平成29年8月21日知事会見記録

ID番号 N57940

平成29年8月21日10時00分から10時24分

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事お願いします。

知事
 まず、図柄入りナンバープレートデザイン案の「一般公募」についてです。岩手ナンバー、それから盛岡ナンバーへ導入する図柄入りナンバープレートの図柄デザイン案の「一般公募」を開始します。地域振興・観光振興や地域の連携強化・一体感の醸成を目的とするものです。岩手県と盛岡ナンバー地区が合同で実施します。募集期間は今日からスタートということで、9月24日までの35日間になります。1人につき複数作品の応募が可能です。各ナンバー地区の地域イメージを表現していることなど、募集要項に定める条件を満たしていることが必要でありますので、詳しくは県ホームページの募集要項をご覧いただきたいと思います。岩手ナンバーと盛岡ナンバーの最優秀作品を応募された方には、岩手の特産品セットが贈呈されます。岩手県や盛岡ナンバー地域の特色、豊富な地域・観光資源や地域イメージ、こうあってほしいという地域の将来像など、各ナンバー地区の自動車使用者の皆さんが自らの自動車に取り付けたくなるようなデザインの応募をお願いしたいと思います。
 次に、平成28年度岩手県芸術選奨及び岩手県美術選奨受賞者の決定についてです。平成28年度に優れた芸術活動及び美術活動を行った本県在住者等を表彰するものです。今年度から文化芸術振興施策の一層の推進を図るために知事表彰といたしました。今回の岩手県芸術選奨受賞者は、長澤聖浩(ながさわ・まさひろ)さん、野中康行(のなか・やすゆき)さんのお二人、そして岩手県美術選奨受賞者は、飯坂真紀(いいさか・まき)さん、上野あづさ(うえの・あづさ)さん、鷺悦太郎(さぎ・えつたろう)さん、早坂幸子(はやさか・さちこ)さん、藤川健(ふじかわ・けん)さんの5名です。表彰式は8月25日にサンセール盛岡で行います。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項について各社から質問があればお願いいたします。

記者
 図柄入りナンバープレートなのですが、これを使用するかどうかは任意のようですから、広く利用されるためには万人受けするようなデザインというのも必要かもしれませんし、地域振興という意味ではある程度インパクトのあるようなデザインの方がいいかもしれないとも思うわけですが、知事としてはどのようなデザインを応募してほしいとお考えでしょうか。

知事
 いろんなパターンがあり得ると思いますので、そこはもういかにもこれだなというようなものへの期待がある一方で、見たこともないようなものが応募されることへの期待もあります。

記者
 スケジュールのところで県民投票というのがあるのですが、あまり県民投票というのは、今までそういうのあったかなとも思うのですが、具体的にはどういったやり方をお考えなのか、また、この県民投票で最終的な案を決定するということでよろしいのかお願いします。

知事
 まず、10月中旬に学識経験者やデザイナー等で構成する選定委員会で複数の候補デザインを選定し、その後10月下旬から11月中旬に県民投票を実施するという段取りでありますけれども、詳しくは追ってやり方を発表していくことになると思います。

幹事社
 その他ございますでしょうか。

記者
 本年度から知事表彰の始まった芸術選奨及び美術選奨についてお聞きしたいのですけれども、知事表彰ということで、受賞者の方々のモチベーション等に今後つながると思うのですけれども、改めてこの美術選奨、芸術選奨に期待することというのはどういうふうなことがあるかお聞かせください。
 あと知事表彰ということだったので、今回の受賞作品を目に触れてどのようなご感想を持ったのかというのもあわせてお願いします。

知事
 この作品自体の良さというのは、今までもそうだったわけでありますけれども、知事表彰とすることで県民的にも関心が高まって、岩手における文化芸術活動がさらに活発になり、県全体での文化芸術活動の水準が向上するというような県の文化芸術振興の推進にプラスになればということを期待しています。
 それから、今回の岩手県芸術選奨を受賞された長澤さん、野中さんですけれども、長澤さんの「赤石渡船場(あかいしとせんば)物語」という郷土史ですね、大変地域に根差した大事な歴史というものを丹念に調査、研究しながら、また共感が広がるようなタッチで作品にされているところが大変すばらしかったと思いますし、野中さんは、もう長年にわたる随筆活動で定評のある方なのですけれども、「記憶の片すみ」という形でまとめられて、こちらもやはり岩手に生活し、あるいは岩手で働いた、そういう地域に根差したものをベースにした内容がまた共感が広がりやすいようなタッチで書かれているところがすばらしいと思いました。

