G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議レセプションにおける合同記者会見知事スピーチ

ID番号 N45570 更新日 平成29年5月19日

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とき:平成28年5月19日(木曜日)
ところ:仙台国際センター

 
 皆様、仙台、宮城の北に位置する広大な県、岩手県を代表して、皆様を歓迎いたします。
 
 2011年3月11日の津波は、岩手県にも大きな被害をもたらしました。岩手県民が受けた衝撃は、極めて大きなものでした。一方、世界各地から寄せられた多くの支援は、岩手県民に大きな驚きと喜びを与えてくれました。
 
 震災直後、アメリカ、イギリス、中国から緊急援助隊が岩手に派遣され、救助活動をしてくれました。同時に、世界中からお見舞いや励ましのメッセージが寄せられ、緊急物資や寄付金が届き始めました。その後、様々な専門家や、ボランティアの方々が、外国から支援に来てくださいました。私自身も、私のアメリカ留学時代の友人たちを含め、海外から多くのお見舞・励ましのメッセージを頂き、大いに元気付けられました。
 この5年間に支援いただいた国内外の多くの皆さんに、改めて、心から感謝申し上げます。
 
 岩手県民は、前例がない大災害に直面しましたが、前例がない多くの支援を海外から頂くことにより、前例がない力と共に復興に邁進することができています。
 県民全体の「地元の底力」と全国や海外との様々な「つながりの力」ですべての県民が希望を持てる復興を進めて参ります。
 
 昨年3月、ここ仙台で開催された国連防災世界会議においては、岩手県も積極的に参加しました。岩手県の経験が世界の皆さんの防災や復興の役に立つように希望します。
 この度の熊本地震について、岩手県からも様々な支援をしておりますが、全国的なさらには国際的な支援を受けて、熊本地震で被害を受けた地域が速やかに復旧、復興することを願います。
 
 今年10月には、“東日本大震災復興の架け橋”「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」を開催します。私たちの姿を全国の皆さんに示す大きな機会であり、本県の復興の進捗とこれまでの支援に対する感謝を伝えます。
 
 また、2019年に釜石市で開催されるラグビーワールドカップ大会を世界中からいただいた支援への感謝を伝え、復興の姿を前世界に発信する機会とします。
 
 岩手は、美しい自然と、平泉と橋野鉄鉱山の二つのユネスコ世界遺産に代表される豊かな歴史・文化を有しています。そこから生み出される農林漁業の生産物、食品、料理、酒類を、ぜひ、世界の皆さんに楽しんでいただきたいと思います。岩手県民は、世界の皆さんと共にあることの重要性と喜びを学びました。岩手は皆さんをお待ちしております。
 
 県民みんなで力を合わせ、復興のゴール、さらにはその先の未来に向かって進んでいくことができるよう取り組んで参ります。皆様の引き続きの御支援、御協力をお願いいたします。

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