平成19年5月1日の記者会見記録

ID番号 N11917 更新日 平成26年1月16日

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開催日時:平成19年5月1日13時31分~14時13分

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
冒頭に記者クラブの皆様に知事から一言ごあいさつがあります。

知事
岩手県政記者クラブの皆様、達増拓也です。昨日、岩手県知事としての任期がスタートしまして、今日から登庁し、仕事をスタートしたところでございます。
この岩手県政について取材し、そして報道していくということは、140万県民にとって本当に大事な仕事だと思います。今まで日本の近代化以来、岩手県というものができて以来、本当に先人の皆様のご努力、ご尽力があり、それをしっかり引き継いで皆さんも仕事をされていると思います。県民にとっても本当に大事な仕事ですので、取材及び報道のいろいろな要請については、私もこの記者会見を定期的に行うということから始まりまして、なるべく要請にもおこたえしていきたいと思っておりますので、是非とも一緒に岩手の県民の暮らしや仕事を守り、そして岩手の民主主義を守るという仕事を一緒にしていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

広聴広報課
本日は知事からの発表事項はございませんので、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
それでは、幹事社さん、よろしくお願いいたします。

幹事社
本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんが、私の方から2点伺います。
まず、1点目ですが、知事にご就任なさっての決意と今の率直な気持ちを改めてお聞かせください。
2点目ですが、副知事と出納長の人事、また政務秘書の人事についてどのように考えているのか伺います。よろしくお願いします。

知事
選挙に当選したとき、また一夜明けたとき、そして昨日就任し任期を迎えたとき、また今日の初登庁と、それぞれの節目、節目に、改めて責任の重大さ、身が引き締まる思いを感じて参りました。けれども、今日、初登庁いたしまして、大勢の県庁職員の皆さんとお会いし、この人たちと一緒にやっていくのだ、一緒にやっていける、という前向きな手ごたえを感じたところであります。今までは知事に当選はしても一人でいたような格好だったのですけれども、一人ではないという実感が今日わいてきておりまして、非常にいいスタートを切れたのではないかと思います。就任式や庁議などを通じて県庁職員の方々とも県民の暮らしや仕事をしっかり守っていくために危機を希望に変えていこうという、そういう思いを共有することができたと思いますので、頑張って参りたいと思います。
次に、副知事、出納長、そして政務秘書の人事につきましては、ある意味適材適所の一語に尽きると言ってよろしいかと思います。それぞれ白紙の状態で会って話をして、この人ならということでお願いをして引き受けていただいたということでございます。

幹事社
人事について、どなたにというところを改めてご紹介いただけますか。

知事
副知事は竹内副知事、出納長は上村出納長、そして政務秘書は木戸口政務秘書です。木戸口政務秘書は昨日付の任用ではありますが、今日、登庁してすぐに辞令を交付いたしました。副知事、出納長につきましては儀式的なことはないのですが、昨日、知事公館に来てもらいまして、そこで互いの真意を話して、現状認識やこれからの県政についての考え方の方向性が一致していると思いましたので、一緒にスタートしていきましょうとお願いし、引き受けてもらった次第です。

幹事社
政務秘書を置いた理由を教えてください。

知事
知事は行政の長であると同時に、選挙そのものに臨むところから政治家でもあるわけでございまして、行政の仕事と政務の仕事をきちんと峻別しけじめをつけていくためにも、条例の定めに則ったうえで、政務については政務秘書を置いた方がきちんと仕事ができると思いまして、置かせていただきました。

幹事社
それでは、各社さんの方から質問があればお願いします。

記者
県財政の運営についてお伺いします。
知事はマニフェストでプライマリーバランスの均衡を図ると明記されておりましたけれども、県財政はご承知のように1.4兆円の借金を抱えています。その一方で、マニフェストにも記されていた各種施策も進めなければならないという中で、財政運営の基本的な考え方をお聞かせ願いたいと思います。

