平成28年5月23日知事会見記録
ID番号 N45611
平成28年5月23日10時30分から11時05分
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事お願いいたします。
知事
発表事項の第1番目は、雲南省人民政府訪問団の来県、そして平成28年度雲南省との交流事業についてです。岩手県と友好交流協力協定を締結している雲南省人民政府から、和(わ)副省長を団長とする訪問団6名が平成28年6月2日から4日までの日程で来県されます。岩手県と雲南省は、協定に基づいて各種交流事業を実施していますが、今回の訪問団の来県は地方政府間交流の一環であります。岩手県滞在中に県内産業関係の視察や、文化面では平泉世界遺産の視察などを予定しています。また、今年度は雲南省と地方政府間交流のほかに経済交流や青少年交流、また、農業交流に係る事業を実施する予定です。経済交流としては、6月雲南省昆明市で開催される「第4回中国-南アジア博覧会」に岩手ブースを出展します。青少年交流については、7月に雲南省青少年交流団を岩手県に受け入れ、9月には岩手県から青少年交流団が雲南省に派遣されます。農業交流については、11月ごろ岩手県で農業シンポジウムを開催します。
次に、発表事項の2つ目は、知事を団長とする岩手県台湾訪問ミッション団による台湾トップセールスについてです。こちらは5月29日から6月2日の間、台湾を訪問し、本県観光物産PRや中華航空等へのトップセールスを行います。台湾は、岩手県を訪れる外国人宿泊客の約半数を占めます。去年の台湾からの宿泊客数は震災前の4割増となっています。5万240人で4割増。東日本大震災津波の際には多大なご支援をいただいており、岩手県にとって大切な絆で結ばれた台湾であります。震災直後、台湾からのプログラムチャーター便が大幅に減少したわけでありますけれども、その後、私も何度も台湾を訪問し、チャーター便の運航拡大や定期便の就航を働きかけてまいりました。その結果、一昨年春からいわて花巻空港開港以来初となる国際定期チャーター便が実現しています。今年度も春の定期チャーター便が継続運航されておりまして、今回のミッションもこの定期チャーター便を利用して行います。
先月12日にはいわて花巻空港国際線ビルの供用開始式に中華航空孫(そん)会長や台湾大手旅行会社のトップの皆さんにお越しいただき、岩手の春をPRいたしました。今回の訪台でも中華航空孫会長や台湾旅行会社のトップの皆さんとの懇談が予定されておりまして、来年春の季節定期便の実現の要望を行います。
また、台湾の旅行会社を招いた観光交流レセプションを開催しますし、現地で開催される岩手観光物産フェアの視察を行い、また、台湾鉄路管理局とIGRいわて銀河鉄道及び三陸鉄道との姉妹鉄道協定締結式というものを行います。今回のミッション団は私が団長、岩手県商工会議所連合会会長の谷村(やむら)会長をはじめ、花巻市の上田(うえだ)市長ほか県内市町村、商工団体関係者、観光関係者など約60名で構成されています。今回の訪台が、台湾と岩手県の相互交流のさらなる拡大につながるよう取り組んでまいります。
以上です。
広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
幹事社
それでは、ただいまの発表事項2件について、各社から質問があればよろしくお願いいたします。
記者
台湾ミッションの関係で伺います。4月に中華航空の孫会長が来た時に、季節定期便を飛ばしたいという方針と併せて岩手からのアウトバウンドが弱いというところが明確に課題として挙げておりました。今回訪台するに当たって、アウトバウンドをどのように力を入れていくというような話をしてこようかと思っているのかというのが1点、それと絡めて、6月1日の姉妹鉄道(協定)の締結ですが、これは他県でもこういった事例はあるやに側聞はしておりますけれども、これをどのように交流拡大につなげていきたいかという辺りの期待感を教えてください。
知事
季節定期便の実現の関係については、私からは個々の具体的な振興策とか、支援策とかについての言及というよりは、前回お会いしたときに確認した流れをさらに確認していくような、そういう流れを維持していくような、そういうやりとりができればいいというふう思っています。
