平成24年度釜石市から要望(平成24年8月6日受理)

ID番号 N5445 更新日 平成26年1月17日

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平成24年度に受理した市町村からの要望を公表しています。

凡例

  • 要望件名は、要望内容の要旨です。
  • 取組状況は、回答時点における県の取り組みの状況です。
  • 振興局等名、担当所属名は、要望内容を担当する部署です。
  • 反映状況の区分は、次のとおりです。
    A:要望の趣旨に沿って措置したもの
    B:実現に努力しているもの
    C:当面は実現できないもの
    D:実現が極めて困難なもの
    S:その他

釜石港港湾施設の早期復旧整備促進

要望内容

釜石港湾口防波堤の復旧期間短縮や構造等の技術開発も含めて、早急な復旧を要望します。

取組状況(方針)

釜石港湾口防波堤の復旧については、平成24年2月に着工し、平成27年度末の完成予定と聞いています。
湾口防波堤は津波等から市街地を守る施設であるとともに、釜石港内の静穏度を高め、安全な荷役に資するものであることから、県としても釜石港の安全度の回復、利用促進の観点から早期復旧を国に働きかけていきます。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:B

釜石港港湾施設の早期復旧整備促進

要望内容

釜石港公共埠頭の上屋倉庫、港湾荷役機械、SOLASフェンスなど港湾物流に必要な施設の早期復旧整備促進を要望します。

取組状況(方針)

釜石港公共ふ頭の上屋倉庫2棟のうち、1棟は契約済みであり、残る1棟についても第3四半期に発注し、いずれも平成24年度内に完成する予定となっています。
SOLASフェンスなど港湾物流に必要な施設については、現在、東日本大震災による公共ふ頭の沈下の嵩上げ復旧工事を実施しているところであり、これらの作業が完了した後、順次復旧に着手する予定としています。(B)
なお、港湾荷役機械については、今後の貨物取扱量の動向を注視しながら、県が整備する必要性等も併せて検討したいと考えています。(D)

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:B,D

釜石港の物流拡大に向けた港湾施設等の早期整備促進

要望内容

港湾地域は、住民生活と産業振興を支える重要な場であり、今回のような激甚災害に見舞われようとも、経済活動復興の拠点として、その機能・役割を果たしていかなければなりません。そのためにも震災前まで扱われていた完成自動車物流の復活や平成23年7月新たに開設した内航フィーダーコンテナ定期航路により増加しているコンテナ取扱量の促進のため、不足している岸壁及びふ頭用地の増大に伴う一部変更の早期着工、臨港地区道路の整備促進及び釜石港と県央工業地域とを結ぶ物流道路である一般国道107号の抜本改良が喫緊の課題となっておりますことから特段の御理解を賜りますよう要望いたします。

  1. 釜石港須賀地区公共ふ頭一部変更の早期着工
  2. 釜石港臨港地区道路の整備促進
  3. 一般国道107号の抜本改良

取組状況(方針)

  1. 釜石港須賀地区公共ふ頭一部変更の早期着工について
    県では、港湾施設の早期復旧及び物流回復を喫緊の課題と捉え、災害復旧工事を順次実施しているところです。釜石港須賀地区公共ふ頭一部変更の早期着工については、港湾施設の利用状況を見極めながら、整備時期を検討していきます。(C)
  2. 釜石港臨港地区道路の整備促進について
    東日本大震災津波により甚大な被害を受けた釜石港においては、今後の復興へ向けてポートセールスを行う上で、釜石港の魅力、特に安全・安心をアピールしていくことが重要と考えています。そのために、港湾施設の早期復旧を実施するとともに、釜石港臨港地区道路整備等の検討を実施し、釜石港の防災・避難機能の向上に努めていきます。(C)
  3. 一般国道107号の抜本改良
    一般国道107号は、沿岸地域と内陸地域を結ぶ、物流、観光を支える重要な幹線道路であるとともに、「復興道路」である東北横断自動車道と一体となり三陸地域の復興に不可欠な路線であることから、「復興支援道路」と位置づけ、交通隘路の解消や防災対策、橋梁耐震化等を推進することとしています。
    現在、平成24年度開通予定である東北横断自動車道(宮守から東和間)の江刺田瀬ICのアクセス道路として、札押(ふだおし)地区で整備を進めています。国道107号については、東北横断自動車道の開通に伴い、特に江刺田瀬ICから北上方面への交通量が増大することが予想されることから、この区間の隘路区間の解消を検討していきます。(C)
  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C

