農作物技術情報 第3号(平成24年5月31日発行)

ページ番号2001959  更新日 平成24年5月31日

印刷大きな文字で印刷

水稲

《生育状況》:県全体の移植盛期は平年より3日の遅れ。一部を除きほぼ適期内に田植えが終わる見込み。
《低温対策》:低温時は深水にして保温に努める。
《技術対策》

  • 好天時は浅水管理で分げつ発生を促進させる。
  • 除草剤は雑草の種類や発生時期に応じて選び適期に散布する。
  • いもち病が発生しやすい補植用取置苗は土中に埋没させる等直ちに処分する。
  • 斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ)の孵化盛期に合わせ地域一斉に草刈りを実施する。

畑作物

《生育状況》:小麦の生育は全般的に平年よりも3日程度遅れている。県中南部では開花が始まっている。
《低温対策》:小麦赤かび病の防除適期は開花期だが、低温が続くと開花が遅れることが予想されるので防除適期を逃さないよう注意する。
《技術対策》
小麦:収穫作業に備え、乾燥施設との連携や収穫機械の整備などを行い、万全の体制を整える。
大豆:排水対策・耕起・砕土などを丁寧に行う。放射性セシウム吸収のリスクを低減するため、カリ肥料の施用やpH の矯正等の対策を実施する。種子消毒・播種・除草剤の散布などは計画的に実施し、初期生育を確保する。

野菜

《生育状況》:施設果菜類、露地果菜育苗ともに生育、圃場準備はやや遅れ気味。露地葉菜類は1〜2週間程度の作業遅れ。雨よけほうれんそうは地域により10日〜3週間程度の遅れ。
《技術対策》
全般:圃場の排水対策を徹底し、生育促進、施肥効率の改善等をはかるため、適時かん水を行う。
施設果菜類:温湿度管理を徹底し、生育に応じた早めの作業で草勢維持に努め、病害虫の初期防除を徹底する。
露地果菜類:定植を適期に行い、活着促進と初期生育確保のため、土壌水分・地温確保と定植後の保温対策に努める。
雨よけほうれんそう:ハウスの温度、湿度管理を適切に行い、高温や過湿による病害発生や生育不良を防ぐ。コナダニ類の防除対策を徹底する。
レタス、キャベツ等:コナガ、ナモグリバエ等害虫の適期防除を行う。

花き

《生育状況》:りんどうは平年並みからやや遅い程度にまで回復。小ぎくは若干、生育の遅れがみられる。
《低温対策》:ハウスは夕方早めに閉め、夜間の保温に努める。また、定植は低温日を避けるようにする。
《技術対策》
りんどう:リンドウホソハマキ、ハダニ類など病害虫の防除を適期に行う。天候をみながら計画的に進め、苗が老化しないうちに適期に定植する。
小ぎく:定植、整枝作業を各品種の生育にあわせて順次進める。白さび病防除を徹底する。

果樹

《生育状況》:りんごは概ね平年並み(1〜3日の遅れ)まで回復した。ぶどうは平年並みの生育。
《技術対策》
りんご:花数(花芽)が多いため、小玉果が懸念される。早期摘果、早期適正着果に努める。
ぶどう:計画的に開花期前後の管理を進める。

畜産

《技術対策》
飼料作物:一番草は出穂期刈取、適切な予乾により良質サイレ−ジ調製を、飼料用トウモロコシは除草剤の生育期処理の準備をする。
草地除染(完全更新):供給される肥料と作業を確認。これから耕起作業を行う圃場では、非選択性除草剤の散布及び刈り払いにより前植生の処理を行う。
大家畜:暑くなる前に、牛舎の点検と暑熱の影響緩和に必要な資材や機材等を準備する。

次号は平成24年6月28日発行の予定です

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
〒024-0003 北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4435 ファクス番号:0197-71-1088
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。