平成24年度普代村からの要望(平成24年8月8日受理)

ID番号 N5453 更新日 平成26年1月17日

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平成24年度に受理した市町村からの要望を公表しています。

凡例

  • 要望件名は、要望内容の要旨です。
  • 取組状況は、回答時点における県の取り組みの状況です。
  • 振興局等名、担当所属名は、要望内容を担当する部署です。
  • 反映状況の区分は、次のとおりです。
    A:要望の趣旨に沿って措置したもの
    B:実現に努力しているもの
    C:当面は実現できないもの
    D:実現が極めて困難なもの
    S:その他

1 水産業の復旧、復興対策について

要望内容

平成23年3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」の大津波は、本村沿岸部に未曾有の被害をもたらしました。
震災から1年5ヶ月を迎えようとする現在、県の迅速なる対応などにより壊滅的状況に至った本村水産業も、再生が一歩ずつ進むと共に被災漁業者などの生活にも一定の落ち着きが見られるところであります。しかしながら、漁港・漁場・漁村生活環境基盤などの本格復旧、復興は、まさにこれからという状況にあります。
本村水産業の一日も早い復興が、槌音高くより一層の推進が図られるよう、特段の御配慮をお願いいたします。
特にも、村内漁港の地盤沈下対策や港内静穏度の確保対策などについて、漁業生産現場からも強い要請のあるところであり、これら対策について、御指導と御協力を賜りますよう要望いたします。

取組状況(方針)

県では、地域に根ざした水産業を再生するため、基盤となる漁港、漁場施設の復旧はもとより、漁船や漁具、水産加工、流通施設の整備を進め、生産から、加工、流通まで一体的に復興を進めているところです。
また同時に、漁港の復旧・整備についても、地域づくりや地域の防災対策を踏まえながら推進しているところです。
漁港の地盤沈下や港内静穏度の確保については、水産基盤整備事業や復興交付金事業の活用など村と連携を図りながら対策を講じていきます。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:水産部
  • 反映区分:A

2 太田名部漁港海岸(大沢地区)への海岸堤防建設について

要望内容

水産業の生産基盤の復旧を進めるためには、災害に強く安全で安心して暮らせる地域を形成することが不可欠であります。かつて、明治29年と昭和8年の二度の大津波で幾多の犠牲を出した太田名部地区と普代元村地区は先人の方々の先見の明により建設された太田名部防潮堤、普代水門をもって、東日本大震災の大津波から守られたこと疑いの無い事実であり、村民の命を守った公共事業に、正に、感謝が尽きないものであります。
一方、太田名部防潮堤及び普代水門とも建設から凡そ45年と30年が経過しております。したがって、その機能に不安を感じるところ大であり、長寿命化に向けた対策を講じていただくようお願いいたします。
また、今回の大震災では海岸堤防施設が無かった太田名部漁港海岸大沢地区の漁業関連施設等が甚大な被害を受けたところであります。
つきましては、被災者が一日も早く完全なる生活の再生、産業及び生業の再建を果すためにも、海岸堤防の整備が急務であると考えますので、その建設について特段の御配慮をお願いいたします。
なお、沢地区における防潮対策につきましても、復興交付金事業などでの対応ができるよう併せて御指導御協力をお願いいたします。

取組状況(方針)

太田名部漁港海岸(大沢地区)の津波対策については、今回の津波による被害家屋・施設の調査等を踏まえて、村と協議・連携し、対応可能な事業の検討を行っています。
また、沢地区の防潮対策については、用地嵩上げ等が復興交付金事業などで対応できるよう検討します。
なお、太田名部海岸については、平成24年度から水門・陸閘の遠隔化に併せて陸閘等の改修を予定しています。
普代水門については、東日本大震災津波により機械・電気設備が被災したことから災害復旧事業で復旧することとしています。
なお、コンクリート構造物については劣化状況を見ながら対応をしていきます。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:水産部 土木部
  • 反映区分:C

