平成28年10月27日知事会見記録

ID番号 N50642

平成28年10月27日11時00分から11時41分

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表はございません。

幹事社
 本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問あればお願いいたします。

記者
 けさ、三笠宮様がご逝去されました。このことについてお言葉をいただきたいと思います。

知事
 三笠宮殿下におかれては、岩手県に戦後6回おいでいただいていまして、岩手県としても、また、県民としても今日のご逝去は大変悲しいことで、つらい思いがしております。謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

記者
 知事は、三笠宮様に直接お会いになったことはあるのでしょうか。

知事
 直接お会いしたことはありません。

記者
 テレビ等でうかがうということだったかもしれませんが、三笠宮の生前のお人柄とかについてはどのように思われていたでしょうか。

知事
 まず、ご皇族の皆さんにはご長寿でいらしていただくことが大変大事でありますので、100歳というご長寿でいらしたということ、大変すばらしいことだったと思いますし、三笠宮様のお子様方、寛仁親王家、高円宮家、そのお孫さんに当たられる女王様方の代まで多くの皇族の方々が活躍されているその家のおじい様として皆様方のリーダー的な存在であったこと、これも大変すばらしいことだと思います。そして、ご皇族の方々、天皇皇后両陛下を含めた中での最長老ということで、日本の皇室の心のよりどころになっていらしたのではないかなと思います。

記者
 衆議院の小選挙区の区割りの見直しの関係でお伺いしたいのですが、昨日、国勢調査の人口確定値が発表になりまして、それに伴って小選挙区の定数の削減の対象県も発表になり、岩手が従来の予想どおり、速報値の段階で、そのまま今回も定数1減になるということがほぼ決まったということで、まずそのことについての受け止めをお願いしたいのと、あと、今、区割りの審議会の方から対象になるであろう自治体に意見照会が来ていると思うのですけれども、それにどのように対応されていくお考えであるかお伺いしたいと思います。

知事
 地方創生、人口減少対策、東京一極集中の是正ということに取り組む中、人口の減少によって国会議員の定数も少なくなるというような流れが起きてくることはとても残念であります。
 一方で、法律やルールに沿って粛々と進めていかなければならないということもあり、山田町が(岩手)2区から(岩手)3区に移ったときと同じような形で県の選挙管理委員会の事務局が事務局となって、関係者の意見を聞きながら、それを踏まえて岩手県知事の意見というのをまとめていきたいと思います。

記者
 まだまとまっていないと。

知事
 まださまざま意見聴取の段取りをしているところで、もうちょい時間はかかります。

記者
 関係者の意見も含めてということですが、どういう点を重視してもらいたいというのはあると思うのですが、今の段階でお話しできる範囲で結構なのですが、いかがでしょう。

知事
 やはり今の選挙区の4小選挙区の形があまり大きく変化しないような形が望ましいのだと思います。

記者
 わかりました。ありがとうございます。
 あともう一点ですね、台風の関連でお伺いしたいのですが、間もなく2カ月ということで、この間、今日から県議会も始まりますが、県の方での補正予算の対応もあり、あと、国の方でもさまざま支援策が発表になっていますけれども、これまでの2カ月に及ぶ国の対応についてお伺いしたいのですが、先日も同じようなことを伺ったかもしれないですが、震災の時並みの対応を求めたいということでこれまでずっとおっしゃってこられていて、まずこの2カ月間の国の支援策の発表もろもろ、あと、財政支援などこれまでの支援策についてどのように評価されているのかということを伺いたいのと、あと、今後もさらに復旧のステージが変わるにつれて問題も変わっていって、課題も変わっていくと思うのですけれども、それについてさらなる財政支援がやはり必要だという段階にもなる可能性もあって、その際に、さらに国へのプレゼンス、県としての考え方を伝えるという意味では、知事ご自身が上京してお伝えになるとか、あるいは、関係自治体の方と一緒に行かれるとかそういう考えは今のところあるかというのをお伺いしたいのですが。

