農作物技術情報 第4号(平成30年6月28日発行)

ページ番号2001804  更新日 平成30年6月28日

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平成30年 6月28日発行
岩手県、岩手県農作物気象災害防止対策本部

水稲

生育状況:6月25日時点で水稲の生育はほぼ平年並である。葉色も平年並である。
低温対策:今後の予報に留意し、低温が予想される場合に深水管理できるように準備する。
技術対策

  • 圃場ごとの生育差が大きいようなのでしっかりと観察すること。目標茎数(20~30本/株程度)を確保した圃場では、速やかに中干しを行う。
  • 圃場をよく観察して、葉いもち発生に注意。発生を確認したら、直ちに茎葉散布を実施する。
  • 直播栽培は、移植より生育量が小さくても茎数過剰になりがちなので、目標茎数に到達したら直ちに中干しを行う。

畑作物

生育状況:小麦の成熟期は平年並。収穫作業は6月末頃から始まる。大豆の播種作業は平年並となった。出芽状況は良好で、初期生育は順調である。
技術対策
小麦:子実水分をこまめに確認し、収穫が可能な場合は、速やかに刈取りを実施する。
大豆:圃場内に滞水しないよう、排水対策を確認する。中耕は土壌処理剤の効果がなくなり、雑草が発生し始めてから実施する。培土は高さを揃えて株元まで土を寄せる。

野菜

生育状況:6月中旬の低温により生育の遅れがやや見られるものの、概ね順調な生育となっています。全般的にアブラムシ類やアザミウマ類等の害虫の発生が多く見られる。
技術対策
全般:圃場の排水対策を再確認するとともに、降雨後は天候回復後に殺菌剤の予防散布を行う。
施設果菜類:適切な潅水、追肥と着果調整により生育のバランスを保ち、こまめな換気によりハウス内の温度・湿度管理を適切に行う。灰色かび病やアザミウマ等の防除対策を徹底する。
露地きゅうり:収穫量に応じた追肥により草勢を維持し、斑点性病害を主体とした予防対策を徹底する。
雨よけほうれんそう:天候急変に対するハウス内の温度・湿度や圃場水分管理を適切に行う。べと病やコナダニ類、アブラムシ類等病害虫の防除対策を徹底する。
露地葉菜類:コナガ、ヨトウガ、アザミウマ類等害虫の適期防除を行う。腐敗性病害等の対策を徹底する。

花き

生育状況:りんどうの生育は平年並みからやや前進。小ぎくは8月咲品種でやや遅れ、9月咲品種で平年並み。病害虫について、りんどうではリンドウホソハマキが全県的に増加傾向のほか、一部地域でハダニ類発生。小ぎくでは一部地域でアザミウマ類、アブラムシ類、ハダニ類発生。
技術対策
りんどう:葉枯病、リンドウホソハマキ、ハダニ類などの病害虫防除を徹底する。
小ぎく:白さび病、アザミウマ類、アブラムシ類、ハダニ類などの病害虫防除を徹底する。
共通:大雨に備え、事前・事後の排水対策を徹底する。

果樹

生育状況:りんごの結実は平年並を確保し、果実肥大は平年比110%前後と順調。ぶどうの開花は平年より9日早まり、新梢生育も概ね順調。
技術対策
りんご:地域や品種によって結実のバラつきが見られるので、仕上げ摘果は慎重に果実を見定めて行い、また隔年結果防止のため早期適正着果に努める。
ぶどう:結実を確認のうえ、状況に応じた適切な摘房、摘粒を進める。

畜産

飼料作物: チモシー一番草刈取り後は確実に追肥を行う。二番草も適期に刈取り、刈取高さが低くなりすぎないようにする。飼料用トウモロコシのクマ食害対策の準備を始める。
暑熱対策:嗜好性の良い粗飼料、夜間の粗飼料給与、牛舎環境の再確認など、暑熱の影響緩和に努める。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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