平成28年9月5日知事会見記録

ID番号 N48385

平成28年9月5日13時15分から13時51分

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発言があります。それでは、知事お願いいたします。

知事
 今回の台風10号は統計上、史上初の岩手県上陸で、沿岸部を中心に記録的な大雨となり、各地で大規模な浸水や土砂崩れが発生しました。また、河川の水位が急激に上昇し、河川が氾濫するなどして甚大な人的、物的被害をもたらしました。特に今回は、小本川沿いにあった高齢者グループホームの入所者9名の方々が避難できずに亡くなるなど多くの方々がお亡くなりになっています。お亡くなりになられた方々に対して心から哀悼の意を表します。そして、被災している皆様には改めてお見舞いを申し上げます。
 この間、自衛隊、海上保安庁、全国からの警察、消防の応援、国交省による復旧支援、内閣府や消防庁など国の機関から多大な支援をいただいており、感謝申し上げます。また、電気、通信等のインフラ関係の民間事業者の皆さん、トラック協会などの団体の皆さんにも尽力いただいています。
 天皇皇后両陛下からお見舞い、おねぎらいをいただき、全国の皆さんからお見舞い、励ましをいただいていることにも感謝を申し上げます。
 県としては、引き続き市町村、国、関係機関等と連携し、被災者支援や復旧に向けて取り組んでまいります。そして、国に対しては、激甚災害指定を含め、早期復旧に向けた支援等について要望をしてまいります。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事の発言を終わります。

幹事社
 質問の前に記者クラブへの転入者を紹介します。転入者から一言お願いします。

 (記者紹介)

幹事社
 本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 今、台風被害について、知事の方からもありましたけれども、改めて今回の被害の甚大さについて、知事の所感の方をもう一度お願いしたいと思います。

知事
 さっき述べたことに加えますと、岩手上陸という統計史上初めての台風で、また、勢力も強く大変雨量が多いということで、岩泉町それから釜石市、宮古市は現地を見てまいりましたけれども、やはり今までなかったような大雨、それによる洪水、そしてそれに引き起こされた道路の被害といったかつてなかったような被害が出ているということが今回の災害の特徴で、被害も今までにないような、岩泉町であれば全域の山あい隅々まで被害が広がっていて、孤立地域が多くできているということでありますとか、(国道)106号が復旧に時間がかかっていることでありますとか、また、釜石の世界遺産橋野付近の鵜住居川流域の河川や道路が大きな被害を受けているなど、そういった新しいかつてないような事態にきちっと対応していくためにもかつてないような思い切った体制や、また、手を打っていくということが必要だなというふうに感じています。

記者
 現在までのところ、県の災害対策本部の発表では犠牲者15人、安否不明者8人ということですけれども、岩泉町では避難勧告指示などは出されなかったということもあります。県としてどのように対応していくべきだったとかというのはありますでしょうか。

知事
 今回、岩泉町では、台風襲来前に町内全域に避難準備情報を発令し、安家地区には避難勧告を発令して住民に避難を促したわけでありますけれども、結果的に多くの方々が亡くなって大変残念に思っています。
 県では、台風襲来前の8月30日12時に災害対策本部を設置して、市町村に対して日中に避難準備や避難ができるように適時住民に対する避難勧告等の発令や避難所の設営を行うよう通知を発出して避難勧告等の早期発令の周知徹底を図っておりました。しかしながら、今回このような形で貴い人命が失われることになったということで、改めて市町村に対して災害情報を迅速に収集し、避難を要する地域の早期の実態把握に努めて対象地域を適切に設定し、時期を失することなく避難勧告等の発令を行うよう徹底してまいりたいと思います。

記者
 今の(岩泉)町の方が避難勧告などを早い段階でなかなかその全域に発令するようなことがなかったということについて、町の対応についてお伺いしたいのですけれども、今の知事のご発言だと、県の方ではできるだけ夜間の時間帯の台風の上陸というのが当時は予報が出ていたかと思うのですけれども、それを受けてできるだけ迅速な対応をということで、県の方は市町村に呼びかけていたということですが、そうすると今回の町の対応というのはなかなかそれに応えてもらえなかった。その町の対応、まだ人命優先の時期でこういう検証というのはまだ早いかもしれませんけれども、町の対応としての不備があったのではないかというように知事ご自身はお考えでしょうか。

