概要
社会経済活動や教育・研究の土台となる情報通信技術の活用、科学の振興、産業や暮らしを支える社会資本の整備など、8つの政策分野を支える基盤の強化により、地域の魅力を実感できる岩手の実現に向けた取組を展開します。
取組方向
防災対策や産業振興など幸福の追求を支える社会基盤が整っている岩手
主な指標
- 河川整備率
- 緊急輸送道路の整備延長
(1)科学・情報技術を活用できる基盤を強化します
- 科学技術基盤の強化や産業の発展につなげるため、国際リニアコライダー(ILC)の実現や、これまで築き上げた世界最先端の研究機関とのネットワークを活用し、国内外の研究者・企業などとの連携促進を通じた国際研究拠点の形成を図るとともに、これに関連するインフラ(道路、港湾等)の整備を推進します。
- 地域課題の解決や経済発展につながるよう、産学官金の連携や、資金支援などにより、新たな価値を生み出すイノベーションの創出に向けた研究開発を進めます。
- 医療・介護、教育、農林水産業など、県民の生活に関わる様々な分野において、地域が抱える課題の解決を図るため、効率的・効果的なツールとして期待されるモノのインターネット(IoT)、ビッグデータ、人工知能(AI)などの情報通信 技術(ICT)の利活用を推進します。
- 県民の生活や産業経済活動に欠かせない基盤を整えるため、新たな情報通信技術の動向や地域のニーズを踏まえ、光 ファイバーなどの超高速ブロードバンド、第5世代移動通信システム(5G)などのICTインフラの整備を促進します。
(2)安全・安心を支える社会資本を整備します
- 自然災害から県民の暮らしを守るため、河川改修や津波防 災施設、砂防施設の整備、公共建築物等の耐震化などのハード対策と、災害関連情報の充実強化などのソフト施策を効果的に組み合わせた防災・減災対策を推進します。
- 災害に強い道路ネットワークを構築するため、県土の縦軸・ 横軸となる幹線道路の整備、緊急輸送道路や代替機能を有する路線の防災機能の強化などを推進します。
- 日常生活を支える安全・安心な道づくりのため、救急医療機関へのアクセス向上など地域の実情に応じた道路整備や、冬期間の交通安全対策、通学等の安全確保のための歩道の整備などを推進します。
(3)産業や観光振興の基盤となる社会資本を整備します
- 物流の効率化など生産性の向上を図るため、内陸部と港湾を結ぶ道路、工業団地やインターチェンジへのアクセス道路、港湾などの社会資本の整備・利活用を推進します。
- 観光の振興を図るため、都市間や主要な観光地を結ぶ道路の整備、港湾・空港の機能拡充など、外国人観光客の増加などを見据えた社会資本の整備・利活用を推進します。
(4)生活を支える社会資本を良好に維持管理し、次世代に引き継ぎます
- 社会資本が将来にわたって機能を発揮し続けるため、老朽化が進む施設の計画的な修繕を行う「予防保全型維持管理」などにより、適切な維持管理等を実施します。
- 地域の道路や河川などの良好な利用環境等を確保するため、県民との協働による維持管理 を推進します。
みんなで取り組みたいこと
県民
道路や河川など、暮らしに身近な社会資本を良好に利用しながら、次世代に引き継ぐ取組や国際研究拠点形成に伴うまちづくりへの参画などが期待されます。
(多様な参画・活躍の促進)
- 若者や女性による、社会資本を利活用した地域活性化の取組への参画など
- 高齢者や障がい者の視点による社会資本の整備・維持管理への提言など
企業
建設企業における経営基盤の強化や技術力・生産性の向上、若者、女性が活躍できる働きやすい労働環境の整備による社会資本の良好な整備・維持管理、災害時における国、県、市町村と連携した社会資本の迅速な応急対策の実施、科学・情報通信技術の利活用などが期待されます。
NPO
道路や河川など、暮らしに身近な社会資本を良好に利用しながら、次世代に引き継ぐ取組への支援や、情報通信技術の利活用による地域課題の解決などが期待されます。
関係団体・医療機関・事業者
災害時における国、県、市町村と連携した社会資本の迅速な応急対策の実施、科学・情報通信技術の研究開発・コーディネート活動の推進などが期待されます。
市町村
住民の安全・安心の確保や地域の活性化に資する社会資本の整備、利活用の取組、情報通信技術の利活用などが期待されます。
【政策評価の結果】
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岩手県庁
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10番1号
電話番号(総合案内):019-651-3111