農作物技術情報 第3号(平成28年5月26日発行)

ページ番号2001855  更新日 平成28年5月26日

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水稲

生育状況:県全体の田植え盛期は平年並と見込まれる。気温・日照時間とも概ね良好に経過したことから、全般に活着は良好である。
低温対策:低温時には深水にして保温に努める。
技術対策
分げつ発生を促進させるため、天候に応じてこまめに水管理を行う。
目標とする茎数が確保されたら、すみやかに中干しを行う。
取置苗はいもち病の伝染源になるので、直ちに処分する。
水稲初期害虫の発生が早いので、特に直播水稲では出芽直後の食害に注意する。

畑作物

生育状況:小麦の生育は平年より5日程度早い。穂数は平年より多く確保されている。
技術対策
小麦:赤かび病防除は適期に確実に実施する。生育が進んでいるため、成熟は平年より早まる見込み。収穫作業に備え、早めに乾燥施設との連携や収穫機械の整備などを行い、万全の体制を整える。
大豆:排水対策・耕起・砕土などを丁寧に行う。種子消毒・播種・除草剤の散布などは計画的に実施し、初期生育を確保する。大粒品種では入念に播種量の調整を行うこと。

野菜

生育状況:好天により施設果菜類の生育および露地果菜類の定植作業は概ね順調。雨よけほうれんそうは生育が早まる傾向であり、圃場の乾燥によりケナガコナダニの発生が見られる。露地葉菜類は降雨の影響で定植作業が遅れた圃場があるが、定植後の生育は順調。
技術対策
全般:圃場の排水対策を徹底するとともに、生育促進、施肥効率の改善等をはかるため、適時潅水を行う。
施設果菜類:温度・湿度管理を徹底し、生育に応じた早めの作業で草勢維持に努め、病害虫の初期防除を徹底する。
露地果菜類:定植後の活着促進と初期生育確保のため、土壌水分と地温の確保に努めるとともに、初期の整枝を適期に行う。
雨よけほうれんそう:ハウスの温度・湿度管理や、土壌水分管理を適切に行い、高温や過湿、圃場の乾燥等による病害虫の発生や生育不良を防ぐ。コナダニ類の防除対策を徹底する。
露地葉菜類:コナガ、ナモグリバエ等害虫の適期防除を行う。アスパラガスはL品割合で収穫を終了し、ねぎは生育状況を見ながら培土を行う。

花き

生育状況:高温によりりんどうの生育は平年より早い。また、病害虫の発生も平年より早い傾向にある。小ぎくは順調に生育しているが、白さび病の発生が見られる。
技術対策
りんどう:葉枯病、リンドウホソハマキ、ハダニ類など病害虫の防除を適期に行う。また、乾燥圃場では適切な潅水に努める。定植は天候をみながら計画的に進め、苗が老化しないうちに適期に行う。
小ぎく:初期生育を確保するため、必要に応じて潅水する。定植、整枝作業を各品種の生育にあわせて順次進める。発生初期の段階から白さび病防除を徹底し蔓延を防ぐ。

果樹

生育状況:りんごの開花は平年より5日前後早い。ぶどうの展葉も平年より3日早く進んでいる。
技術対策
りんご:全般に開花数は多いものの、結実不良となっている園地・品種があると想定されるため、結実の状況を見極めつつ、早期摘果、早期適正着果に努める。
ぶどう:開花が早くなる可能性があるため、前後の管理を計画的に進める。

畜産

生育状況:県全体で、牧草の生育は平年よりも早まっている。
技術対策
牧草:一番草の収穫・調製のタイミングは、飼料の栄養成分、収量に大きく影響するので、適期収穫を行う。
飼料用トウモロコシ:収量確保とサイレージの品質向上のため、除草剤の土壌処理、生育期処理を行う。
暑熱対策:本格的な暑さが来る前に十分な暑熱対策を準備し、早めに牛の暑熱ストレスを軽減する。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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