平成24年度遠野市からの要望(平成24年8月1日受理)

ID番号 N16198 更新日 平成26年1月17日

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平成24年度に受理した市町村からの要望を公表しています。

凡例

  • 要望件名は、要望内容の要旨です。
  • 取組状況は、回答時点における県の取り組みの状況です。
  • 振興局等名、担当所属名は、要望内容を担当する部署です。
  • 反映状況の区分は、次のとおりです。
    A:要望の趣旨に沿って措置したもの
    B:実現に努力しているもの
    C:当面は実現できないもの
    D:実現が極めて困難なもの
    S:その他

ニホンジカ被害の対策について

要望内容

本市の有害鳥獣による農作物被害は年々増加傾向にあり、特にもニホンジカによる農作物被害は深刻な状況となっており、平成23年度の被害額は約1億円に及んでいます。
有害鳥獣による影響は、収穫量減少による農家所得の減収のほか、耕作意欲の衰退、耕作放棄地の発生など、農家や本市の農村環境に与える影響は著しく、本市の農業振興の大きな課題となっています。
さらに、住民の生命、身体及び財産にかかる被害についても近年深刻化しており、ニホンジカの道路への出没等に起因する交通事故も発生するなど、住民生活の観点からも早急に対策が求められています。
本市では独自対策として、「駆除」「防除」「人材育成」の3つを重点項目とし、電気牧柵に対する補助枠の拡大、ニホンジカの駆除に対する補助金の交付、さらには狩猟者等の担い手の確保対策として狩猟免許取得の経費に対する支援等重点的に取り組んでいるところです。
しかし、増加し続けるニホンジカの個体数を減少させるには、本市独自の取組だけでは、限界があることから、次のことについて広域的な取り組みを実施するよう要望します。

1 市町村を越えた駆除の取組や実施方法の確立など、広域的な駆除に取り組む体制作りを進めること。併せて、駆除したシカの処理について、肉の利用方法や専用焼却施設等の整備について検討を進めること。

2 市町村独自の防除対策では、ニホンジカによる農作物被害地域の拡大を招くことにも繋がりかねないことから、駆除と一体に広域で防除する体制づくりをすすめること。

3 狩猟免許所持者は年々高齢化し、隊員の確保に苦慮していることから、人材育成の仕組みづくりや隊員が意欲を持って駆除活動ができるよう、活動に対する支援の拡充を進めること。

取組状況(方針)

シカ被害対策を効果的に進めるには、関係市町村における生息分布や被害発生状況等の情報を共有するとともに、広域的に捕獲や被害防除の取組を進める必要があります。
地域における効果的な取り組みを支援するため、関係市町村と連携して広域的な捕獲や被害防除の実施体制の整備について検討を進めていきます。
なお、近年、農業被害が増加していることから、適切な個体数管理を行うため、捕獲を強化する必要がありますが、原発事故の影響によりシカ肉から基準値を超える放射性物質が検出され、食用とすることができないため、捕獲したシカの処理頭数の増加が見込まれることから、円滑に処理できるよう処理方法等について関係市町村と連携し検討を進めます。
捕獲の担い手確保については、狩猟者の減少や高齢化が進んでいることから、狩猟免許試験の開催回数の増加や狩猟免許試験予備講習会の開催など狩猟者確保の取組を進めるとともに、地域住民の意識啓発を図り、狩猟者だけではなく地域住民も補助者として捕獲に参加する捕獲体制の整備を進めていきます。
また、シカ肉から基準値を超える放射性物質が検出されたことから、狩猟による捕獲頭数の減少が見込まれることから、適切な個体数管理を実施できるよう捕獲に対する助成について検討を進めていきます。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:保健福祉環境部、農林部
  • 反映区分:B

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