案事項はあるわけですから、そこを民主党内閣に任せて、そしてじっくり党の中で総裁を決めていただければよいのではないかと思います。

記者
基本はそうだと思うのですけれども、ただよく言われるのは派手に選挙をやっている自民党、粛々と終わってしまう民主党と比べると、例えば国民の支持率とかにやはり影響が出てくるのではないかと思います。そこについては知事はどうお考えなのでしょうか。

知事
これだけ多事多難な情勢の中で、今この瞬間に総理をできるリーダーが決まっている党と決まっていない党とどちらがよいのですかということだと思います。

記者
それは、リーダーが決まっている民主党のほうが支持されるとお考えだということですか。

知事
ええ、そのとおりです。ただ、誤解を招かないように、自民党の方でも任期満了に伴う総裁選挙というのは2年に1度ですか、定期的にあって、それは半年くらい前から準備をしてやるものなのでしょうけれども、そういうのはにぎにぎしくやるように準備して、にぎにぎしくやられるのだと思いますけれども、今起きているのはそういうのと本質的に違うわけですから、より日本国民に対して責任を持てる対応が求められていると思います。

記者
南部鉄器の中国での商標登録の件でなのですけれども、知事は関係団体の南部鉄器協同組合連合会を支援していくと、かつ、色々なほかのブランドが侵害されかけていることについて県としてもアンテナを高くして緊張感を持って取り組んでいきたいとお話されましたが、これからもそういう商標の侵害が起こってきた場合にどういう影響があるのか、そして県としては何ができるのか、全国でほかにもそういうケースがあるのか、その辺の考えを具体的にお聞かせください。

知事
商標侵害というのは、こういう情報化、大量消費の時代においては、物すごく悪いことでありまして、本当に経済、社会に害悪を及ぼす、通俗的に言うと最低のことだと思っています。ですから、本当やってはならないことだからやる人たちには猛省を求めたいと思いますし、また法律的あるいは様々な手段でそうならないように働きかけていかなければならないと思います。これは、本来その名前で売られるべきものの、わかりやすい表現を使えば偽物がまかり通るということでありまして、これは大きな被害を本物に及ぼします。そして、その偽物が流通して、それが粗悪だった場合に本物のほうの評判も落ちてしまうということで、二重に被害を受けるわけです。それを阻止するため、今回も大連事務所長が発見したと聞いているのですけれども、そういう大連事務所を一つのアンテナとして探るということは、一種機能したところもあるので、大連の体制をきちんと充実させていくことが大事だと思っていますし、また国内的には経済産業省の担当との連携をさらに強めて迅速に対応できるようにしていきたいと思います。

記者
先ほどの岩手のブランドとも少し関係するのですけれども、今度香港でも県産品フェアを行われるご予定ということで、改めて地方自治体というか、地方が外国と直接取引をするということの意義を教えてください。

知事
本当の構造改革というのは、内需拡大型の経済構造にしていくことだということを日ごろから言っているのですけれども、かつては国が持っている予算を地方に出して地方の消費を高めるという手法が行われていたのですが、今、国にはそういうことができる体制がなっていないので、地方が独力で、自力で地方の経済活性化を図っていかなければなりません。その場合に、地方が直接外国と結びついて、そして外国からお金が地方の中に回ってくるようにする、これがグローバル化時代の内需拡大策だと思います。輸出しているのに内需拡大かという疑問があるかもしれませんけれども、東京一極集中的な輸出主導型の経済構造というのは、いつまでたっても地方にお金が回ってこない、国全体が経済成長しても地方にお金が回ってこないのが古い輸出のパターンなのですけれども、地方が直接輸出できるようになりますと、そのお金は地方の中を回るわけでありまして、グローバル化時代の内需拡大策ということで、これが本当の構造改革だと思っています。そういう意味では、個別の商品に関して生産者の所得を高めていくという直接の効果に加えて、真の構造改革を岩手から進めていくという意義があると思っています。

記者
自民党の総裁選についてお伺いしますけれども、10日の告示を前にして5人が立候補の予定をしています。この件に関して民主党の小沢代表は、昨日の講演会でたらい回しではないかというお話もされていましたけれども、総選挙を経ないでこういうふうに何代も総裁が選べれて、首相が選ばれるという状況については、知事は率直にどうお考えでしょうか。