知事
 その前に、さっき小選挙区の区割り変更の件で、今の4小選挙区を大きく変更しないようにみたいな形式面だけしゃべってしまったのですけれども、その形式の背景にもあることなのですけれども、県民生活とか、政治経済活動の実態に沿ったような変更が望ましく、そのためにはあまり大きな変更がない方がいいのではないかということであります。
 さて、台風10号災害への対応についてですけれども、まず、いち早く政府の防災関係者の省庁横断的なチームが派遣されて、実態を、被害の状況を見ていただき、また、残る人は残って県や市町村、地元側との調整に発災直後から当たってもらえたことがまずよかったと思います。
 かつてないような台風による、かつてないような被害が生じているわけでありまして、地元側市町村と県もかつてないような支援策を住まいの問題から産業関係、農林水産や商工観光それぞれ思い切った手を打っていかなければならないということでそれぞれ準備をしているのですけれども、既存の制度の中で対応できるようなものについて、例えば、岩泉乳業の工場復旧について、農業の既存の制度も活用して支援するというような、そういう対応ができていることは大変ありがたいところでありますけれども、住宅関係で既存の生活再建支援法の制度を上回るような、さらに踏み込んだ支援といったところについてちょっと消極的なところが、もう一歩前へというふうにお願いしたいところです。
 これは、そもそも東日本大震災津波からの復旧・復興についても既存の制度の活用については迅速だったのですが、新しく立法をして、既存の制度を上回るような思い切った策というところについては、消極的だったなと思うのですけれども、そういう傾向が今回の台風10号災害にもあるかなと思っていまして、東日本大震災からの復旧・復興についてもまだまだ間に合いますし、そこに重ねて被害を受けた台風10号災害についてももう既存の制度を上回るような、新しい立法をするか、それに準ずるような思い切った手を打っていただきたいというふうに思います。

記者
 もう一歩前にというところで、さらに踏み込んだ対応というところで要望などされるということについていかがでしょうか。

知事
 国体・大会もあって、なかなか上京の機会がなかったのですけれども、やりくりしながら、直接、関係省庁、政府にお願いできる機会をつくることができればお願いしたいとは思っていますが、ただ、今日から議会が始まるということがあり、また、関係の大臣や国会の委員会、衆議院の災害対策特別委員会も来てくださいました。また、近々政党のリーダーの方も岩手入りする予定もあるみたいなことも聞いていますので、岩手にいらしていただいた機会を捉えるということも含めて、どんどん要望していきたいと思っています。
 また、東日本大震災からの復旧・復興という流れには国土強靱化というインフラ整備についても新しい思い切った手を日本全体としても打っていこうと、ソフト面の新しい防災の体制づくりと並んで、やはりハードの面も新しい時代にふさわしい防災にしていこうという流れがあるはずなのですけれども、やはりインフラ整備に国の予算を出すことにまだ消極的なところがあって、それがうまくいってないと思いますし、地方創生ということも本当はもっと地方でお金をどんどん使っていく、公的な投資も地方でさらに行っていくということをすれば、東京一極集中を是正し、地方への人口の流れに逆転させていくことにもつながるのですが、これもいまひとつ踏み込めていないと。
 また、観光立国ということで観光、特に東北がインバウンド、典型的ですけれども、東北観光にてこ入れしなければならないということもあり、そういう意味では台風10号で観光関係の施設や地域が大きく被害を受けているので、そういう観点からも思い切ったことが必要なのですが、それぞれいまひとつ踏み込みが足りないのかなと思っていますし、現地にいればそういった3つの流れを全部合わせれば、これは当然もっと思い切ったことをやっていくと、こういうふうに見えてくるのですけれども、東京の方だとそれぞれが縦割りで分かれているがゆえに、また大きな流れにならないのかなというふうにも感じていまして、特に現場の方からはそういう複数の流れも合わせるような視点もアピールしながら思い切った踏み込んだ施策を国に求めていきたいと思います。

記者
 南スーダンのPKOに関して派遣の延長が来年3月まで決まる予定となったようです。合わせて、現在、岩手山演習場で派遣予定の部隊が訓練をしておりまして、そして今、新たな安保法の施行によって、新しい任務として付与されるかどうかが今後判断される駆け付け警護と宿営地の共同防護という訓練もありまして、マスコミに公開されました。改めて、知事として安保法に関わる新たな任務の付与について、どのようなご見解を持たれているか教えてください。