知事
きょうの就任式でも述べましたが、これは非常に大まかな計算なのですけれども、この7年間で約2兆円の県民所得、県民の財産が理不尽に奪われたような格好になっていて、それが県民の生活や仕事の危機の本質だと思っています。この危機を克服していくためには、やはり生活本位の施策、事業というものをきちんとやっていかなければならないというふうに思います。他方、大盤振る舞いの予算というものが財政の規律を失わせて、かえって中長期的に大きな危機を招くという例が国の政治にもありましたし、それがあちこちにあるわけでありまして、そういうふうになってはならないということもきちんと守っていかなければならないと思います。そういう意味でプライマリーバランスの均衡を目標にするということで、財政規律が失われてさらなる危機を招くことがないように、そこはきちんとやりながらできる限りの施策を実行していきたいというのが基本的な考え方です。

記者
2点伺いますが、まず1点目なのですが、冒頭に新知事から定例会見の定期化というか、積極的な情報公開をしたいという旨のお話があったと思います。これに対して宮崎県の今一番有名な知事の方が「定例会見って必要ですかね」という問いかけを報道陣にされていました。知事が定例記者会見の必要性について言及されることについて、新知事はどのように今考えているか教えてください。

知事
宮崎県知事がどのような趣旨で発言したものかよくわからないところもあります。ただ、冒頭のあいさつで述べたようにプレス、マスコミの仕事は県民にとっても非常に大事なことだと思います。そこにはいろいろなやり方があるのだとは思いますけれども、この定例記者会見は今までも行われてきて、大きな機能を果たしていると思いますし、まずは私も基本的に毎週させていただきたいと思っています。

記者
もう一点伺います。話が変わって恐縮なのですが、新知事がマニフェストでもおっしゃっていますし、先程の就任会見で、地方との格差のお話をされていたと思うのですけれども、それに関連して現在大都市と地方の税収格差の問題がいろいろ言われているところです。それで、地方法人2税の見直しを政府がしようとしていますが、そのことに対して東京の石原知事はおかしいのではないかという発言をしています。さりとて地方の自治体の長からすればそこの偏在をなくして、今の6対4の比率を5対5にするとかいろいろなことがあると思うのですけれども、そういうようなものに直していかなければならないのではないかということがあって、岩手の知事になられて、このような税収格差が厳然たる目の前にあるわけですが、それについてどう対処し、どう考えていらっしゃるかを教えてください。

知事
いろいろと改善、改良の余地はあると思います。今の段階で具体的にこうしなければというのはないのですけれども、税収ギャップというのは極めて大きいし、また拡大していますから、より公正な税のあり方、地方税のあり方というのは追求していかなければならないと思います。

記者
教育テーマについて二つお伺いいたします。
達増知事は、先の知事選のマニフェストの中で、教育についてはすべての県民が学習者であるのだと、知事自身と教育委員会あるいは教職員、現場との協議の場を設定していくという方向を掲げております。具体的にどんな方向に持っていきたいのかお聞きかせ願います。
もう一つは、同じく教育テーマですが、地方分権の論議の中で、文科省の持っているいろいろな権限を都道府県であり、知事部局であり、教育委員会に移そうと、さらには都道府県の中でも県の持っている権限を市町村の教育委員会に移そうという議論もあります。こういうテーマについては基本的にどのようなスタンスで臨まれるのか教えてください。

知事
来週に臨時議会がありまして、今週はすぐ連休後半が4連休になってしまいますので、教育委員会の方といろいろ打ち合わせができるのは臨時議会の後になってしまうかと思っているのですけれども、できるだけ早く私がマニフェストで訴えていた基本政策をどう県政、行政として生かして実行していくかということをすぐにも協議を始めたいと思います。その中で知事部局といいますか、知事本人と教育委員会との協力関係といいますか、新しい体制についてもここで相談していこうと思っています。あとは教育に関する地方分権というのはできるだけ学校現場に近いところでいろいろ物が決められるようにしていった方がよいと思います。人事などあまりに狭いところでは回せないようなところは適正な規模の中でやっていくという発想で、やはり現場本位の教育における分権改革を進めていきたいと思います。

