令和7年農作物技術情報 第8号及び特別号(令和7年10月30日発行)

ページ番号2012220  更新日 令和7年10月30日

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水稲

技術対策

  • 今年の栽培管理について、必要な技術対策を確実に実施したか、コスト面の無駄はなかったかなど、来作に向けて振り返りを行う。

 

畑作物

生育状況

  • 大豆は、平年より遅く成熟期を迎えている。小麦は、降雨の影響によりは種作業が遅れたほ場がみられたが、出芽、初期生育は良好である。

技術対策

大豆

  • 汚損粒発生防止のため、事前に青立ち株や大型雑草を抜き取るとともに、莢先熟がみられるほ場では子実水分・茎水分の低下を確認のうえ、速やかに収穫を行う。

小麦

  • 除草剤を散布していないほ場では、小麦の生育や雑草の発生状況に応じた土壌処理剤を選択し、必ず散布する。ほ場が乾いたら麦踏みを行い、凍上害や倒伏を回避する。

野菜

生育状況

  • 果菜類の収穫は終盤となり、出荷量は少なくなっている。
  • ねぎは順次出荷が進んでいる。
  • ほうれんそうの生育は概ね良好である。

技術対策

共通

  • 来年の安定生産に向け、栽培終了後は作物残さを適切に処分し、資材の消毒を行うなど病害虫発生源を排除する。来作に向け、土壌分析の結果等に基づいた適正な施肥管理を計画する。

施設野菜

  • 冬期間に温度確保が必要となる施設野菜では、暖房装置の点検等を含めた省エネルギー対策を実施するとともに、作目の特性や生育ステージに合わせた適正な温度管理を行う。

寒じめほうれんそう

  • 出荷できる葉長になった時点でハウスの入口やサイドビニールを開け、1週間程度5℃以下の低温に連続して遭遇させ、葉柄のBrix値8%以上を確保する。

促成アスパラガス

  • 根株は5℃以下の積算遭遇時間90時間以上を目安に掘り取り、伏せ込み後の収量を確保する。

花き

生育状況

  • りんどう、小ぎくとも出荷終盤となっている。

技術対策

共通

  • 今年の栽培を振り返り、翌年の作付計画を立てる。

りんどう

  • 残茎処理などの秋じまい管理は遅れないよう行う。

小ぎく

  • 計画的な伏せ込み作業により、健全な親株を確保する。

果樹

生育状況

  • りんごの果実生育(横径)は回復傾向にあるが、夏季の少雨の影響を強く受けた園地では、平年より小さい状況が続いている。
  • 「ジョナゴールド」の果実品質は概ね平年並で、10月中旬に収穫期に入った。

技術対策

  • 晩生種「ふじ」は食味を重視して収穫する。着色や蜜入りを待ち過ぎて収穫を遅らせると、果肉の軟化や果実の樹上凍結等が懸念され、貯蔵性が低下するので、適期収穫に努める。

畜産

技術対策

大家畜

  • 低下する気温に合わせて、10~30%の増飼を行い、泌乳量の確保や繁殖機能の回復に努める。

子牛

  • 寒さは発育に大きく影響するため、休息場所を乾いた状態に保ち、有効な保温対策と換気などの環境管理を励行する。

ツキノワグマ人身被害防止対策

ツキノワグマ人身被害防止対策

  • ツキノワグマの住居・倉庫・畜舎等への侵入を防ぐためクマの食べ物を排除する。
  • 住居・倉庫・畜舎等は、戸締り・施錠・食べ物の密閉保管を実施する。
  • 家の周囲や農地周辺のやぶは刈払い、見通しをよくする。
  • 電気柵の設置も検討し、ワイヤーは地面と平行に隙間なく、正しい高さで設置されているか点検する。
  • 支柱・ワイヤーとも一定の強度があるため恒久電気柵の活用を検討する。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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