農作物技術情報 第5号(平成25年7月26日発行)

ページ番号2001937  更新日 平成25年7月26日

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水稲

《生育状況》:6月の高温多照経過により、県全体の幼穂形成期は平年より3日程度早く、既に減数分裂期を迎えている。7月第4半旬以降の低温寡照経過により生育がやや停滞した結果、出穂期は平年並みと予測される(県全体の盛期:8/6頃)。病害虫の発生は概ね平年並(いもち病、カスミカメムシ類)。

《技術対策》:生育状況や気象変動に応じた栽培管理と病害虫の適期防除を心掛ける。

  • 1週間程度気温の低い状態がが続く予報なので、減数分裂期の期間中は深水管理を継続する。
  • 出穂後は、高温時でも良好な登熟が行われるよう、適切な水管理を行うこと。
  • 斑点米カメムシ類の防除は、出穂時期に注意して適期に行うこと。
  • 穂いもち予防は、葉いもち防除の徹底と出穂直前・穂揃期の適期防除が大切である。

畑作物

《生育状況》:【大豆】県南部では分枝数が少なめで徒長傾向。早いところでは開花が始まっている。
《大豆》:排水対策の確認、病害虫防除、雑草防除を適正に実施すること。
《小麦》:次年度の作付けに向け、早めの圃場準備を。

野菜

《生育状況》:施設果菜類の生育は概ね順調だが、一部で着果負担による草勢低下が見られている。露地果菜類は定植後の干ばつの影響から生育は回復傾向だが、日照不足の影響が見られる。雨よけほうれんそうの生育は概ね順調だが、日照不足による徒長等が見られる。レタス・キャベツ・ねぎともに概ね順調な生育となっている。
《全般》:1週間程度気温の低い状態がが続く予報なので、天候と生育に応じた管理を行う。
《果菜類》
【雨よけトマト】【雨よけピーマン】
整枝、摘葉、誘引を遅れずに実施。高温対策として遮光資材の利用や換気、通路散水等を積極的に行う。収穫量、気象条件などを考慮して追肥を行い、草勢の維持、回復を図る。引き続きオオタバコガやタバコガの防除を徹底する。
【露地きゅうり】
不良果を早めに摘果し着果負担を減らし、追肥とかん水によって草勢の維持を図る。病害虫防除は褐斑病、炭そ病、べと病を重点に行う。
《雨よけほうれんそう》:ハウスの温度、湿度、土壌水分の管理や生育中かん水を適切に行い、高温や乾燥、過湿による病害発生や生育不良を防ぐ。アブラムシ類やアザミウマ類等害虫の防除対策を徹底する。
《キャベツ、レタス等》:腐敗性病害等の対策を徹底する。オオタバコガやヨトウガの適期防除を行う。

花き

《生育状況》:りんどう、小ぎくとも平年並みの生育、開花となっている。草丈はやや短い傾向。
《りんどう》:葉枯病、リンドウホソハマキ、ハダニ類、アザミウマ類など病害虫の適期防除に努める。
《小ぎく》:白さび病、オオタバコガ、アザミウマ類など病害虫防除の徹底する。事前に排水対策を講じ、湿害を回避する。

果樹

《生育状況》:りんごの果実生育は平年比95〜97%と、開花が遅れたことによる果実肥大の遅れを取り戻しつつある。ぶどうは開花前からの干ばつで結実率がやや低い。
《りんご》:見直し摘果を励行し、適正着果に努める。
《ぶどう》:品質向上のため、適切な着果管理を行う。

畜産

《牧草》:除草剤の播種日同日処理の播種床形成の時期。耕起・砕土・整地は丁寧に行う。二番草収穫後のスジキリヨトウの発生に注意する。
《飼料用トウモロコシ》:電気柵を適切に設置し、クマの食害を回避する。
《暑熱対策(牛)》:牛舎環境の制御、嗜好性の良い粗飼料と夜間給与で暑熱対策を。

次号は平成25年8月29日発行の予定です

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