平成19年11月5日の記者会見記録

ID番号 N11897 更新日 平成26年1月16日

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開催日時:平成19年11月5日10時30分~11時11分

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。
最初に知事から発表があります。
それでは、知事、お願いします。

知事
今日の発表事項は、イオンマレーシアにおけるトゥルーリージャパン岩手フェアの開催についてです。11月15日からイオンマレーシアのワンウタマショッピングセンターを主会場として、岩手ブランドの浸透や持続的な輸出を目標としたトゥルーリージャパン岩手フェアを開催いたします。岩手県の農産品、水産品の生鮮食品を中心に加工食品、菓子、工芸品などが計18店舗で販売される大規模なフェアであり、中でも岩手県産米5トンの輸出は今後につながる大きな成果になると考えています。
これは、本県盛岡市に本社が所在するイオンスーパーセンター株式会社の提案を受けて企画したもので、同社及びイオンマレーシアの協力により実現したものであります。私も期間中、11月18日からマレーシアを訪問し、イオン主催のフェアラウンチングへの出席、在マレーシア日本大使公邸を活用したレセプションの開催、マレーシア政府関係機関への協力要請等のトップセールスを行います。マレーシアにおいては、近年日本食への関心が高まりつつあり、日本食材に対して高い信頼が見られる状況となっています。安心、安全、高品質を売り物としている岩手県の食材を売り込むことにより、マレーシアにおいて岩手ブランドを一気に定着させたいと考えています。

広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
それでは、幹事社さんの進行によりまして皆様方からのご質問にお答えする形で進めさせていただきます。
幹事社さん、よろしくお願いいたします。

幹事社
ただいまの発表事項について、各社から質問があればお願いいたします。

記者
フェアの日程の関係で、18日からマレーシアに向かうということですが、自民党県連から政経懇談会の出席のご案内を頂いていたと思います。その扱いについて教えていただきたいと思います。副知事が出席するのでしょうか。

知事
丁寧な出席招待を頂いていたのですけれども、残念ながら欠席となります。ほかに三役から代わりに出られないかということを先方から伺っていますので、だれか代わりに行くような形で調整したいと思います。

記者
今回はこうした事情で欠席ということになると思うのですが、次回同様の出席依頼があった場合の対応等についてどうされるか教えてください。

知事
どこまで行政で、どこから政務かの境目のあたりにある企画であると思っているのですけれども、過去に知事本人が出席しているケースもあります。そういう意味では行政に準ずるものとしては、ちょうど行政と政務の中間の社交、お付き合い、パーティーでもありますし、政党など満遍なく、区別せず依頼があればお付き合いするようにしたほうがよいのかなと思っておりますけれども、その時々の行事の趣旨によります。

幹事社
本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意がありませんが、最初に私のほうから少し質問させていただきたいと思います。

知事
その前に、昨日、小沢一郎民主党代表の辞任表明について、知事の記者会見を開いてはという御依頼を承りましたけれども、日曜日でもありますし、記者会見はお断りし、コメントについても出しませんでした。今日、月曜日に定例記者会見があるので、昨日はそういう記者会見を特別に開かなくてもよいと判断したものです。そういう記者会見の依頼、またコメントの依頼を踏まえて、今日のこの場でお答えを、そのコメントを述べたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。