それから、台湾鉄路管理局と我が県の2つのローカル第三セクター鉄道の姉妹鉄道協定締結でありますけれども、岩手と台湾との関係については、昔の後藤新平さんや新渡戸稲造さん時代からの関係や岩手医大の三田先生の台湾での貢献、そして戦後、JC、青年会議所も含め、そういう経済団体が主役になった交流という重層的な関係が積み重なっていまして、またそこにニコニコ動画ファンの若い皆さんとのつながりというのを加えたりもしていたのですけれども、鉄道という切り口も台湾には熱心な鉄道ファンが多くいらっしゃると聞いていますし、その鉄道ファンの皆さんは、かつての日本が台湾で造って運営していた鉄道への関心も高く、また、今の日本で活躍している鉄道への関心も高いという中で、三陸鉄道、IGRいわて銀河鉄道は岩手の地域振興上の二枚看板でもありますので、そこをアピールしながら、さらに重層的な台湾と岩手の関係を構築していきたいというふうに思っています。
幹事社
他にございませんでしょうか。なければ、それでは発表事項以外についての質問に移ります。本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はございませんので、各社から質問があればお願いいたします。
記者
先ほど開かれましたTPP(協定)対策本部会議で、これまで影響がゼロとされてきた米について、独自試算の結果、約21億円の減少という影響があるというふうな試算結果が公表されました。まずは、これについての知事の所感をお願いします。
知事
そういう計算もあるということで、それはイコール岩手における農業の生産現場の不安ということでもありますので、それをしっかり国の方にも伝えながらTPPをめぐる動きについて、国にしっかり要望、提案をしていきたいと思います。
記者
しっかり要望という話ですけれども、政府要望が間もなくあると思うのですが、どのような形で具体的に訴えていきたいと思っていらっしゃるのでしょうか。
知事
まず、変な合意、国際約束をしないということと、また、それでも政府としてはさまざま聖域を守るために頑張ったとか、農業にも配慮して頑張ったとかということであったとしても、さまざま影響が出るということが計算されているわけでありますから、日本の農業、農村がなりわいであり、また、農村の営みであり、それを持続可能な形でやっていくことができるような対策を求めていきたいと思います。
記者
特に今回は米に関する試算でして、県としては「銀河のしずく」ですとか、来年の「岩手118号」などブランド化を進めている段階ですけれども、今後、どのように米のブランド化をTPPの影響が考えられる中、どのように推進していくお考えでしょうか。
知事
まず、クオリティの高さによって、高くても売れるお米、その価値にふさわしい対価を払っていただけるようなお米として売り出していきたいと思っております。
記者
TPP(協定)対策本部会議について重ねて質問させていただきます。そもそも試算が違う数字が出てきたというところが議論、これは平行線になることもあると思います。それぞれの根拠があって数字を出してきていると思うのですけれども、県は今回、生産者からの意見もあって、改めて試算をしてこういう21億(円)という数字が出た。国は当初、ゼロという数字を出してきた、他の県でもやっぱり独自の数字を出してきている、これどうでしょう、岩手として、あるいは、他の県などとも連携を図りながら、国とそこの出発点が違うというところ、どういうふうに乗り越えて認めていただこうかとお考えですか。
知事
前提を変えれば出てくる数字も違いますので、その計算の仕方によって結果も違ってくるということはあるので、複数の試算があるというのは、それはあり得ることだと思います。要は、生産現場の不安というものが現実にあって、そこをやはり国にも理解して、そしてその上で対策を講じていただきたいということを伝えていければと思います。
記者
例えば、そういった数字が他県でも出てきているのですが、そういったところで岩手だけではなくて、そういう大きな農村を抱えている地域としてこういうふうな活動をしていきたいとかというようなお考えはございますか。
知事
既に知事が集まる場、全国知事会とか、北海道・東北知事会などでもTPPに関連する意見交換、また意見書とか、決議文の採択とかを行っておりますし、そういったことも含めて他県との連携ということもやっていければと思います。
記者
