平成23年度西和賀町からの要望(平成23年8月31日受理)

ID番号 N17414 更新日 平成26年1月17日

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平成23年度に受理した市町村からの要望を公表しています。

凡例

  • 要望件名は、要望内容の要旨です。
  • 取組状況は、回答時点における県の取り組みの状況です。
  • 振興局等名、担当所属名は、要望内容を担当する部署です。
  • 反映状況の区分は、次のとおりです。
    A:要望の趣旨に沿って措置したもの
    B:実現に努力しているもの
    C:当面は実現できないもの
    D:実現が極めて困難なもの
    S:その他

1 地域経済の活性化及び災害耐性力を高めるための森林活用への取組支援について

要望内容

(1)林道・作業道等基盤整備
豊富な森林資源は、当地域にとって今後の地域振興の大きな活力源となりうる可能性を有しております。こうしたことから、森林から発生するバイオマスを燃料として利用することによる「エネルギーの地産地消」の定着拡大を図り、石油等地域外からのエネルギー購入量を削減することにより、地域経済力と災害発生時における生活基盤の保持力を高めることが期待されます。加えて、地球温暖化対策の一環として、森林のバイオマス利用が時代の要請ともなっております。更に、公共施設等の木造化を図ることにより、地域内における木材利用拡大に取り組むこととしております。これらに係わりまして、以下の事項につきましてご支援をお願いします。

  1. 木材搬出コスト低減化の要となる林道・作業道等の新規開設及び既存道の改修

取組状況(方針)

林道の開設及び改良については、県の林道整備事業中期実施計画(平成23年度から平成26年度)に登載されている路線の中から、事業の緊急性や費用対効果などを勘案した上で、公共事業予算の動向を見極めながら事業採択の可否について総合的に判断していきます。
また、作業道の開設については、間伐などの森林整備と一体的に促進しており、森林整備事業(国庫補助)の積極的な活用をお願いします。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:林務部
  • 反映区分:B

1 地域経済の活性化及び災害耐性力を高めるための森林活用への取組支援について

要望内容

(2)バイオマスエネルギー利用拡大支援

  1. 西和賀における「エネルギーの地産地消」の主力となる薪ストーブ等の効果的な利用拡大を図る上で重要な下記の事項に対する県機関における調査研究開発及び情報提供と指導
    ・燃焼機器等を購入する場合に目安となる性能評価
    ・薪ストーブに適した住宅性能の向上
    ・薪の効率的な運搬に係わる機械・器具等
  2. 大型施設向け森林バイオマスボイラーの導入に係わる助成
  3. 将来構想として検討している地域熱供給体制構築のための調査研究及び具現化

取組状況(方針)

  1. 燃焼機器の性能評価については、各メーカーから燃焼効率のデータが公表されていますので、購入の際の参考としてください。(一般に、燃焼効率の数値が高いほど燃料消費量は少なくて済みます。)
    住宅性能の表示については、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき、火災時の安全や温熱環境等、10分野について住宅性能表示基準及び評価方法基準が定められており、登録住宅性能評価機関において性能評価を行うこととなっています(有償)ので、活用願います。
    薪の運搬に係わる機械・器具等の情報については、全国の導入事例等について、紹介していきます。
  2. 木質バイオマスボイラーの導入に対しては、「森林・林業・木材産業づくり交付金」による補助のほか、「再生可能エネルギー熱利用加速化支援対策事業」(一般社団法人新エネルギー導入促進協議会:公募型事業)による補助がありますので、活用願います。
  3. 地域熱供給体制の構築に向けて、山形県最上町で実施された実証事例について情報提供させて頂くとともに、前述の「再生可能エネルギー熱利用加速化支援対策事業」のほか、「チャレンジ25地域づくり事業」による補助がありますので活用願います。
  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:林務部
  • 反映区分:B

1 地域経済の活性化及び災害耐性力を高めるための森林活用への取組支援について

要望内容

(3)町産材活用支援

  1. 伐採、搬出、運搬等における先端的機械の導入助成拡大等
  2. 公共施設等の大型施設での町産材の活用に関する技術指導及び財政支援

取組状況(方針)

