平成28年6月23日知事会見記録

ID番号 N46510

平成28年6月23日10時30分から11時04分

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事お願いいたします。

知事
 「いわて動画コンテスト2016」作品募集の開始についてです。岩手の人、もの、自然、風土、歴史、食などを題材に、県民の皆さん自らが制作する岩手の魅力を発信する動画を対象とした「いわて動画コンテスト2016」、今日から作品の募集を始めます。
 情報発信のツールとして動画が大変効果的になってきていますが、スマートフォンで簡単に動画を撮影することもでき、映像のプロでなくても、その地域ならでは、あるいは、その方の専門や関心に沿ったクオリティの高い作品が作れるようになってきています。自然や歴史、文化などが豊かな「コンテンツ大県(たいけん)」岩手としては、県民の皆さんにも動画制作を通じて、岩手の魅力のPRに一役買っていただければという狙いで、このコンテストを実施しています。
 対象とする作品は、未発表のオリジナル作品で、15秒から5分以内、実写やアニメなど作品形態は問いません。応募できるのは、岩手県内に住民票を有する、または岩手県出身の個人の方、その人が1名以上在籍する団体で、プロ、アマを問いません。締切は10月31日、最優秀の作品には20万円の賞金が贈られます。
 このコンテストの入賞作品は、岩手県が運営しているYouTube(ユーチューブ)の「岩手県公式動画チャンネル」で公開します。岩手県公式インターネット番組「いわて希望チャンネル」でも放送したりいたします。
 また、初めて開催した昨年度は20作品の応募があり、久慈まめぶ部屋が制作した「ふるさと岩手の味『久慈まめぶ汁』」が最優秀賞となっています。
 岩手の魅力をうまく捉えたキラリと光る作品が多数寄せられることを期待しています。多くの県民の皆さんにチャレンジしていただきたいと思います。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件について各社から質問があればお願いします。

記者
 去年20作品の応募があったということで、知事もご覧になったと思うのですけれども、改めて去年のを踏まえて、今年はどんなものが出品されればいいなと期待されているか、お願いします。

知事
 これは、何でもありですので、何気なく撮影したものでもいいですし、また、うんと作り込んだものでもいいですし、短い時間から長い時間まで、本当にいろいろあり得ると思いますので、県民の皆さんの感性とか、あるいは、技術をそれぞれ生かしてチャレンジしていただければと思います。

記者
 ありがとうございます。ちなみに、知事も挑戦したりはしませんか。

知事
 私は、企画全体を監督する側でありますけれども、家で飼っているウサギをタブレット端末で動画撮影して、それをニコニコ動画にアップするとかやったことがありますので、今、動画の作成というのは非常に手軽にできるというのは感じているところです。

幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 いよいよ昨日、参議院議員選挙が公示されました。知事は、公示前から一定の立場を明確にされておりますけれども、改めまして、公示されて選挙戦が始まったということに関して、所見をお聞かせ願えますでしょうか。

知事
 国政選挙というのは常に大事なものでありますけれども、今回の参議院議員選挙は18歳以上に選挙権が拡大されたという新しい要素もありますし、改めて民主主義のあり方や立憲主義のあり方、日本国憲法のあり方なども論点になっていますし、また、日本経済の、これはさまざま各党、経済政策についていろんな議論があるのですけれども、いずれにせよ現状として大きく期待された割には日本経済の現状がそれほど良くなっていないという中で、日本の経済をしっかりしたものにしていく。その中で、格差の問題とか、貧困の問題とか、21世紀型の先進国が直面する世界共通の課題でもあるのですけれども、これをしっかり解決をしていくという大変大事なテーマもあると思います。そういう中で、岩手の復興を力強く進め、また、地方創生、人口減少対策についても軌道に乗せていくという大変大事なテーマが岩手に関連してもある選挙ですので、何度も言いますが、選挙の主役は有権者でありますので、それぞれ有権者の皆さん、主権者として、いわば昔であれば王様、日本だったら天皇陛下が持っていた権力というものを国民一人一人が自分のものとして、日本全体はこういう方向に進むべきとか、どういう人たちが政権を担うべきかといったことをそれぞれ主権者として自分の中で決めて投票に移していただくという大事な選挙ですので、有権者の皆さん頑張れという応援をしたいと思います。