先ほど野党統一候補の擁立を決めた野党4党の方がいらっしゃって、知事と懇談をされました。その場のやりとりを拝見しておりますと知事にも仲間の一人としてという形で協力要請があり、知事もそれに対して前向きに発言されていたと思いますが、改めてこの参議院選挙岩手選挙区に関してどのような関わり方をされるか教えていただけますか。
知事
去年の知事選挙で県民党的な結集があって、そして無投票当選という結果になったわけでありますけれども、その時と同じような結集が、今回の参院選に向けて行われているということで、その問題意識とか、政策論とか、去年の知事選と共通するものだと思っています。特に、去年の知事選は無投票ということで、1日で選挙戦が終わってしまい、そして、有権者の皆さんは投票する機会もなかったということで、その分、今年の参院選で県民の皆さんが、去年知事選が投票ありになっていたらというような思いを今年、形にするということについて、去年に引き続いて県民の皆さんにもそういう訴えをしていかなければならないかなというふうに思っています。
記者
ありがとうございます。そうすると、具体的に、例えば時間の予定の調整が付けば、弁士として、あるいは街頭でもマイクを握ったりするような、積極的に一緒に活動できる場面はしていくと、そういう受け止め方でいいでしょうか。
知事
そこは突き詰めると立候補予定者ご本人なり、支援する政党なりにおいてまだやると決めてもいないことについて、私が一緒にやるやらないというのは変な話でありますので、そういう個別具体的なある時間、ある場所、そこに行って何をするかということについては、それぞれ調整されるというふうに理解しています。
記者
わかりました。あと、関連してですが、知事が先ほどおっしゃったように昨年の
知事
ただ、ちょっと今のはあまりに素っ気ない答弁だったので、例えば、事務所開きは立候補予定者を中心に応援する政党や団体の代表の皆さんも集まって行われ、その場に私も行ってあいさつというようなことはしていかなければと思っています。
記者
ありがとうございます。それで、先ほど知事もおっしゃったように、知事選とほぼ同じ野党の方たちとか、こうした結集した勢力としては去年と同じ形ということですが、対する自公あるいは自民党の対抗する方もどうやらそのような形で選挙を進めているのですが、イメージとして、一県民としてというか、政治を見た場合に、今回の知事選というのはやはり岩手選挙区に関しては、知事選と同じような構図、展開と、与党、野党ともそういう図になるのではないかというふうに見ていらっしゃいますか、どうでしょう。
知事
安全保障関連法の問題を中心に立憲主義の危機とか改憲、憲法を改正するしないとか、そういったところで国のあり方が問われるというのは、去年の知事選と同じ構図だと思っておりますし、去年、希望マニフェストに賛成する皆さんが安全保障法は廃案にすべき、立憲主義を大切にして変な憲法を改正してはいけないというようなことで、去年、既にそういう力の結集があったわけですけれども、基本的に今年の参院選もそういう構図になってきているのではないでしょうか。
記者
ありがとうございます。あともう一点、昨日、与党の時局講演会というのがあって取材をしたのですけれども、その中で復興副大臣を務めている参議院の方、公明党の方が知事に対して言及しておられまして、我々はオープンにしているけれども、知事が来ないと。知事が来ないことによって、被災3県の中でも岩手県は復興が遅れているという発言をされたのですけれども、今までも似たようなことは聞いて、お答えもいただいているのですけれども、こういった発言に対してはどのようなお考えでしょうか。
知事
去年の知事選の時にも何かそういう選挙関係の集会でいろいろ実態から外れた極端な発言が飛び交ったと聞いていますので、その中には達増知事は岩手県の市町村長と全然会っていないみたいな、明らかに調べなくても分かるような事実の誤りもあったので、そういう選挙絡みの集会の中で、身内に向かって何か興奮させるための発言のようなことをいちいち問題にすべきではないなというふうに考えます。
記者
ちょっと大枠でお伺いしたいのですけれども、先ほど野党4党から支援の要請という形を受けたかと思うのですけれども、今回、野党統一候補が決まったのは木戸口英司さんで、元政務秘書の方で、達増知事がおっしゃられているように野党共闘という枠組み自体が自分の知事選に重ねられていらっしゃる。ただこの2つ、木戸口さんと野党共闘というのは重なってはいるのですけれども、野党共闘を支援するというのと木戸口さん本人を支援するというのは微妙にニュアンスが違うと思っていて、どちらに重点を置かれるのでしょうか。
