平成19年9月10日の記者会見記録
ID番号 N11902 更新日 平成26年1月16日
開催日時:平成19年9月10日10時32分~10時52分
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
最初に知事から発表があります。
それでは、知事、お願いします。
知事
県庁舎における「岩手県民の歌」の放送について発表いたします。
今回、県民の歌の再録音を行いました。では、早速その再録音したものをお聞きください。
(岩手県民の歌)古いものは昭和39年の制定のころに吹き込まれたものでありまして、今回録音したものは不来方高校音楽部の皆様に歌っていただきました。
岩手ソフトパワー戦略ということで、岩手ブランドの強化を進めていきたいと思っているのですけれども、ブランド強化の基本として、まず企業の会社のブランドであれば社員が自らそのブランドに誇りを持ってブランドのよさを理解するということがありまして、まず県庁職員が岩手のよさ、岩手への誇りをきちっと自分のものにするところから、それを広げていければよいという観点から新録音版を作り県庁内で放送することとしたものです。
予定していた発表事項は以上だけですが、先週金曜日に舛添要一厚生労働大臣から医療問題等について全国の都道府県知事の意見を参考にしたく会議を開くので来てほしいという案内がありまして、私も岩手の医療問題、これは全国的に医療崩壊と言われるような、人によっては医療破壊というような緊急事態でありますので、機会があれば厚生労働大臣に岩手の窮状、また全国的なあるべき政策、姿について訴えたいと思っていましたので、行くことにいたしました。明日の午後1時半から2時半までの予定で厚生労働省内の会議室で行われます。
また、今日の夕方に観光関係の「おでんせ観光王国いわてin東京」のキャンペーンで東京に出張し、明日の午前中は東京にいます。国会日程の関係で流動的ではありますが、増田寛也総務大臣に面会の要望をしていて、午前中に面会の方向で調整していただいているところです。
広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
それでは、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
幹事社さん、よろしくお願いいたします。
幹事社
岩手県民の歌について伺いますが、この録音に知事も参加して歌ったのでしょうか。
知事
そうです。不来方高校の音楽部の皆様が録音しているところに激励に行ったのですけれども、先生や生徒の皆様の求めに応じて参加しまして、今流れた歌の中には私の声も入っています。
幹事社
途中から入っている男性の声ですね。
知事
はい。
幹事社
大変恐縮なのですが、ちょっと一くだり歌っていただけますか。
知事
「しらくものうかぶはてまで」ですね。
幹事社
ありがとうございました。男性は1人だったのですか。
知事
音楽部に3人いて、そこに校長先生が男性で応援に入り、プラス私です。
幹事社
知事は国会議員時代は何部でしたか。
知事
国会コーラス愛好会です。
幹事社
こちらのほうに来てからは歌についてはいかがでしょうか。
知事
きちんとした合唱団の中に入って歌う機会はなかったのですけれども、久々にこういう合唱団の中に入って歌ったので、非常に気持ちがよかったです。
幹事社
録音したものを聞いてみての感想はいかがですか。
知事
私以外の部分については非常によく完成度高く歌われているので、県庁職員に聞いてもらうのですけれども、県民皆様に広く親しんでもらえればよいと思います。
幹事社
自分の歌っている部分についてはいかがですか。
知事
もう少し練習しなければならないと思います。
幹事社
ただいまの発表事項について、各社から質問があればお願いいたします。
記者
増田総務大臣訪問の件について伺いますが、どういうことをお話ししたいということで今回面会を申し入れしたということなのでしょうか。
知事
知事になってまもなく、全国知事会議に出席するために東京に出張したときに菅総務大臣に面会し、あいさつをし、また医療問題について緊急事態だから内閣としてもきちんと取り組んでほしいなど言ってきました。内閣改造が行われた後、機会があれば総務大臣にはまず面会をしたいと思っていましたので、今回よい機会なので申し入れをした次第です。
記者
先ほど医療問題のことを話されましたが、具体的にこのことをお話ししたいという、申し入れしたいというものありましたらお聞かせ願います。
知事
県でも来年度予算編成の準備を始めているところですけれども、総務省の概算要求が少し地方に厳しい内容になっています。地財計画に基づいて、総務省としての概算要求つくるのですが、交付税がかなり減る内容になっており、なかなかそこを出発点にしますと本当に県の来年度予算の編成がきつくなってしまいます。これは岩手だけではなく全国の交付税を交付されている県であればかなりきつい内容なので、そこを何とかしたほうがよいのではないかということでそれがメインであります。また中期的には地方交付税が近年どんどん減らされている一方なので、それは方向転換したほうがよいのではないかということと、あとは税源移譲ということはそれなりに徐々に進んではいるのですけれども、その結果、企業からの税金、事業税については、税収が豊かな東京のようなところとそうでない岩手のようなところの格差がどんどん広がっているので、地方税の税源偏在是正も喫緊の課題だということをまずは申し上げようと思っています。
