農作物技術情報 第3号(平成27年5月28日発行)

ページ番号2001881  更新日 平成27年5月28日

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水稲

生育状況:県全体の田植え盛期は平年より2日程度早く進んでいる。気温・日照時間とも概ね良好に経過したことから、全般に活着は良好である。

低温対策:低温時は深水にして保温に努める。

技術対策

  • 天候に応じてこまめに水管理を行い、分げつ発生を促進させる。
  • 目標茎数確保後は、すみやかに中干しを行う。
  • 取置苗は土中に埋没させる等直ちに処分する。
  • 水稲初期害虫の発生が「かなり早い」ので、特に直播水稲では出芽直後の食害に注意する。

畑作物

生育状況:小麦の生育は平年より1週間程度早い。穂数は概ね平年並だが4月下旬〜5月中旬の少雨の影響により草丈・穂長など生育量は小さめ。

技術対策

小麦:赤かび病防除は適期に確実に実施する。生育が進んでいるため、成熟は平年より早まる見込み。収穫作業に備え、早めに乾燥施設との連携や収穫機械の整備などを行い、万全の体制を整える。
大豆:排水対策・耕起・砕土などを丁寧に行う。種子消毒・播種・除草剤の散布などは計画的に実施し、初期生育を確保する。
大粒品種では入念に播種量の調整を行い、青立ちの発生を避けること。

野菜

生育状況:施設果菜類は低温乾燥の影響が若干見られるものの、露地果菜の定植作業は概ね順調。雨よけほうれんそうは圃場の乾燥による生育のばらつきやケナガコナダニの発生が見られる。露地葉菜類も、4月下旬以降の圃場の乾燥により、生育の遅れ等が見られたが、回復傾向にある。

技術対策

全般:圃場の排水対策を徹底し、生育促進、施肥効率の改善等をはかるため、適時潅水を行う。

施設果菜類:温湿度管理を徹底し、生育に応じた早めの作業で草勢維持に努め、病害虫の初期防除を徹底する。

露地果菜類:定植を適期に行い、活着促進と初期生育確保のため、土壌水分・地温確保と定植後の保温対策に努める。

雨よけほうれんそう:ハウスの温度・湿度管理や圃場水分、生育中潅水等を適切に行い、高温や過湿、圃場の乾燥等による病害虫の発生や生育不良を防ぐ。コナダニ類の防除対策を徹底する。

露地葉菜類:コナガ、ナモグリバエ等害虫の適期防除を行う。アスパラガスはL品割合で収穫を終了し、ねぎは生育状況を見ながら培土を行う。

花き

生育状況:高温によりりんどうの生育は平年より早い。また、葉先枯れ症状が各地域で見られるとともに、病害虫の発生も平年より早い傾向にある。小ぎくは順調に生育しているが、白さび病の発生が見られる。

技術対策

りんどう:葉枯病、リンドウホソハマキ、ハダニ類など病害虫の防除を適期に行う。また、乾燥圃場では適切な潅水に努める。定植は天候をみながら計画的に進め、苗が老化しないうちに適期に行う。

小ぎく:初期生育を確保するため、必要に応じて潅水する。定植、整枝作業を各品種の生育にあわせて順次進める。発生初期の段階から白さび病防除を徹底する。

果樹

生育状況:りんごの開花は平年より10日前後早い。ぶどうの展葉も平年より10日早く進んでいる。

技術対策

りんご:全般に開花数、結実数とも多く、花芽形成不良が懸念されるため早期摘果、早期適正着果に努める。

ぶどう:開花が早くなる見込みのため、前後の管理を計画的に進める。

畜産

生育状況:牧草の出穂は平年よりも早まっている。特に県南地域で顕著。

技術対策

牧草:一番草の収穫・調製のタイミングは、飼料の栄養成分、収量に大きく影響するので、適期収穫を行う。

飼料用トウモロコシ:収量確保とサイレージの品質向上のため、除草剤の土壌処理、生育期処理を行う。

暑熱対策:本格的な暑さが来る前に十分な暑熱対策を準備する。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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