令和6年農作物技術情報 第7号(令和6年9月26日発行)

ページ番号2011066  更新日 令和6年9月27日

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水稲

技術対策

刈遅れは着色粒や胴割粒、白未熟粒の混入率を高めるので、速やかに刈り取る。

倒伏した圃場では、コンバイン等の作業速度を落として作業する。

倒伏した部分や登熟が遅れている部分は刈分けを行い、品質の均質化に努める。

わらの分解を促進するため、秋の早い時期に稲わらのすき込みを行う。

日没が早まる時期なので、作業は計画的に進め、安全な農作業を心掛ける。

畑作物

生育概況

大豆の生育は9月上旬時点で概ね平年並。昨年より早く葉の黄化が始まっている。

技術対策

大豆

成熟状況の確認、雑草や青立ち株の抜き取り、排水の徹底など、収穫作業に向けた準備を進める。

小麦

越冬前に十分な生育量が確保できるよう、適期に播種する。圃場条件が整わない場合は播種作業を見合わせ、適期を逃した場合は、播種量を増やして対応する。

野菜

生育概況

各品目とも終盤を迎えている。露地きゅうりは草勢低下や病害による枯れ上りなどで収穫終了となる圃場が増えている。トマトは摘芯が終了し、裂果が増えている。ピーマンは赤果の発生が多い。雨よけほうれんそうは一部で高温による停滞が見られるが、回復傾向となっている。キャベツは概ね順調な生育、レ タスは一部で大雨の影響による葉の裂けや外葉の腐敗が見られる。

技術対策

果菜類【施設】

気象条件に応じたハウスの適切な温湿度管理に努めるとともに、障害果の発生防止対策を行う。灰色かび病等の病害の予防を徹底する。トマトキバガ対策を適切に実施する。

果菜類【露地】

きゅうりは草勢維持のための管理と病葉や古葉などの摘葉を中心に行い、栽培終了後は次年度へ向けた準備として資材消毒を行う。また、萎れが見られたほ場ではキュウリホモプシス 根腐病の残さ診断を積極的に行う。

葉茎菜類

雨よけほうれんそうは年内収穫用にもう1作播種し、適切な温度管理と病害虫防除を徹底する。ねぎは計画的な管理による適期収穫を行う。キャベツ・レタスは病害で収穫できなかった株や 使い終わったマルチを適切に処理する。

冬春野菜

寒じめほうれんそうは品種特性に合わせて適期に播種し、温度管理を徹底する。促成アスパラガスは低温遭遇時間(5℃以下の積算遭遇時間 90 時間以上)を目安に掘り取り時期を決定する。

花き

生育概況

りんどうの晩生品種の開花は平年より早まったが、概ね彼岸需要期に出荷となった。小ぎくの9月咲き品種では高温による開花遅延がみられた。病害虫については、りんどうでは黒斑病、オオタバコガ、ハダニ類の発生が継続してみられ、花腐菌核病の防除時期となっている。小ぎくではハダニ類、オオタバコガ、アブラムシ類の発生が多くなっている。

技術対策

りんどう

花腐菌核病や黒斑病、オオタバコガ、アブラムシ類等の病害虫防除を徹底する。

小ぎく

収穫後管理を徹底し、健全な伏せ込み苗・株を確保する。

果樹

生育概況

りんごの果実生育(横径)は、県平均で平年並。中生種の「ジョナゴールド」の熟度は概ね平年並みだが、硬度がやや低い傾向。

技術対策

りんご

向こう1か月の気温も高い予報であることから、過度に着色を期待せず食味を重視し、すぐりもぎを徹底する。10 月は台風シーズンなので、気象情報に注意し、事前事後対策を徹底する。

畜産

技術対策

飼料用とうもろこし

収穫最盛期を迎えている。刈り遅れないよう、収穫を速やかに進める。

牧草

刈り取り危険帯の時期が近づいている。この時期は収穫や施肥を避ける。

家畜(乳牛)

牧草の品質を確認し、秋に増える牛の疾病に注意する。

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農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当(農業研究センター駐在)
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