農作物技術情報 第3号 要約(令和3年5月27日発行)

ページ番号2003701  更新日 令和3年5月27日

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水稲

生育状況:県全体の田植え盛期は平年並み。苗は平年に比べ乾物重が少なく充実度はやや劣る。
技術対策
分げつ発生を促進させるため、好天時は浅水とする。低温・強風時は深水とする。
目標とする茎数が確保されたら、すみやかに中干しを行う。
取置苗はいもち病の伝染源になるので、直ちに処分する。
斑点米カメムシのふ化盛期は平年並みと予測される。地域一斉草刈によりカメムシの密度低減に努める。

畑作物

生育状況:小麦の出穂期は平年並となった。生育が旺盛な圃場が多く、今後の天候によっては収穫作業が早まる可能性もある。
技術対策
小麦:赤かび病防除は適期に確実に実施する。圃場での抜き穂作業は、穂が青く見やすい時期に実施する。収穫作業に備え、早めに乾燥施設との連携や収穫機械の整備などを行い、万全の体制を整える。
大豆:排水対策・耕起・砕土などを丁寧に行う。種子消毒・播種・除草剤の散布などは計画的に実施し、適正な栽植密度を確保する。

野菜

生育状況:施設果菜類は順調~やや遅れの生育で、収穫が始まっている。露地果菜類は5 月下旬~6月上旬頃が定植のピークとなる見込み。雨よけほうれんそう、露地葉菜類は例年並みの生育。一部で降霜による生育のばらつきが見られる。
技術対策
全般:圃場の排水対策を徹底するとともに、生育促進、施肥効率の改善等をはかるため、適時潅水を行う。
施設果菜類:温度・湿度管理を徹底し、草勢維持に努めるとともに、病害虫の初期防除を徹底する。
露地果菜類:定植後の活着促進と初期生育確保のため、土壌水分と地温の確保に努める。
雨よけほうれんそう:ハウスの換気や、圃場水分管理を適切に行い、病害虫の発生や生育不良を防ぐ。
露地葉菜類:コナガ、ナモグリバエ等害虫の適期防除を行う。アスパラガスは収穫が終了した後、茎葉が繁茂する前に茎枯病対策を実施する。ねぎは生育状況を見ながら培土を行う。

花き

生育状況:りんどうの生育は平年並みのところが多い。育苗は良好で6月上旬より定植が始まる見込み。小ぎくは8月咲品種でほぼ平年並みの定植となり生育は概ね順調。9月咲品種の育苗は順調で定植が始まっている。
技術対策
りんどう:草丈が最も伸長する時期なので乾燥時はかん水する。病害虫は、リンドウホソハマキ、ハダニ類の適期防除に努める。
小ぎく:乾燥時はかん水する。摘心、整枝作業が遅れないよう計画的に進める。白さび病は、発生状況に応じて予防剤と治療剤を適切に使い分ける。

果樹

生育状況:りんごの開花は平年より7日早まり、ぶどうの生育も平年より7日程度早い。りんごでは、凍霜害の影響により、著しい園地で着果不足が、他の園地でも果実品質の低下が懸念される。
技術対策
りんご:凍霜害の影響を受けた園地では、結実を確認してから摘果を開始し、できるだけ良果を残すように摘果を進める。病害虫では、黒星病とハダニ類の発生動向に注意し、薬剤は降雨前散布を心がける。
ぶどう:気温が高く経過すると開花は平年より早まるので、計画的に開花前後の管理を進める。

畜産

生育状況:県全体で、牧草の生育は平年並~やや遅れている。飼料用トウモロコシの播種は平年並。
技術対策
牧草:一番草の収穫・調製のタイミングは、飼料の栄養成分、収量に大きく影響するので、適期収穫を行う。
飼料用とうもろこし:収量確保とサイレージの品質向上のため、除草剤の土壌処理、生育期処理を行う。虫害が発生しやすい時期となるので、早期発見に努め被害拡大を防止する。
家畜:暑熱対策は本格的に暑くなる前に行う。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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