  1. 高性能林業機械等の導入に対して、「森林・林業・木材産業づくり交付金」による補助のほか、「がんばれ!地域林業サポート事業」によるリース制度、「地域材利用促進緊急利子助成事業」による利子助成(実質無利子化)等の支援制度がありますので、活用願います。
  2. 公共施設における地域材の利用については、全国で整備されてきた木造施設及び内装の木質化の事例や、建築基準法等、関係法令による規制等について情報提供するとともに、公共施設の整備に対し、「地域材供給倍増対策(公募型事業)」による技術支援ができるほか、合法性が証明された地域材を使って普及PRに供する施設については、「森林・林業・木材産業づくり交付金」による補助が活用できます。
  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:林務部
  • 反映区分:B

2 県立西和賀高等学校の存続について

要望内容

当初、平成23年6月を目途に第2次県立高校再編計画案が県教育委員会から開示されることとなっておりましたが、先の東日本大震災により凍結されています。
こうしたなか、西和賀町内唯一の県立高校である西和賀高校の存続につきましては、町民はもとより近隣市町の教育関係者及び保護者等からも、再編に対する不安と西和賀高校への期待の声が数多く寄せられています。
その主なものとして、町内からは、「当町の地理的な環境や長引く経済不況などから、進学を希望しながら町外への通学が困難という理由で生徒の就学の道が閉ざされてしまうのではないか」、あるいは、「分け隔てない元気なあいさつ運動の励行、町内各種イベントへのボランティア参加、キャリア教育などを通じて築き上げた町民との強い絆が絶たれることにより、これまで町民が子どもたちから受けていた“元気”がもらえなくなるのではないか」などといった意見が出されています。一方、町外からは、「大規模校に馴染めない子どもたちにとって、西和賀高校の存在は心のよりどころだ」、「進路決定率100%で、子どもの将来に希望が持てる」、「町外から通学していても、心は“地元”という思いでいる」というように、西和賀高校の持つ教育力に対して大きな期待が寄せられています。
教育は、『数の原理』ではありません。『地域の必要性と質の原理』を重視するとともに、教育享受機会の確保の観点からも西和賀高校の存続について特段のご配慮をお願いします。

取組状況(方針)

「第二次県立高等学校整備計画(仮称)」については、東日本大震災津波の発生に伴い、県内における転居、また、県外との転出入の動向等が不透明となり、現時点で各ブロックにおける中長期的な中学校卒業者数の推移等を見込むことが困難であることから、今年度中の策定は見送ることとしました。
今後、被災地域の復興計画等の策定状況、また、県内各ブロックにおける中学校卒業生の動向、推移等を見据えながら策定の時期を調整し、改めて各高校及び学科の配置について検討することとしています。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:中部教育事務所
  • 反映区分:B

2 県立西和賀高等学校の存続について

要望内容

当初、平成23年6月を目途に第2次県立高校再編計画案が県教育委員会から開示されることとなっておりましたが、先の東日本大震災により凍結されています。
こうしたなか、西和賀町内唯一の県立高校である西和賀高校の存続につきましては、町民はもとより近隣市町の教育関係者及び保護者等からも、再編に対する不安と西和賀高校への期待の声が数多く寄せられています。
その主なものとして、町内からは、「当町の地理的な環境や長引く経済不況などから、進学を希望しながら町外への通学が困難という理由で生徒の就学の道が閉ざされてしまうのではないか」、あるいは、「分け隔てない元気なあいさつ運動の励行、町内各種イベントへのボランティア参加、キャリア教育などを通じて築き上げた町民との強い絆が絶たれることにより、これまで町民が子どもたちから受けていた“元気”がもらえなくなるのではないか」などといった意見が出されています。一方、町外からは、「大規模校に馴染めない子どもたちにとって、西和賀高校の存在は心のよりどころだ」、「進路決定率100%で、子どもの将来に希望が持てる」、「町外から通学していても、心は“地元”という思いでいる」というように、西和賀高校の持つ教育力に対して大きな期待が寄せられています。
教育は、『数の原理』ではありません。『地域の必要性と質の原理』を重視するとともに、教育享受機会の確保の観点からも西和賀高校の存続について特段のご配慮をお願いします。

取組状況(方針)

「第二次県立高等学校整備計画(仮称)」については、東日本大震災津波の発生に伴い、県内における転居、また、県外との転出入の動向等が不透明となり、現時点で各ブロックにおける中長期的な中学校卒業者数の推移等を見込むことが困難であることから、今年度中の策定は見送ることとしました。
今後、被災地域の復興計画等の策定状況、また、県内各ブロックにおける中学校卒業生の動向、推移等を見据えながら策定の時期を調整し、改めて各高校及び学科の配置について検討することとしています。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:中部教育事務所
  • 反映区分:B