知事
 これは今、内閣において検討されているところではあるのですけれども、慎重な姿勢を今示しているのは去年の安保関連法をめぐる国民的議論で、反対がかなり多いと。そして、専門の学者さんたちはそういう専門家の観点から違憲だという指摘も、これも大多数がそう言っているわけでありまして、やはり安保法関連の任務付与というのはしない方がいいと思っています。
 本質的にも駆け付け警護とか警察活動をするということで、一見、軍隊と軍隊の戦いよりも大したことないがごときの雰囲気も醸し出されているかもしれませんけれども、警察というのは基本、自治の一環であって、近所のお兄さんとかお姉さん、おじさん、おばさん、頼りになる近所のそういう人たちが普段から地域の安全、治安というものを住民と一緒になって守っていて、いざとなったら棒を振るったりとか、銃を撃ったりするかもしれないというのが警察の本質でありまして、だから日本国内でも自衛隊の治安出動ですね、これは岸首相の時に60年安保で一旦、岸総理はやると決めたらしいのですけれども、周りの閣僚たちが止めよう止めようと止めて、実際には使われなかった。軍隊が警察活動で軍隊以外の一般人に銃を向けるかもというのは、実は軍隊同士の戦い以上によほど慎重にやらないと、よほどそうやってもうまくいくような環境づくりみたいな中でじゃないとうまくいかないことでありますので、ましてや外国に行ってそういうことをやるというのは、そう簡単なことではないので、止めておいた方がいいのではないかと思っています。

記者
 ありがとうございます。そうした中で、派遣予定が青森の第9師団がメーンということですが、今の訓練に岩手駐屯地からも陸上自衛隊側の発表だと30人ほど参加していると。これがイコール派遣とはならないまでも、今そういったおっしゃったような新たな任務が付与されるかどうか、派遣の位置は決まったので、新たな任務が付与されるかどうかわからないものに岩手駐屯地からも派遣がされるかもしれないという、これに関しては岩手にとっても国民的な議論であると同時に、岩手にとっても関係があるというか、リンクしてくる話だと思うのです。これについてはどのように捉えますか。

知事
 法律に基づいて、やると決まればその法律に従わざるを得ない人たち、ましてそれが身近な人たちであればこそ、そういった人たちの思いとか行動についてはなかなか意見を言うのは難しいなと思っているのですけれども、であればこそ、要は内閣の判断でありますから、内閣の段階で去年の国民的な反対の動きを専門家たちの指摘というものを踏まえて内閣としては適切でない、決定はしないようにと改めて望みたいと思います

記者
 わかりました。あともう一点ですね、先日、衆議院補選が東京10区と福岡の選挙区で行われて、結果的には東京は与党、福岡は後ほど公認になったということなので、結果的には与党の方が当選しましたが、これについてはどのように捉えますか。

知事
 もともと小池百合子さんが強かった選挙区だったり、鳩山邦夫さんが頑張っていた選挙区だったりという、そういう中でそういう結果が出たのでありましょうけれども、ただそういう選挙区事情はあっても、やはり国政選挙、それなりに国政上の重要なテーマを掲げて、それに対する判断を求めるという戦い方、選挙戦の戦い方というのはいろいろあるわけでありますので、もっとそういうのが盛り上がるような選挙戦になれば良かったのではないかなと思います。

記者
 そういう意味では、与党系の勝利でしたが、野党も参院選からの共闘から見るとちょっと民進党の動きとかを見ているとやや後退したような印象も受けたのですが、知事はどうご覧になりましたか。

知事
 安全保障関連法の問題もまさに今でのホットなイシューとしてあるわけですし、TPPもまさにそうでありますし、やはりそういったことで賛同できる人たち、これは政党だけではなく市民団体とか、あるいはそういう政治的な組織団体に属さないような人たちまで賛成の輪が広がるようなものを作って戦っていかなければ日本のためにもならないと思うので、そういうふうにしてほしいなと思います。

記者
 ありがとうございます。あと、先ほどもちょっと触れられていた小池知事なのですが、この間就任以降、豊洲の新市場の話であったり、五輪の競技場のことであったり、さまざま活動されていますが、同じ知事として今の小池知事あるいは小池都政についてはどのような評価というか、認識をされていますでしょうか。

知事
 都民ファーストというスローガンはそのとおりであるべきだと思いますし、そのためにさまざま既に決まったことでも見直していくという姿勢は良いのではないかなと思います。そういう都民ファーストの姿勢というのが、それに賛同する人たちの輪も広がって、どんどん実を結んでいけばいいんじゃないかなと思います。

記者
 東京一極集中とか地方創生とかという中で、知事の取組がそういった一極集中の解消とか、地方へのいい意味で波及するような動きに今つながりつつあるという認識ですか、どうですか。

知事
 予算の無駄遣いをしないということがオリンピック会場、そして、豊洲市場問題共通のテーマなのだと思うのですけれども、無駄なお金が東京都内で使われるというのは無駄に東京の景気が良くなって、無駄に東京に人が集中するということにつながるわけなので、それを改革していこうということは適切に地方に人が残ることができる、あるいは、地方に行くことができる、そして地方で必要な活動をするお金が地方で使うことができるということにつながっていくから良いのではないかなと思います。

