令和7年農作物技術情報 第4号及び特別号(令和7年6月26日発行)
水稲
生育状況
- 6月25日現在の生育(県平均)は、草丈、茎数、葉数、葉色値ともに平年を上回っている。
技術対策
- 多くの圃場で中干しの適期を迎えている。目標茎数を確保したら、直ちに中干しを始める。
- 今後の気象予報や生育ステージに応じて、計画的な水管理に努めるとともに、いもち病・紋枯病、カメムシ類の発生予察情報を確認しながら適正な防除を実施する。
畑作物
生育状況
- 県中南部を中心に、6月下旬から小麦の収穫が行われている。
- 大豆は播種作業が順調に進んでいる。
技術対策
小麦
- 赤かび病の発生が多い場合や、発生ほ場で倒伏が見られた場合は、仕分け刈取りを行う。
- 子実水分30%以下になり次第、速やかに収穫する。
- 粒厚選別、比重選別等による調製を実施し、かび毒の含有濃度の低減に努める。
大豆
- 降雨による滞水が生じないように、排水溝を確認する。
- 中耕は、雑草が発生し始めてから行い、培土は、株元までしっかり土を寄せて、高さが一定になるように行う。
- 難防除雑草の対策は早めに行う。
野菜
生育状況
- 施設果菜類と露地果菜類の生育は、平年並みからやや遅れている。トマトでは収穫が始まっている。
- 葉茎菜類は、雨よけほうれんそうは概ね良好な生育で、ねぎ、高冷地のレタス、キャベツが順次定植されている。
技術対策
全般
- 大雨に備え、排水対策を徹底する。
施設果菜類
- 梅雨時期の草勢維持対策と病害虫の初期防除を徹底する。
露地果菜類
- 生育に応じた整枝管理と病害虫の初期防除を徹底する。
葉茎菜類
- 雨よけほうれんそうは、ハウスの換気や圃場水分管理を適切に行い、病害虫の発生や生育停滞を防ぐ。
- キャベツ、レタスはコナガ、オオタバコガ等の適期防除と、腐敗性病害の発生が多くなるので、降雨前後の防除と排水対策を行う。
- ねぎは生育状況を見ながら培土を実施する。
花き
生育状況
- りんどうの生育は、令和6年より遅く、平年並みとなっている。極早生種の開花が始まっている。
- 小ぎくの生育は平年並みとなっている。
技術対策
りんどう
- 褐斑病、黒斑病、ハダニ類、リンドウホソハマキ等の病害虫防除を徹底し、適期に収穫する。
小ぎく
- 白さび病、オオタバコガ等の病害虫防除を徹底する。
- 伏せ込み用親株の選抜は収穫前に行う。
共通
- 大雨に備え、排水対策を徹底する。
果樹
生育状況
- りんごの結実は、概ね平年並みとなっている。
- ぶどうの生育は、平年より進んでいる。
技術対策
りんご
- 良質な果実を見極め、花芽形成と果実肥大を促すため適正着果数となるよう摘果に努める。
ぶどう
- 結実を確認のうえ、状況に応じた適切な摘房、摘粒を進める。
共通
- 病害に対する降雨前の予防散布に努める。園地や周辺での害虫の発生状況をよく観察する。
畜産
生育状況
- 飼料用とうもろこしは、除草剤の生育期処理の時期である、4~7葉期となっている。
技術対策
牧草
- 2番草の収穫は、オーチャードは1番草収穫後40~50日、チモシーは1番草収穫後55日を目安とし、刈取り高さは10センチメートル以上とする。
飼料用とうもろこし
- 除草剤の茎葉処理は、雑草種を特定して効果のあるものを選択する。クマの食害を防ぐ電気柵は、7月下旬までに設置する。
家畜
- 夜間も送風を行い、牛体温の低下に努める。ビタミン類、重曹等の給与で、暑熱の影響を緩和する。
野生獣対策(2)
野生獣対策
- 草刈りや収穫残さの撤去で野生獣をよせつけない。電気柵、センサーカメラを有効に活用する。
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このページに関するお問い合わせ
農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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