農作物技術情報 第5号 要約(令和4年7月28日発行)

ページ番号2005475  更新日 令和4年7月28日

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水稲

生育状況:県全体の出穂期は概ね平年並みの8月3日頃と見込まれる(生育診断予察圃、7月 26 日現在予測)。穂いもちの発生は「やや多」、斑点米カメムシ類の発生は「多」の予報であり、 適期防除に努める。                                        技術対策                                                              出穂状況や気象の変化に応じた栽培管理と病害虫の適期防除に努める。                               出穂後は、高温時でも良好な登熟が行われるよう、適切な水管理を行う。                    上位3葉での葉いもち発生は、穂いもち発生につながるため、圃場をこまめに観察するととも に、病斑を確認次第、直ちに茎葉散布による防除を実施する。                                       斑点米カメムシ類の薬剤防除は穂揃期1週間後を基本とし、近隣に発生源となる牧草地や雑草 地がある場合や本田内雑草(ノビエ・ホタルイ類・シズイ等)が多量に残草している場合は、 追加防除を行う。

畑作物

生育状況:大豆の生育は概ね順調に経過し、生育量は平年を上回っている。
技術対策
大豆:集中豪雨や台風に備え、明渠や排水溝等の点検整備を行う。
開花後に晴天が続き、乾燥状態が続くときには、かん水の実施を検討する。
マメシンクイガと紫斑病は、8月下旬から9月上旬にかけて適期防除を行う。
また、近年増加している帰化アサガオやアレチウリ等の難防除雑草は、手取りなどで早めに除草する。
小麦:秋の播種作業に向け、連作圃場では、排水路の点検・補修といった排水対策や土壌改良などの圃場準備を進める。

野菜

生育状況:果菜類は概ね順調に生育しているが、トマトでは高温による落花や萎れが散見され、ピーマンは尻腐果の発生が散見される。キャベツ・レタス・ねぎは、順次定植・収穫しており、生育は概ね順調。
技術対策
全般:高温対策やかん水管理による草勢維持を図る。
施設果菜類:適正な少量多かん水、通路散水、こまめな追肥等で草勢を維持する。高温対策としてハウスの換気効率を高めるとともに、遮光・遮熱資材やミスト等の導入を行う。
露地果菜類:病害虫防除を徹底し、こまめな追肥を行い草勢維持に努める。病害虫防除は、きゅうりでは褐斑病、炭そ病、べと病を重点的に行う。ピーマンは、斑点病とタバコガに注意する。しおれが見られる場合は、病害・生理障害の原因の特定をしっかり行う。
葉茎菜類:雨よけほうれんそうは天候の変化に対応した遮光管理や圃場水分管理を適切に行い、萎凋病やアブラムシ類、アザミウマ類等の病害虫防除を徹底する。露地葉菜類は、コナガ、ヨトウガ、アザミウマ類等害虫の適期防除と、腐敗性病害等の対策を徹底する。

花き

生育状況:りんどうの生育は概ね平年並み、小ぎくの生育は平年並みからやや遅い。りんどう、小ぎくの病害虫では、ハダニ類やアザミウマ類の発生が増加している。オオタバコガによる食害も始まっている。
技術対策
共通:適期収穫と出荷選別を徹底する。病害虫防除を徹底し、収穫後の圃場も継続して防除する。また、来年に向けて収穫後管理を適期に行う。
りんどう:高温乾燥が続く場合はかん水を励行するが、高温時のかん水は避ける。葉枯病、黒斑病、ハダニ類などの防除を徹底する。収穫後の圃場の残花処理を適切に行う。
小ぎく:圃場が乾いた場合はかん水を行う。一方、大雨によって圃場が冠水した場合は、溝切り等により速やかに排水する。白さび病、アブラムシ類、オオタバコガの防除を適期に行う。

果樹

生育状況:りんごの果実生育は平年よりやや大きく、概ね前年並み。ぶどうは一部品種で花ぶるいが見られるが、新梢生育は概ね順調。
技術対策
りんご:高温と日照不足による花芽形成の抑制が心配される。誘引や徒長枝の整理を行い、樹幹内部の受光体制の改善に努める。ハダニ類が多発傾向なので、発生が確認されたら速やかに薬剤散布を実施する。
ぶどう:品質向上のため、適切な着果管理を行う。

畜産

生育状況: 牧草の生育はやや遅れている。
技術対策
牧草:再生草の収穫は低刈りを避ける。草地更新は、秋播種にむけて、耕起、砕土、整地作業を丁寧に行う。
大家畜:輻射熱の遮断や遮光、牛体への送風と換気など牛舎環境面の暑熱対策と、新鮮で十分量の水と食いつきの良い粗飼料の給与、ミネラル等の補給など飼料給与面の暑熱対策を徹底する。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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