幹事社
 その他いかがでしょうか。

記者
 今日の発表事項以外なのですけれども、今年の8月、日照不足が問題となっていて、被害が今後どれくらいあるかということなのですけれども、県内でも「銀河のしずく」や「金色(こんじき)の風」、これから米の収穫を控える中で、岩手県としてこの日照不足がどの程度被害があると想定しているのかということと、県として対策を検討されていることがあればよろしくお願いします。

知事
 7月までは県としても通常の栽培管理の指導体制だったのですけれども、8月上旬から中旬にかけての低温、寡照、日照時間が少ないということですね。衆寡敵せずの「寡」に、日照の「照」で寡照。低温、寡照となったことから、8月17日に「農作物技術情報号外 低温・寡照対策」を発表し、天候不良に対応した技術対策について指導をしているところです。現在のところ、水稲については低温と降雨によって、いもち病の発生が懸念されるという状態、そして野菜について、全般的に生育が緩慢になり、果菜類では出荷量が前年同期比3割程度少なくなっているという状態であります。その他については、具体的な実害というのは今の段階では生じていないわけですけれども、やはり注意深く見ていかなければならないと思いますし、技術情報を参考にしながら生産者の皆さんには取り組んでいただきたいと思います。
 なお、今日8月21日午後、岩手県農業気象協議会幹事会を開催します。これは、盛岡地方気象台さん、そして東北農政局、農研機構東北農業研究センターとともに県内の農業関係機関、団体、そして県の農林水産部の関係課が集まって会議を開くものでありまして、今後の気象予報について確認しながら農作物の生育状況について情報共有し、今後の被害防止対策等について協議をしていきます。

記者
 現時点でなのですけれども、特に米に関して品質の低下が懸念されているとか、今の現段階の状況でどのように見ているのかというところは。

知事
 8月、まだこれからの天候にもよるということだと思うのですけれども、これからの気象予報について、まさに今日午後に確認しながら農作物の生育状況について情報共有した上で被害防止対策等について協議することになります。

幹事社
 幹事社質問の用意はございませんので、その他各社から質問あればお願いいたします。

記者
 私もちょっと今のに関連して、日照不足に関連してなのですが、今日午後、具体的な会議があるということですが、県では今秋デビューの「金色の風」等を控えていまして、水稲全般もちろんですけれども、特にもブランド米戦略を打ち出している県としては、こういった日照、低温の部分について具体的な経過措置なり、対応というのを知事ご自身どのようにお考えかなと思いますので、お聞かせください。

知事
 低温、寡照を受けた技術情報については、既に発表されているところであります。「金色の風」については、生産現場の方から、育ってはきているという話は聞いてはいるのですけれども、厳しい条件、環境を満たす中でプレミアムなお米として売り出していこうということでありますので、その辺の生育に関する技術情報と別に販売戦略みたいなものがまたあるわけでありますけれども、その辺はまず生育状況を見ながら検討すべきことがあれば検討することになっていくと思います。
 いずれにせよ、この8月上旬、中旬の低温と寡照、日照時間の少なさということが異常だったわけで、8月下旬がどうなるかというところでその先がかなり違ってくるのだと思います。

記者
 今現在の時点では、ブランド米等に被害はないという捉え方でよろしいのでしょうか、今のところ。

知事
 被害というのは、実ってみなければわからない、あるいは実るかどうかというところを見極めなければわからないわけで、まだ現在は生育中というふうに私としては理解しています。

記者
 民進党の代表選(挙)が本日から告示ということで、その中で野党共闘の今後の在り方というのが一つ論点になりそうなのですけれども、前原さんは共闘路線の修正もあり得るようなお話、発言もありまして、注目されるところではあると思うのですけれども、今回の代表選(挙)の結果が野党共闘路線にどういう影響があるか、あるいは影響あること自体が知事ご自身好ましいと思うかどうかというところのお考えを伺いたいのですけれども。