知事
 県としては、30日正午の時点で災害対策本部を立ち上げたというのは、まだ具体的な被害が何にもない状態で、ただ台風上陸の可能性と、また、かなりの雨量の予測の段階で災害対策本部を県として立ち上げるというのは今までやったことがないのだと思いますけれども、やはりそういう今までやったことないようなことも辞さないような体制が今回は必要だったのだと思います。
 今、災害対応を行っているところで、岩泉町においてもまさに孤立地域の皆さんの避難という大変重要な局面にありますけれども、一方、国においても検証の動きというのはあるようですので、市町村と連携して、そういった検証ということについては取り組んでいきたいというふうに思います。

記者
 それから今回、グループホームで9人の方が亡くなられたということで、運営している法人の方が避難準備情報の意味、内容あるいは取らなければならないとされている行動について、なかなか理解がなされていなかったという話もありますけれども、そういう一番災害弱者とされる方々がいる施設で防災対策、水害対策というのがなかなか進んでいなかったのではないかという現状が今回明らかになったと思うのですが、その辺りの対策の強化とか取り組み、改めてお考えのところなどありますでしょうか。

知事
 やはり県が指導監督権限を有する特別養護老人ホームでありますとか、市町村が監督権限を有する地域密着型サービス事業所でありますとか、そういったところは預かる命の重さという観点から、やはり災害に対する備えというものも平素からきちんとしておかなければならないのだと思います。また、そこも完全に施設任せにして放っておくということではなくて、県なり市町村なりもきちんと指導監督をしていくということが必要だと考えます。

記者
 それから、今回の台風の予報というのが気象庁の方でもかなり事前から呼びかけていて、前もっての避難あるいはそういう準備体制の構築というのを呼びかけていたので、地震や火災と違っていつ来るよ、いつ来るかわからない地震、火災などと違って、今回ある程度避難なりというところの体制を整える時間としてはあったのではないかなと思うのですが、それが今回こういう被害が出てしまっているということについてはどうお考えになられますか。

知事
 今回、非常に雨量が多く、そして河川の氾濫についてもかつてないような水位の急激な上昇とかもあったということで、ですからやはり台風の上陸、また、大量の降雨の予想という段階でアクションを取るということが今回は必要だったのだと思います。

記者
 今後の対応についてお伺いしたいのですが、今、岩泉町の方で孤立集落からの避難ということが今現在も続いているわけですが、そうすると避難所にいる住民の方の人数がどんどん増えていくということで、町の体制として人手なり、マンパワー的なところあるいは避難所の支援などの部分で町の行政機能として、体制として十分なのかというところが今後出てくる、長期化すればするほどですね、その辺りが課題になってくるかと思うのですが、県としてその辺りの支援というのは、今もなされているとは思いますが、どうお考えでしょうか。

知事
 県から市長会、町村会に呼びかけて、オール岩手で市町村が被災を受けたところを支援するようお願いしているところでありますけれども、県からの要請は既に市町村の中で支援をしたい、また、支援をすると実際動いているところがあるということを踏まえて、追いかけるような形で要請したというところがあって、既に周りの葛巻(町)でありますとか、岩泉町の場合だと小川地区から行き来できる葛巻(町)でありますとか、あと、東の方から行き来できる田野畑(村)、普代村が岩泉町で被災した方々向けの無料入浴提供でありますとか、また避難、それから物資の支援体制を取ってくれていますし、また、人員の派遣ということも、これはオール岩手、市長会、町村会として検討していただけるのではないかとも思いますし、そういったオール岩手で被災した市町村、特に困っているところを支援するという形は県としても調整していきたいと思います。

記者
 今、現場の市町村のマンパワーの話がありましたけれども、今、岩手県庁では東日本大震災に取り組んでいるということで、今、この豪雨災害がなくても他県の自治体の応援を得ていると、それでもなおまだマンパワーが足りないという状況になります。今の状況ですと、豪雨災害がまたあったことで、東日本大震災からの復興に影響があるのではないかと思われますけれども、その辺りの県全体としての震災復興とも関連してマンパワーの確保というのはどのように考えていますでしょうか。