幹事社
小沢代表の辞任表明について、知事の所感ということでお願いいたします。

知事
これは大変大きい問題提起をされたものと受け止めています。民主党のマニフェストの政策を実現するために新体制を作るということでありますけれども、今この岩手においても県民の暮らしと仕事は大変厳しい状況にあります。小沢代表はそうした日本全体で国民が直面している危機的状況を踏まえ、真剣に国民のことを考え、一日も早く生活が第一という民主党の政策を実現することが日本にとって必要ではないかという問題提起をされたのだと思っています。私はそのとおりだと思います。それは地方重視の新体制でもありますので、そういう体制ができることは岩手県民のためにも大変すばらしいことだと思います。
また、生活が第一の政策の実行と併せて福田首相の側からテロ特措法をあきらめてもよいという大変重い提案もあったということであり、これは日本の政治の歴史の中でも大変大きい決断だと思います。そして、それは日本国民のためにもなりますし、テロ特措法関係について言えば、今イラクやアフガニスタンに続いて、パキスタンもかなり政情不安になってきています。これ以上混乱を広げないためにも日本が原理原則に従った安全保障の原則を打ち立ててやっていくことが非常に重要な局面だと思いますので、そういうことを実現できる新体制ができることは大変すばらしいことだと思います。
問題提起と申し上げましたけれども、3年前にも菅直人民主党代表が年金問題で辞任した後、小沢一郎代表でいくのだとほぼ決まったときに、やはり年金で自分も問題があるから、今一番日本にとって大事なのは年金問題なので、年金で100%クリーンな岡田代表がよいということで民主党代表辞退という問題提起の形で、国民にとって一番大事なテーマを示したということは過去に既にあるわけであります。そのとき、民主党は直後の参議院議員選挙で躍進を遂げておりますし、当時密室の中で年金問題がごまかされそうになりかけたのを国民の前に広く示して、その後の年金問題をめぐる議論にも大きな役割を果たしたと思っています。
今回もそうした小沢一郎民主党代表の問題提起を、民主党関係者のみならず国民全体としてきちんと受け止めていくことが日本のためになると思っています。

幹事社
今のご発言ですけれども、小沢代表の連立政権に向けた協議を進めるということと辞任という決意をしたことの会見のほぼすべての内容について知事が支持をするという理解でよろしいでしょうか。

知事
そのとおりです。事前には、私は全然情報は入手していなかったのですけれども、昨日の記者会見は、その全体を聞くことができまして、これは決して大連立ありきという話ではなく、あくまで政策実現のための段取りだということがわかりました。また、3年前に代表選に出ないという決断、記者会見したときも当時は無責任だとか、壊し屋だとか、さんざん言われたのですが、よく考えてみればそれが民主党のためにもなっているし、日本のためにもなっている内容だと思います。今回も同じような大きな問題提起、国民全体に向けた問題提起だなと思いました。また、本当に国民のことを、暮らしのことを本気で考えているのだなと改めて私も感じました。自分自身もそう努めてきたのですが、岩手県人として、一層県民の暮らしや仕事ということについて真剣に取り組んでいかなければならないと思いました。

幹事社
知事は、小沢代表総理のもとでの政権交代の実現を望んでおり、参院選でも民主党を応援したのですけれども、今回の会見の中で小沢代表から、民主党は力不足で政権担当能力もないのではないかという疑念もあり続けて、そういう意味で次の総選挙は勝てないのではないかという発言がありましたが、知事はこれをどのように感じていらっしゃいますか。

知事
最初、記者会見で話す中では、そのように言われているから、疑念を払しょくするためにも政権担当能力をこの際示しておくことがよいのだという趣旨で、質問に答える中で、私としてもそう思っているというような言い方をしていましたけれども、自ら民主党を批判するというよりは、世間から政権担当能力がないという批判を受けることが多い現実を打破していくために大きく役に立つのではないかという趣旨だったと思います。
私も自自連立で1年半政権に参画しましたけれども、非常にその経験は役に立っています。ただ、それも野党もやっていたからだと思います。野党と与党と両方経験していれば、本当に怖いものがないというところがあると思いますので、そういう意味で民主党の若手の人たちのことを考えても、政権に参画するということは意義があると思います。

幹事社
各社から質問があればお願いいたします。

記者
想像の域を出ないと思うのですが、今後民主党を小沢さんが割って新党をつくるなりの何かをするとか、政界再編が近々あるというような予想は立ちますでしょうか。

知事
今回小沢代表は、民主党を本当に民主党全体として1つのものとして扱っていると思いますし、昨日の記者会見でも、オール民主党として政策実現のため、自民党に対じしていくことがよいのだという趣旨のことを述べていたと思います。そういう意味では、小沢代表の側としては、民主党を割るようなことは全然考えていないのであって、後からそういう勢力が出てこない限りは党が割れるようなことにはならないでしょうし、生活本位、国民本位という線をきちんと国会議員が考え、そして国民もそういうことを考えていけば民主党が割れるようなことはないと思います。

記者
政界再編についてはどうでしょうか。

知事
自民党とそういう新体制を作っていく中で、民意を受けているのは参院選で示された民主党の政策ですから、それを実現していくことにすべてをかけようと思う人たちが民主党以外の党の中からも出てくれば、民主党を核とした政界再編ということはあり得るのだと思います。