記者
 選挙の主役は有権者というお話がありましたけれども、今回新たに、先ほども知事のお話でもありましたが、18歳、それから19歳ということで、選挙権年齢が引き下げとなりまして、新たに有権者の仲間入りをする若者が岩手県内だと2万3,000人余りいるのですけれども、選挙戦前、公示前から立候補予定者を呼んで討論会というか、意見を聞く会とかやったり、あと、県選管は模擬授業を積極的に行ったり、啓発を行っておりますし、学生たち独自に自発的に活動を行っています。そういった18歳、19歳の新たな有権者にどういう、投票行動と言うとおかしいですけれども、どのような形で選挙、7月10日に臨んでもらいたいと思いますか。

知事
 まず、私が個人的に今まで学んできて、かつ、実践してきた政治のありようからすると、主権者一人一人というのは昔の王様とか天皇陛下が持つ権力を持って、それを行使する立場ですから、大所高所から日本全体はこうあるべき、そしてどういう人たちに政権を委ねるべきかという視点から大きく構えて、自由な発想で投票を決めてもらえればいいのではないかと思います。ただ、いろいろ見ていますと、高校生ならあくまで高校生として、自分が通っている高校のエレベーターなど施設の問題とか、そういう自分の今の立場に関係のあるところから判断していこうという向きもあるようなのですけれども、それもありだと思います。そういう政治のあり方、選挙への参加の仕方というのは、いろんな視点やいろんな幅のあることでもありますので、自分なりの参加の仕方を選びながら、自由に伸び伸びと投票してほしいと思います。

記者
 今のに関連して、今回引き下げられたことによって、県内でも3大学で期日前投票所を設けるなど、さまざまな工夫をしているかと思うのですけれども、それについては知事どのようにお考えですか。

知事
 各市町村の選挙管理委員会が工夫を凝らして、今までやったことないようなこともやっているというのは基本的にいいことだと思います。県の選挙管理委員会の方でも、日ごろから投票率の向上という働きかけしているのですけれども、今回特に18歳から20歳までの今までであれば選挙権がなかった人たちへの働きに力を入れているようですので、そういうのがうまく伝わっていけばいいなと思います。

記者
 すみません。話の方が変わりまして、後ろにものぼりがありますが、今日で国体までついに100日となりましたが、今の準備状況、これからの機運の盛り上げ、知事としてはどのようにお考えでしょうか。

知事
 運営全体については、先週、本番前最後の実行委員会の総会も終えまして、あとはもうそれぞれ実行に移していくだけというところに来ていると思います。決まっていることを着実にやっていくということで、開閉会式に参加してくださる地元出身歌手の皆さんや、また、EXILEとかAKB48とか、全国で活躍しているアーティストのことも発表になっていますし、今、開閉会式への参加者を募集しているところで、これも奮ってご参加してほしいというふうに思います。
 あとは、選手の活躍について、総合8位以内という目標を達成するための競技力の向上、選手が最終的に県民体(育大会)などを通じて選ばれていく、そういうチーム岩手づくりの最終局面にもあるのですけれども、そういった大会や、また、遠征、合宿などさまざまな競技力向上の取組を通じて、目標を達成できるようにしていきたいというふうに思います。

記者
 あと100日ということですけれども、これから課題というか、大会に向けてこういうことをやっていかなければいけないというものがありますでしょうか。

知事
 やるべきことをきちっとやっていくということについては、もう軌道に乗っているのですけれども、もう一工夫ですね、国体・大会プラスの取組でありますとか、あと、130万人で参加宣言の取組でありますとか、国体と全国障害者スポーツ大会に関連した県民の皆さんの自主的な取組というのはまだまだ広げていく余地があると思いますので、そこのところも自由に、また思い切って、それぞれ取り組んでいただければというふうに思います。

