農作物技術情報 第3号 要約(令和5年5月25日発行)

ページ番号2006974  更新日 令和5年5月25日

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水稲

生育状況:5月18 日現在の田植えの進捗率は県全体で60%であり、概ね適期での移植が進んでいる。
技術対策
活着後、好天時は浅水管理で地温を高め、分げつの発生を促す。
中干は、6月下旬(6月21日~25日頃)を目安に開始し、溝切りを実施する。
除草剤は、適期を逃さず散布する。
取置苗はいもち病の伝染源になるので、直ちに処分する。
斑点米カメムシのふ化盛期は早まっている。地域一斉草刈によりカメムシの密度低減に努める。

畑作物

生育状況:小麦の出穂期は平年より7日早まった。生育は良好で茎数は概ね平年並みを確保した。
技術対策
小麦:赤かび病防除は適期に確実に実施する。圃場での抜き穂作業は、穂が青く見やすい時期に実施する。成熟期が平年より7日程度早まると予想されるため、収穫作業に備え、早めに乾燥施設との連携や収穫機械の整備などを行い、万全の体制を整える。
大豆:排水対策・耕起・砕土などを丁寧に行う。種子消毒・播種・除草剤の散布などは計画的に実施し、適正な栽植密度を確保する。

野菜

生育状況:施設果菜類の生育は平年並みで収穫が始まっている。露地果菜類は平年並みの5月下旬~6月上旬頃が定植のピークとなる見込み。葉茎菜類は、雨よけほうれんそうは概ね良好な生育で、ねぎ、高冷地のレタス、キャベツが順次定植されている。
技術対策
全般:圃場の排水対策を徹底するとともに、生育促進、施肥効率の改善等を図るため、適時かん水を行う。
施設果菜類:温度・湿度管理を徹底し、草勢維持に努めるとともに、病害虫の初期防除を徹底する。
露地果菜類:定植後の活着促進と初期生育確保のため、土壌水分と地温の確保に努める。
葉茎菜類:雨よけほうれんそうはハウスの換気や圃場水分管理を適切に行い、病害虫の発生や生育停滞を防ぐ。キャベツ、レタスはコナガ、ナモグリバエ等の適期防除を行う。アスパラガスは春の収穫が終了した後、茎葉が繁茂する前に茎枯病対策を実施する。ねぎは生育状況を見ながら培土を実施する。

花き

生育状況:りんどうの生育は、平年並みからやや早まっている。育苗は概ね良好で6月上旬より定植が始まる見込み。小ぎくの生育は、8月咲品種の定植は平年並みとなり生育も概ね順調。9月咲品種の定植が始まっている。
技術対策
りんどう:草丈が最も伸長する時期なので乾燥時はかん水する。病害虫では、リンドウホソハマキの重点防除時期となっており、防除を徹底する。また、ハダニ類の初期防除に努める。
小ぎく:乾燥時はかん水する。摘心、整枝作業が遅れないよう計画的に進める。白さび病の定期防除、ハダニ類、アザミウマ類等の適期防除を行う。

果樹

生育状況:りんごの開花は、満開期で平年より13 日程度早い。ぶどうの発芽及び展葉は10~12 日早い。4月25 日の低温降霜で凍霜害が見られ、着果不足や果実品質の低下が懸念される。
技術対策
りんご:凍霜害の影響を受けた園地では、結実を確認してから摘果を開始し、できるだけ良果を残す。
ぶどう:気温の推移により生育の進みは変動するので、開花期前後の管理を計画的に進める。凍霜害の影響を受けた園地では、被害程度に応じた新梢管理を行う。

畜産

生育状況:県北の牧草は、積雪や低温の影響で停滞。県央から県南は、平年並みからやや早い。飼料用とうもろこしは、県内全域で播種の盛期。
技術対策
牧草:一番草の収穫・調製のタイミングは、飼料の栄養成分、収量に大きく影響するので、適期収穫を行う。
飼料用とうもろこし:収量確保とサイレージの品質向上のため、除草剤の土壌処理、生育期処理を行う。虫害が発生しやすい時期となるので、早期発見に努め被害拡大を防止する。
家畜:牛舎環境面の暑熱対策は5月中に準備する。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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