令和7年農作物技術情報 第7号及び特別号(令和7年9月25日発行)

ページ番号2012155  更新日 令和7年9月25日

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水稲

生育概況

  • 県内全域で刈取り作業が進んでいる。

技術対策

  • 刈遅れは着色粒や胴割粒、白未熟粒の混入率を高めるので、速やかに刈り取る。
  • 倒伏したほ場では、コンバイン等の作業速度を落として作業する。
  • 倒伏した部分や登熟が遅れている部分は刈分けを行い、品質の均質化に努める。
  • わらの分解を促進するため、秋の早い時期に稲わらのすき込みを行う。
  • 日没が早まる時期なので、作業は計画的に進め、安全な農作業を心掛ける。

畑作物

生育概況

  • 大豆は子実肥大が概ね順調に進んでおり、葉の黄化が始まっている。

技術対策

大豆

  • 成熟状況の確認、雑草や青立ち株の抜き取り、排水の徹底など収穫作業に向けた準備を行う。

小麦

  • 越冬前に十分な生育量が確保できるよう、適期には種する。ほ場条件が整わない場合はは種作業を見合わせ、適期を逃した場合は、は種量を増やして対応する。

野菜

生育概況

  • 露地きゅうりは草勢低下により曲がり果などが見えている。
  • トマトは摘心を実施。ピーマンは赤果の発生が見られている。
  • 雨よけほうれんそうの生育はおおむね順調。
  • キャベツは降雨により生育が進み複数作型で収穫時期となっており、レタスは一部で強雨の影響による葉の裂けや外葉の腐敗が見られる。

技術対策

果菜類【施設】

  • 気象条件に応じたハウスの適切な温湿度管理に努めるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防を徹底する。トマトキバガ対策を適切に実施する。

果菜類【露地】

  • きゅうりは草勢維持のための管理と病葉や古葉などの摘葉を中心に行い、栽培終了後は次年度へ向けた準備として資材消毒を行う。また、萎れが見られたほ場ではキュウリホモプシス根腐病の残さ診断を積極的に行う。

葉茎菜類

  • 雨よけほうれんそうは年内収穫用にもう1作は種し、適切な温度管理と病害虫防除を徹底する。キャベツ・レタスは病害で収穫できなかった株や使い終わったマルチを適切に処理する。ねぎは計画的な管理による適期収穫を行う。

冬春野菜

  • 寒じめほうれんそうは品種特性に合わせて適期には種し、温度管理を徹底する。促成アスパラガスは低温遭遇時間(5℃以下の積算遭遇時間90時間以上)を目安に掘り取り時期を決定する。

花き

生育概況

  • りんどうの晩生品種は、高温による開花遅延がみられたが、概ね需要期に出荷となった。
  • 小ぎくの9月咲き品種では高温による開花遅延がみられた。
  • りんどうでは黒斑病、オオタバコガの発生が多く、花腐菌核病の防除時期となっている。
  • 小ぎくではオオタバコガの発生が増えている。

技術対策

共通

  • 台風・強風に備え、ネットと支柱を点検、補強する。

りんどう

  • 花腐菌核病や黒斑病、オオタバコガ、アブラムシ類等の病害虫防除を徹底する。

小ぎく

  • 収穫後管理を適正に行い、健全な伏せ込み苗・株を確保する。

果樹

生育概況

  • りんごの果実生育(横径)は、県平均で95~99%。
  • 中生種の「ジョナゴールド」の熟度は概ね平年並み。

技術対策

りんご

  • 向こう1か月の気温も高い予報であることから、過度に着色を期待せず食味を重視し、すぐりもぎを徹底する。10月は台風シーズンなので、気象情報に注意し、事前事後対策を徹底する。

畜産

技術対策

飼料用とうもろこし

  • 収穫最盛期を迎えている。刈り遅れないよう、収穫を速やかに進める。

牧草

  • 刈取危険帯の時期は収穫や施肥を避ける。

家畜

  • 定期的な削蹄と子牛の防寒対策を実施する。

ツキノワグマ対策

ツキノワグマ対策

  • 刈払い等を実施しツキノワグマにとって快適な環境を無くする。
  • 農作物や生ゴミなど、クマの食べ物を排除するとともに、電気柵を確実に設置、運用する。
  • 電気柵は、ワイヤーが地面と平行に隙間なく、正しい高さで設置されているか点検しつつ、二重柵(トリップ柵)も検討する。
  • 支柱・ワイヤーとも一定の強度があるので、恒久電気柵の活用も検討する。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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