3 地域医療の確保と医師対策について

要望内容

高齢化社会が進展する中で、住民のいのちを守る医療の確保は重要な行政課題のひとつであります。
既存の町立沢内病院は老朽化・狭隘化が著しく、住民への日常的な医療の提供はもとより、救急時や災害時にも対応できるスペースの確保は困難な状況です。
町は、政策的医療として町民病院を整備し、保健医療福祉の地域包括システム構築のための柱として位置づけたいと考えており現在建設構想を策定中です。そのためにも安定した常勤医師の配置は欠かせないところであります。
現在、町単独で養成した医師が中部病院で研修中であり、今後においても新規医師養成に取り組む予定ですが、養成医師が育つまでの経営の健全化と病院機能の維持において常勤医師の不足が見込まれることから、自治医大養成医師の派遣等医師の配置に対し県からの支援を強く要望するものです。

取組状況(方針)

本県では、自治医大で毎年2名から3名の医師を養成しています。
今後とも、市町村等と協議しながら配置優先度の高い病院と配置可能な医師の診療科のバランスを考慮する等、県内の医師不足の状況を総合的に勘案し配置することにより、地域の医療体制を支援していくこととしています。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:保健福祉環境部
  • 反映区分:B

4 秋田県との県際交流連携の強化について

要望内容

平泉の文化遺産が世界遺産として登録されたことに伴い、平泉への観光客が一気に増加しています。この効果を拡大させ、さらに魅力あるものにするためには、県内はもとより秋田県の観光地との連携が重要になってくるものと思われます。
本町は、岩手県最西端の町として秋田県と接しており、平泉に金を運んだといわれる秀衡街道の痕跡が今も北上市から秋田県横手市まで息づいています。また、秋田自動車道、国道107号、主要地方道盛岡横手線、JR北上線が通り、秋田県と本県との交通の要衝ともなっていることから、主要観光地をつなぐ中継基地としての役割も果たしたいと考えています。
県においても岩手・秋田県際交流連携事業の実施等さまざまな取り組みを展開されておりますが、今回の世界遺産登録を機に、異なる文化を有する秋田県との連携による観光メニューの開発や多様な観光ルートの整備、PR展開などについて積極的に推進されるよう要望します。

取組状況(方針)

西和賀町は、岩手・秋田の周遊観光の交通の要衝と併せて、「おもてなしの中継基地」としての役割(宿泊、昼食等の提供、おみやげ品の購入場所として)があると考えられるので、そのような視点での、受入態勢の整備や旅行代理店等に対してのPRなどを行なう必要があります。
また、当局が行なった東北バス事業者訪問(貴町も参加)において、秋田県のバス事業者から、大曲の花火大会における弁当の手配を西和賀町で出来ないかというような提案もありましたので、それらを含め、町として検討する必要があると思われるので、その際には協議等に積極的に参画していきます。
さらに、秋田県との交流連携については、道の駅交流物産展や県境国取り合戦の開催、国道107号線の観光物産ガイドマップの発行などを行ってきましたが、今回の世界遺産登録を機に「秀衡街道ガイドブック」を改訂することとしており、今後も秋田県と連携した観光交流の実施に取り組んでいきます。
加えて、北上市・西和賀町・横手市を中心に、岩手県・秋田県や商工観光団体で構成される「岩手・秋田県際交流事業実行委員会」では、秀衡街道研究会の活動支援やJR北上線を活用した独自の旅行ツアーを実施してきましたが、この委員会の今後の各種事業へ協力していきます。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:経営企画部
  • 反映区分:B

5 国道107号の改良整備促進について

要望内容

北上市と秋田県・横手市を結ぶ重要な路線である国道107号は、交通量も多く、冬期間において秋田自動車道が吹雪により通行止めとなれば、高速道の代替道路として使用されることとなります。
しかし、川尻・当楽間については急カーブ、落石・雪崩の危険箇所が多くあり、大型トレーラーが転落して運転手が死亡するなどの痛ましい事故が起こっています。その際には現場付近が通行止めとなり、通勤者や観光客の往来ができなくなったため、地域経済も大きな影響を受けました。
このように本町の観光振興や若者の定住確保のためには、安全な道路環境の確保が重要であり、特にも国道107号の安全な通行確保は住民の悲願でもあります。
今年度は県当局のご尽力により大石橋が開通し大変感謝しているところですが、百間平付近の急カーブや落石・雪崩危険箇所について、トンネル化を含め整備促進を図られるよう要望します。

取組状況(方針)

