農作物技術情報 第4号(平成28年6月30日発行)

ページ番号2001856  更新日 平成28年6月30日

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水稲

【生育状況】:生育は平年より2〜3日程度遅れている。葉色は平年並である。
【技術対策】:目標茎数を確保した圃場はすみやかに中干しを行う。目標茎数に達していない圃場は浅水管理を続ける。幼穂形成期頃から徐々に深水管理を開始する。
圃場をよく観察して葉いもち発生に注意する。発生を確認したら、直ちに茎葉散布を実施する。
直播栽培は、移植より生育量が小さくても茎数過剰になりがちなので、目標茎数に到達したら直ちに中干しを行う。

畑作物

【生育状況】:小麦の成熟期は平年より早まり、6月22日頃より刈取が始まる。大豆の播種作業はやや早めにスタートしたが、6月中〜下旬の降雨により一部で作業遅れや湿害が見られる。
【小麦】:子実水分を確認し、適期刈取に努める。また、倒伏圃場や品質に問題があるものは刈分けし、良質な小麦に混入しないよう注意する。
【大豆】:中耕は初期除草剤(土壌処理剤)の効果がなくなり、雑草が発生し始めたら実施する。排水溝を点検すると共に、倒伏防止と除草対策を兼ねて中耕・培土を適期に行う。

野菜

【生育状況】:これまでの曇天の影響で果菜類の生育が緩慢となっている圃場が見られ、灰色かび病が発生している地域が多い。露地果菜類の定植作業は概ね終了し、生育は概ね順調。雨よけほうれんそう、露地葉菜類の生育は順調であるが、レタスで低温の影響による結球不良が見られる。
【技術対策】 《降雨への対策》:排水対策の再確認と降雨後は殺菌剤の予防散布を行う。
《雨よけトマト、雨よけピーマン》:適切な潅水、追肥により生育のバランスを保ち、こまめな換気によりハウス内の温度・湿度管理を適切に行う。灰色かび病やアザミウマ等の防除対策を徹底する。
《露地きゅうり》:生育に応じた整枝・摘葉、潅水・追肥により草勢を維持し、斑点性病害を主体とした予防対策を徹底する。
《雨よけほうれんそう》:天候急変に対するハウス内の温度・湿度や圃場水分管理を適切に行う。べと病やコナダニ類、アブラムシ類等病害虫の防除対策を徹底する。
《露地葉菜類》:コナガ、ヨトウガ、アザミウマ類等害虫の適期防除を行う。腐敗性病害等の対策を徹底する。

花き

【生育状況】:りんどうの生育は昨年並みで推移している地域が多く、小ぎくは概ね順調な生育である。
【りんどう】:ハダニ類、アザミウマ類、リンドウホソハマキ、褐斑病など病害虫防除を継続して行う。圃場が乾燥する場合は早めに潅水する。
【小ぎく】:白さび病、アザミウマ類、ハダニ類など病害虫防除の徹底を図る。事前に排水対策を講じ、湿害を回避するほか、圃場が乾燥する場合は早めに潅水する。

果樹

【生育状況】:りんごの果実生育は平年より大きい。ぶどうの新梢伸長は、平年より進んでいる。
【りんご】:サビ果などの傷害果が多い地域・品種があるが、良質な果実を見極め、早期適正着果に努める。
【ぶどう】:結実を確認のうえ、適切な摘房、摘粒を実施する。

畜産

【飼料作物】: チモシー一番草刈取り後は忘れずに施肥を行う。二番草は適期に刈取り、刈取高さが低くなりすぎないようにする。飼料用トウモロコシのクマ食害対策の準備を始める。
【暑熱対策】:嗜好性の良い粗飼料、夜間の粗飼料給与など、暑熱の影響の緩和に努める。

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