年度始めに際しての知事訓示

ID番号 N5230 更新日 平成26年1月17日

印刷

とき:平成20年4月1日(火曜日)
ところ:12階講堂(テレビ中継)
対象者:担当課長以上の職員

皆さん、おはようございます。4月1日、今日から新年度がスタートいたします。この平成20年度、西暦2008年度は、「いわて希望創造プラン」が年度初めからスタートしていく年でありまして、まずは「農林水産関係」、「商工関係」、「医療・福祉・保健」、「教育」、「防災・治安」、そして「環境」という6本の柱それぞれについて着実にプランを進めていきたいと思います。また、6本の柱を支える県土整備、交通、通信関係といったインフラ整備についても重要でありますので、着実に進めていきたいと思います。

そして、この6本の柱と同時に、別の角度から2大戦略として「新地域主義戦略」と「岩手ソフトパワー戦略」を展開していかなければなりません。

「新地域主義戦略」というのは、要は暮らしと仕事の現場に密着して仕事をしていこうということであり、第一にコミュニティーを重視するという戦略です。町内会、自治会など、そうしたコミュニティーを県としてもしっかり見て、そして支援していくということです。つまり、県民の生活の現場、県民の仕事の現場というのがコミュニティーにあるわけで、そのコミュニティーがうまくいっていないということは、県民の生活や仕事がうまくいっていないということですので、県民の暮らしや仕事が良い方向にきちんと向かっているか、悪くなっていないかということを見ていくのが大事だと思っています。

第二に、今、県民の暮らしや仕事は、市町村の境を越えて広域に広がっているという状況もあります。ビジネス、そして通勤なども含め、市町村の境を越えて仕事の現場が広がってきていますし、また、生活においても、NPOをはじめとする市民活動も市町村の境を越えて展開するようにもなっています。そういう新しい県民の暮らしや仕事のフロンティアが広域ということでありますので、そこが活性化し、うまくいくことが岩手全体の成功にもつながっていくと考えており、このコミュニティーと広域に注目した新地域主義という戦略を効果的に展開していきたいと思います。

そして、「岩手ソフトパワー戦略」。これは、岩手の文化的魅力と道義的信 頼を高めて、それを力にして経済や社会にも良い効果を及ぼしていこうという 戦略です。岩手の文化的魅力と道義的信頼は全国有数、世界に通用するもので す。先人の皆さんがつくり上げてきた文化的魅力と道義的信頼。その象徴が、今年世界遺産への登録を目指している平泉文化でありますけれども、この平泉 文化を一つの象徴としながら、それ以外にも岩手には素晴らしい文化とその文 化を支えた道義的な信頼、そういう「岩手の心」があるのだということを県民 皆で確かめ合いながら、対外的にも発信していきたいと思います。

そして、もう一つ、行財政改革についてもまだまだ進めていかなければならないと考えています。日々の仕事における工夫、改善、改革、そしてさらには、県全体のあり方などを念頭に置きながら業務を行っていただきたいと思います。昨今のこのような国の情勢でありますけれども、こうした中で県が果たすべき役割というものを常に考え、県のあり方についても大きなイノベーションというものを工夫していかなければならないと思っています。

このように、今年度は、「いわて希望創造プラン」を着実に進めながら、県民が色々なところで直面している危機を希望に変えていく大きな前進を果たしていきたいと思います。

新しい職場、新しいポジションに移った皆さんは、そのフレッシュな気持ち 初心忘れるべからずでやっていただきたいと思いますし、また、昨年度から引き続いて仕事に臨まれる皆さんは、いよいよ成果を出していく年だと思いますので、それぞれ頑張っていただいて、誇りある岩手、金色に輝く岩手を実現するように頑張って参りましょう。

以上で訓示を終わります。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 秘書課 秘書担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5017 ファクス番号:019-623-9337
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。