記者
 自民党の総裁任期が3期9年に延長されましたが、その受け止めをお伺いしたいのと、総裁任期とともに首長の多選制限についてもたびたび議論になりますが、改めてご所見をお伺いしたいと思います。

知事
 なぜ今まで2期、昔は4年、今は6年というふうにしていたのか、なぜそれを変えなければならなかったのかという説明があまりないのかなと。ただただ安倍晋三という政治家の人気にあやかってということであれば、それはあまりに安易かつ民主主義のあり方として良くないのではないかなと思います。
 それから、首長の多選の問題との関係について言えば、地方自治体の首長は住民に直接選ばれているというところが総理大臣と違うところでありまして、そういう意味でも総理大臣の選び方というのはちゃんとそれが民意にかなうものなのかというところで、より慎重になっていかなければならないのではないかなと思います。

記者
 県政の話にちょっと話題を戻しまして、大きくは2つ伺いますけれども、まず1点目は、いわて国体に続いて(全国)障害者スポーツ大会が終了しました。開催までの経緯を振り返りますと、まず大震災があって開催するかどうかというのを悩んだ時期というのもあったと思います。開催すると決断してからは県民総参加とか、拡張国体とか、要するに競技だけにとどまらない形の広い効果を掲げて臨んだところです。いわて国体、障スポ(大会)の成果や手応えを終わってみてどう感じているかということと、全てが100%理想どおりに進んだというところではないと思いますが、反省点なども含めてどのように総括されるかお聞かせください。

知事
 今思うことは、もう上出来だったなということであります。東日本大震災津波からの復旧・復興と並行して準備を進めて、それでまずイベントとして成功させることができたと思いますし、やる以上、予算をかけ過ぎないとか、あと、人手もかけ過ぎないという、そういう被災地ならではの、復興途中ならではの国体・大会ということは念頭に置いたのですけれども、ただし手は抜かないということですね、やるべきことはきちっとやり、さらに新機軸を付け加えたりとか、広げたりとかというようなこともやり、また、特に競技についても、これも予算面については復興やさまざま県全体としての財政のバランスの中で予算について選手強化や競技力強化の予算は決めていくのですけれども、それでも手は抜かないということは気をつけてやってきましたので、まずイベントとしての成功は良かったと思いますし、競技力についてもスポーツの面でも東京一極集中的になってきている中で、東京以外の全ての道府県を上回る成績を収めることができた天皇杯、皇后杯、また、全国障害者スポーツ大会の方でもそのような成績を収めることができたというのは成功したなというふうに思います。
 ただ、いろいろ競技ごとの弱点とか、あるいは今後さらにこうした方がいいところというのも当然見えてきていますので、それはやっぱり全力を尽くしてやったがゆえに見えてきた今後の改善点というのは、それを生かしていけばレガシーとなっていくでしょうから、そういうところはありますけれども、それは良かったと思います。

記者
 どうもありがとうございます。でも、これまではいわて国体・障害者スポーツ大会というのは一つの大きな目標だったと。ただ、終わってしまえば通過点になってしまうというところがあると思いますけれども、いわて国体の次に、具体的に次の目標をどのように掲げて、それに対してどう取り組んでいくかというのはこれからまた大事なのかなというふうに思いますが、その辺りどう考えていますか。

