農作物技術情報 第7号 要約(令和4年9月29日発行)

ページ番号2005687  更新日 令和4年9月29日

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水稲

技術対策
圃場毎の登熟状況をよく観察し、適期に刈取りを行う。
倒伏した圃場では、コンバイン等の作業速度を落として作業する。
倒伏した部分や登熟が遅れている部分は刈分けを行い、品質の均質化に努める。
日没が早まる時期なので、作業は計画的に進め、安全な農作業を心掛ける。

畑作物

生育概況:大豆は、生育の早いところで黄化、落葉が始まっている。また、生育が良好な圃場では倒伏がみられるほか、滞水した圃場では湿害がみられる。
技術対策
大豆:成熟状況の確認、雑草や青立ち株の抜き取り、排水の徹底など、収穫作業に向けた準備を進める。
小麦:越冬前に十分な生育量が確保できるよう、適期播種を行う。圃場条件が整わない場合は無理な播種作業を行わず、適期を逃した場合は、播種量を増やして対応する。

野菜

生育概況:どの品目も終盤を迎えている。露地きゅうりは成り疲れや気温低下の影響と病害の発生により、収穫終了となる圃場が増えている。トマトは摘芯が終了し、裂果が増えている。ピーマンも赤果の発生が見られるが生育は良好。雨よけほうれんそうは日照不足の影響により徒長ぎみの生育となっている。キャベツ、レタスは、8月の大雨の影響により病害や湿害が多発している。
技術対策
施設果菜類:気象条件に応じたハウスの適切な温湿度管理に努めるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防を徹底する。
露地果菜類:きゅうりは病葉や古葉などの摘葉を中心とした草勢維持のための管理とする。栽培終了後は次年度へ向けた準備として資材消毒を行うほか、萎れが見られたほ場ではキュウリホモプシス根腐病の残さ診断を積極的に行う。
葉茎菜類:雨よけほうれんそうは年内収穫用にもう1作播種し、適切な温度管理と病害虫防除を徹底する。ねぎは計画的な土寄せと適期防除を行う。キャベツ、レタスは使い終わったマルチや病害で収穫できなかった株を適切に処理する。
冬春野菜:寒じめほうれんそうは品種特性に合わせて適期に播種し、温度管理を徹底する。促成アスパラガスは低温遭遇時間(5℃以下の積算遭遇時間で90 時間以上)を目安に適期に掘り取りを行う。

花き

生育概況:りんどうの晩生品種や小ぎくの9月咲き品種は、概ね彼岸需要期に出荷。病害虫については、りんどうでは黒斑病、葉枯病の発生が多く、花腐菌核病は少ない傾向。小ぎくではアブラムシ類が増加傾向となっている。
技術対策
りんどう:今後も花腐菌核病やアブラムシ類等の病害虫防除を徹底する。
小ぎく:収穫後管理を徹底し、健全な伏せ込み苗・株を確保する。

果樹

生育概況:りんごの果実生育(横径)は、県平均で平年並み。中生種の「ジョナゴールド」の熟度の進みは平年並み。
技術対策
りんご:天候不順の影響で果実の熟度にバラつきが見られるため、すぐりもぎを徹底する。10 月は台風シーズンなので、気象情報に注意し、事前対策の徹底を図る。

畜産

技術対策
飼料用とうもろこし:各地域で収穫が始まっている。刈り遅れないよう、収穫を速やかに進める。
牧草:刈り取り危険帯の時期が近づいている。この時期は収穫や施肥を避ける。
家畜(乳牛):牧草の品質を確認し、秋に増える牛の疾病に注意する。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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