知事
 まず、そもそも東日本大震災からの復興の計画に沿って復旧・復興を進めている箇所が幾つか重ねて被害を受けたようなところもありますし、また、東日本大震災津波の時には被害を受けなかったところで今回新たに被害を受けたところもあり、これはもう合わせて復旧・復興を進めていかなければなりません。まず、地元の底力をさらに引き出すということが必要ではありますけれども、必要に応じてさまざまなつながりの力、県外からの応援をお願いしていくということは必要に応じて調整していかなければならないというふうに思います。

記者
 ありがとうございます。豪雨の関連なのですが、今まさに台風12号が近づいております。県の働きかけで、久慈市と岩泉町が孤立集落について、今日、今現在も集落外へのヘリ移動が行われていると。県は、当初、孤立集落の全住民を避難させたいということで働きかけていたと思いますが、今日の総合防災室の話ですと、今日は孤立集落の住民が700人あるという中で、昨日あるいは今日の避難に応じている住民が300人弱ということで難色を示している住民もあると。この状況について、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

知事
 安全の確保が大事だと県としては考えていますので、さらに雨が降ることで、また災害が起こる危険性、そして雨が降っている間はヘリコプターによる物資の救援ですとか、また病院搬送が必要な人を連れ出すことが困難になるということもありますので、安全が確保できて、またいざ病院にという時にもすぐ必要な病院搬送ができるようなところに行っていただくのがいいと考えています。
 一方、さまざまな事情で全員安全なところへの移動ができないとしても、仮に孤立地域の中に残る人が出たとしても、最大限その人たちの安全が確保されるような水や食料、最低限必要な物資の確保でありますとか、またそういう中でもやはり医療を受けることが必要な人については、まず優先的に避難していただくとか、そういったぎりぎりの調整を現場でやっていかなければならないのかなというふうに思います。

記者
 ありがとうございます。避難指示等は法制度上は強制力がないと、究極的には憲法では住居とか移転の自由と認められているということで、なかなか強制的に移動させるというのは難しい状況だと思いますが、県内で、今回の台風あるいは豪雨に限らず、ゲリラ豪雨等も多発しているという中で、危険だから本人はとどまりたいのだけれども、極めて危険で、やっぱり退避させなければいけないという時に制度上、なかなか難しいという中で、何か見直し、対策を講じるべきとか、そういった課題意識なんかはありますでしょうか。

知事
 今、ご本人の納得ということ、ご本人の意思ということがなければ避難にならないという仕組みになっているわけですけれども、やはり納得して避難していただくことが大事なのだと思います。避難後のさまざまなその後のいろんな動きに当たっても、やはり本人納得の上で避難することがその後の避難生活にも大事だと思いますので、まず今回、それぞれ納得いただきながら避難していただくというふうに調整したいと思います。

記者
 ありがとうございます。もう一つ伺いますけれども、いわて国体が迫っているというか、水泳競技も始まっておりますけれども、今回の豪雨の関係で岩泉(町)の野球競技等の会場の変更を迫られています。あとは豪雨で道路も非常に傷んでいるというところもあると思います。来県を予定している関係者あるいは観光客が非常に不安に思っているところだと思いますけれども、開催準備についてはどのような形で点検していくとか、対策を講じていくとか、その辺りをお聞かせください。