知事
 理念的なところでいえば、東日本大震災からの復興と並行して準備をし、また直前には台風10号災害もある中でイベントとして成功させ、競技としても好成績を収めることができたということで、岩手全体として希望を持つことができたのではないかと思っております。希望郷いわての実現ということをスローガンにしてきたわけですけれども、県民誰もが希望を持てるようになるということについては、達成できたというふうに考えていいのではないかなと思っておりまして、希望郷いわては実現を目指すものというよりは、今ここはもう希望郷いわてですというような形でいっていいのかなと。そういう、希望を失わないようにするとか、一つは希望に沿って、県民一人一人がそれぞれの希望に沿って自己実現していくことができる、また、経済、社会的にいろんな災害もそうですけれども、いろんな不幸の要素が個人を襲うわけですけれども、それでも幸福を追求することができる、希望は失わない、会社が危うくなったりとか、いろいろ景気が悪くなったり、災害、経済、また、社会的、いろんな困難があっても希望を失わないでいられる岩手にしていくというようなことが理念的なテーマになっていくのではないのかなと。
 その中で、幸福ということについて行政の中にきちっと取り込んでいくための研究や、またそういう新しい計画、総合計画づくりというのは大事になってくると思います。あと、個別にはさっきもう国体の競技ごとにその課題を解決していくことがレガシーになると言いましたけれども、いろんな分野で国体・大会のレガシーというのが見えてきていると思います。残していくべきものということですよね。超人スポーツのような新機軸も今後さらに展開を図っていくとか、あと、ボランティアの活躍も大変大きかったと思います。これは、1巡目国体のボランティアとはまた違った意味で阪神・淡路大震災とか、東日本大震災とかを経験した日本における新しいボランティア、九州福岡の岩手のアンテナショップで国体ボランティアの案内を見て、それで福岡(県)から来てくれたボランティアがいたりしますし、あと、沿岸被災地の大船渡市から親子でボランティア参加したという人の話も聞きました。そういうボランティア文化といいましょうか、これがさらに花開いたというのは、今後にもそれを生かしていくべきレガシーだと思います。
 それから、障がい者アートですね、アール・ブリュット、今も県立美術館で展覧会をしていますけれども、これも今回の国体・大会で、さらに岩手でクローズアップされましたので、これもレガシーとして、さらに展開していくべきものだと思います。そういうレガシーとしても、さらなる展開を図るべき要素がいっぱいあると思っていまして、それはけさの庁議でも県の幹部たちにそれぞれの担当の中でそういうのをちゃんと確認し、レガシーとして生かしていけるように工夫していこうということを言っています。

記者
 ありがとうございます。話を変えてもう一つ、県政の話なのですけれども、教育問題なのですけれども、教員の不祥事あるいは不適切事案が非常に多いなという印象を最近受けているのですけれども、わいせつ事案、薬物事案など挙げれば切りがないというところなのですけれども、このような事案が続いているということについて、どのように受け止めていますか。

知事
 児童生徒たちに信頼され、勉強の面だけではなく生活とか生き方についても頼りにされるべき教員、教職員がそういう不祥事を起こすということは非常に残念でありまして、あってはならないことだと思っています。まずは教職員皆さんの自覚ということが大事だと思いますけれども、また組織としても学校において、また教育委員会として道を踏み外さないようにしていく、一人一人が道を踏み外さないようにしていくための組織としての工夫もやはりさらにしていかなければならないと思います。

記者
 ありがとうございます。人材育成については、知事も非常に力を入れてきたところだと思いますけれども、まさに知事がおっしゃるとおり、人材育成の最前線の教員の不祥事というのは非常に憂慮すべき事態であろうと思います。
 新教育長制度になって、教育行政の知事の権限も強化されたということで、ここは知事のリーダーシップがひとつ試されるところなのかなと思いますけれども、それぞれ問題の背景は違うというところで個人的なところ、また組織で防げるところだけれども、防げなかったと、いろいろあると思いますけれども、再発防止についてこれからはどのように取り組まなければいけないというような課題意識を持っていますか。

知事
 それぞれ学校現場、また教育委員会として検討してもらっているところですので、まずはそれを尊重したいと思っていますけれども、私からいろいろ意見を言ったりした方がいいところはしていきたいと思います。

記者
 花巻市内の県立高校でいじめと疑われる動画がインターネット上に流出して問題になっているということがございますけれども、この問題に関する知事の見解、所感など伺えればと思います。

知事
 当該学校と教育委員会が、今対応しているところですので、その調査や対応の報告を待ちたいと思います。

記者
 当該動画を知事が直接ご覧になったかどうかはちょっとわかりませんけれども、私が動画を見た限りでは相当切迫したような印象も受けましたけれども、仮にこれがいじめであるとすれば、県内で矢巾町の中学校であったようなこともありますので、その辺も踏まえてちょっとどういうふうに問題として捉えていらっしゃるかというところがわかればと思います。

知事
 まず、暴力はいけないことですし、また、学校において危険な行為もいけないことであります。そういうことだったのかどうかということを明らかにしていかなければならないと思いますし、また、いじめもこれはなくしていかなければならないことですので、今、学校も教育委員会もいじめの可能性を否定せずに調査や対応をしているということですので、まず、この結果を待ちたいと思います。

記者
 すみません、1点だけ手短に。政務秘書の人選の方はいかがでしょうか、進んでいますでしょうか。

知事
 まだ発表できる段階にありません。

記者
 わかりました。ありがとうございます。

広聴広報課
 以上をもちまして記者会見を終わります。
 

 次の定例記者会見は11月11日(金曜日)の予定です。

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