3 まついそ公園の復旧について

要望内容

東日本大震災により、壊滅的な被災を被った県営堀内漁港環境施設「まついそ公園」につきましては、県当局の積極的な国への要望により復旧への道筋を付けていただき、感謝をいたしております。
この施設は、地域漁業者を始め、多くの村民が海に親しむ憩いの場でもあり、また、久慈広域の観光拠点の一つにもなっており、夏季を中心に多くの観光客が訪れるとともに、内陸市町村児童生徒などとの交流体験の場としても利用度も高い施設であります。
つきましては、観光振興、交流の拡大、地域の賑わいの復活のため、一日も早い復旧、整備が希求され続けていることを踏まえて、一層の取り組みについて特段の要望いたします。

取組状況(方針)

堀内漁港環境施設「まついそ公園」は、地元からの強い復旧要望もあり、復興交付金事業の漁港環境整備事業により対応することとしています。
平成24年度は、便所や防護柵を復旧させ、平成25年度に供用開始することにしており、照明灯等の安全施設については平成25年度に復旧することにしています。
また、東屋等については、地域住民の意見等を踏まえながら、施設の優先度等を考慮して順次対応していきます。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:水産部
  • 反映区分:A

4 一般国道45号の整備について

要望内容

一般国道45号普代地内の改修工事につきましては、特段の御高配により突角路の改修・歩道の拡幅などを順次施行いただいているところであります。
しかしながら、児童・生徒の通学はもとより、買い物客、一般住民の通行は、未だに危険な状況が続いております。
とりわけ積雪期間には歩道の未整備区間で、通行人のすれ違いもままならず、車道の端を利用しての児童・生徒の通学が余儀なくされている状況でもあり、地域住民や学校関係者から歩道整備の要望が数多く寄せられているところであります。
つきましては、普代中心街の順次の歩道整備につきまして、特段の御協力を賜りたく要望いたします。

取組状況(方針)

一般国道45号は国が管理していますので、貴村からの要望を国に伝えます。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:S
     

5 三陸沿岸道路(復興道路)の早期完成について

要望内容

三陸北縦貫道路「普代パイパス」は、平成24年度末の供用開始に向け急ピッチでの事業が行なわれており、地域住民をはじめ、関係者が等しくその完成に多大な期待を寄せているところであります。
平成23年発生した東日本大震災による大津波では、三陸縦貫自動車道が、正に命の道路として重要な役割を担っております。
国では三陸縦貫道路、三陸北縦貫道路、八戸・久慈自動車道路を復興道路と位置付け「三陸沿岸道路」として概ね7年での完成を目標とし整備することとしております。
甚大な被害を受けた地域の早期復興のためには、各地域を高速道路の縦軸で繋ぎ、人的・物的交流圏の拡大などにより、地域力を最大限に高め発展することが必要でありますので、三陸沿岸道路の早期の完成について、特段の御配慮を賜りたく要望いたします。

取組状況(方針)

三陸沿岸地域の早期復興のためには、高規格幹線道路や地域高規格道路による三陸沿岸の縦貫軸及び内陸と沿岸を結ぶ横断軸で構成される道路ネットワークの構築が必要不可欠であると考えています。県ではこれらの復興道路等について、国の「東日本大震災からの復興基本方針」に沿って着実に整備を進めるとともに、県の復興計画期間である平成30年度までに全線開通することを国に対し要望しています。
なお、三陸沿岸道路については、平成23年11月21日に成立した国の平成23年度第3次補正予算において、未着手区間の新規の事業化がなされ仙台市から八戸市を結ぶ延長約359キロメートルの自動車専用道路の全区間が事業化されたところです。平成24年6月下旬から順次、設計・用地調査説明会が開催されているところです。
県としては、今後も、関係市町村と連携を図りながら、三陸沿岸道路の早期整備、予算の確保について、国に対し強く働きかけていきます。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:B

6 主要地方道岩泉平井賀普代線の一部路線変更及び改良促進について

要望内容

平成24年度末に供用される三陸北縦貫道路普代バイパスへの接続については、地域住民の利便性の向上と効率的な管理が図られるよう主要地方道及び一般県道とのネットワーク化が急務であります。その主要地方道岩泉平井賀普代線の一部道路変更を下記のとおり強く要望いたします。
また、主要地方道岩泉平井賀普代線の本村普代橋から黒崎間については、地形地質が悪く危険な箇所が連続しており、平成24年4月にも大きな土砂崩れがあったところであります。
その復旧事業や災害防除事業等につきましては、都度、迅速かつ、積極的に実施していただき感謝しておりますが、本路線は小中学生の通学路線でもあり、産業の振興や広域的な観光連携にも重要な路線であります。
平成23年3月11日の大津波により災害を受けている普代浜トンネル付近の災害復旧工事を含め、この重要路線の危険解消を図るため下記のとおり改良促進を強く要望します。