記者
今知事が民主党を割ることがないというお考えをおっしゃられたのですけれども、政界は一寸先は闇だということもよく言われています。もし仮に小沢代表が離党というようなことになった場合、知事の民主党の党籍を外すのかどうか教えていただけますか。

知事
政界は一寸先は闇ということはないのでありまして、きちんと見ていればわかります。だから、そんな急に離党ということはありませんから、大丈夫です。

記者
離党ということはないとはいいながらも、仮の話なのであまり言いたくないのですが、小沢さんが民主党を離れた場合に達増知事がついていくのかどうかというところはやはり県民の方はすごい興味があるところだと思います。そのことについて、今話せるのでしたら話してもらいたいと思います。

知事
わかりやすさということで、そういう政党対政党のガチンコ勝負、赤勝て、白勝てのそういうものが、ともすればどうなるのだろうとか、求められがちではあるのですけれども、やはり政治というのは政策本位、そして生活本位で考えていかなければならないと思っています。そういう中で、私も衆議院議員時代に所属する政党は変わってきてはいるのですけれども、ただそれは一貫して国民本位、生活本位、そして政策本位の新しい政治、世界に通用する日本の政治を打ち立てていきたいというところからは全然外れておりません。今後も政治家達増としてはそういうところからは外れないでいきたいと思っています。

記者
外れないところが小沢代表と一緒であれば一緒に行くと考えてよろしいわけですね。

知事
小沢一郎さんもそういうところからは外れないと思っていますので、結果としていつも同じところにいるような形になると思います。

記者
離党というか、そういう分裂がないという見通しなので、次の代表に岡田さんとか、菅さんなどの名前が挙がっているのですけれども、今知事が考える小沢さんを引き継ぐ代表にはだれがふさわしいということがもしあれば教えていただけますか。

知事
民主党が参院選で示したマニフェストの重要なものをきちんと自民党を相手にしながら実現していく、そういう段取りができる人であればだれでもよいわけです。ただ、それが一番上手に着実にできるのは、そのマニフェストを取りまとめた小沢代表であり、そして自民党を相手にしても全然のまれたり、引っ張られたりせず、あくまで民主党側に軸足を置いたやりとりができるのも小沢代表だと思います。

記者
ということは、あくまでも留任してそのまま引っ張ってほしいというのが本音ということでしょうか。

知事
私の本音かという質問であれば、代表はやはり小沢一郎代表の継続が一番だと思います。

記者
確認なのですが、まず小沢代表が辞任を表明するという第一報をいつ、どこで、どのような形で聞いたか確認させてください。それから、そのときの率直な感想を聞かせてください。

知事
私の携帯電話は西暦2000年に導入した機器をまだ使っているのですけれども、これはニュース速報が入るようになっていまして、そのニュース速報で午後の何時かに記者会見をする、辞意を表明するということを知りました。
率直な感想については、そこまで真剣に物事を考え、取り組んでいるのだなということです。過去にもそうやって、自分の身を顧みず勝負をかけたことが何度もあるのですけれども、今回も、これは本気で真剣に国民のために勝負をかけているのだなという思いがしました。

記者
政治家及び人間小沢一郎をよく知る方として、小沢代表が慰留を受けて留任される可能性はあると思われますか。その場合はどういう形になると思われますか。

知事
国民本位、そして生活本位の政策実現のための新体制を作ってやっていくという方向の中で、やはり自分しかないということになれば民主党代表を続けることにはやぶさかではないのだと思います。

記者
先ほど知事が話されたように小沢さんが真剣に今回国政を憂えて提案したということなのであれば、もう少し党内に丁寧な説明があって、もっと時間をかけた説得の方法があったのではないかと思います。こんなに早く辞任の表明会見をするというのは、ちょっと性急に過ぎるのではないかというふうに思うのですが、その点いかがかでしょうか。

知事
先週金曜日から土曜日、日曜日の報道ぶりや、また党内の様子を見ていて、時間をかけて説得していることが党内ががたがたしているとか、求心力が低下だとか、さらに報道がそういうトーンで続き、それがずるずる続いていくことは、民主党にとってかなりダメージであるだけではなく、国民の生活のための政策の実現という本題から話がどんどんずれていく危険性があったのだと思います。民主党の中にもかなり過激な発言をする人も出てきたみたいなので、事実関係を踏まえないで軽挙妄動的にそういうかんかんがくがくの議論を長期間組んずほぐれつをやるより、過去何度かやってきたような国民に直接訴えながら捨て身の問題提起をしていくというやり方を選んだということは理由のあることだと思います。