百間平付近の整備については、落石、雪崩の危険性や、交通量の推移、公共事業予算の動向等を見極めながら検討していきますが、早期の事業化は難しい状況です。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C

6 主要地方道盛岡横手線(県道1号)の道路整備促進について

要望内容

(1)泉沢地区の急カーブの解消と歩道設置
本路線は、本町の南北33キロメートルを縦断する町民の生活路線として極めて重要な路線であります。秋田県と盛岡市を結ぶ路線として、大型車両の通行量も多いにもかかわらず、幅員が狭く、急カーブが連続する区間があり、通学路でも歩道未設置区間があるなど、町民の不安が解消されない状況が続いています。
本路線の道路整備促進期成同盟会でも、以前より整備促進を要望しているところであり、県でも継続的に改良に向けた努力をしていただいているところですが、特に下記事項について、改良工事が早期に着手されることを強く要望します。

  1. 泉沢地区の急カーブの解消と歩道設置

取組状況(方針)

主要地方道盛岡横手線では、現在、狭隘箇所や急カーブの解消のため、八ツ又地区、貝沢地区で整備を進めています。
泉沢地区の急カーブの解消については、交通量の推移や公共事業予算の動向等を見極めながら検討していきますが、早期の事業化は難しい状況です。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C

6 主要地方道盛岡横手線(県道1号)の道路整備促進について

要望内容

(2)湯之沢から巻渕への歩道設置

取組状況(方針)

歩道設置等については、各地域から多くの要望があることから、必要性や緊急性の高い箇所から整備を進めています。
御要望の箇所については、今後の交通量の推移、地域の沿道状況や県全体の進捗等を踏まえ検討していきますが、早期の事業化は難しい状況です。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C 

7 主要地方道花巻大曲線の未改良区間の早期完成について

要望内容

本路線は、本町と花巻市、秋田県横手市と美郷町の2市2町を結び、産業経済振興や文化交流を図る路線であり、また、沿線には多くの観光資源を有するなど新たな観光ルートとしての位置づけも期待されることから、町の活性化のためには欠くことのできない重要な路線と位置づけています。
国・県のご配慮により、平成14年8月には花巻・西和賀町沢内間が暫定開通となりましたが、最近、振興局の再編、法務局の移転、農協の合併などにより、直接住民が花巻市へ行く機会も増え、本路線の重要性はますます増大しております。そこで、未改良区間約2.4キロメートルの早期完成が待たれるところであり、完成後においては通年通行の確保を要望します。
また、下前地内に約0.80キロメートルの未改良区間があり、この区間を起点とする町道下前小繋沢線の改良に本年度から着手(本年度は測量設計調査)しており、この未改良区間の整備推進をあわせて要望します。

取組状況(方針)

  1. 花巻・西和賀町沢内間の約2.4キロメートル区間については、平成14年度に事業着手し、今年度は法面工事を予定しています。引き続き整備推進に努めていきます。(B)
    通年通行については、交通量の推移等を見極めながら検討していきます。
  2. 下前地内の未改良区間の整備については、交通量の推移や公共事業予算の動向等を見極めながら検討していきますが、早期の事業化は難しい状況です。(C)
  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:B、C

8 県道湯田錦秋湖停車場線岩滑橋の拡幅改良について

要望内容

県道湯田錦秋湖停車場線は、国道107号から本町耳取地区を経由し、秋田自動車道・錦秋湖サービスエリアに隣接する「峠山パークランド・オアシス館」へ通ずる路線であります。地区民にとっては国道107号へ連絡する唯一の道路であり、欠かすことのできない生活路線であるとともに、沿線には露天風呂を備えた町営の温泉施設「穴ゆっこ」や、親水レクリエーション広場などがあり、町の産業及び観光の活性化のための重要な路線となっています。
しかしながら、岩滑橋は幅員が狭いことから、普通車同士のすれ違いさえ困難な状況であり、またその前後は急カーブとなっていることから見通しが悪く、冬期間は車の接触事故も増加します。
住民の交通安全の確保と町の活性化のためにも、この区間について早急に改良整備されるよう要望します。

取組状況(方針)

御要望の岩滑橋(いわなめばし)を含む区間については、幅員狭小であり、急カーブも連続していることから、整備が必要な区間と認識しており、現在、調査を進めているところです。
当該区間の改良整備については、交通量の推移や公共事業予算の動向等を見極めながら総合的に検討していきます。

  • 振興局名:県南広域振興局
  • 担当所属名:土木部
  • 反映区分:C

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 広聴広報担当(広聴)
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