県道一部路線変更
旧役場庁舎前一般国道45号との交差点から村道普代駅前1号線との交差点までを廃止し、三陸鉄道普代駅前道路(村道普代駅前1号線)の県道認定による、一般県道普代小屋瀬線並びに三陸北縦貫道路と接続させる路線の一部変更

取組状況(方針)

県道一部路線変更
県道の認定に当たっては、道路法に規定する要件を具備する路線について、県道として早期に整備、管理する必要性等を総合的に判断した上で行うこととしています。
今後、県が管理している道路や橋梁等の老朽化に伴う維持管理費の増大が見込まれていることもあり、新たな県道認定は難しい状況です。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C

6 主要地方道岩泉平井賀普代線の一部路線変更及び改良促進について

要望内容

平成24年度末に供用される三陸北縦貫道路普代バイパスへの接続については、地域住民の利便性の向上と効率的な管理が図られるよう主要地方道及び一般県道とのネットワーク化が急務であります。その主要地方道岩泉平井賀普代線の一部道路変更を下記のとおり強く要望いたします。
また、主要地方道岩泉平井賀普代線の本村普代橋から黒崎間については、地形地質が悪く危険な箇所が連続しており、平成24年4月にも大きな土砂崩れがあったところであります。
その復旧事業や災害防除事業等につきましては、都度、迅速かつ、積極的に実施していただき感謝しておりますが、本路線は小中学生の通学路線でもあり、産業の振興や広域的な観光連携にも重要な路線であります。
平成23年3月11日の大津波により災害を受けている普代浜トンネル付近の災害復旧工事を含め、この重要路線の危険解消を図るため下記のとおり改良促進を強く要望します。

県道の改良促進
災害防除事業の継続(普代橋からくろさき荘入口付近間)
歩道整備(普代橋から普代浜トンネル間)
 

取組状況(方針)

県道の改良促進
1 普代橋からくろさき荘入口付近までの区間で、平成24年4月に法面崩壊した黒崎橋右岸側については、現在測量調査等を実施しており、平成24年度中の復旧を目指しております。またくろさき荘寄りの法面についても一部クラック等が確認されており、法面調査等を実施しているところです。
一部区間において用地難航箇所がありますので、引き続き貴村の御支援をお願いします。
2 普代橋から普代浜トンネル間の歩道整備については、法面対策と一体とした計画で進めたいと考えており、平成24年度は歩道整備修正設計をおこないますので、引き続き貴村の御支援をお願いします。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:B

7 一般県道普代小屋瀬線の改良継続について

要望内容

一般県道普代小屋瀬線の本村内、茂市(年内渡橋)と普代(国道45号)間3.5キロメートルは、一部一次改良に止まっており自動車交通のみに依存する沿線住民などから、生活に密着する国道45号及び普代バイパスへのアクセス路線として早急な整備が強く求められております。
また、本路線は、岩泉町・田野畑村・普代村を結ぶ広域基幹農道(下閉伊グリーンロード)とも茂市地区で連絡し、地域間交流の促進、観光の振興、更には県内90分交通ネットワーク整備などにも資する路線として大きく期待されております。
このように下閉伊北部町村の地域振興にも、その東日本大震災からの復興にも重要な役割を担う路線の完全改良が遅れていること、大変残念な状況と認識しております。
つきましては、是非、全区間における本格改良を事業化いただくよう強く要望いたします。

取組状況(方針)

御要望の区間については、土地利用の状況、交通量の推移や公共事業予算の動向等を見極めながら、本工区の整備のあり方について検討していきますが、早期の事業化は難しい状況です。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C