記者
 参院選の話に戻りますけれども、昨日公示、選挙戦初日ということで、生活の党の小沢代表が県内に入られて、野党統一候補の方の支持を訴えるということで、小沢さんが参院選の初日にまず県内入りをするということが恐らくこれまでなかったことだと思うのですけれども、改めて野党統一候補への支持を呼びかけたということについて、知事はどのように受け止められましたでしょうか。

知事
 岩手は、野党共闘の源流であるというような声もあり、今年の参院選で1人区全てで野党の統一候補と与党の候補という、そういう選挙の構図になっているというのは、日本の政治の歴史から見てもすごいことなのですけれども、それが去年の岩手県知事選挙というのが大きな契機になっていると。ですから、野党共闘の源流岩手県、その岩手県で、まず選挙戦初日をスタートさせていくというのは、日本全体のそういう野党共闘と与党が戦っていくような選挙戦の構図を確認しながら、その中でより良い選挙に持っていくというような効果があるのではないかと思います。

記者
 知事ご自身も盛岡での第一声に行かれましたけれども、県北の方でしたけれども、小沢さんが入られたのは。実際に県南、県北双方で野党統一候補、しかも小沢さん自らが訴えられたということについてはいかがですか。

知事
 岩手県は広いですので、盛岡市は参院選の選挙区選挙の立候補届の受付場所があるので、まず盛岡から選挙戦のスタートというのが便利がいいので、大体そういうパターンになるわけですけれども、広い岩手県、盛岡と違うところからもスタートするというようなやり方は非常に総合的にいいのではないかなと思います。

記者
 それから、自民党の陣営の方には、昨日も平野参議院議員がずっとついて遊説を一緒に回っていらっしゃいました。そこでやはり岩手の政治の転換だということで訴えられているのですけれども、昨年の知事選でできなかった分もということで平野さん訴えられているのですが、こういう状況について、平野さんがかなり自民党の候補者の支援に力を入れているということについては、知事ご自身、どう受け止められますでしょうか。

知事
 まず何を求めているかにもよるのですけれども、およそ日本には政権交代というのは起きないと、今、政権をとっているところがずっと政権を持ち続けるような、そういう日本にして、その政権の側に立ってみんないろいろやればいいのだよということを訴えているのであれば、そういう訴えは良くないなと思います。

記者
 参議院選の絡みで少し、岩手と直接的に関係ない部分になるかもしれないのですけれども、先ほど知事もおっしゃったように、今回の野党統一、全国1人区でやられていて、日本の歴史的にもすごい出来事だろうなと我々も見ているのですけれども、この後、この流れというのは知事のご認識としては、この野党共闘という戦い方は歴史的に定着をしていく可能性とか、一応、岩手が源流ということで認識されているということであれば、希望も含めた、多分、時代の中で政治の考え方をちょっと変えなくてはいけないところに来ているのかなという部分も感じるので、少し知事のご見解をお伺いできればなと思います。

知事
 せっかくだから定着させたいと思います。イタリアのオリーブの木みたいに、それまで共産党が名誉ある孤立みたいな格好だったのも含めて、当時の野党が結集して政権を取れるような形になった、そういうイタリア政治の例がありますし、あと、私が思い出すのは、アメリカ大恐慌の時代にルーズベルト連合という、今の民主党につながる北部インテリ層、そして労働組合関係、また、南部の黒人はじめマイノリティーの人たち、それまでばらばらでずっと共和党のほうが国政選挙で勝ち続けていたアメリカにおいて、フランクリン・ルーズベルト大統領が選ばれていく頃に、そういう新しい力の結集ができて、それがその後の民主党の流れ、今にもつながって、黒人大統領が誕生したり、また、女性大統領候補が誕生したりする流れにもなっている、そういうアメリカ史の画期になるような政治的な出来事と同じようなことが今、日本で起きているというふうにこれからしていければいいなと思います。

記者
 それと、そういう流れが起きているというのは、国民的な要求として、恐らくは国民の何かしらの需要を政治家の方たちが感じ取ってやっているということになると思うのですけれども、そういう動きは国民側のどういう要望があって出来上がってきているのだというふうにご認識されているか。