知事
 岩泉(町)の野球場が使えなくなったというのは残念ですけれども、軟式野球については幾つかの市町村で分担してやることにしてありましたので、他の市町村の野球場でやりくりしていくように調整していると報告を受けていますし、また、他には釜石(市)でのトライアスロンのコースについて見直しも含めて検討しており、基本的にそれ以外は競技に支障はないというふうに報告を受けていますので、希望郷いわて国体は、東日本大震災復興の架け橋という意義があり、岩手の復興の流れの中で、もうこれはやると決めて、全国からの応援もいただいて準備してきたことでありますので、国体については、これはもう必ずやる、そして成功させるということが岩手としての務めだと思いますし、そういう岩手の力を発揮しながら台風10号の災害復旧についてもきちっとみんなで思いを寄せながら、そして国体のスタートまでにというのを一つの目標にしながら、より早く台風10号の復旧が進んで全国からの選手、役員、応援の皆さんをおもてなしできるようにしていくのだということで岩手の力を、さらに底力を引き出すことができればと思っています。
 道路等については、復旧はどんどん進んでいる中、(国道)106号、(国道)455号、あとは久慈に入る(国道)281号の辺りが主な道路としては残っているところでありますけれども、開会式に間に合うかどうかということは近々見えてくると思いますので、間に合うところは間に合わせますし、間に合わないとしたら代替道路などきちっとわかりやすく調整して国体の運営に支障がないように、そこは万全の体制で臨んでまいります。

記者
 もう一点伺います。知事は昨日、国土交通大臣が来た時もおっしゃっていましたが、今回(国道)106号という極めて沿岸とつながる道路が寸断されたということで多大な影響が出ていると、並行している山田線も一部区間は走っていますが、今、止まっているという状況で、やっぱり今回の豪雨災害で国道と鉄路があるということが非常に重要だったと思いますけれども、この辺り知事は今回、豪雨災害があってどう受け止められていますか。

知事
 ともすれば道路かとか、鉄路かとか、どっちか選ばなければならないみたいな議論もあるのですけれども、やはり両方必要なのだと思います。今回、道路が未通の部分について鉄道の方は通行できるということで、車は通れないけれども、人の移動については盛岡宮古間が一直線でつながった形にはなっていますし、そういった相互代替機能という観点からも、地方における道路と鉄道の両方の整備運営というのはやはり非常に大事だなと感じています。

記者
 今の国体の関係で私もお尋ねします。(国道)106号等の話で、県のお考えとしてはまず、今、人命優先あるいは生活の道路の部分で確保という点と、国体の優先度というのは、恐らく人命とか生活ということですが、どういうふうに優先度付けをして、あるいは県外からいらっしゃる方にとってもいつまでにはお知らせできるようにというのは必要だと思うので、その辺りはどのようにご覧になっているのでしょうか。

知事
 こういう局面になって、それぞれの役割が際立っていくことなのだと思います。岩手選手団の結団式が先週ありましたけれども、そこでも私も選手団の団長として選手たちに言いましたけれども、自分たちの競技に全力で当たり、そして勝利することが台風10号の災害復旧の力になるのだということで、むしろ災害がなかった時以上に自分の競技の勝利に向かって頑張るということが選手そして監督や競技団体関係者の今の務めなのだと思います。国体の成功ということについても、さまざまな国体運営の要になっている人たちは台風10号被災地への思いがあると思いますけれども、あえて国体の方に集中し、成功に向けて、より力を尽くすことで、それが台風10号の災害復旧の力にもなっていくというふうに努めていただければと思います。
 また、130万で参加宣言などの緩い形で国体の方にさまざま参画しようと思っていたけれども、今回の台風10号災害で災害対策、復旧の方の作業をしなければならなくなったような人たちも多いと思いますけれども、その人たちはやはり災害復旧の方に集中することで国体の方は国体に専念できる人たちに任せ、そういう役割分担を先鋭化させていくことで国体を成功させ、そして、台風10号の災害復旧も加速させていくということができると考えています。

記者
 ありがとうございます。あと、国体に関しては道路、災害復旧と同時に民間の方でも宿泊施設で、私が取材したところだと岩泉(町)に大きいリネンの会社があって、特に沿岸の宿泊施設にバスタオルとか浴衣を供給していたのですが、そこがストップしてしまったと。盛岡の業者の方にすぐ切り替えたホテルもあるのですが、どうしようかというふうに思っている方もいて、そういう宿泊先、配宿関係の支援の方はまた別途、何か支援の手当てが必要なのかなと思うのですが、その点はいかがでしょうか。

知事
 そこはそれぞれ現場の腕の見せどころでもありますし、また、県の国体・障がい者スポーツ大会局の方でも宿泊担当がありますので、必要であればさまざま調整したり、支援したり、県の方でも国体の運営が万全を期されるようにしていきます。

