平成19年8月6日の記者会見記録
ID番号 N11905 更新日 平成26年1月16日
開催日時:平成19年8月6日10時32分~11時20分
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
最初に知事から発表があります。
それでは、知事、お願いします。
知事
岩手県文化芸術振興懇話会の設置及び開催について、そして平成23年度全国高等学校総合体育大会インターハイの本県開催について発表します。
まず、岩手県文化芸術振興懇話会ですが、岩手県における文化芸術振興の課題、振興方策等について審議いただくために設置をいたしました。委員は、資料にございます16名の皆様、学識経験者、メディア芸術、伝統芸能、文化芸術団体といった幅広い分野から委嘱したところです。第1回目の懇話会を8月9日木曜日13時50分から県庁12階特別会議室で開催します。
本県においては文化芸術振興の基本理念や基本政策について明文化するとともに、その振興を宣言し、総合的な施策を推進していく礎とするため、岩手県文化芸術振興基本条例(仮称)の策定を検討しているところでありまして、懇話会における意見、提言はその条例策定に生かしていきたいと考えています。懇話会は今回を含め年内に計4回開催する予定です。
次に、インターハイにつきまして、全国高等学校体育連盟の依頼に応じ、平成23年度全国高等学校総合体育大会について、北東北三県での共同開催に岩手県として同意をすることといたしました。インターハイは2巡目に入る平成23年度からブロック単位で開催されることになっていまして、平成23年度は東北ブロックの予定です。東北高等学校体育連盟において、北東北三県での共同開催とすることとしたものでありまして、全国高等学校体育連盟からも岩手県を含む北東北三県に開催依頼があったものであります。
インターハイは、教育活動の一環として高等学校生徒に広くスポーツ実践の機会を与え、技能の向上とスポーツ精神の高揚を図るとともに、生徒相互の親睦を深め、心身ともに健全な青少年を育成することを目的とした高校生最大のスポーツの祭典です。インターハイには、全国から多くの高校生が来県し、交流が進むことにより、岩手県からの情報発信もふえ、岩手県の知名度アップが図られるなど、県勢の発展に大きく貢献する大会だと思います。大会を契機にハイレベルなスポーツ選手や指導者の育成強化に努めるなど、岩手県のスポーツ水準の飛躍的向上を図る絶好の機会であり、平成28年に開催要望している2巡目国体にもつながるものと考えています。
青森、秋田、岩手での開催競技の分担予定等は資料に書いてあるとおりです。
広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
それでは、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
幹事社さん、よろしくお願いいたします。
幹事社
ただいまの発表事項について、各社から質問があればお願いいたします。
記者
文化芸術振興懇話会を年4回ほどこれから開催するということですけれが、この基本条例はいつ頃までに制定する予定でしょうか。この4回でまとめようということでしょうか、教えてください。
知事
今年度中に作りたいと思っており、それに間に合うように年内に4回というスケジュールになっています。
記者
岩手は文化芸術色々と非常に広い分野で盛んなのですけれども、特に来年は平泉も世界遺産登録されますので、個人的な考え方でも結構なのですが、特に知事の方からこういったものはもっともっと何かしたいというのはございますか。
知事
一つは、国でつくっている文化芸術振興基本法、これは私も衆議院議員時代に関与していまして、本当に広く伝統芸能から最先端のコンピューターグラフィクスとかまで含めて幅広い文化芸術振興という趣旨で、そういうすそ野の広さというのが念頭にはありますが、同時に岩手の県の条例でありますから、岩手らしさということも必要だと思っています。そういう意味で、岩手らしさとは何が岩手らしい文化芸術かなんていうこともこの懇話会で意見が出てくるのではないかと思っています。私がこれを公約にしたきっかけは、やはり平泉が世界遺産登録の見込みであるということで、そういう世界に通用する歴史、文化が岩手にあるということ、平泉がその象徴なのですけれども、そういう意味では歴史というところにひとつ注目するとよいのではないかなと思っています。昨日もちょうど北上のみちのく芸能祭りを見に行ってきたのですが、鹿踊り、鬼剣舞初め伝統芸能は岩手が全国に誇るものでもありますし、人類共通の遺産でもありますので、その辺から色々膨らませていくとよいものになるのではないかと思います。
記者
先ほどの懇話会の開催を年内に行うというのは12月までに4回開くという理解でよろしいのでしょうか。
知事
4回は今年中に開催するということです。
記者
そうすると条例案は、来年の2月議会に出したいというスケジュールですか。
知事
そうです。
記者