記者
藤沢町と一関市の合併の問題について2点お伺いします。
まず、県は両磐合併構想を掲げて、藤沢町も一関市との合併を最重要課題に挙げているのですが、まずこれに対して県としてどのような協力や支援体制を考えているかということをお聞きします。
2点目として、一方一関市というのは藤沢との合併の重要な課題として藤沢町の国営事業、償還費の問題を挙げています。去年の12月に一関市から県に対して支援要請の文書が届いているかと思うのですが、これに対して県としてどのように回答していくかということの2点お聞かせください。

知事
まず、自分自身知事になって、改めて知事としてもう一回関係者の話を聞きながら問題を整理して、よい方向に持っていくように取り組んでいきたいと思います。

記者
一関市からの支援要請の文書についても今と同じような姿勢ということですか。

知事
知事としてもう一回読んで、背景についてももう一回いろいろ調べたいと思いますし、また国の方の動きについても調べたいと思っていますので、そうした中で、岩手に真の地域主義といいますか、地域の力をきちんと引き出せるような新しい自治をつくっていく上で克服していかなければならない重要な課題だと思いますので、すぐに取り組んでいきたいと思います。

記者
最後に1点だけ伺いますが、その問題で例えば知事と一関市長、藤沢町長との間で協議の場を設けるといったような考えはございますか。

知事
知事として、状況、問題を整理する中で必要な手を順次打っていくということになると思います。

記者
知事は庁議のあいさつの中で4年間最初からがんがん飛ばしていきたいというふうにおっしゃっていましたが、まず知事になって最初に手をつけたいことを改めてお伺いします。
これも改めてなのですけれども、県競馬組合の問題についてどのような方針で挑むのかの二点をお伺いします。

知事
6月補正予算でまず県民の暮らしや仕事をきちっと守っていくという、そういう方向性をできるだけ力強く出していきたいと思っています。そのために県の予算全体の規模からすれば少ない額ではありますけれども、その使い道をきちんと決めていく、まずそれが当面の重要課題でありまして、そこにいく準備の段階で地域の声を改めて知事として伺い、また地域の実情を知事としてきちんと見るということで、特に県北・沿岸に重点を置いて現場に足を運んでいきたいと思います。
次に、競馬組合の問題については、改めて知事として、また管理者として問題を整理していきたいと思っていますけれども、まず今日は、仕事始めとして副管理者と事務局長に会いまして、いろいろ話を聞きました。先送り、後回しできない問題ですので、早目、早目にきちんと問題点を把握しながら適切な手を打っていきたいと思います。

記者
2点伺います。
一点目は、市町村合併についてですが、知事は将来的には四大広域振興圏ということを一つの岩手県の行政のくくりとしたいというお考えのようなのですが、その前には平成22年3月の合併新法の期限が迫ってきております。県では先ほどの質問にありました一関市、藤沢町などの八つの合併の枠組みを支援しておりまして、これについてはどのように引き続いて行っていこうというお考えなのでしょうか。
もう一点は、議会との関係なのですが、達増県政を支える民主党の会派が第1会派となっていますが、この議会との関係はどのように今後進めていくのかを伺います。

知事
市町村合併は住民本位に進めるべきことだと思いますので、住民の意向に反して無理に行うということは好ましくないと思っています。一方で、合併をしたいのだけれども、なかなか進まないというようなところについては県としても手伝い、協力し、促していき、合併推進を進めていきたいと思います。
議会との関係については、これは民主主義の手続に従って選ばれた県議会議員の皆様一人一人が全県民を代表する存在でありますから、まずこちらから何か提案するときにはできるだけ多くの議員の方に賛していただけるように努めて民主主義のルールに従って、対していきたいと思っております。

記者
東北の各県との連携について2点お尋ねします。
前の増田知事は道州制を念頭に置いて各県との連携を進めてきたと思いますが、道州制について達増知事のお考えをお聞かせください。
もう一点は、お隣の青森県、宮城県の知事さんたちは自民系の知事さんなのですけれども、この点が何か連携をするに当たって影響といいますか、やりにくさのようなものを感じる部分があればお聞かせください。

