知事からのメッセージ　令和4年6月

令和4年6月11日

令和4年6月11日、「いわて男女共同参画フェスティバル2022」に出席しました。

県では、令和3年3月に「いわて男女共同参画プラン」を策定し、「性別にかかわらず、一人ひとりが尊重され、共に参画できる社会の実現」を基本目標に掲げ、あらゆる分野における女性の参画拡大、東日本大震災津波からの復興や防災における男女共同参画の推進、女性の活躍推進などの取組を進めています。

新型コロナウイルスの感染の長期化は、女性の雇用や生活に大きな影響を及ぼしています。非正規労働者の雇止めや解雇、家事・育児・介護等の負担感の増加など、平常時における社会の課題が一層顕著になって現れています。

一方で、感染リスクの高い首都圏を避けて、地方で働く、暮らすことへの関心が高まってきており、県内の高校生・大学生の地元志向も高まっています。

このような中、県では、令和3年2月に「いわて女性の活躍促進連携会議」と「いわてで働こう推進協議会」の連名で、「性別による固定的な役割分担意識をなくそう いわて宣言」を行い、市町村や企業、団体、県民の皆様とともに、性別による役割分担意識を無くし、一人ひとりが尊重され、誰もが参画できる社会、「住みたい、働きたい、帰りたい」と思える岩手になるよう取組を進めています。

県民の皆様におかれましても、本宣言に御賛同いただき、男女共同参画の取組に一層の御理解と御協力をお願いいたします。

このフェスティバルを契機に、男女共同参画社会の実現を目指す取組が、家庭や職場、地域で更に浸透していくことを期待します。

令和4年6月19日

令和4年6月19日、「陸上自衛隊岩手駐屯地創立65周年記念式典」に出席しました。

自衛隊の皆様におかれましては、我が国の防衛はもとより、災害派遣活動や国際貢献などに対する国内外からの大きな期待と信頼に応えるべく、日頃から厳しい訓練に精励され、あらゆる任務の遂行を通じて、我が国の安全と国際平和のために御尽力いただいておりますことに深く敬意を表します。

また、岩手駐屯地におかれましては、昭和32年の創立以来、隊員の多くを本県出身者で構成する郷土の部隊として、地震や風水害、林野火災など、災害時における活動を始め、岩手県総合防災訓練への協力や地域の諸行事への支援活動などを通じて、県民生活の安定、住民福祉の向上に大きな役割を果たしていただいています。

特に、東日本大震災津波、平成28年台風第10号災害や令和元年台風第19号災害の対応に際しましては、発災直後から各部隊の総力を挙げて被災者の救助、行方不明者の捜索、救援物資の輸送、生活支援、がれきの除去作業等、多岐にわたる活動を展開していただきました。

この間の被災者に寄り添った献身的な支援活動は、被災地に希望のあかりを灯し、今も県民にとって計り知れない大きな支えとなっており、深く感謝申し上げます。

岩手県では、「いわて県民計画2019～2028」において、復興を中心に位置付け、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわてであるよう各分野の取組を進めております。また、令和4年1月8日に、「盛岡県」から「岩手県」に名称を変えて150年となり、令和8年5月25日には、現在の岩手県の県域が確定されて150年を迎えます。このため、県では令和4年度から令和8年度までの5年間を「県政150周年記念期間」と名付け、県民の皆さんとともに、岩手の歴史を振り返りながら、岩手県の未来を展望する機会としてまいります。

岩手駐屯地の皆様や県民の皆様にも、引き続き御支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和4年6月22日

令和4年6月22日、プロ野球公式戦東北楽天対北海道日本ハム戦の試合前に行われた「ありがとう岩手県営球場イベント」に出席しました。

本日の試合が、岩手県営野球場で行われる最後のプロ野球公式戦となります。

岩手県営野球場は、昭和45年の「いわて国体」に向けて建設され、令和4年で52年目となります。これまで、全国高等学校野球選手権岩手大会の主会場として、また県内唯一のプロ野球公式戦が行われる球場として、数々の名勝負・ドラマを生み、多くのプロ野球選手、そして2人のメジャーリーガーを送り出した野球の聖地として、多くの県民に愛されてきました。

この間、東日本大震災津波が発生した平成23年に開催された「楽天対西武戦」での菊池雄星投手の登板や、平成24年に復興支援として開催されたプロ野球オールスターゲームなど、復興に取り組む県民に勇気と感動を与えてくれました。

このように思い出つきない球場でありますが、老朽化により、令和5年4月から、現在、県と盛岡市が共同で建設している新しい野球場に移転する予定です。

これまで岩手県営野球場を利用してくださった全ての選手、関係者、来場者の皆様に、そして岩手県営野球場に感謝いたします。