先ほど公約で出されたというお話もありましたが、この条例の制定をこの時期に目指す理由について、改めてご説明願います。
知事
岩手ソフトパワー戦略の重要な柱だということがあります。この岩手の文化的魅力や、またその土台にもなっている道義的信頼、そういったものを、それ自体アピールしたいところでありますし、またそれが岩手の物産、観光、また企業立地、そして子育てとか、普通に暮らすとか、そういう生活も含めて岩手のよさをアピールする基礎にもなるものですので、早い段階で条例を制定したいということであります。
記者
知事は、おとといは盛岡さんさ踊りのパレードに、昨日はみちのく芸能祭りに参加しましたけれども、特に自ら参加して印象深かったこととか、あるいはこの条例につなげたい部分というのは何かあるでしょうか。
知事
それぞれのお祭り、さんさは30年、そしてみちのく芸能祭りは46年ですか、そういう歴史があって、江戸時代やそれ以前からのものすごい歴史の流れと、あと戦後、現代において過去の歴史をきちんと受け継いで守っていこうという、そういう新しい歴史とが丁度うまく重なって大変よいお祭りにそれぞれなっていると思います。ですから、やはり感じたのは、江戸時代やそれ以前からあるというだけではなくて、それを今の世の中に、今の時代に守り育てていこうという、そういう努力についても長い蓄積がないとああいうものは守り育てていけないのだというふうに思いましたので、そういう意味で文化芸術振興基本条例をつくって、岩手全体のそういう長い歴史が今の時代にきちんと守り育てられるような体制をつくりたいと思います。
記者
岩手は民俗芸能の宝庫と言われていますが、知事が最も惹かれる民俗芸能にはどういうものがあるのでしょうか。
知事
あえて一つ、今日申し上げるとすれば、鹿踊りというのはすごいなと思っています。あのように動物の格好をして太鼓をたたきながら踊るというのは、世界的に見ても珍しい貴重なものだと思いますし、特に先進国においてあのようなものが日常の暮らしの中において自然な形で守られているということはすごいことだと思っています。これは、日本に縄文時代からあり、今もあるアニミズムとかシャマーニズムなどの自然と一体になって自然の力をもらって生きていくという考え方、感じ方を象徴しているのだと思うのですが、世界の中でも日本にはものすごく強くそういうのが残っていて、日本の中でもこの岩手には強く残っていると感じます。21世紀に入って、自然と一体化する人間のあり方、社会のあり方というのはますます重要になってきて、世界に通用するもの、象徴するものとして、今日はまず鹿踊りを一つ挙げます。もっとすごい民俗芸能があるのではないかという感じもしますが、あえてわかりやすいのものを一つ出すと鹿踊りです。
記者
参考までにお聞きしますが、鹿踊りは色々な流派がありますが特にどこの地域ということはありますか。
知事
昨日、改めて幾つか見ましたけれども、特にどこの地域や流派ということではなく、動物の格好をして太鼓をたたいているところがすごいわけです。
幹事社
本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意がありませんので、各社から質問があればお願いいたします。
記者
知事就任から3カ月が過ぎようとしています。この間、補正予算編成、議会対応、また国政選挙もありました。3カ月を振り返ってもらって自分なりの評価をお聞かせ願います。
知事
就任後3カ月の一つのハイライトは、6月補正予算の策定だったと思います。私のマニフェストを実現していくために、全面的にマニフェストを盛り込んだ補正予算になりましたので、一つの大きな成果だったと思っています。あれを作るにあたって、県庁の各部局との意思疎通も大分進んできたと思いますし、また議会との関係でも予算を全会一致で可決していただいたというのは大きな成果だったと思います。あとは、6月補正予算をまず小さな一歩として来年度予算に向け、並行して今後4年間の行政プランも作っていきます。それをきちんとこれからやっていきたいと思っています。
記者
あえてお聞きしますが、反省するべき点とか何かありましたでしょうか。
知事
それは本当にたくさんありました。選挙前に各地を歩き、県内を10周以上し、外の人の意見を聞くことは一通りやったから、あとは県庁職員との仕事の仕方の確立だと思っていたのですが、やはり仕事を始めれば始めたなりに県民の皆様の意見は、常に聞いていかなければならないという思いがしておりまして、改めて県民の皆様の意見を聞く機会をどんどん作っていかなければならないと思っています。
記者
高知県の橋本大二郎知事が先日次期知事選の不出馬を表明されました。その時の理由に、国と地方との関係を考えるときに知事としての限界を感じたというようなことが主な理由だったと述べられています。例えば一連の税源移譲をめぐる小泉改革に見られるような地方交付税の話にしても、結局地方側にとってみると最後は政府に押し切られてしまうというような根強い政府への地方の不信感があって、それを今回感じられて不出馬ということを決められたと思うのです。知事も衆議院議員から知事に転身されまして、まだ3カ月ですけれども、国と地方との関係を考えた時に、そういう場面は出てくるのではないかと想定されるのですが、今回の橋本知事の不出馬表明についてどう思われたかということと、今後の国と地方の関係についてどうあるべきかということの2点のお考えを教えてください。