知事
今日、おいでの4人の皆さんは、注意深く支援、要請という言葉は使わなかったのだと思います。仲間として一緒にやっていこうみたいなことで、それはイコール、去年、既に構築されているそういう県民党的な結集の関係を生かして一緒にやっていこうという趣旨だと思いますので、そのとおりだと思いました。
記者
わかりました。ちょっと関連してなのですけれども、元政務秘書ということで、木戸口さんの人物評価をお聞かせいただけますか。
知事
9年間政務秘書を、岩手の県政の中でも長い方ではないかと思うのですけれども、それだけ信頼に応えて活躍をしてくれたと思っています。特に、東日本大震災発災以降、「いわて復興塾」というのを私個人が主催する形で設立した時、事務局役を務めて、県内、そしてオールジャパンの復興関係の皆さんと連絡を取って、講師、サポーターになっていただき、そして、月1回の勉強会を運営してきたという、そういう手腕、復興の人脈、東日本大震災に関する復興人脈としては比類ないものを構築してくれたというふうに思っています。そして、去年の知事選での県民党的結集を作っていくに当たっても、各政党や団体、また、個人の皆さんと連絡を取り合って、そして、全国的にもまれに見るというか、日本政治全体の中でも大変画期的な、去年の知事選公示前日の5野党トップの皆さんが結集しての私との共同記者会見を実現してくれたという手腕があります。政策についても、私の希望マニフェスト、骨子は私が考えたのですけれども、これも加えた方がいい、ここはこうした方がいいというふうに、その後、手を入れてくれて、マニフェストを完成させてくれたのは木戸口英司さんです。ですから、そういう人と人とをつないでいくような手腕から政策論まで私と同じくらいすごいと言っていいと思いますし、さらに、国会については、竹下内閣のころから国会の議員秘書を務めていて、今まさに国会が立憲主義の危機とか、議会制民主主義の危機とか言われる中で、改革の政治の本流の中で国会のあり方についても取り組んできたという実績がありますので、そういう意味でも私は期待しています。
記者
ちょっと追加で、一言で言うと木戸口さんと達増さんの関係は何でしょうか。
知事
一心同体。
記者
ありがとうございます。あと最後にもう一点、すみません。今回の野党共闘なのですけれども、先ほどもまれに見るという言い方をされていました。前回の知事選は、今回の全国的な野党共闘の基点になったと言っても過言ではないと思います。その流れを、まず野党共闘が重要だと言ってきたのはそもそも達増さんが政治の師と仰いでいる小沢一郎さんでもありました。一心同体の木戸口さんが今回出馬される、そして野党4党の合意の中では、今後の国政選挙も、衆院選も含めて野党共闘していく、この流れが岩手でかなり根付き始めたのかなと、全国的な影響もありますけれども、そういった岩手の政治の流れをどう見通しますか。
知事
国民本位、県民本位の政治に努めてきたというところが大きいと思います。私もちょうど20年前に衆議院議員に初当選しているのですけれども、そこから改革の政治というのが20年ぐらい続いてきたわけですが、改革の政治の中で、国会議員たち、政治家たちというのは結構右往左往したりして、いわゆる離合集散とか、混乱的なこともかなりあった歴史だと思うのですけれども、民意という点では、国民の皆さんは一貫して日本の政治を改革していかなければならない、改革してもらわなければ困るということで、そういう国民の思いにかちっとマッチする、当てはまるような体制を作った政党や、あるいは政党グループは大きく躍進してきたというのがここ20年の日本の政治だと思います。そういう意味で、今はやはり野党共闘、野党の側で国民的な結集を作っていかなければならないということが、それが民意に応えていくことになるので、それをきちっとやれるところはうまくいくし、岩手ではそこが全国をリードするような形になっているのだと思います。
記者
