農作物技術情報 第8号(平成28年10月27日発行)

ページ番号2001870  更新日 平成28年10月27日

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水稲

今年のイネ作りを振り返り、生産コストの低減に向けて総合的に栽培管理や技術内容を見直す。

畑作物

大豆:落葉・成熟は昨年に比べ遅れている。茎水分や子実水分をこまめに確認し、裂莢ロスや障害粒の発生を抑えるため適期に達したら速やかに収穫を行う。効率的に収穫作業が行えるよう、青立ち株や大型雑草は事前に抜き取りを行う。
小麦:播種は概ね適期に行われている。土壌処理除草剤を散布していない圃場は、小麦の生育・雑草の発生状況に応じて茎葉処理除草剤を遅れずに散布する。適期に麦踏みを行い、凍上害や倒伏を回避する。越冬後の融雪対策として、排水路の点検、整備を行う。

野菜

生育状況:ほうれんそう、ねぎともに生育は概ね順調に推移しているが、病害虫の発生が見られる。

技術対策
跡地整理と施肥管理:栽培終了後は作物残さを適切に処分し、資材消毒を行うなど病害虫発生源を排除する。土壌改良目標値を満たした圃場では、補給型施肥基準を適用するとともに、養分の過剰が明らかな場合は、減肥基準に基づく適正な施肥管理に努める。

施設野菜:冬期間にかけて温度確保が必要となる施設野菜では、暖房装置の点検等を含めた省エネルギー対策を実施するとともに、作目の特性や生育ステージに合わせた適正な温度管理を実施する。

寒締めほうれんそう:ハウスを開閉して生育を調節し、葉柄のbrix糖度8%以上を確認して出荷する。

促成アスパラガス:低温遭遇時間を考慮して適期に掘り取り、収量を確保する。

花き

りんどう:翌年の病害虫発生を抑えるため、残さ処理等収穫後の管理を徹底するとともに、計画的な株更新を行い、来年の新植圃場は年内に準備を終える。

小ぎく:来年の品種構成を考慮し、必要な親株を確保するとともに、親株の伏せ込みを遅れず実施する。

果樹

生育状況:りんご「ふじ」の果実肥大は、概ね平年並からやや大きめとなっている。果実品質は、硬度、糖度、デンプン指数は平年並であるが、蜜入りはやや遅れている。ただし、園地によっては硬度が低い園地が散見される。
りんご:晩生品種は食味を重視し、適期収穫に努める。
「ふじ」は硬度がやや低い園地があるため、越年販売時の果肉の軟化に注意する。

畜産

分娩間近の牛:分娩看視カメラを設置して、分娩間近の牛を観察し、人と牛のストレス軽減を図る。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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