知事
 政治家を始めて20年ぐらいになるのですけれども、日本国民の中には新しい政治、また、政治の改革を求める民意というのは一貫して強くあったと思います。そういう民意にうまく応えた個人や政党が成功するというパターンが基本的に今まで20年間見られたと思います。背景にあるのは、1つは冷戦構造の終えんで、米ソの対立、東西対立、資本主義と社会主義の対立ということが終わって、それぞれ融和して、新しい秩序、新しい平和、また新しい経済政策、社会政策を21世紀に作らなければならなくなっているという構造変化があると思います。まだ日本の政治というのは、そういう世界史の流れ、そして民意に対して今かちっと応えられる状態にはなっていないと思うので、応えられるような政治に変化していくことを望みますし、私も微力ながらそういうことに力を尽くすことができればと思います。

記者
 もう一点だけ。そういう流れができていて、野党共闘というものも実現はしていて、少し個人的な興味も含めてなのですけれども、この後、日本の政治にとって政党というものは、どういう位置付けになってくるのかなと。ちょっと政党が解けかかってきているような、政党という枠を少し緩やかにして、いろんなところが手を取り合っているのだろうなという印象を受けるので、政党というものの役割は今後どうなっていくのかなという、少し個人的興味があるのですけれども、ご見解を教えていただけますでしょうか。

知事
 いろんなところで有権者や、あるいは一般国民の方が政治のプロよりも高い見識を持っていたり、正しい方向性を志向していたり、そしてそういうことを発表したり、また、運動を起こしたりとかということが、インターネットの発達でありますとか、また、交通の便も良くなって、国会前に集まろうと思えば、さっと集まれるようになってきていて、政党というのは19世紀にその基本的なものが形成されて、そういう情報とか交通が未発達の時代に、これは当時、右も左もそれぞれ政治の前衛として政党というのが一歩前に出て、新聞とかを主な材料にして一般国民に情報を伝えて、そして啓蒙して、政治活動に参加してもらってきたという、そういう構造は今、全然通用しないというところがあるわけですので、19世紀型の政党政治というのは、それを今やろうとか、復活させようと思ってもうまくいかないのだと思います。やっぱり今にふさわしい政治のあり方というのを真剣に取り組む中で、多分、よりよく言われることだけれども、フラットなネットワーク型の政治の取組とか、運動とかということがやっぱり基本になっていくのではないでしょうか。

記者
 参院選の対応についてお伺いします。選挙戦が始まりまして、各候補、陣営、中央から、県内から応援弁士が続々と入られています。達増知事ご自身、土日、応援、木戸口候補と入られる予定ありますでしょうか。

知事
 そうですね、今度の日曜日に一緒に街頭演説などする方向で今、調整をしていますし、来週の野党4党の党首クラスが盛岡に集まって街頭演説をする、28日の火曜日ですね、そこに私も参加する方向で調整中です。

記者
 東京都知事が辞職されまして、先だって談話もいただきましたけれども、東京都に関しては2度続けて知事が途中で辞めるという事態がありました。全国にいらっしゃる知事を見ると知事としてというよりは、一政治家あるいは一有権者としていろんな政治スタンスを持っていて政党を率いている方もいらっしゃいますし、そういう中で改めて知事というのはどういう立場であるべきなのかというのは、知事としてはどのようにお考えになっているか、ぜひ教えていただきたいと思います。

知事
 簡単に言えば、それは地方自治法に反しない範囲内で自由ということですよね。まず、地方自治法に定められた役割はきちんと果たさなければなりません。そして、それ以外の部分については、政治家でもあるわけですから、今の時代、今の日本や世界、そういったことをよくよく考えながら、その時、その場でやるべきことということについては、できるだけ自由に伸び伸びと政治活動としてやればいいのではないかなと思います。