知事
 そうですね、今感じているところでは、野党共闘の在り方というのを論点にすると何かかえってこじれるのかなと。自分自身の経験からも、その時の最重要課題、2年前であれば戦争法とも呼ばれた安全保障関連法は違憲なのではないかと、そういうものを成立させていいのかということで、それに反対する人たちが広く力を合わせるというのは全く自然なことで、そこにいろんな政党、さらに政党には属さないような無党派とか、あるいは市民とか、そういう皆さんも広く大々的に結集したということがあります。ですから、今、何が問題なのかということと、そしてどういう世の中にしていきたいかということをそれぞれが明らかにする中で、どういう人たちと協力するのかというようなことが見えてくると思いますし、まして選挙協力みたいな話は、これはもうその時、その時ということもあれば、また、地域事情によるケース・バイ・ケースもあり、例えば東北については、去年の参(議)院(議員)選(挙)での実績もあって、せっかくそういう実績があるのをやめてしまえというのも合理的とは言えないと思いますし、逆に東北でやれたことを全国津々浦々どこでも必ずやれというのもそう簡単ではないのかもしれません。そこは究極的にはケース・バイ・ケース。この秋には(衆議院)補欠選挙が3カ所であるのですけれども、(衆議院)補(欠)選(挙)が3カ所であるなんていうのは年の始めには予想されてなかったことなわけでありまして、そういう急な事情に対してどう対応するかというのも、そこはある意味、ケース・バイ・ケースなことなのだと思いますね。
 今、何が大事かとか、どういう日本にしていきたいかということについて言えば、前原誠司さんが生活保障ということを代表選(挙)のスローガンにしていて、よく調べると党の中で1年ぐらいですか、そういう生活保障の組織を立ち上げて、ずっと取り組んできたというのがあって、生活保障というのはスウェーデンなど北ヨーロッパで発達した福祉あるいは社会保障政策と経済産業政策を組み合わせた新しいタイプの政策ですけれども、全国知事会でも早い段階から注目し、岩手県でもかなり参考にしてきたコンセプトなので、その辺は代表選挙の有権者だけではなくて、国民全体に対しても生活保障ということで一体何をしようとしているのかをアピールしてほしいなと思います。その辺、興味、関心が湧いてきている今日この頃であります。

記者
 それとこの代表選(挙)の争点として、他党と協力するかしないかということに白黒つけるようなやり方というのはなじまないのではないかというような考えでしょうか。

知事
 そうですね、やっぱり政策本位であることが大事なのだと思います。

記者
 今の質問に関連してなのですが、現時点で枝野さんと前原さんのお二人、そして井出さんが若手を中心に出馬を模索しているということですが、今ちょっと前原さんの生活保障のお話もございましたが、知事としては、党籍等ございませんが、民進党の代表として、次はどちらがふさわしいと率直にお思いでしょうか。

知事
 生活保障というコンセプトが非常に重要で、その方向をどんどん徹底させていくべき、いろいろ言葉は違いますけれども、地方は地方で生活保障というようなやり方を取り組んでやっていかなければならないと思っていたので、それをやりますよという前原さんの主張はちょっとぐっと来ているところです。

記者
 ぐっと来ているということは、まだ完全に前原さんの方がいいとまでは言い切れないみたいな、そういうニュアンスなのでしょうか。

知事
 今日告示ということで、生活保障という政策論の具体的な中身が代表選(挙)の有権者だけではなく、広く国民にも提示されることを期待します。

記者
 盛岡大(学)附属(高校)の(甲子園)春夏合わせて連続の8強ということですが、知事のお考えを、所感をお聞かせください。

知事
 春夏連続のベスト8ということ、大変すばらしかったと思います。また、成績の良さプラス大変ドラマチックな試合を重ねてきたと思っておりまして、昨年の優勝校、作新学院と1回戦で当たり、これに勝利するとか、あとは3回戦の満塁ホームランの打ち合いから勝利をつかみ取るなど、めったに起きないこととか、また、甲子園大会初のこととか、そういったことを引き起こしながら勝ち上がっていくということは、岩手県民の皆さんにも非常に強いインパクトを与えるようなことだったのではないかなと思っていまして、そういう成果を出していくような努力、去年のいわて国体、(全国)障害者スポーツ大会、やればできるというのが一言で言えば大きなレガシーだったと思うのですけれども、この夏の盛岡大学附属高校の活躍も、やればこんなにすごいことができるのだということを県民の皆さんに伝えてくれたと思います。

記者
 今知事がおっしゃったとおり、去年のいわて国体、あと今年も国体出場が決まりましたので、その辺について活躍を期待する

知事
 盛(岡)大(学)附(属高校)も国体に出るということですよね。

記者
 そうです、はい。

知事
 大変ありがたいことでありますので、愛媛県は済美とああいう戦いをした後で、今度は愛媛に乗り込んでということで、また劇的な展開を期待したいと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして記者会見を終わります。
 

 次の定例記者会見は8月28日(月曜日)の予定です。

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