農作物技術情報 第8号(平成27年10月29日発行)

ページ番号2001899  更新日 平成27年10月29日

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水稲

今年のイネ作りを振り返り、生産コストの低減に向けて総合的に栽培管理や技術内容を見直す。

畑作物

大豆:多くの圃場で成熟期を迎え収穫が本格化してきている。裂莢ロスや障害粒の発生を抑えるため適期収穫を行う。効率的に収穫作業が行えるよう、青立ち株や大型雑草は事前に抜き取りを行う。
小麦:播種は一部遅れている地域もあるが、概ね適期に行われている。土壌処理除草剤を散布していない圃場は、小麦の生育・雑草の発生状況に応じて茎葉処理除草剤を遅れずに散布する。適期に麦踏みを行い、凍上害や倒伏を回避する。越冬後の融雪対策として、排水路の点検、整備を行う。

野菜

生育状況:ほうれんそう、ねぎともに生育は概ね順調に推移しているが、病害虫の発生が見られる。
技術対策
跡地整理と施肥管理:栽培終了後は作物残さを適切に処分し、資材消毒を行うなど病害虫発生源を排除する。土壌改良目標値を満たした圃場では、補給型施肥基準を適用するとともに、養分の過剰が明らかな場合は、減肥基準に基づく適正な施肥管理に努める。

施設野菜:冬期間にかけて温度確保が必要となる施設野菜では、暖房装置の点検等を含めた省エネルギー対策を実施するとともに、作目の特性や生育ステージに合わせた適正な温度管理を実施する。

露地きゅうり:今年の萎れ発生の要因をしっかり特定するとともに、翌年の栽培に向けて残さ診断を積極的に行うなど、岩手県におけるキュウリホモプシス根腐病総合対策を実践する。

寒締めほうれんそう:ハウスを開閉して生育を調節し、葉柄のbrix糖度8%以上を確認して出荷する。

促成アスパラガス:低温遭遇時間を考慮して適期に掘り取り、収量を確保する。

花き

りんどう:翌年の病害虫発生を抑えるため、残さ処理等収穫後の管理を徹底するとともに、計画的な株更新を行い、来年の新植圃場は年内に準備を終える。
小ぎく:来年の品種構成を考慮し、必要な親株を確保するとともに、親株の伏せ込みを遅れず実施する。

果樹

生育状況:りんご「ふじ」の果実肥大は、7月中旬までの少雨で、一時停滞したものの、概ね平年並となっている。果実品質は、硬度はやや低め、糖度は高め、蜜入り、デンプン指数は平年並である。
りんご:晩生品種は食味を重視し、適期収穫に努める。
「ふじ」は硬度がやや低いため、越年販売時の果肉の軟化に注意する。

畜産

分娩間近の牛:分娩看視カメラを設置して、分娩間近の牛を観察し、人と牛のストレス軽減を図る。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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