平成28年8月22日知事会見記録
ID番号 N48104
平成28年8月22日10時30分から10時54分
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表はございません。
幹事社
本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。
記者
オリンピックなのですけれども、リオデジャネイロオリンピック、今日で閉幕になりました。日本勢のメダルラッシュなどいろいろありましたけれども、オリンピックを通じての知事の所感と印象に残る選手、競技などありましたらお願いします。
知事
そうですね、今回のオリンピックは私も結構テレビとか新聞とかでフォローすることができたのですけれども、やはり日本選手の活躍があって、感動したり、うれしくなったりすることが多い、そういうオリンピックだったと思います。いろんな名場面もあったのですけれども、そうですね、ぱっと思い出すのは卓球女子。準決勝で敗れたけれども、3位決定戦で銅メダル獲得というところで、3人の選手がそれぞれ活躍して、特に最年長の(福原)愛ちゃんが小さいころからおなじみの選手というイメージを私も持っているのですけれども、オリンピックの大舞台で、団体戦、チームを率い、あるいは支えながら、負けたりもしたけれども、最終的にメダル獲得ということを成し遂げて、とても感動的でした。
記者
岩手県関係者としましては、競歩の高橋選手が(男子20kmで)42位という結果でしたけれども、これについてはいかがでしょうか。
知事
陸上競技はオリンピックの華でありますから、そこに岩手から代表選手が出場したということで、まず頑張れという応援の機会を与えてもらっただけで大変良かったと思います。競歩は、結構、失格とか途中棄権とか多い種目ではあるのですけれども、その中で最後まで完走というか、完歩というか、出場選手、日本の代表としてきちっとやり抜いたということは、岩手の皆さんにも感動を残したと思いますし、国際大会も含めて、さらなる活躍を期待したいと思います。
記者
あと、オリンピックに出たメダリストなどが、今度は、いわて国体に参加することも予想されますけれども、これについてはいかがでしょうか。
知事
そうですね、できるだけ参加してもらった方が盛り上がりますので、都道府県対抗の面から見ると強敵ではあるのですけれども、しかし、冬の国体でも国際大会で活躍するような選手が他県の代表で出場し、県民の皆さんも盛り上がったので、(国体)本大会でもできるだけ参加いただいて、盛り上げてほしいなと思います。
記者
あと、4年後は東京オリンピック・パラリンピックが控えていますけれども、復興五輪という位置付けの中、今回のリオオリンピックをどのようにつないでいきたい、岩手としてどのように関わっていきたいという考えでしょうか。
知事
リオオリンピックもさまざまブラジルの今の国情などを背景にいろいろ問題があったり、苦労した点もあったオリンピックではあったみたいなのですけれども、でも、開会式で地球環境問題をブラジルから解決していこうというような高い志が感じられたり、それは開会式だけではなく、全体の運営、随所にそういう高い志と、あと、選手入場の時などサンバの楽隊が出てきて、サンバのリズムで選手を送り出したり、励ましたりする、そういう独自の伝統文化を生かした運営というのが隅々まで行き渡っているところなどは、東京オリンピック・パラリンピックも大いに参考にすべきだと思います。
東京オリンピック・パラリンピックの高い志としては、東日本大震災からの復興の姿を全世界に見ていただき、そして感謝を伝えるということがまずあるはずでありますので、そういう東京オリンピック・パラリンピックにしてもらわなければならないですし、岩手としても協力していきたいと思います。
記者
本日、知事は他県の知事の方と一緒に台湾に訪問されますが、先日事前にというか、紹介がありました台湾と花巻空港を結ぶチャーター便について、秋季の(定期)チャーターの方が見送りになったというお知らせがありました。正確に中華航空さんからは明言が出ていない中ではありますけれども、来年度の季節定期便の就航へ向けていろいろ取り組まれているという中にあるのですが、この秋季(定期)チャーターの見送りと来年度に向けての影響等、知事はどのようにお考えになっていて、今回の台湾訪問でどのようなことを伝えていければとお考えでしょうか。
知事