8 二級河川普代川・茂市川及び普代川河口の整備について

要望内容

本村普代地区を流れる二級河川の普代川及び茂市川は大雨時に氾濫を繰り返しており、普代元村地区の旭日区・緑区地域は、大雨時には度々床下浸水被害が発生しているところであります。
また、普代川河口は平成23年の東日本大震災大津波以来、大量の砂が消失するとともに河口が北側に変わり高波時には河口閉塞を起こし、秋期の孵化事業に供する鮭の捕獲ができない状況にも至っており、漁業振興上も大きな課題となっております。
つきましては、恒久的な河口閉塞への対応と普代川、茂市川の河床整備等、万全な治水対策を講ずるよう、強く要望いたします。

取組状況(方針)

茂市川の普代川合流付近については、平成23年の台風15号により土砂が大量に堆積し河川管理上支障があったことから、平成24年6月末に河道掘削を行ったところです。県内の河川改修事業については、近年の洪水により家屋の浸水被害が発生した箇所を優先的に進めているものであり、普代川、茂市川については、周辺の土地利用状況などを踏まえ、県全体の治水対策の中で緊急性、重要性、事業に対する地元の協力等を勘案しながら事業化の時期を検討していきます。
また、普代川の河口閉塞対策については、河川及び海岸の管理に支障が生じないよう、村や地域の関係者と御相談しながら適切な対応を行っていきます。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C

9 陸中海岸国立公園特別地域内の普代浜園地等の災害復旧、整備について

要望内容

本村の「普代浜園地」や「陸中海岸北山崎自然遊歩道」などは、毎年4月から10月まで多くの観光客等が訪れる観光スポットでありますが、東日本大震災や平成21年のゲリラ豪雨などにより、使用出来ないばかりか立ち入りも出来ない状況が続いております。
東日本大震災からの復興計画を達成するには、地域経済を活発にし、本村の活力と誇りを再生する観光力の強化が不可欠なものであり、観光関係施設の復旧、整備が急務と考えております。
国においては「三陸復興国立公園の創設を核としたグリーン復興ビジョン」なども策定し、自然公園等を活した復興を具現化すべく、公園の再編成は元より、東北海岸トレイルの整備にも取組むこととしております。
県におきましても、国と連携した観光復興事業の展開に一層力を傾注していただくとともに、下記について特段の御指導と御協力を賜りますよう要望いたします。

1 普代浜園地の復旧、整備事業の推進
2 陸中海岸北山崎自然遊歩道(黒崎漁港から田野畑村境)の復旧、整備事業の推進
3 普代野営場黒崎キャンプ場の再整備の推進

取組状況(方針)

国においては、「三陸復興国立公園」を平成25年度当初に指定することを目標に調査・調整を進めており、東北海岸トレイルについても路線設定のための現地調査等の取組が進められていると聞いており、これらの実現は、当地域の振興にとって大きな弾みとなることから、継続して国に対する要望等を行っていきます。

(1)普代浜園地の復旧、整備事業の推進
県としても三陸復興国立公園の実現は三陸地域の復興に非常に大きな原動力になるものと考えており、方針の早期具体化について国に対して要望を行ってきたところであります。普代浜園地においては、グリーン復興ビジョンの具体的な構想であるグリーン復興プロジェクト「里山・里海フィールドミュージアムと施設整備」の対象として、早期の復旧・整備に向けて引き続き国に要望していきます。

(2)陸中海岸北山崎自然遊歩道の復旧、整備事業の推進
東北海岸トレイルについては、平成24年5月に策定した「三陸復興国立公園の創設を核としたグリーン復興のビジョン」で示された構想の一つですが、三陸地域を南北につなぎ、地域相互の交流を深めることができるほか、その整備により地域の防災機能も高まることが大いに期待されています。陸中海岸北山崎自然遊歩道についても、グリーン復興プロジェクト「東北海岸トレイル」の対象とし、直轄事業として実施するよう全力で国に要望していきます。

(3)普代野営場黒崎キャンプ場の再整備の推進
地域の観光力の強化に重要な施設であり、普代浜園地及び三陸海岸自然遊歩道の復旧・整備と併せ、今後とも市町村・関係者と連携しながら、引き続き国に要望していきます。

  • 振興局名:県北広域振興局
  • 担当所属名:保健福祉環境部
  • 反映区分:B

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