安全・安心なまちづくりの推進

要望内容1

市内河川の浚渫
市内を流れる甲子川の駒木地区、大畑地区及び鵜住居川の砂子畑地区は、中州に土砂が堆積しているため、増水時に流路を妨げることとなり河川の氾濫が心配されますことから、災害発生の危険性がある河川の浚渫について、引き続き特段の御理解を賜りますよう要望いたします。

取組状況(方針)

甲子川の駒木地区、大畑地区及び鵜住居川の砂子畑地区の土砂堆積箇所については、これまで河川パトロール等を行い河川状況を把握し、堤防や河道の維持を図ってきたところですが、今後とも増水時の状況や背後地の土地利用等を勘案し、緊急性の高い箇所から河道掘削を行うなど、洪水時の流下断面の確保を図っていきます。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:B

要望内容2

甲子川河川改修事業の促進
釜石駅周辺は、交通と物流の結節点として重要な地域であり、新しいまちづくりの事業を進めてまいりましたが、地域防災に関わる甲子川河川改修事業の促進について、引き続き特段の御理解を賜りますよう要望いたします。

取組状況(方針)

甲子川の河川改修については、昭和56年度から平成18年度までに大渡橋下流から五の橋にかけて整備を進めてきており、釜石駅周辺についても護岸の設置を完了しています。
なお、平成24年6月には平成24年5月の洪水により著しく堆積が進んだ五の橋下流の土砂撤去を行ったところであり、今後も地域や有識者の方々の意見も伺いながら、増水時の流下断面の確保を図っていきます。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:B

要望内容3

急傾斜地崩壊対策事業、土砂災害防止事業及び治山事業の促進
土砂災害から地域住民の生命と財産を守り国土を保全するため、急傾斜地崩壊対策工事や砂防堰堤工事等の土砂災害防止事業及び治山事業の促進について、引き続き特段の御理解を賜りますよう要望いたします。

取組状況(方針)

土砂災害防止対策については、平成24年度に定内地区ほか1箇所で急傾斜地崩壊対策工事を、源太沢(6)の沢ほか2箇所で砂防工事を実施する予定としています。今後とも地形や保全対象施設の状況等や、地域の皆様の意見も伺い、緊急性の高い箇所から順次整備していきます。
また、大雨や地震等による山地災害の復旧については、治山事業により緊急度の高い箇所から優先的に実施し、安全で安心な暮らしの実現を図っていきます。なお、東日本大震災津波により被災した根浜地区の防潮堤(林野庁所管)については、平成24年度中の着手を予定しています。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:農林部、土木部
  • 反映区分:B

要望内容4

主要地方道及び県道の改良整備の促進
沿岸部と内陸部を結ぶ横断幹線道路として、当地域の産業経済の発展に欠くことのできない主要地方道釜石遠野線の笛吹峠付近の山間部路線の抜本的改良整備、剣・早栃間の早期整備、県道桜峠平田線の平田・尾崎白浜間及び県道吉浜上荒川線の荒川から大石間の抜本的改良整備の促進について、特段の御理解を賜りますよう要望いたします。

取組状況(方針)

道路整備にあたっては、公共事業評価により選択と集中による重点化を図り、要整備箇所の優先度を考慮しながら整備を進めている状況です。

  1. 釜石遠野線笛吹峠付近の改良整備については、交通量の推移や公共事業予算の動向等を見極めながら検討していきますが、早期の事業化は難しい状況です。(C)
  2. 釜石遠野線剣から早栃間については、平成23年度に事業化し、平成24年度は用地測量、用地買収を行う予定です。引続き整備推進に努めていきます。(B)
  3. 一般県道桜峠平田線平田から尾崎白浜間については、山間部については平成23年度に1.5車線的道路整備として事業化し、平成24年度は用地買収を行う予定です。平田地区については貴市の震災復興まちづくりと整合を図りながら整備推進に努めていきます。(B)
  4. 一般県道吉浜上荒川線荒川から大石間については、山間部については平成21年度に事業化し、平成24年度は用地買収及び工事を進める予定です。国道45号タッチ区間は平成24年度に事業化し、平成24年度は用地測量及び用地買収を進める予定です。早期供用に向けて、引き続き整備推進に努めていきます。(B)
  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C,B,B,B

