農作物技術情報 第6号(平成28年8月25日発行)

ページ番号2001864  更新日 平成28年8月25日

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水稲

生育状況:刈取り始めの目安となる日平均積算気温が950℃に達する日は、平年並と予想される。収穫時期は日没が早まるので、余裕ある作業計画で適期に収穫すること。
コンバインや乾燥調製施設の点検、整備を早めに行うこと。
刈取適期の判定は、黄化籾割合で80〜90%を目安に、適期に収穫すること。
籾の乾燥は二段乾燥を心がけ、玄米水分15%以下に仕上げること。
次年度、品種の切り替えを予定している場合は、今秋からの異品種混入(コンタミ)対策を徹底すること。

畑作物

大豆:開花は平年より3日程度遅い。6中下旬〜7月にかけて降雨による播種遅れ、湿害等により生育が遅れ生育量も小さかったが、8月に入ってからの高温により現在の生育量は徐々に回復してきている。滞水マメシンクイガの防除適期は8月下旬から9月上旬。薬剤が莢によく付くように散布すること。台風等による豪雨被害に備え、圃場排水を徹底すること。
小麦:播種適期を逃さない作業計画を。排水対策は必ず実施すること。播種は土壌条件が整ってから行い、出芽・初期生育を確保すること。石灰資材や堆肥等有機物の施用も検討すること。

野菜

生育状況:施設果菜類の生育は概ね順調だが、着果負担による草勢低下が一部で見られる。露地果菜類は成り疲れ等により草勢低下気味であるが、適度な降雨等により生育の回復が見られる。雨よけほうれんそう、露地葉菜類ともに概ね順調に生育しているが、台風に伴う豪雨等により一部圃場で影響があった。また、病害虫の発生が見られる。
技術対策
雨よけトマト、雨よけピーマン:気象経過に応じたハウスの適切な温湿度管理で草勢維持をはかり、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防やタバコガ類等の防除を徹底する。
露地きゅうり:草勢維持を重点に、採光性を考慮した摘葉、不良果の早め摘果による着果負担の軽減、速効性の追肥や葉面散布を行う。病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行う。キュウリホモプシス根腐病の次年度対策のために、残さ診断を積極的に行う。
雨よけほうれんそう:秋まき用品種への切替を適切に。気温が下がっても日中は換気をしてべと病を予防する。コナダニ、シロオビノメイガ等害虫の防除対策を徹底する。
露地葉菜類:生育中の栽培管理をしっかり行い、適期収穫に努める。圃場排水の確認を行う。
腐敗性病害等の対策を徹底する。

花き

りんどう:中生種が開花期となり、晩生種は概ね昨年並〜やや早い生育となっている。花腐菌核病、黒斑病、オオタバコガ、アザミウマ類など病害虫の防除を徹底し、良品出荷に努める。また、圃場の水管理に留意する。
小ぎく:9月咲品種の生育は概ね平年並に進んでいる。病害虫では白さび病、オオタバコガ、ハダニ類、アブラムシ類に注意し、彼岸向け品種の収穫に向けて病害虫防除や圃場の水管理を徹底する。また、収穫前に翌年用の健全な母株を選抜する。

果樹

生育状況:りんごの果実肥大は平年並からやや大きめ。りんご早生品種の果実品質は、硬度はやや低め、糖度は高め、デンプン指数は平年並となっている。ぶどうの糖度は高めで推移している。
りんご:早生種は平年並からやや早めの成熟が予想されるため、適期収穫の徹底を。
ぶどう:食味を確認し、品種ごとの適期収穫を励行すること。

畜産

飼料用トウモロコシ:生育は概ね平年並。収穫時の基本技術(黄熟期収穫、原料の細切、十分な踏圧、早期密封)を励行する。
乳用牛・肉用牛:暑さの後遺症による繁殖成績の低下を緩和する。

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