記者
民主党内の大方の方々の考えていたこととしては、連立を組まなくても次の選挙で何とか政権交代に手が届くのではないかと、そちらのほうが王道ではないかという考えがあったからこそ、その党の役員から総反対を受けたということになったのだと思うのですが、そういう党内の考え方をどういうふうに考えられますか。

知事
そこは民主党内でもこの機会に突き詰めて、それぞれがよく考えることが必要なのだと思います。そこはもうそれぞれ自分のところの小選挙区事情、自分のところの県連の体制、また選対委員長の情勢分析とか、それぞれの携わる人たちが見極めなければならないことですから、そこはそれで見極めてもらって結論を出してもらえばよいと思います。
あと付け加えると、もう一つ重要な要素は、自民党が本当に政権にしがみついて、ただただ居座りを続ければあと2年間選挙がないということもあり得るという、そういう国会対策的な分析、あるいは自民党とはそういう党だという政局的な分析とか、それも非常に大きい要素だと思います。どんなに追い詰められ、ひどい目に遭い、また国民生活が混乱し、外交が混乱しても、制度上2年間居座ろうと思えば居座れるということも大きい要素だと思います。

記者
夏の参院選で民主党が勝利しまして、民主党は参院選からずっと自民党に衆議院の早期解散で国民に信を問うべきだというふうに求めてきました。ここに来て大連立という構想も持ち上がったわけなのですが、なかなかなぜそういうふうに転換されたのかというのが国民にわかりづらいと思いますし、そういう思いは私もあります。このことについてどのようにお考えですか。

知事
安倍内閣のときには、テロ特措法は絶対やるのだと総理が言い続けていましたし、その他の政策も美しい国路線をそのままやっていくというところからなかなか一歩も動かないような形だったので、参院選の民意が示した政策を実現するという話合いを民主党と自民党の間でやるような環境には全くなかったのだと思います。福田首相はそうではなかったということなのだと思います。
そもそも筋論からいえば、これは私が一貫して言っていることなのですけれども、参院選でああいう民意が示された以上、自民党は下野し、民主党内閣を作って、それはただし選挙管理内閣ですぐ解散総選挙をするというのが憲政の常道。そういう常識が戦前から日本政治にはあるはずなのですけれども、自民党はあくまで下野もしないし、解散もしない。
安倍首相が辞任したとき、総理がもうだめだと思うのであれば、内閣総辞職して自民党が下野し、そこで民主党内閣を作るチャンスはあったのですが、自民党は全然そういう動きには出ないで、次の総裁イコール総理大臣を選ぼうという方向に走った。それに対して、それはあり得ないだろうと、総裁選挙は野党になってゆっくりやれというような世論の盛り上がりもなかったわけですよね。そういう中で、筋論が実現できれば一番なのですが、筋論が実現しない場合の次善の策は何かというときに、政治とは可能性の芸術であるという言葉があるのですけれども、格差などで困っている国民を助けるための可能性の芸術としてこういう展開になるということはあり得ることだと思います。それはわかりにくいかもしれないけれども、芸術というのはわかりにくいところもあるわけでありまして、ただわかりやすければわかりやすいほうがよいということはあると思います。ただ、わかりやすさを最優先すれば、例えば小泉首相のあの郵政民営化解散総選挙、あれほどわかりやすい展開はなかったし、また刺客を送るということも非常にわかりやすかったのですが、それがかえって格差拡大、国民生活を苦しめる方向を拡大、強化したということはあると思います。
戦前の鬼畜米英というようなスローガンだって、あれほどわかりやすいスローガンはないし、とにかく攻めていけ、撃ちて死やまぬという方針ほどわかりやすい方針はないのですけれども、もちろんわかりにくいよりはわかりやすいほうがよいのです。これはそのとおりだと思いますが、最優先は国民生活ということなのだと思います。そういう意味では、小沢一郎先生はじめ関係者一同もっとわかりやすくする努力はすべきだとは思います。

