農作物技術情報 第4号 要約(令和元年6月27日発行)

ページ番号2001362  更新日 令和1年6月27日

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水稲

生育状況:6月25日時点の茎数は平年比112%、葉色(SPAD)値もやや高く(平年+1.5)、多くのほ場で中干しの適期を迎えている。葉齢はやや進んでいる(平年+0.2)。
低温対策:今後の予報に留意し、冷害危険期に向けて深水管理等の対策を実施できるよう準備する。
技術対策
目標茎数(20~30本/株程度)を確保した圃場では、速やかに中干しを行う。
圃場をよく観察して、葉いもち発生に注意。発生を確認したら、直ちに茎葉散布を実施する。
直播栽培は、移植栽培より生育量が小さくても茎数過剰になりがちなので、目標茎数に到達したら直ちに中干しを行う。

畑作物

生育状況:小麦の成熟期は平年並。収穫作業は6月末頃から始まる。大豆の播種作業は平年並となった。大豆の出芽状況は良好で、初期生育は順調である。
技術対策
小麦:子実水分をこまめに確認し、収穫が可能な場合は、速やかに刈取りを実施する。
大豆:圃場内に滞水しないよう、排水対策を確認する。中耕は土壌処理剤の効果がなくなり、雑草が発生し始めてから実施する。培土は高さを揃えて株元まで土を寄せる。

野菜

生育状況:露地果菜類では定植後の低温により生育の遅れがやや見られるものの、生育は概ね順調。アブラムシ類やアザミウマ類等の害虫の発生が一部で見られる。
技術対策
全般:圃場の排水対策を再確認するとともに、降雨後は殺菌剤の予防散布を行う。
施設果菜類:適切な潅水、追肥と着果調整により生育のバランスを保ち、こまめな換気によりハウス内の温度・湿度管理を適切に行う。灰色かび病やアザミウマ等の防除対策を徹底する。
露地きゅうり:収穫量に応じた追肥により草勢を維持し、斑点性病害を主体とした予防対策を徹底する。
雨よけほうれんそう:天候急変に対するハウス内の温度や圃場水分管理を適切に行う。べと病やコナダニ類、アブラムシ類等病害虫の防除対策を徹底する。
露地葉菜類:コナガ、ヨトウガ、アザミウマ類等害虫の適期防除を行う。腐敗性病害等の対策を徹底する。

花き

生育状況:りんどう、小ぎくとも生育は概ね平年並み。病害虫について、りんどうではハダニ類が全域で増加傾向にあるほか、一部地域でリンドウホソハマキが発生。小ぎくでは全域でアザミウマ類、ハモグリバエ類がやや増加傾向。病害はりんどう、小ぎくともに少ない。
技術対策
りんどう:褐斑病、リンドウホソハマキ、ハダニ類等の病害虫防除を徹底する。
小ぎく:白さび病、アザミウマ類、ハダニ類等の病害虫防除を徹底する。伏せ込み用親株の選抜は収穫前に行う。
共通:大雨に備え、事前・事後の排水対策を徹底する。

果樹

生育状況:りんごの結実は概ね平年並の着果量を確保し、果実生育は平年比110%前後と順調。ぶどうの開花は平年より9日早まり、新梢生育も概ね順調。
技術対策
りんご:地域によって中心果の結実のやや低い品種も見られるので、仕上げ摘果は慎重に果実を見定めて行い、また隔年結果防止のため早期適正着果に努める。
ぶどう:結実を確認のうえ、状況に応じた適切な摘房、摘粒を進める。

畜産

生育状況: 一番草の収量は平年並~不良。生育期間中の降水量不足のため、収量は少なくなった地域が多い。
飼料作物: チモシー一番草刈取り後は確実に追肥を行う。二番草も適期に刈取り、刈取高さが低くなりすぎないようにする。飼料用トウモロコシのクマ食害対策の準備を始める。
暑熱対策:嗜好性の良い粗飼料、夜間の粗飼料給与、牛舎環境の再確認など、暑熱の影響緩和に努める。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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