知事
よくないと思います。基本的にはそのとき、そのときの政権というのは、きちんとと民意の洗礼を受けていなければならないと思います。最後に行った衆院選が小泉首相のときであり、その後2人の総理が就任して辞めて、今度3人目の総理が就任するというのは、民主主義国としてあってはならないことだと思います。本当にたらい回しにならないようにするには、一たん下野するというのが憲政の常道だと思います。

記者
総裁選挙の立候補予定者のほとんどは、財政出動をすべきではないかと言っています。自民党の候補の中で与謝野さんは財政再建が重要だというお話しされていますけれども、地方の首長として今財政出動すべきだと思いますか、それとも財政再建はある程度進めなければならないというお考えでしょうか。

知事
まず、自民党内で行われている議論については、今は議論をしている場合ではなく、実行に移していかなければならない段階なわけですから、早く決めてほしいと思っているし、そもそも議論している場合なのかなという疑問がわいていますけれども、さきほど言ったような真の構造改革を促していくような中で施策をどんどん進めればよいのではないかと思っています。
ちなみに、今の段階で増税をするとか、あるいは事業を大幅に少なくする、緊縮財政をやるというのは、例えば、昨日も盛岡大通商店街の空き店舗を利用して色々な人がお店出しているチャレンジショップを見ましたけれども、そのことで消費者の懐からお金がない状態になりますと、せっかくそういう売れるものをつくろう、新しい商売を始めようとしている人たちがつぶれてしまうわけです。そういう意味では、何か新しいことにチャレンジしている人たちが、そこに補助金を出すのではなくて、そういう人たちが目のきく消費者に買ってもらえるサービスを受けてもらえるという状況をきちんと確保しておくためには、増税とか緊縮財政をやるタイミングではないのではないかと思います。

記者
先ほどの質問と関連するかもしれないのですが、民主党の代表選ですが、午後にも3選を受けて会見して政策の骨子とかを発言されたりすると思いますし、マニフェストの作成も本格化することになると思われます。そこで一つは知事として、もう一つは政治家として、ぜひこれはマニフェスト等に盛り込んでほしいということ、期待の部分になると思うのですが、ございましたらお伺いします。

知事
いわゆるひもつき補助金というのを全廃して、その分を国から地方に交付金的に一括して財源を移すということに期待したいです。

記者
今の質問に関連するのですが、小沢代表が改めて選ばれた場合に、生活者視点の改革であるとか、そういった点が注目されるのですが、岩手県として政策面で期待する面があればお伺いします。

知事
今言ったように、国から地方に財源を大幅に移して、地方が自由に地方振興の政策をとることができるようになるということが望ましいと思っています。恐らくそういう財源が移るとともに権限も移るわけで、色々な新しい試みも市町村や県が自由にできるようになる。今特区をつくらなければできないようなことが特区つくらなくても自由にできるようになっていく、そういうところを期待したいと思います。

記者
先ほども1度出たのですけれども、自民の総裁選が華々しく、にぎにぎしくやられることによって、民主党の代表選がどうしても埋没してしまうかもしれない。前回の小泉時代の郵政選挙と同じように、今回の総裁選がにぎにぎしく報道されることとかによって選挙にも大きな影響を与えてくると思うのですけれども、民主の代表選、それと自民の総裁選、それぞれのその違いを含めて、11月に予想される次回選挙への影響に対する見解をお聞かせください。

知事
例えば昨日、今日とニュースを見ていますと、トップニュースは相撲の大麻の問題ですし、ああいう問題で自民総裁選のニュースが割を食ったりしているわけで、報道の自由や編集の自由の観点からいって、報道がこうなるからどうなるということはあまり気にしてもしようがないし、気にしてはいけない分野なのだと思います。いざ解散総選挙だというときに、きちんとそのときの政策、また解散総選挙に至るこの経緯を見て、国民が本当に自分たちの政府というのを国民の手で新しくつくる一大チャンスでありますから、そういう観点で選挙が盛り上がって、新しい国の形ができていけばよいと思っています。

広聴広報課
それでは、これをもちまして記者会見を終わります。

次の定例記者会見は9月16日(火曜日)の予定です。

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