知事
まず、各県との連携はどんどんしていかなければならないと思います。そこは例えば経済、産業であればまず宮城、そして自動車については山形県も重要なパートナーですし、さらに福島県もそうですし、また北東北三県はもう協力の実績がたくさん積み重なっていて、観光や環境問題をはじめそういう実績もあります。要は、県民本位に県民の暮らしや仕事をよくしていくために必要な連携をどんどん行っていくことだと思います。
その中で、道州制については、いろんな意味合いがあるのだと思います。例えば岩手県の教員の人事を全部仙台で決めるということを道州制が意味しているのであれば、そういうことを今すぐしなければというふうには思っていません。ただ、先ほど言ったように経済、産業の連携でありますとか、観光や環境の連携というのはどんどん、今すぐにも進めていかなければならないと思います。そういうのを客観的に見て道州制と呼ぶのであれば、それはそのとおりでありましょう。要は、必要に応じて必要なことをどんどん実行していくということであり、そのためには行政の長として行う以上、カウンターパート、相手方の知事さんの政治信条とか政治的背景については基本的に関係ないと思っています。

記者
先程の人事のお話の確認です。副知事と出納長に関しては任期満了までお願いしたいというご意向でいらっしゃるという理解でよろしいのでしょうか。

知事
昨日、直接お話したのは、一緒にスタートしましょうということでしたけれども、任期というのはありますから、それは決められたこととして受け止めています。

記者
政務秘書の件ですが、特別職で大体9年ぶりぐらいに置くということなので、ご本人とのこれまでの達増さんとのかかわりを含めて、木戸口さんを選んだ理由について伺います。

知事
あまりプライベートの話に及んでいくのもどうかなという感じがいたしますけれども、適材適所に尽きるというと少々突き放したような答え方になってしまうかもしれませんので補足いたしますと、木戸口政務秘書は、知事というものが行政の長であり、かつ政治家でもあるという、そういう知事のあり方についてよくわかっていますし、議会との関係においても民主主義の基本的な考え方や民主主義の作法といいますか、そういうことももうしっかり身についている人でありますので、私がさっきお話ししましたような、きちんとけじめをつけながら知事として行政の長の仕事も、そして政治家としてのあり方も全うしていくのを補佐してもらうためには一番の人材だと思っています。

記者
もう一点伺いますが、知事が選挙中に公約で掲げていらした退職金をもらわないということついて、条例か何かで提案するお考えはありますでしょうか。

知事
4年後の任期終了までに間に合えばよいと思っておりますので、現時点ではいつの議会に何を提案するということはまだ考えておりません。ほかの県政課題、懸案事項などとの兼ね合いも見ながら工夫して参りたいと思います。

記者
6月の補正予算の関係について伺います。
先程のお話ですと、県民の生活と暮らしを守る予算にするという方針と、それとプライマリーバランスを維持する、それが2大方針ということでよろしいのでしょうか。

知事
はい、そのとおりです。

記者
そのとおりだとすると、県民の暮らしと生活を守るという部分がもう少し詳しく説明していただきたいのです。例えば産業振興、所得向上策なのか、あるいは福祉とか、そういったことに関しての生活を守るという意味なのかを説明願います。

知事
用語の使い方も含めまして関係部局と打ち合わせをしながら公表していきたいと思いますので、今日の段階は抽象的な表現で恐縮ですけれども、暮らしや仕事をしっかり守る予算ということでご勘弁いただきたいと思います。

記者
それともう一点伺います。全国知事会の知事会長選挙が5月にありますが、福岡の麻生知事が再選で出馬するのではないかということで、それ以外の選択肢ももちろんあると思うのですけれども、現在知事会長のあり方について何かお考えがありますか。

知事
私が立候補するという意思はございませんけれども、選択肢も含めまして、もう少し選挙の情勢が見えてきた段階でどのように行動するかを判断しようと考えています。

記者
盛岡市が中核市への移行に向けて準備を進めていますが、県と県都の関係について知事はどのような考えを持っていらっしゃるか伺います。次に市町村合併に関連して盛岡広域圏の合併のあり方について、知事はどのように考えているか伺います。