中華航空の新体制の下で路線計画全体の見直しを行う中で、今回、花巻便の定期チャーター便というのは運航せず、いわゆる普通のチャーター便の運航だけになったということなのですけれども、一方、季節定期便化については、季節を括弧に入れ、広く定期便化については、定期チャーター便の実績ではなくて、中華航空の東北展開の戦略の中で検討していくと中華航空側から伺っていますので、定期チャーター便をやらないことイコール定期便化しないというわけではないと。中華航空の東北展開の戦略という中では、東北に定期便を持っていない中華航空として、花巻便が持っているそういう戦略的な重要性、また、近年のチャーター便や定期チャーター便のお客さんの利用の度合い、また、それがどんどん増えている実態など、そういったビジネスチャンスを踏まえれば、特に大きな変更はしなくていいものと理解しておりまして、今回の訪台でその辺をどのくらい確認できるかというのは行ってみなければわからないのですけれども、基本的に今まで積み重ねてきた取組が生かされる方向で進んでいくよう、岩手側からはそのように働きかけていきたいと思います。
記者
ありがとうございます。それで、私ごとなのですが、実家が北海道にありまして、この前、北海道に帰りまして、初めて北海道新幹線に乗って札幌まで行きました。新幹線は近いのですけれども、2時間で函館に着くのですが、そこから札幌まではどうしても3時間半以上かかって、まだまだ遠いなという印象がありました。そういう中で飛行機もあるのですが、ちょうど帰っている時にニュースで拝見したのが、札幌と台北を結ぶ格安航空、タイガーエアという会社が9月に格安航空、いわゆるLCCを就航するというのがあるようなのです。中国、韓国、台湾は日本に訪れる観光客の中でも、岩手に限らず多いところで、北海道は今、海外の観光客の方がすごく多い印象を私も帰って感じまして、そういう中で台湾が岩手では一番、海外の宿泊客の方で多い方なのですが、同じ日本の中でもかなり競争が激化するのかなという印象があるのですが、知事はそういう、台湾だけに限らず広く海外からのお客様を誘致しようとお考えだとは思うのですが、こういった近県のというか、北海道・東北エリアの中でもこういう動きがあることに対しては、知事はどのようにお考えになりますか。
知事
台湾からのお客様がどんどん増えることで、岩手のインバウンド、外国人観光客の宿泊数というのは震災前の水準を超えてどんどん増えているわけでありますので、東北含め日本全体で外国人観光客が増える中で、岩手の外国人観光客数も増やしていければいいのだと思っています。そういう中で、東北が日本全体の中では弱かったので、今回、東北各県が協力して一緒に東北の観光PRを行おうということなわけで、そういったところにも力を入れながら観光客数を増やしていければというふうに思います。
記者
ありがとうございます。台風が接近、上陸しているようなので、気を付けて行って戻ってきてください。
すみません、もう一つ、毎度で恐縮なのですが、政務秘書に関して進捗はいかがでしょうか。
知事
まだ報告できるようなところまではいっていません。
記者
今の中華航空に関連してお伺いするのですが、前会長の孫会長ですね、岩手にも来られて、かなり岩手に理解を示すくらい友好な関係を築いてきたのだと思いますが、今回、経営陣が代わって、孫会長が退いて新しい経営陣になったということがこの季節定期便に影響があるのかどうか、その点はどのようにお考えでしょうか。
知事
人事異動というのは組織にはあるものですし、中華航空の台湾における、台湾を代表するような会社であり、台湾交通部のトップをするような、そういう元公務員であった人が会社の方のトップにも就くとか、そういうところからすれば、トップの個人的な好みみたいな次元で会社全体の方針が動くような会社ではないのだと思っております。
一方、会社のトップが例えば岩手との関係で蓄積したことというのは、それは組織全体のものとしてしっかり、トップが交代しても次に引き継がれていく、そういう会社だとも思っておりまして、その辺を今回確認できればとも、実際に新体制のトップと面会してその辺を確認できればとも思ってはいるのですけれども、その辺はあまり心配はしていないところです。
記者
またオリンピック、国体関係について伺いたいのですが、実は数年前、県営体育館のつり輪が切れた事故がありましたが、あれが今回の金メダリストの加藤凌平さんの練習中の時だったわけなのですけれども、改めて、国体にそういう有望な選手が次々と訪れると思うのですけれども、そういう施設面での老朽化ですとか、それはもう徹底してあると知事の言葉の中で断言できるような状況でしょうか。
知事
国体を開催するにふさわしい施設というのは、各競技ごとにしっかり用意して本番に臨むということで取り組んでいます。そこは、岩手県限りでやっているわけではなく、日本体育協会、そして各競技の全国団体もそれぞれの競技に関して施設のチェックも一緒にやって、万全の体制で本番を迎えようということです。
