令和6年農作物技術情報 第8号(令和6年10月31日発行)

ページ番号2011146  更新日 令和6年11月1日

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水稲

技術対策

今年の栽培管理について、必要な技術対策を確実に実施したか、コスト面の無駄はなかったかなど、来作に向けて振り返りを行う。

畑作物

生育概況

大豆は、平年より早く成熟期を迎えている。小麦は、降雨の影響により播種作業が遅れた圃場がみられたが、出芽、初期生育は良好である。

技術対策

大豆

汚損粒発生防止のため、事前に青立ち株や大型雑草を抜き取るとともに、莢先熟がみられる圃場では子実水分・茎水分の低下を確認のうえ、速やかに収穫を行う。

小麦

除草剤を散布していない圃場では、小麦の生育や雑草の発生状況に応じた土壌処理剤を選択し、必ず散布する。圃場が乾いたら麦踏みを行い、凍上害や倒伏を回避する。

野菜

生育概況

果菜類の収穫は終盤となり、出荷量は少なくなっている。ねぎは順次出荷が進んでいる。ほうれんそうの生育は概ね良好である。

技術対策

共通

来年の安定生産に向け、栽培終了後は作物残さを適切に処分し、資材の消毒を行うなど病害虫発生源を排除する。来作に向け、土壌分析の結果等に基づいた適正な施肥管理を計画する。

施設野菜

冬期間に温度確保が必要となる施設野菜では、暖房装置の点検等を含めた省エネルギー対策を実施するとともに、作目の特性や生育ステージに合わせた適正な温度管理を行う。

寒じめほうれんそう

出荷できる葉長になった時点でハウスの入口やサイドビニールを開け、1週間程度5℃以下の低温に連続して遭遇させ、葉柄のBrix値8%以上を確保する。

促成アスパラガス

根株は5℃以下の積算遭遇時間90時間以上を目安に掘り取り、伏せ込み後の収量を確保する。

花き

生育概況

りんどう、小ぎくとも出荷終盤となっている。

技術対策

りんどう

残茎処理などの秋じまい管理は遅れないよう行う。

小ぎく

計画的な伏せ込み作業により、健全な親株を確保する。

共通

今年の栽培を振り返り、翌年の作付計画を立てる。

果樹

生育概況

りんごの果実生育(横径)は平年並み。夏秋期は気温が高く着色が遅れる中、果実品質(「ジョナゴールド」)は糖度が高く、硬度とデンプン指数は低いため果肉先行となった。

技術対策

りんご

りんご「ふじ」の成熟も早まることを想定し、着色や蜜入りを待ち過ぎて収穫を遅らせると、貯蔵性の低下や裂果の発生、樹上凍結も懸念されるので、食味を重視した適期収穫に努める。

畜産

技術対策

牧草

翌春の1番草に向け、堆肥散布や土壌pHの改善を実施する。

家畜(子牛管理)

秋~冬の寒さは子牛の発育に大きく影響する。休息場所を乾いた状態に保ち、保温と換気をしっかり行うなど、ポイントを押さえた防寒対策を実施する。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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