知事
県と市町村は対等なパートナーだと思っています。その対等なパートナーの中で、一番大きいパートナーが盛岡市であります。ですから、岩手の140万県民のうち30万人が住む盛岡市とのパートナーシップを大事にしながら、盛岡市民にとって、そして岩手県民にとって暮らしや仕事がよくなるように努めていきたいと思います。
盛岡の広域合併のあり方については、いろいろな議論や試みが重ねられてきているところで、県の側からは盛岡振興局管内の県央広域振興圏という枠組の中で、これは今ある市町村それぞれが大事なパートナーでありますから、いろいろ話し合いや、また協働の事業を重ねながら地域全体にとってよい方向に持っていきたいと思います。

記者
盛岡市が中核市に昇格した場合には、県との間で役割分担をしたいとか、そういった具体的ビジョンはお持ちでしょうか。

知事
かなりの権限を盛岡市が持てるようになるわけですから、市というものがより自立していく、そういう一つのモデルケースになってほしいと思います。そのためにスムーズな権限の移譲を行い、また移譲した後も移譲しっ放しということではなく、対等なパートナーとして協力する中でフォローアップもきちんとしていければと思います。

記者
岩手競馬についてお聞きします。
まずは、知事として現在の計画をどのようにとらえていらっしゃるかというのを改めてお聞きします。先ほど、今日、常勤の副管理者と事務局長とお会いしたということなのですが、先送りできない問題ということなのですが、計画の見直しにこのまま入るのかどうなのか、入るとすればいつまでにという期限をもう決めていらっしゃるのか、お聞かせください。

知事
個人的にはいろいろ考えるところもありますけれども、知事としての意思決定は、一人で適当に決めるわけにはいかないので、そこはもう少し組織的にきちんと意思決定をしていきたいと思います。まず、今日はその一歩を踏み出したところでありまして、必要な意思決定というのは、おいおい行っていきたいと思います。

記者
政治の関係について3点お伺いします。まず、知事が今有している民主党籍は今後もこのまま継続して党籍を持つのでしょうか。
2点目は、国政選挙で民主党の公認候補者のマイクなど握る考えはあるのでしょうか。
3点目は、先ほど知事も就任のあいさつの中で行政の長と政治家の仕事をごっちゃにならずに、きちっと分けて仕事をしていきたいというお話ありましたが、改めて政治活動と行政の仕事をどのように峻別していくのか伺います。

知事
最初のご質問の党籍に関しましてですが、今の民主党というのは日本で一番いい政党だと思っております。その党員であることは私にとって誇りでもあります。ですから、民主党籍を離れるということは考えておりません。
国政選挙において民主党が躍進して政権交代が実現することを願っておりますので、個人としてできることは何かをいろいろ工夫をしながら取り組んで参りたいと思います。そして、そのような個人的な政治家としての活動は、民主主義のあるべき姿、そして更に言えば、現代社会における人間のあるべき姿ということを深く追求する他になかなかない機会でありまして、今まで10年余りそのような、ある種修行の道を歩んできたと考えておりますので、今後も続けて参りたいと思っております。そして、これはプラトン、アリストテレスとか、孔子、孟子以来、政治的に一人前の人間になることが立派なリーダーになることでもあるということを信念として持っておりますので、具体的に申し上げますと、これは簡単といえば簡単で、民主主義のルールに反しないということであります。行政を進めるにあたって政治的な思想信条などで人や地域を差別して予算をつける、つけないですとか、暗黒時代にしてやるですとか、そういうことは言わない、やらないということだと思います。そのようなところをきちんと民主主義のルールに従い、また理念や作法に従い、実践していきさえすればうまく機能して進めていけると思います。

記者
国政選挙の民主党候補についての考えを教えてくさい。

知事
その件につきましては民主党岩手県連に聞いてください。

記者
国政選挙の際に民主党の候補者のマイクを握ったり、そういった支援をしていく考えなのかという部分です。

知事
個人としてどのような応援ができるか、いろいろ工夫をして参りたいと思っております。今の段階ではどういう応援の仕方をするかということは決めておりません。

記者
いずれ応援していくということなのでしょうか。

知事
工夫をして参りたいと思います。

広聴広報課
それでは、以上をもちまして記者会見を終わります。

次の定例記者会見は5月8日(火曜日)の予定です。

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