記者
ちょっと復興関係のことでなのですが、先日、新しい地域コミュニティーの支援の中で、コミュニティービジネスという釜石の釜援隊が主導でやっているという試みがあるのですけれども、このコミュニティービジネスという考え方について、知事はどのように受け止めていらっしゃいますか。
知事
東日本大震災津波がなかったとしても、コミュニティービジネスというのは大事なやり方でありまして、地域が持っている地域資源でありますとか、また、地域の人材、それらを活用して、その地域にそこで働いて稼いで暮らしていくことができるようにするために非常に有効なやり方だと思っています。東日本大震災津波後、このふるさとを消滅させないという復興、そして地方創生の流れの中でさらに重要性が増しているというふうに思います。
記者
今後ほかの市町村とかでも広げていくお考えはありますか。
知事
基本的にいいことだと思っておりますので、本質的には住民や関係者が自立して自分たちの力でそういう事業を起こし、かつ持続させていけるところが肝でありますので、そこを行政がどう手伝ったり、応援したり、あるいは支援するかというのはケース・バイ・ケースだと思うのですけれども、基本的には復興や、また、ふるさと振興の中で重要な役割を果たしていくことができるよう、県としても注目していきたいと思います。
記者
先日、東日本大震災と熊本地震での被災地でのポケモンGOの利活用について、被災した4県と運営会社との間で共同記者会見が都内でありまして、知事も出席されていたと思うのですが、観光や復興に利用したいということだと思うのですが、今後岩手県内で具体的にこういったことをやっていきたいということ、お考えがありましたらお願いいたします。
知事
まず、ポケストップをさらに設置するとか、ポケモンが出やすくするとか、そういうゲームの中身、技術的なことについては、会社側の方が検討して対応していくというふうに理解しています。地元の方では、既に久慈市であまちゃんサミットと関連してヤマセあきんど祭りが行われる中で、ポケモンGOを活用したイベントが行われたというような実績がありますし、また、イングレス、同じ会社でポケモンGOより一足先に地理情報活用ゲームとして先行しているイングレスの活用ということで、岩手県ではさまざま取り組んでいるわけでありますけれども、そうした過去からの蓄積を生かしながら、ポケモンGOについてもいろんな活用法を検討していきたいと思います。そうですね、とりあえずは11月2日に岩手県の主催でそういうゲーム活用の地域振興について全国から自治体等が集まって(全国自治体ゲームコラボレーション)フォーラムを開催するという企画がありますので、そこでもさまざま検討していきたいと思います。
記者
ありがとうございます。一方で、震災遺構へのポケモンGOの利用者の立ち入りをどうにかしてほしいというようなことを危惧する声もありますけれども、そこら辺についてはどういうふうにお考えでしょうか。
知事
基本的には人に迷惑をかけないということだと思っております。これは、ポケモンGOに限らずあらゆるゲームでありますとか、携帯電話の利用でありますとか、あるいは交通機関の利用とか公共の場への立ち入り、あるいは観光で観光地を訪問する際、人に迷惑をかけない。人に迷惑をかけないこととも関連するのですけれども、危険なことはしないということですよね。人に迷惑をかけない、危険なことをしないというのは、ポケモンGOに限らず、そこはそれぞれ守っていくべきことだと思いますので、今私の頭の中にあるのは、ポケモンGOをめぐって人に迷惑をかけたり、危険なことをしたりというのが目立つというような報道があったり、そういう話があったりするわけですけれども、ポケモンGOに限らず、例えば、今、学校に通っている児童生徒がちゃんと勉強して自分の将来をきちっと実現していくためにも、人に迷惑をかけない、危険を冒さないというのは、改めてあらゆる分野でそうなのだということを、水遊びとかも含めて徹底してほしいと思いますし、被災地イコール復興地を多くの人に開かれた形にして、交流の中で復興やふるさと振興を進めていくという場合にも、人に迷惑をかけない、危ないことをしないというのは、これは大事なことなので、そういう中でポケモンGOをきっかけにそういうことが徹底されていけばいいなというふうに考えています。
広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。
次の定例記者会見は8月29日(月曜日)の予定です。
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