知事
政治家の進退というものは、本人が決めることでありますので、そういう判断をされた、決断をされたということについてはとやかく言う筋合いではないと思っています。国と地方との関係については、知事の仕事は県内あるいはまた県民の暮らしや仕事を守ることが任務で、国の法律を決めるのは国会議員が行うことですけれども、一方では知事といえども一国民なわけです。民主主義の世の中では国民一人一人が主権者ですから、やりようによっては国政に参加するとか、国政を動かすということができると思うのです。私は、そういう意味で知事の仕事と別に良い国にしていくための自由な政治活動を行っていたわけです。
記者
知事の夏休み中の日程を差し支えなければ教えていただけますでしょうか。
知事
まだ特に決めていません。お墓参りに行ったり、親戚にあいさつに行ったり、そういうお盆、夏休みの過ごし方をするのではないかと思います。あとは色々衆議院議員時代の資料などが段ボール箱に入ったまま知事公舎の中に積んでありますので、その整理とかをしたいと思っています。
記者
岩手医大に補助金を560万円過払いしていた件についてお伺いします。
結果的には、監査委員の指摘で返還となったのですが、逆に言えば指摘がなければそのまま支出されていたということになります。公金はその厳正な取り扱いが求められると思いますが、今回の事態をどのように見ているのかということと、再発防止策とか処分などについてのお考えをお聞きします。
知事
監査委員にご指摘いただいて、そういった不適切な事案がわかりまして、知事としては県民の皆様に深くおわびを申し上げたいと思います。やはりルールを守ることは非常に重要であり、特に税金をいただいて、それを予算にしている、そのお金に係わることについては、特にルールの順守と、また慎重さ、疑わしいときにはちゃんとチェックするとか、そこを相互にチェックできる体制をちゃんと整備しておくとか、組織としてもきちんと対応しなければならないので、今回の事案について何が足りなかったのか、どうすればよいのかということをきちんと検証して、こういうことのないようにして参りたいと思います。
記者
現時点では処分とかは特に考えていらっしゃらないのでしょうか。
知事
まず、検証の作業をしながらしかるべき時点において責任問題についても検討することになると思います。
記者
今月行われる盛岡市長選挙についてお伺いします。現時点では現職の市長が表明している以外はもう1人が意欲示しているだけなのですけれども、市長選の現況をどう受けとめていますでしょうか。また今後選挙戦までどのような展開に持っていくのが市民にとってよいことだと思いますか。
次に、知事が党員である民主党も県都の選挙に候補を出すべきと考えているかどうかという点についてお伺いします。
知事
市民本位の市長選挙であるべきだと思っていまして、盛岡市民にとってどうすればベストの選択ができるのかということが大事だと思っています。スタートまでもう3週間を切っているわけでありますが、各政党の動き等についても国政選挙、夏の政治決戦等もあり、まだ対応を決めかねているようなところもあるようですし、盛岡市民全体としても、例えば立候補者が出揃うとか、もう少し本番直前にならないと、選挙への具体の対応や関心の高まりというところまでまだいかないのかなというところですので、その辺の動きを見守りながら、一盛岡市民として、盛岡のためになるような投票行動等、政治参加ができればよいと思っています。
記者
繰り返しになるかもしれないのですけれども、前に知事が地方政治にも政党は積極的に関与していくべきだという見解を話されたと理解しているのですが、その点で先ほどの3番目の民主党が候補を出すべきかどうかという点についてもう一度確認させてください。
知事
民主党の色々な役員についていたとき、つまり衆議院議員時代ですけれども、党のルールづくりに参画する中で、都道府県知事と政令指定都市市長については候補者を立てて積極的に戦っていこう、そういうところでの相乗りはなしにしようという方針を皆でつくっていたのです。ですから、まず都道府県知事と政令指定都市の市長については、政党たるもの積極的にやらなければならないと思っていますけれども、それ以外の自治体の首長に関しては、中長期的にはより政党政治的になっていくことが望ましいと思っていますが、そういう基盤がない中で、無理に政党主導でやろうとすると、かえって住民本位の結果が出ない危険性もあったりしますので、そういう意味では、個人的には盛岡市長選挙というのはまず住民本位という考え方でいくのがよいと思っています。
記者
平泉の世界遺産登録の関係で、イコモスの調査の日程が決まりましたが、改めてそれに向けてどのような準備を進めていかれますか。