記者
 ありがとうございます。もう一点だけすみません。激甚災害の件で、中央から、政府からいらっしゃった方に要望されていますけれども、政府の調査団の務台団長の方が最初に訪れた時にお話ししていたのですが、あくまでも定量的なもの、要は被害量、被害額、面積等が出て、初めてそういう判断等はするものだというようなお話があったのです。実際にただ水害となると3年前も同じだったのですけれども、なかなか面積とか額が出るのはこれからではないかと思って、復旧と支援の手当てがあるかないかどうか、どうしてもタイムラグが空いてしまうと思うのですが、要望の中では、特に要望書に書いてある以外で特に踏み込んで、特段の配慮ということでそういう数字が出るというのではなく、大体の目星がついたら支援してほしいとか、そういうお話はされているのでしょうか。

知事
 これだけの被害が出ているのですから、県としては市町村に対してはもうちゅうちょせず、必要なお金はどんどん使って早く復旧するように、そして避難した人たちの生活支援、救助活動ですよね、それもちゅうちょなくどんどんやってくれというのが県の立場です。その分、国に対しては激甚災害指定ということは機会あるごとに強く求めていきます。

記者
 実際に浸水被害だけ取ってみても、今日、朝の本部員会議の報告では、久慈市の方で浸水被害の数字が出ましたけれども、岩泉町は当然出ていませんし、宮古市もかなり閉伊川流域の方で水があふれて浸水被害が多かったようで、まだ出てない段階だったと思うのです。そうした中で、今言った復旧に関しての指示というのはもちろんですけれども、何か国からの支援を得るためにどうしても早急に数字にまとめる必要があれば、その分の数字の被害状況をまとめるための支援みたいなものは県として考えているのでしょうか。

知事
 国からの支援、激甚災害指定に基づく国からの支援というのは災害復旧事業の補助率が上がるという、後で決算の時に国からのお金が入るというところになりますので、それまでのプロセスで何かお金がショートしそうとかあれば、それはもう相談に乗って、県としては幾らでもお金がショートしないように必要な復旧が滞らないようにやっていきます。

記者
 改めてになってしまうのですが、明日でちょうど1週間、被害が、上陸してから1週間ということなのですけれども、この1週間を振り返って、今後についてというのを1週間の区切りという点でどのようにお考えでしょうか。

知事
 発災以降についても、県としても被害の甚大だった岩泉町内に現地対策本部を立ち上げて盛岡(広域)振興局長を対策本部長にするというような異例の今までやったことないような対応を取っていますし、また、自衛隊、消防、警察、そういった応援の皆さんもかなり踏み込んで大勢現地入りいただき、また、ヘリもたくさん出していただいて、ヘリもおよそ30機体制というのが今まで維持されてきたというのは非常にありがたかったと思います。これからも今までやったことがないような避難の仕方でありますとか、また、復旧のやり方をやっていかなければならないところは出てくるわけでありますけれども、そういったところにちゅうちょせず必要なことはやる、ならぬことはならぬものですという会津藩のことわざといいますか、大河ドラマ「八重の桜」のころにはやって、その時に福島出身の根本さんが復興大臣になった時、根本さんと私の間で災害対策に当たっては「やらなければならぬことはやらなければならぬものです」ということで意気投合したのですけれども、今回の台風10号の災害復旧についても、もうこれはやらなければならぬことはやらなければならぬものですということで、必ず復旧させる、そしてできるだけ早く復旧させるということで臨んでいきます。

記者
 もう一つだけ、東日本大震災の時、指揮を取った知事だから言えるとは思うのですけれども、今回の災害というのはどういった特徴があるとお考えでしょうか。

知事
 かつてないような台風によるかつてない被害が出た災害であると。一方、かつてない台風がそういうかつてない自然現象をもたらすということは気象情報としてかなりあらかじめ伝えられてはいたということで、そういったところさまざま教訓が引き出される災害であると思いますし、また、今までやったことがないようなことを早目早目にやっていくような災害に対する主体性が問われる、求められる、そういう災害だと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして記者会見を終わります。

 次の定例記者会見は9月12日(月曜日)の予定です。

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