記者
舛添厚生労働大臣に意見を申し上げに行くというお話ですけれども、全国からほかの知事の方もいらっしゃると思いますが、ここではどのようなことを具体的に提案しに行かれるのでしょうか。
知事
厚生労働大臣からの案内には、テーマは厚生労働政策全般と書いているのですけれども、奈良県での妊婦の方のたらい回し問題ということをきっかけに、全国の状況がどうなっているのか知りたいという報道を見ていますので、まず周産期医療、つまり産婦人科の体制の問題、そしてそれを含む医師不足、そして医療崩壊と呼ばれる医療体制の問題、そこが今回のテーマだと思っていますので、岩手の現状を紹介しながら、国による緊急、応急の対策の強化及びそもそも医師数を抑制するという政策を抜本的に変えなければならないということを訴えたいと思っています。
記者
増田総務大臣はご存じのとおり4月までこちらの知事を務めていた方です。地方のことを十分承知されている方だと思いますが、面会にあたって期待されることをお聞かせください。
知事
まず、事情をよくわかっているので、数字的な細かい話でもすぐわかってもらえるだろうということは期待しています。また、あのような参議院議員選挙の結果を受けての改造内閣のメンバーとして、地方切り捨て政策からの転換という方向性についても理解を示されるのではないかという期待もしています。
幹事社
本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意がありませんので、各社から質問があればお願いいたします。
記者
国会議員の政治とカネの問題についてお伺いします。
遠藤農水大臣がこの問題で辞任したり、あるいは岩手出身の玉沢元農水大臣が領収書を偽造した問題で政倫審の会長を辞任、離党しました。それに加えて、前の知事の増田総務大臣も正式に収支報告書に記載漏れがあったと会見しました。知事も4月まで衆議院議員を務めていましたが、一連の政治とカネの問題についてはどう見ていますか。
知事
まず、法令違反については言語道断なので、そういうことがあれば責任をとってもらわなければならないと思っています。また、法令違反に至らない場合であっても、政治家としての説明責任、特に内閣に携わっていれば、内閣の仕事をきちんと全うできるくらいの説明責任は果たさなければならないわけです。速やかに国民に納得していただけるだけの説明責任を果たし、本来の仕事に戻れる人は戻り、戻れない人は交代してほしいと思っています。
記者
東北新幹線が平成22年度に新青森まで延伸した場合、先の県議会総務常任委員会でも出たのですけれども、例えば通信指令をIGRと分離して新設するとか、車両を追加導入する可能性もあるということは、IGRにとってはかなりの負担になると思います。そういう中で、例えば国あるいはJR東日本、JR貨物と今後県としてどのような協議をしていくつもりなのかなどその辺の考えをお聞きします。
知事
国が地方におんぶにだっこというのは本末転倒です。このIGRの路線はJR貨物も利用していますし、また寝台特急が走ったりとか、そういうこともあったわけです。国として果たすべき責任、運輸行政、運輸政策の中で国の役割と地方の役割を適正に整理をしていく必要があるというスタンスで臨んでいきたいと思います。その中で、地方の負担におんぶにだっこで、それで本来国が果たすべき責任を果たさないということはあってはならないことということは強く訴えていかなければならないと思っています。
記者
そうしますと今のルールというのはIGRが開業する前につくったルールでありますけれども、改めてもう一度見直していくということを国とかJRにも求めていくというお考えなのでしょうか。
知事
今のルールそのものを適正に運用していくことについて、まずクエスチョンマークがついているところがあると思います。そこの適正化を求める方向線上に抜本的見直しというのはあり得ると思っています。東北本線ですから、国にとっての鉄道なわけでありますから、そこを本当に全面的に地方あるいは第三セクターに任せっ放しでよいはずはないので、今のスキームの抜本見直しも視野に入る方向で訴えていきたいと思います。
記者
台風9号の関係について伺いますが、まだ調査に入られたところだとは思いますけれども、一部によると水田などにも被害が出ているということなのですが、その被害の状況についての把握の状況と今後の対応についてお聞かせください。
知事
被害情報はまだ取りまとめの最中なので、具体的にはまだ報告できないのですけれども、被害はリンゴ、水稲などありますので、まず早急に取りまとめてきちっと対応してまいりたいと思います。農業被害以外にも、カキ養殖所への被害、また道路関係でも土石流でふさがっている道路もあります。そういったところも早く状況を把握して、必要な復旧などの対策をとっていきたいと思います。
広聴広報課
それでは、以上をもちまして記者会見を終わります。
次の定例記者会見は9月18日(火曜日)の予定です。
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