記者
 ありがとうございます。私もそう思いますし、やっぱり言い方はなんですけれども、お行儀のいい優等生的な人だと恐らくトップリーダーとしても、いろんな対外的な発信としても、どうしても目立たないというところがありますので、やっぱり大胆な行動というのも時には必要で、ただそこの中で行き過ぎるとやはり批判の的になったりすることもあるのではないかと思うのですけれども、そういう中で線引きを本人が決めるのか、やはり有権者なのか、あるいは都道府県議会なのか、そういう辺りはどういうふうに捉えますか。

知事
 今、挙げられたようなさまざまな力学の中で決まっていったり、あるいはいつまでも決まらないということもあるのだとは思いますけれども、ただお行儀がいいということの関連で一つ気をつけなければならないのは、戦前の官選知事みたいになっては日本国憲法の趣旨に反するのだと思うのです。とにかく国の政府、内閣の言うとおり、その意向を地方において実現するという国の出先の長みたいなやり方を貫くと、それは実は非常におとなしくてまじめに、無難にやっているような格好にもなるのだと思うのですけれども、地方分権とか、あるいはそもそも憲法の地方自治の理念とかに反することになってしまうかもしれず、誰も問題視しない中で憲法の趣旨に反するような地方自治になってしまう危険性ということに気を付けた方がいいのではないかということを私は思います。

記者
 あともう一点、そういった意味も含めて、結局、舛添知事は辞職された後、いろいろ説明責任を果たしていないとか、委員会や記者会見で話したことが履行されるかどうかは分からないというような形も今、課題として残っているのですが、改めて、舛添知事の有権者なり、我々に投げかけた課題というか、問題点みたいなものは知事はどのようにご覧になっていますか。

知事
 議会と知事との関係の中で何かまだ終わってないとか、そういうことについてはまさに議会の中、そして議会と知事の関係の間で詰めていくべきことだと思います。今回の顛末に関しては、2年ちょっと前の都知事選挙の際に、やはり政策論争が生煮えだったのではないかと思っておりまして、21世紀の日本、その中での東京ということで、特に東日本大震災とそれに伴う原発事故なども踏まえた新しい日本のあり方、東京のあり方、そこには東京と地方の関係ということで、地方のあり方も含まれるようなテーマがあったのに、何かそういう議論が深まらないまま人気投票的に誰がいいのかという大きな流れの中で舛添知事が選ばれたという、その選挙のプロセスに選ばれた知事の基盤のもろさということが内包されていて、今回のことで一気に辞職という事態が急進化したことがあったのだと思います。
 ですから、今度また東京都知事選が行われるわけですけれども、参院選の中で日本が直面する課題とか、その中で東京のありようなども今のうちから大いに東京都民の皆さんには議論いただいて、誰がいいかもさることながら、どういう東京にしていかなければならないかという議論を大いにする中で、ではそれを誰に委ねるのかという感じで知事を選べば、長続きする、任期を全うできる知事が誕生するのではないかと期待します。

記者
 1点、今の都知事選というか、選挙に関してなのですけれども、一部で知事が途中辞職した場合に副知事の昇格案を検討すべきではないかという考えも出ていますが、現職の知事として、この案に対してはどのようなご見解をお持ちでしょうか。

知事
 思い出すのは東日本大震災の直後に大槌町で町長さんが亡くなられて、副町長さんがしばらく代行をされていたのですけれども、やはり早く新しい町長を選びたいという、そういう民意が大槌町内に高まって、それで大槌町で町長選ができるような体制を早く作ろうという、それに岩手全体が引っ張られるような形で統一地方選の延期も4か月ぐらいですか、4月にやる予定だったのが5か月の延期ということになるのですかね、それで済んだということを思い出しますので、やはりトップを選びたい、選んだトップの下でやっていきたいというのは、日本の自治についてはちょっとこれは大きい要素ではないかなというふうに思います。だから、そうそう軽々に副知事も選んでおいて、いざとなったら副知事がそのまま知事になればいいというわけでもないのかなという感じはします。

広聴広報課
 以上をもちまして記者会見を終わります。

 次の定例記者会見は7月6日(水曜日)の予定です。

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