平成27年10月2日知事会見記録

ID番号 N39394

平成27年10月2日10時30分から10時49分

 
広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事お願いいたします。
 
知事
 岩手県のPR特使である、「いわて☆はまらいん特使」で、本県出身の俳優、村上弘明さん主演の動画とポスターを今年度新たに制作しました。まず、PR動画のダイジェスト版をご覧いただきます。
 
   (動画上映)
 
知事
 今年度制作したPR動画は、村上弘明さんがもう十八番と言っても良いはまり役、「藤原清衡」に扮し、クオリティ高く平泉文化を紹介する時代劇編と、同様にはまり役である「漁師の父親」に扮し、これもクオリティ高く、岩手の人柄を紹介する現代劇編の2種類です。
 「藤原清衡」に扮した村上さん、また「漁師の父親」役となって加村真美(かむら まみ)さん扮する年ごろの娘さんからの告白に動揺する人情味ある村上さん、それぞれの役柄で岩手の歴史、文化、そしてまた岩手の地域資源や人柄をアピールして岩手の魅力を伝える内容となっています。きょうからこの2本のPR動画を県ホームページ特設サイトと、それからYouTubeで公開します。PR動画と連動したポスターも制作しており、10月5日、月曜日から都営地下鉄全線で2週間中吊り広告をします。
 最後に、村上弘明さんからビデオメッセージをいただいていますので、ご覧ください。
 
   (村上 弘明 氏メッセージ動画上映)
 
知事
 以上です。
 
広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。
 
幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件について、各社から質問があればお願いします。
 
記者
 知事もご覧になったとは思うのですけれども、このPR動画の感想と、どのように岩手をPR、この動画を元にどのようにPRしたいかというのをお願いします。
 
知事
 村上弘明さんの岩手に根差した地域性と、そして演技のクオリティの高さ、この画面全体も、撮影場所とか、また撮影手法とか、かなりクオリティ高くつくってありますので、ことしはいわゆる地方創生が各自治体、実際に実行に移していく段階の中で、日本国民の皆さん全体として地方に関心が高まっていく年だと思うのですけれども、そういう中で岩手の過去と現在というものをしっかり伝えていくことができるのではないかなと、良いものをつくっていただいたと思います。
 
幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。
 
記者
 本日午後に県議会の9月定例会が招集されます。平成26年度決算の審査が行われますけれども、振り返って過去3年間の一般会計決算は不認定となっております。今回の決算審査に臨む抱負をお聞かせください。
 
知事
 平成26年度決算は、本格復興の最初の年でありまして、それ以前、がれきの処理に大きな予算がかかっていたので、全体の数字としては過去3年より少なくなっているのですけれども、しかし復興の中身としては過去3年以上に復興を本格的に進めていく、そういう予算の決算でありまして、国、県、市町村、力を合わせて事業を推進していくということについては一層連携が密になり、またそこに行政以外のさまざまな主体、企業、団体、専門家の皆さん、オールジャパンはもちろん海外からも支援をいただきながら取り組んできた1年のこの決算でありますので、ぜひ改めて県民の皆さんにその重要性が伝わるようなご審議をいただいて、認定いただければと思います。
 
記者
 ありがとうございます。昨年の決算議会では、臨むに当たって、簡単に言うと決算認定に値する内容であるというふうな意気込みで臨んだと記憶しておりますけれども、結果的にはやっぱり「大雪りばぁねっと。」の問題等々で第三者委員会を設置せよという意見書に対応していないということが主な理由で不認定になっていたかと思いますけれども、その第三者委員会についての対応を改めてお聞かせください。
 
知事
 広く「大雪りばぁねっと。」事件を踏まえて、さらに何か対応していくかということについては、今は国の会計検査院の検査も進んでいるところでありますので、その結果も見ながら対応していきたいと思います。
 
記者
 ありがとうございます。それから、昨年の決算議会では、補助金適正化条例を制定するという方針が示されましたけれども、その後議会の情勢等々さまざまな事情があって、制定時期がずれ込んでいたという経緯もあると思いますけれども、改めて対応をお聞かせください。
 
知事
 その条例については、さまざま専門家の意見も聞いているところでありますし、今条例案として出すような状況にはありません。
 
記者
 この条例案については、少なくとも今定例会は難しいという今の見解でしたけれども、少なくともこの3期目の達増県政の間には制定したいというような意向でしょうか。
 