記者
先ほどのお話の中で、小沢代表は党を割るようなことはしないと思う、生活第一ということを考えるのであれば割らないのではというお話しがありましたが、知事ご自身として生活第一、生活本位を考えるのであれば割るべきでないというお考えだということでしょうか。

知事
小沢一郎さんは、恐らく日本の中で一番そのことを考えていると言ってよいと思います。あとは周りの人もきちんとそう考えていれば割れることはないだろうし、むしろ自民党の中にも、無所属の中にもそういう人が出てくれば先ほど言ったような、今ある民主党というものをそのまま核として、そこに色々民主党の理念、政策に賛同する人たちが集まった政界再編もあり得るだろうということであります。

記者
知事は一寸先は闇ではないとお話しされましたが、流動的な部分があるのが政治だと思うのです。仮に党を割った場合には生活本位なり、生活第一という政策の実現というのはできなくなるのでしょうか。

知事
まず、念頭にあるのが政策の実現であって、そのために小沢代表は党を割ろうというようなことは全然していませんし、今もしていないと思います。ですから、そこから党が割れていくということは考えにくいのであって、想定できないので、それが政策とどう関係するかという答えはわかりません。

記者
小沢さんが総理になってほしいという思いは今も変わらずにお持ちなのかどうかということと、さらにその可能性がまだどの程度残されているとお考えなのか教えてください。

知事
今回のことでも格差社会の是正、生活や仕事を守る、そうした国民本位の政策ということに日本で一番こだわっている政治家は小沢一郎さんだということが明らかになったと思いますので、ますますそういう人に総理大臣になってほしいという思いが強まっています。それは今回の大きな問題提起を国会議員の人たちがきちんと受け止めて、そして国民も受け止めていけば自然とそういう形になると思います。

記者
午後に民主党の役員会があるわけですけれども、そこで仮に代表の辞任が認められて代表を退く形になっても、また再登板をして民主党での小沢代表、小沢政権の誕生ということを想定していらっしゃいますでしょうか。

知事
3年前も菅代表辞任の後、僕は小沢代表でいけばよいと思っていて、あのとき岡田さんを代表にすることには、反対意見を小沢さんに言いました。僕は、あのときに小沢代表のままでも、年金が一番大事だという戦いはできたのではないかと今でも思っているのですけれども、ただ岡田代表でもうまくいったわけです。そして、その後色々な紆余曲折があって、小沢代表のもとで参院選で民主党が第一党になりました。ほとんど過半数になりました。ですから、人間がやることですから、今後も色々な紆余曲折はあるかもしれません。ただ、本当に大事な基本を外さないでやっていけば、日本にとってよい結果に持っていくことはできるのではないかと思います。

記者
イオンマレーシアのフェアについてお伺いします。
実施内容に県産品の販売とか、観光PR及びイベントとあるのですけれども、知事はこの中で、特に今回県産米5トンの輸出も考えているということなのですが、どの部分を一番重点的に活動していくつもりなのでしょうか。

知事
個別の製品、産品を特に重視するというのはございません。むしろ総合力です。海外で物産展を大々的に行える県というのは実は大変少ないのです。あるデパートの担当の人の話では5つぐらいしかないのではないかという話があります。農林水産物が一通りそろい、かつ工芸品とかもある都道府県は5つぐらいしかないという指摘もあります。ですから、そういう岩手の総合力をアピールして岩手ブランドという、岩手という名前を高めていくことが目標です。

記者
知事が外遊されるのは中国大連市に次いで2度目なのですけれども、今後の県産品の市場開拓に当たるアジアの戦略とか、何かお持ちであればお伺いします。

知事
まず、中国から入っていき、中国大連市から中国全体、さらに東アジアと広げていく第一手を打ったわけです。マレーシアは東南アジア、マレー系のインドネシアの人たちと同じ言葉を話します。フィリピンにも同じような言葉を話す人がいますし、シンガポールでも国語がマレー語です。ですから、マレーシアというのは東南アジア全体の入り口として非常によいところに位置していますし、また華僑の人口がかなりあって、華僑経済圏への入り口にもなりますので、アジア全体に岩手のブランドを浸透させ、高めていく入り口として大きな効果があると思っています。

広聴広報課
それでは、以上をもちまして記者会見を終わります。

次の定例記者会見は11月12日(月曜日)の予定です。

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