要望内容5

国道283号(釜石駅前から五の橋間)整備事業の促進
県事業における新大渡橋の開通により交通の緩和、安全確保、景観の向上等が図られておりますが、この地域の一層の機能充実を図る為には、物流支援道路が不可欠でありますので、国道283号(釜石駅~五の橋間)整備促進について、特段の御理解を賜りますよう要望いたします。

取組状況(方針)

御要望の区間の整備については、交通量の推移や沿道状況、公共事業予算の動向等を見極めながら検討していきますが、早期の事業化は難しい状況です。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:D

要望内容6

市道平田上中島線の県道昇格及び早期整備
国道45号と国道283号を接続し、市街地バイパス、或いは住民の命を守る緊急避難路としての機能を果たす市道平田上中島線の県道昇格と早期整備について、特段の御理解を賜りますよう要望いたします。

取組状況(方針)

県道の昇格に当たっては、道路法に規定する要件、認定基準等を満たす路線について、早期に整備、管理する必要性等を総合的に判断の上、行うこととしています。
今後、県が管理している道路や橋梁等の老朽化に伴う維持管理費の増大が見込まれていることもあり、現状では整備を伴う市町村道の新たな県道認定は難しい状況です。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C

地域医療の充実

要望内容1

診療科の医師複数体制の確立
岩手県立釜石病院は、当圏域における基幹病院として役割を担っており、救急外来の受け入れ等、医師の負担が増大している。現状において担当医師が一人体制の診療科もあり、担当医師の負担を軽減し安定的な地域医療を確保するために、診療科の医師複数体制が望まれることから、特段の配慮をお願いいたします。

取組状況(方針)

釜石病院への常勤医師の複数配置につきましては、関係大学に対し、継続して派遣を要請しているところですが、派遣元である大学におきましても、医師の絶対数が不足していることから、非常に厳しい状態が続いています。
今後につきましても、引き続き、関係大学に対して常勤医師の複数配置を要請していくほか、即戦力となる医師の招聘活動にも積極的に取り組んでいきます。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:経営企画部
  • 反映区分:B

要望内容2

岩手県立釜石病院の新築に向けた更新計画の明確化
震災後に耐震補強等の整備を実施していただいたものの、建設から相応の年数を経過しており、近い将来、建物及び設備等の更新は必須である。地域の基幹病院として将来的な更新計画を早めに打ち出すことで、住民に安心感を与えるとともに、同病院を基軸とした連携関係を強化することにも繋がる効果があると考えられることから、新築に向け関係計画に明確に盛り込んでいただきたい。

取組状況(方針)

釜石病院については、平成23年度に耐震性を確保するための耐震化工事を実施するともに、医療需要に対応するためリニアック棟を増築するなど、基幹病院としての整備充実に努めてきたところです。
今後の病院整備等については、経営収支の状況や施設の老朽度などを勘案しながら、平成26年度からの次期経営計画策定の中で検討することとなります。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:経営企画部
  • 反映区分:D

要望内容3

岩手県地域医療再生計画の着実な推進
岩手県地域医療再生計画に基づく事業については、当市圏域の地域医療を強化するためには欠くことの出来ないものであります。
事業実施期間内である平成25年度も目前に迫っており着実な実施をお願いいたします。

取組状況(方針)

釜石保健医療圏を対象とした岩手県地域医療再生計画は、地域がん診療連携拠点病院の整備、在宅医療の推進等を重点に取り組むこととし、これまで、県立釜石病院におけるリニアック棟、耐震化等の整備を行なうとともに、かまいし医療情報ネットワーク(仮称)の構築に向けた地域医療連携システムの整備や圏域における在宅医療推進センター(仮称)の設置に向けた検討を進めてきたほか、全県を対象に、医師、看護師確保対策として、医学部生、看護学生に対する修学支援等に取り組んできたところです。
今後、県立釜石病院の地域がん診療連携拠点病院としての指定やかまいし医療情報ネットワーク(仮称)の本格的な運用に取り組むなど着実に計画を推進していくこととしております。なお、当該計画の推進に当たっては、地元市町、医師会、医療機関等を中心とした圏域における協議会の検討結果等を踏まえ進めて行く必要がありますので、引き続き御協力をお願いします。

  • 振興局名:沿岸広域振興局
  • 担当所属名:保健福祉環境部
  • 反映区分:B

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