知事
イコモスの調査員のお手伝いが県の役割でありまして、平泉とその周辺の対象施設をスムーズに移動しながら、そして調査員の疑問点に対し、それぞれ事情のわかる方々からきちんと説明をし、円滑に調査を進めることが県の役割だと思っています。
記者
先ほどの監査委員からの指摘の関係で釜石病院の件もありましたけれども、入札にかけないで随契で実施したという入札制度の盲点を突いたところもあるのかと思うのですが、今回の件についての所感と、こういうことを受けてまた入札制度に少し手を加えるようなお考えもあるのかどうかをお聞かせ願います。
知事
これもルール違反の不適切事案でありまして、この件についても知事としても県民の皆様におわびを申し上げなければならないと思っています。やはりルールに沿わずにやってしまった事案ですので、どうすれば回避できたか、またそのチェック体制などどのようにしていかなければならないかということを検証し、二度とこういうことがないように努めて参りたいと思います。
記者
先ほどの釜石病院についての関連なのですけれども、今契約が競争入札への移行が進んでいる中で、随意契約という契約方法についてはどのように考えられるのでしょうか。
次に、実地調査は年1回しか行われていないということなのですけれども、今後管理体制を強化する考えはあるのかということと、今年は釜石病院を9月に調査するということなのですが、その前倒しはあるのでしょうか。
最後に、事前に設計調書を作成していなかったというのが医療局の財務規程違反に当たるということなのですけれども、このことについて関係者の処分や、責任がどこにあるのかという検証は今後進めていくのかお伺いします。
知事
9月に行う調査の前倒しのような具体的なやり方についてはまだ決めていません。調査の検証のやり方自体、これから決めて適切に検証していくことになりますが、その中で責任の所在やその問題についても、処分の問題についても検討することになると思います。できるだけ調達を一般競争にしていくという方向での改革を県として進めているところでありますし、また今回の事案は分割契約するべきでないところを分けてやった、またほかにも事務的な不備のあることでありまして、そういう意味ではルールをきちんと守っていくための体制の整備もきちんとやっていかなければならないと思います。要は適正な事務の執行、公正でオープンな事務の執行、そしてそれによって1円でも税金を無駄にせず、1円でも安く調達をしていくという方向性にはこれからも変わりはありません。
記者
17年度に県内の9カ所の基幹病院に全部事務処理などを集約したが、そこでの連携もまだうまくとれていないという実態もあるようです。そこについても今後はチェック機能の強化など検討していくということでよろしいのでしょうか。
知事
そうですね、色々なやり方があるのだと思いますけれども、いずれきちんとルールを守っていく行政の執行としてやっているわけですから、そこで県議会はじめ県民に対する責任をきちんと負える体制というのは絶対の条件ですから、そこをおろそかにならないようにしていきたいと思います。
記者
北上市が県内で初めて家庭から出るごみの有料化に踏み切るということに対する所感をお聞きします。このことは県内各市町村の判断になると思いますが、県としてこうした動きを少しでも多く広めていくべきなのかどうかお考えがあればお聞かせください。
知事
やはり市町村の判断、ひいては市町村住民の判断になると思います。色々なやり方があると思います。ですから、それぞれの地域に合ったやり方をそれぞれ工夫しながら、県はそれぞれ方向性としてはリデュース、リユース、リサイクルのごみを減らすというのも重要な方向性ですので、今回の北上市のやり方はそういうリデュース、ごみを減らす等々、循環型の社会という方向性に資するものだと思っています。
記者
平成11年に岩手インターハイを開催し、平成28年に国体誘致をするということですが、あえてその間の23年にインターハイをブロック単位で本県に招致する理由を改めてお聞かせ願います。次に3県開催が初めてということですが、北東北三県での連携強化等々にもつながると思いますが、そのことについてのインターハイにかける決意というものをお聞かせください。
知事
今回は北東北三県の連携というところが一つ大きい要素になります。青森県が順番からすると1回目を早い段階で開催していたので、2回目インターハイは青森がちょうどよい順番になるわけですが、そこを青森だけではなく北東北三県でというところが今回のポイントだと思っています。この北東北三県の連携というのは増田知事時代にかなり全国的にも評判がよい連携でありますから、それをさらに発展させていくためにも三県でのインターハイ共同開催というのを成功させていきたいと思います。
スポーツ振興の文脈からすれば国体前にホップ・ステップ・ジャンプというか、三段跳びではなくて、二段跳びなのですけれども、いきなり国体というよりもその前にインターハイがあることで高校生中心とした競技力の向上とか、指導体制の強化とか、そういったところの丁度よいあんばいになると期待をしています。