今の一連の参議院選挙との関連なのですが、先ほど一心同体と表現された木戸口氏に対しては、今までのお話を聞く限りだとどういう取組で関わるかはともかく、支援する用意があるということだと私は受け止めました。知事は振り返って、これまでの国政選挙で特定候補の支援に回ったというのは3年前の参院選岩手選挙区であったと記憶しております。それ以外は特定候補の側に軸足を置くとすれば今回初めてになるのではないかと思います。特に、昨年の知事選以降は県民党を掲げているところでありますけれども、この達増知事の県民党の質感が、あるいは、今回変わるというように受け止める人もあろうかと思いますけれども、知事ご自身の認識とすれば、今まで掲げてきた県民党と、これからの県民党も内実は変わらないという認識なのでしょうか、それとも県民党の持つ意味というのは政治情勢の中で変わり得るという認識なのでしょうか。
知事
去年の知事選挙での県民党的結集というのが今回もそのまま同じ構図だと思っていますので、去年は私がコインの裏表で私の方を前(表)にして、木戸口英司さんがそのコインの裏側になって、去年の知事選挙を準備し、戦ったわけですけれども、今年はそのコインをひっくり返して木戸口英司さんが前(表)に出て、僕が裏側にあって、同じような戦いをするというふうに理解しています。
記者
後段の県民党の持つ意味が、あるいは時代によって変質するのか、それとも変わらないのか、そこはどうなのでしょうか。
知事
復興を推進し、そしてふるさと振興を軌道に乗せる、そういう岩手における結集がイコール安全保障法案には反対と、もっと平和や立憲主義を大切にしていこうという形に去年なっていったのが、今年はよりはっきりそういう形を強めていくという、そういう成長というか、進化というか、そういう変化はあるのだと思いますけれども、岩手県からそういう結集を岩手を守るために、そして日本を変えるためにやっていこうという意味では変わらない方向性で、方向性は変わらずに、より発展してきているというふうに見ています。
記者
ありがとうございます。もう一点伺います。木戸口氏の参議院選挙の擁立とセットで畑浩治氏の次期衆院選の岩手2区の野党候補が決まりました。畑氏というのは、木戸口氏と違ってコインの表裏の関係とはちょっと違うと思いますけれども、一方では2年前の衆議院選挙で、会合に知事は顔を出されたと記憶しております。その畑氏の来るべき衆院選への関わりというのは、木戸口氏への関わりとの力の入り具合と同程度になるのか、それともそうではないのでしょうか。
知事
衆議院議員については、よく常在戦場、いつ解散になるか分からないから、常に選挙を意識してみたいな、そういう政治ことわざが政治の世界にはあるのですけれども、一方、選挙というのは基本的に選挙期間にやるもので、それ以前に選挙運動というのはやってはいけないわけですし、日常の活動とか、政党としての活動とかがあるだけでありますから、私としては任期満了が近いとか、あるいは解散が決まったとかというまでは、衆院選についてはあまり言及しない方がいいと思っています。
幹事社
他にございませんでしょうか。
幹事社から1点質問させていただきたいのですけれども、衆議院の定数削減に関して、岩手県も1減ということになりました。これまでもいろいろ反対の表明等をされていましたが、改めてこの受け止めを一言お願いいたします。
知事
いろんなポイントがあるのですけれども、特に、地方創生ということで国がまち・ひと・しごと創生法を、法律を作り、そして去年、全国の自治体がビジョンと総合戦略を作って、国を挙げて東京一極集中を是正、地方の人口減少に歯止めをかけ、むしろ東京に年間10万人流れ込んでいる人口を逆に年間10万人東京から地方へという動きにしようとしているわけですから、そういう今、国と地方が挙げて行っている地方創生がうまくいけば人口バランスは今と違った地方の人口が増えていくようなことになるわけですから、この間の国勢調査の結果とか、今の人口統計を基に計算して、それをそのままということではなくて、地方創生が軌道に乗るまでの猶予期間のようなものはあってしかるべきだと思いますので、そういう地方創生に努力している国民の思いというものを反映させて、今回みたいにびしっと選挙区削減は、地方の県からの選挙区削減はしなくていいのではないかと改めて思います。
幹事社
他にございますでしょうか。
広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。
次の定例記者会見は6月13日(月曜日)の予定です。
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