知事
 補助金の適正化に関しては現在も新たな体制、そして研修等も強化し、職員みんなで適正な補助金の執行を県としてやっていき、また市町村においても適正な執行が行われるようにしていこうということで取り組んでおりまして、さまざま必要に応じて必要な措置をとっていくということはその都度やっていかなければならないと思っておりますけれども、今具体的に条例を提案するという状況にはありません。
 
記者
 今の条例なのですけれども、確認なのですけれども、条例はもう提案することはないという言い方でよろしいでしょうか。
 
知事
 さまざま効果が期待できるところもあるのですけれども、国の刑事法制度というのですか、整合性とか確認しなければならないところもありますので、そう簡単にぱっとということではないということです。
 
記者
 将来的にはあり得るという考えですか。
 
知事
 ある特定の手段に固執するつもりは全然なくて、要は補助金の執行の適正化という結果が実現していけばいいわけで、その場合、当該条例がない状態でも、今この瞬間もそれはしっかり守られなければならないことでありますから、いずれ補助金執行の適正化というために全力を挙げていくということです。
 
記者
 政府の方とか与党で、特に安倍政権が経済政策として新3本の矢というのを発表していて、ちょっと具体的なものがなかなか把握できないですけれども、発表したのと、あと今度の内閣改造も含めて1億総活躍……、ちょっと正式な名称は忘れましたけれども、というのを打ち出しているようなのですけれども、知事はこれに関してはどのように受け止めていらっしゃいますか。
 
知事
 政府がいろんなスローガンを工夫するというのは良いことだと思いますので、そこはそれぞれ工夫してやってもらえば良いと思います。要は、何をやるかという政策の中身に関しては、いわゆるアベノミクスと言われる中で都会の経済情勢に比べ、地方の経済情勢が総体的に悪化して、岩手だけではないのですけれども、全国的に人口流出が悪化するような傾向もありますので、改めて地方創生的な部分を強化するような経済財政政策をとっていただいて、地方経済が総体的に悪化しないように、できれば地方経済が総体的に良くなるようにしていただいて、それと地方側の努力が相まって、地方が主役になるような経済、社会への日本全体の構造改革が進んでいくように、そういう政策を求めたいと思います
 
記者
 ありがとうございます。そうすると、今岩手でも間もなく、あるいは月内にふるさと振興の総合戦略が策定されて具体に移ると思うのですけれども、今言ったことで、さらに細かく政府の方に財源の手当てみたいなものとか、制度の何か新しい制度みたいなもので追加で要望していくようなものというのは年度内に何か予定されていますか。
 
知事
 今現在は白紙ですけれども、必要に応じて、例えばTPP交渉が今ある種の大詰めを迎えているのですけれども、そこで農業を初め地方経済に大いに不利になるようなことがもし決まったりするのであれば、それを補うような施策は緊急的に要望していかなければならないと思いますし、そこは実態に合わせながら、必要に応じてさまざま政策は国に求めていきたいと思います。
 
記者
 知事、きのう、民主党の新緑風会のときに講演なさっていて、いろいろ経済政策についてお話しされていましたけれども、改めて今の地方創生の政府が進める、地方にも元気になってもらうためにやってもらうという政策なのですが、特に知事がおっしゃっているようにリーマンショックのときの政府の地方への交付税を手厚くするとかというのは地方にとってはすごく良かったというお話をされています。今は、そうすると地方創生での政府の取り組みというのは、そのリーマンショックのときのようなものと同等なのか、それともやっぱりもっと今おっしゃったようなもっと地方のために、総体的に地方の経済が良くなって、人口流出とかが抑えられるような方向に向かっているというふうには捉えていらっしゃるのでしょうか。
 
知事
 そのころの地方の自主財源の水準が落ち込まないような地方財政を確保するということが今国の基本方針になっているので、悪化させないということについては良いと思っているのですけれども、ただ実態として人口流出が悪化しているということは、地方側はより努力を強めている中で、人口減少・人口流出が悪化しているという部分は、やはりさらなる国の経済財政政策が求められる局面だというふうに思います。
 
広聴広報課
以上をもちまして、記者会見を終わります。
 
次の定例記者会見は10月20日(火曜日)の予定です。

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