記者
岩手競馬について、またさらにコスト削減をすると伺っていますが、どういう方針なのかお示しください。
知事
台風によって、委託先の競馬場が使えなくなって、その関係で岩手競馬も売り上げが伸び悩んだりとかありまして、2%くらいの計画割れがこの7、8月のあたり生じているわけですが、ここは、運営協議会のコスト部会を開いて、コスト調整をするということは必要ないということで、日常業務的な節約によってそこは埋めるという方向で競馬組合で今やっているところであります。あとは地方競馬全国協議会からお二人派遣をいただいて、岩手競馬のルネッサンスプランを軌道に乗せる体制も整ってきましたし、夏から秋にかけての重賞レースで計画達成という流れには変動ないと思っています。
記者
先日の記者会見のときに知事はコスト削減は多分必要ないだろうというようなお話しだったのですけれども、結果的にコストは削減の方向ということですが、改めて今年度の黒字ということについては自信があると今の段階では思っていてよろしいのでしょうか。
知事
そうです。本格的なコスト調整をする必要はまだ出てきていませんので、このままでいけば黒字化達成という流れができていると思います。
記者
今回のコスト調整はイレギュラー的なものというか、本来の意味でのコスト調整とはまた違う意味というふうに捉えているのでしょうか。
知事
そうです。四半期ごとに見直しを行い、年度の途中でもコスト調整をするという仕組みで対応するようなものではありませんので、今の新しい計画が想定しているようなコスト問題ではないということです。
記者
先ほどの釜石病院の関連で伺いますが、なぜ一つの工事を分割して随意契約したのかということとなぜやったのか報告はありましたでしょうか。
知事
2月の段階で急遽新しい医師の着任が決まったということで、その医師が入居するために4月からの入居に間に合わせるように急いで発注する必要があった。そして、1部屋ずつ順次やっていけばよいと思ったという報告を聞いています。ただ、それはこういう不適切なやり方を肯定する理由にはならないと思っています。
記者
釜石病院の件に関連しまして、病院の事務局体制なのですけれども、院長はどちらかというと決裁するのもただハンコ押しただけぐらいのような感じで、詳しい契約の実態なんかもわかっていないようなのですけれども、そういった病院の事務局、チェック体制、これを今後改善すべきところもあると思うのですが、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか。
知事
検証作業の一つの大きいテーマがそれだと思います。現状、医療局本局の方にその案件を移せば本局の方ではそういう入札とか、発注対応する体制はあるわけなので、今回もそうやっていればよかったわけなのですけれども、そういう判断をきちんとできる体制というところから始まって、どれだけ現場の方を強化しなければならないのか、あるいはむしろ現場と本局との関係の強化で対応すべきなのか、その辺は検証しながら検討していきたいと思います。
記者
あと関係した職員の中には定年退職されたような方もいるのですが、そういったところの処分といいますか、どのように対応していきたいと考えていますでしょうか。
知事
そこは事案の性質の方で判断していくことだと思いますので、まずはきちんと検証しながらその責任問題についても検討していきたいと思います。
記者
先ほどの北上市のごみの有料化に少し絡むのですが、先週金曜日の地球温暖化防止の本部会議に知事は出席したと思いますが、岩手県のCO2排出量が微増してしまったわけです。全国的に見ればまだ低い方ではあるのですが、これは2010年までに8%削減しなければいけないという目標があります。これに対して県民一人一人の取り組みというのは大事だと思うのですが、これにどのようにして県として取り組んでいくべきか、県民にどのように呼びかけていきたいかということをお聞します。
知事
意識改革といいますか、省エネでありますとか、リデュース、リユース、リサイクルの3Rのような持続可能な社会のあり方といったことを自然体にできるようになっていくようにしていかなければならないと思っています。省エネの取組みを誘導するような制度的なことは色々考えられるわけでありまして、県の条例に基づいて一定規模以上の企業に報告を求めたりとか、そういうことはきちっとやっていかなければならないと思いますけれども、家庭部分や、また家庭の利用も含む運輸部分で増えているということは、本当に県民一人一人の自覚が必要な分野でありますから、そこは県の方からも普及啓発事業を通じてアピールしたり、またホームページとか色々な形での広報を強化していきたいと思います。
広聴広報課
それでは、以上をもちまして記者会見を終わります。
次の定例記者会見は8月20日(月曜日)の予定です。
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