農作物技術情報 第7号(平成30年9月27日発行)

ページ番号2001814  更新日 平成30年9月27日

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平成30年 9月27日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

  • 籾の黄化状況により刈取適期を判定し、刈取り作業を進めること。
  • 倒伏した圃場では、作業速度を遅くし、刈分けにより品質確保に努める。
  • 日没が早まる時期なので、作業は計画的に進め、安全な農作業を心掛ける。

畑作

生育状況
登熟は順調で子実の肥大も良好である。台風や大雨の影響で葉に斑点細菌病等の病害が広く発生している。

技術対策
大豆:雑草や青立ち株の抜き取り、コンバインの整備等、収穫作業にむけた準備を整える。
小麦:越冬前に十分な生育量が確保できるよう、適期播種を行う。圃場条件が整わない場合は、適期を逃しても無理な播種作業を行わず、播種量を増やして対応する。

野菜

生育状況:露地きゅうりは台風や気温低下の影響と病害の発生により、収穫終了となる圃場が増えている。トマトやピーマンは気温の低下に伴い果実肥大や着色が緩慢となり障害果も発生している。病害虫の発生は見られるが、雨よけほうれんそう、ねぎ、キャベツ、レタスは概ね順調に生育している。

技術対策
全般:排水対策や施設の保守点検など、台風対策を再度徹底する。
露地きゅうり:病葉や古葉の摘葉程度を中心とした草勢維持のための管理とする。栽培終了後は次年度へ向けた準備として資材消毒を行うほか、キュウリホモプシス根腐病の残さ診断を積極的に行う。
施設果菜類:今後も気象条件に応じたハウスの適切な温湿度管理で草勢維持に努めるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防を徹底する。
雨よけほうれんそう:年内収穫用にもう1作播種し、温度管理に加えべと病、アブラムシ類、ホウレンソウケナガコナダニ、シロオビノメイガ等の病害虫防除を徹底する。寒締め栽培では、品種の特性に合わせ適期に播種し、温度管理と病害虫防除を徹底する。
露地葉菜類:ねぎは計画的な土寄せと適期防除を行う。キャベツ、レタスは適期収穫に努め、使い終わったマルチや病害で収穫しなかった株は適切に処理する。促成アスパラガスは5℃以下の低温遭遇時間を参考にしながら適期に堀り上げを行う。

花き

生育状況:りんどうの彼岸需要期用品種はほぼ平年並の開花。同じく小ぎくは平年並~やや遅い状況。いずれも、概ね需要期出荷となった。病害虫については、りんどうで葉枯病と花腐菌核病、小ぎくでアブラムシ類、アザミウマ類、ハダニ類、オオタバコガがみられる。

技術対策
りんどう:今後も花腐菌核病に注意し、防除を徹底する。
小ぎく:収穫後管理を徹底し、健全な伏せ込み苗・株を確保する。

果樹

生育状況:りんごの果実生育(肥大)は、県平均で平年比101~102%と概ね順調。中生種の「ジョナゴールド」の熟度の進みは平年並からやや早め。

技術対策
りんご:中生品種の収穫時期となるので、硬度を重視した適期収穫とすぐりもぎを徹底する。10月は台風シーズンなので、気象情報に注意し、事前対策の徹底を図る。

畜産

牧草:刈り取り危険帯の時期は収穫や施肥を避ける。

飼料用トウモロコシ:生育は平年並。各地域で収穫が始まっているので、刈り遅れないよう、収穫を速やかに進める。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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