農作物技術情報 第8号 要約(令和5年10月26日発行)

ページ番号2010169  更新日 令和5年10月26日

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水稲

技術対策
今年の栽培管理を振り返り、必要な技術対策を確実に実施したか、コスト面の無駄はなかったかなど、分析や検討を行う。

畑作物

生育状況:大豆は、晩播を除き成熟期を迎えている。小麦は、適期播種された圃場の出芽、初期生育は良好であるが、降雨の影響により播種作業が遅れた圃場がみられた。
技術対策
大豆:汚損粒発生防止のため、事前に青立ち株や大型雑草を抜き取るとともに、莢先熟がみられる圃場では子実水分・茎水分の低下を確認のうえ、速やかに収穫を行う。
小麦:除草剤を散布していない圃場は、小麦の生育や雑草の発生状況に応じて土壌処理剤を選択し、必ず散布する。圃場が乾いたら麦踏みを行い、凍上害や倒伏を回避する。

野菜

生育状況:果菜類の収穫は終盤となり、出荷量は少なくなっている。ねぎは順次出荷が進んでいる。ほうれんそうの生育は概ね良好である。
技術対策
共通:来年の安定生産に向け、栽培終了後は作物残さを適切に処分し、資材の消毒を行うなど病害虫発生源を排除する。
施肥管理:次年度作に向け、土壌分析の結果等に基づいた適正な施肥管理を計画する。
施設野菜:冬期間に温度確保が必要となる施設野菜では、暖房装置の点検等を含めた省エネルギー対策を実施するとともに、作目の特性や生育ステージに合わせた適正な温度管理を行う。
寒じめほうれんそう:出荷できる葉長になった時点でハウスの入口やサイドビニールを開け、1週間程度5℃以下の低温に連続して遭遇させ、葉柄のBrix 値8%以上を確保する。
促成アスパラガス:根株は5℃以下の積算遭遇時間90 時間以上を目安に掘り取り、伏せ込み後の収量を確保する。

花き

生育状況:りんどう、小ぎくとも出荷終盤となっている。
技術対策
りんどう:残茎処理などの秋じまい管理を遅れないよう行う。
小ぎく:計画的な伏せ込み作業により、健全な親株を確保する。
共通:今年の栽培を振り返り、翌年の作付計画を立てる。

果樹

生育状況:りんごの果実生育(横径)は平年並み。夏秋期は気温が高く着色が遅れる中、果実品質(「ジョナゴールド」)は糖度が高く、硬度とデンプン指数は低いため果肉先行となった。
技術対策
りんご「ふじ」の成熟も早まることを想定し、着色や蜜入りを待ち過ぎて収穫を遅らせると、貯蔵性の低下や裂果の発生、樹上凍結も懸念されるので、食味を重視した適期収穫に努める。

畜産

技術対策
牧草:翌春の1番草に向け、堆肥散布や土壌pH の改善を実施する。
家畜(子牛管理):秋~冬の寒さは子牛の発育に大きく影響する。休息場所を乾いた状態に保ち、保温と換気をしっかり行うなど、ポイントを押さえた防寒対策を実施する。

農薬適正使用:使用前に必ずラベルを確認し、使用基準の厳守と飛散防止を心がけてください。
9月15日~11月15日秋の農作業安全月間 「農作業 慣れと油断が 事故のもと」
次号は令和5年11月30日(木曜)発行の予定です

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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